遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

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イスタンブールへ飛んでゆこう その1

2023-09-18 17:02:18 | 旅行
0からの続きである。いよいよ旅の始まり。

関空には第1第2があるのだけど、わたしは第1で下車して大韓航空へ向かわないといかんのだが、何故か知らんが勝手に第2だと思い込んで、あやうく降り損ねるところだった。
こわいこわい。かなり早く着いたので、メールで連絡すると驚かれた。
ちょっとだけ買っておいたパンを食べたが、これがまずいのなんの。いやマジでなんでこんなにまずいねん。
あんまりにもまずいので鬱屈しそうになったとき、「混んでるから早いけど大韓航空の方へ行け」という指令が来た。
あわててそちらへ向かうと、何故か出雲空港の宣伝が壁面にあった。
オオナムジの若いころの絵である。安彦良和さんの「ナムジ」を思い出す。
かっこいいな。
後にこの絵がどうやら五十嵐大介さんの作画で、2021年にプロジェクトがあったことを知る。
そして安彦さんや雁須磨子さん、里中満智子さんら8人の方々のお仕事を知った。
関空よ、宣伝を何故してくれない。


ついたら先生と見知らぬ男性つまり旅行社の方がいたので「ハローエブリバディ」とかなんとかええ加減な挨拶をする。
そこからきちんとご挨拶をして、とにかくめちゃくちゃ混んでるから一足先に並びに行けと言われて、初対面のTさん、同室になる旧知の024さん、先生の若い頃からの教え子でわたしと同年だというCさんらと並ぶが、実はこの時点でいまだにわたしのスーツケースはベルトをきちんと巻けていなかった。難儀やなあというてると、やっぱり同行のご夫婦の旦那Kさんが簡単にちゃっちゃとやってくださった。
先生曰く「技術者だから構造の分析と再構築とが得意なのよ」なるほどそれはとても有益・有能な。ありがとうございます。
で、ロストラゲージになりなやと願いながらスーツケースをたのむ。これは自分一人のことではなく、ツアー全員分のための祈り。
先生はご一緒した上海以前は殆ど海外と無縁だったが、コロナ隆盛をのぞいて21世紀になってから非常に多くの国外旅行をされている。
その分だけロストラゲージも多いそうで、「見なさい」と渡されたプリントにはスーツケースの外観写真、特徴などが細かく説明されていた。
なるほどこれはいいアイデア。わたしはスーツケースを撮影しただけさ。

現地で換えたらいいんだけど、こっちでユーロと交換。後にわかるけど、ユーロは実際にはほぼ使わないので、無駄なことをした…

ありがたいことに既に旅行社さんの手配でwebチェックインも終わり、席は全員通路側。ただ二組のご夫婦だけは隣接されてて、いよいよ仁川空港へ飛ぶことに。
実は隣家の従姉妹の妹の方がJALのCAで関空第2部に所属して、海外に飛んでいた。ホノルル、ボストン、ジャカルタ便…
わたしもその妹N5の姉N1も飛行機がニガテで、この点に関してN5をとても尊敬していた。
・・・うーわ、とんだ。
飛んでもらわないと困るけど。


同僚で世界中を旅する男が大韓航空のゴハンはおいしいよというので期待してたら、ウナギのかば焼きというのでなく、甘辛煮の載った蒸し寿司が出た。ちょっと味付けは濃いけどわるくないよ。


仁川についてトランジット。スーツケースがうまいことイスタンブールに行くことを願うよ。


いい感じの空港設備ですな。
別に買い物とかする予定もないので例のトルコ語の本を見てたら向かいに座る女性と目があい、話しかけると和歌山出身で里帰りして小さい男児二人連れでトルコに帰るところだという。
そうなるとわたしも024さんもCさんも彼女を先生にして現地情報聞きまくり。いろんなことを調べたり楽しい楽しい。
どこのサバサンドの店がいいかとか、お菓子も載ってないこれがいいとか、羊肉おいしいよなど、そういう話。
いやもうほんと助かります。

機内ではその女性とわたしが結構近かったので、互いににっこり。
こちらの機内食は肉か鳥かと訊かれたのでBeef Pleaseと答えた。
言うたら本当にビーフだったので安心。なんでそんなことを言うかというと、ブリティッシュ・エアでこんなことがあった。
"Beef or Chicken?"でbeefだといったのに、出てきたのがfishお魚だったのだ。
英国では牛肉は魚肉なのか。それともわしの発音が悪すぎるのか。
どうでもいいことだが、わたしはかつて英語の先生から「あなたのアクセントはドイツ語向きです」と言われ、もともとドイツ語好きなので大いに気をよくしたことがある。←英語の先生から見放されたとは考えないアタマ。
なのでこう問われると必ず疑るようになってしまった。

挙げると何故か回転がおかしい写真。

肉自体はちょっと筋があるが、味付けは悪くなかった。添え物のマッシュポテトがいい。
サラダも悪くない。だけどバルサミコ酢を使ってるので、わたしの口には合わない。
ダメなのはパン。でも基本的に飛行機でおいしいパンというのには当たったことがない。
難しいのかもしれない。
ところで鳥選んだ人らはピビンパでしたわ。

寝てるうちに17:40から「ヴァチカンのエクソシスト」を見る。あれだ、実際にいる人の話をモデルにしたそうな。そのエクソシストの司祭をラッセル・クロウが演じている。
噂通りバディものでそないに怖くはないが、やはり気持ちは悪い。あれだよ、異教徒のわたしからすれば、あの教団、教義が整理され成立したからこそ悪魔に名前が付与されたのではないのかな。
体系が完成するのは教義があるからこそ。善なるものと悪しきものとの対立か。
ラッセル・クロウも老けたなあ。役柄か。えっフランコ・ネロが教皇!うーわっわからんかったわ。

20:00サンドイッチが来た。コッペパンに挟んだタイプ、それとちょっと謎な混ぜご飯のおにぎり。
コッペパンにハムとピクルスとおいしいチーズが入ってる。このチーズ、いいな。
  
あったかい紅茶をもらう。砂糖なしのストレート。なんだかとてもほっとする。いい気分。
普通のリプトンのパック紅茶をお湯でというものだけど、気分がなだらかになる。
こういうまったりしたいい心持になるのも久しぶり。

そうそう大韓航空のCAの長髪まとめる飾りが、昔の…李朝の女官らのかんざしを思わせるもので、そのイメージなのかな。
わたしは韓流ドラマは時代劇のみ見てる。「トンイ」「オクニョ」は何回でも再放送見るよ。大好き。

23:00ごはん来た。わたしのアクセントが通じないので、CAのお姉さんが流暢な日本語で「パスタありますよ」ありがとうそれにします。

ペンネでトマトソース。これより添えのサラダが大変良かった。もう一つ欲しい位のサラダ。
セロリ、キュウリ、赤ピーマンをざく切りし、そこへなにか。。。。。なプチプチしたものが入ってて、これが良かった。

あとで皆さんとその話で盛り上がったくらいだけど、正体は不明のまま。あっさり和え。
さっきの紅茶まったりを再現したかったが、こぼしてあっちっちになったので、人生というのはなかなかうまくゆかんものです。

大韓航空のマーク入りのフォークなど

寝る寝る寝る。練るではない。練るはアイデアだ。しかし頭を働かせられない。ただ寝てる。
長らく睡眠が異常に少なかったので、このツアーでどうにか普通に近い睡眠状態の人になろうともくろんでいるのだ。
ところがそういう時に限って悪夢を見る。
動きもせず四食も食べたせいかもしれない。いやなストーカーの出てくる夢。リアルな怖さがあるのう。

今回は田中貴子さんの「いちにち古典」をお供にした。


1:40着陸。イスタンブール。

機内モードにしてるスマホはまだ1:40だが、これもやがて現地時間に変わるだろう。
全員の荷物がちゃんとついた。よかった。

  
トイレのピクトグラムがわかりやすい

バスに乗り込む。われわれは10人のグループ。
車窓から見えるのはライトアップされたモスクや海峡にかかる素敵な橋など。



斜張橋というやつかな。夜景が素敵だ。

街なかに入ると店先の売り物が見える。巨大なスイカやモモがある。楽しみやわ。


到着。ホテルアンバー。小さくて可愛い。猫がいる。装飾も綺麗。
わたしの024さんは中二階かな、ロビーから階段上がった部屋。廊下からロビーが見渡せる。
ベッドも立派、シャワーもいい、クーラーも電化系もいい。
ベッドを詳しく言うと、シングル一つとセミダブルを二つくっつけたのを一つにしたものがあり、024さんのご厚意でわたしがその大きいベッドをもらったが、実はわたしはほぼ動かない人間なので使わない部分も大きいのでした。

この下の部屋が先生と先生の友人Tさんのお部屋で、皆さん酒盛りをしていた。
わたしも途中から入る。
大いに盛り上がり、そろそろ寝るかと思ってスマホを見たら午前1:30。
いつの間にか現地時間に変わっていた。ついて6時間が経っていたのだった。

初日終わり。続く。

小銭たち

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