定宿が取れなかったので、横浜に行くかと新横浜の近所のホテルを取ったのが1月末。
シン・ゴジラ、シン・ウルトラマン、シン・仮面ライダーのある時代なんだから、横浜にシンがついていてもおかしくないかと思ったのが、今となっては結果的にラッキー。
ホテルから宿泊確認メールが来て、地図を見てそこで初めて自分が横浜ではなく新横浜の駅近くの宿をとっていたことに気づいた。
あっれーおかしいなー
…こういうセリフ嫌いなんだ。
しかし言ってしまいましたね。
わたしの中で新横浜といえば
・ラーメン博物館に行った記憶(たぶん96年の双十節)
・鎌倉行くのにここで乗り換えたが、窓から見える眺めはやたらと木が多いな、もしや山かね
というくらいしかない。
なので大丈夫かなと思いつつ、雨の朝に家を出た。
雨の朝というと「雨の朝、パリに死す」という映画もあったな。
でもわたしの頭の中ではキャット・スティーブンスの「雨に濡れた朝」Morning has brokenがぐるぐる再生されてるのよな。この歌の歌詞がエレノア・ファージョンによるものだとは知らなかったよ。すごく好きな歌。
それで実は高校の時にラジオから録音したのだけど、編集の都合でこの歌の次になぜかジュリーの「時の過ぎゆくままに」が入っているので、さわやかで敬虔な歌から一挙に退廃的な歌に変わるのが面白くて仕方ないのよね。
というわけで半分以上意識飛びながら新横浜へ向かう。
ついたら予想外のことがあった。
なんやというと、相鉄・東急新横浜線開業日のイベントしていたのよ。
なので混んでたなあ。
わたしも喜んでぱちぱち。
本日開業 新横浜駅 pic.twitter.com/1pyvO8R7P2
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 18, 2023
そういえばみなとみらい線と西武が相互直通運転したのは2013年3月16日で、この日もたまたま元町・中華街駅にいたな。
それで「西武球場」行きの掲示板を見てばちっとしたところ、「ついに横浜も西武の二軍になったか」という恐ろしいコメントがきたんよねえ…当時横浜弱かったからなあ。
野球の話よ。
ついでに挙げると、この時は3日間で20近い展示を見てますわ。昔日の面影今やなしのわたくしだが、当時は元気でした。この日のことはは東京ハイカイ録2013.3月の2つめに記してます。
さてさてわたしは宿に荷物を預けて、今度は新横浜からブルーラインで関内へ。16分でつくんやねえ。
それにしても昔と違い新横浜が凄い発展してるのにはびっくりした。
新大阪よりずっと発展が早い。
関内も雨でした。
地上へ出て歩き出すと、やっぱり近代建築の良いのが目に入る。
やはりこのドームとサイドのビラビラとなった所が好きだな pic.twitter.com/ddSe1dGfaG
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 18, 2023
ほかにもいくつもある。
こうしてみると、近代建築を使い続けているのはこの横浜と大阪の船場が突出していると思う。
大阪にはイケフェスがある。横浜もばらばらでなく、連携した公開をすればいいんだが…
この日はその近代建築の一つ・日本郵船歴史博物館の最後の展覧会と今の建物の最期とを観に来たのだ。
日本郵船歴史博物館 pic.twitter.com/zbIlCa7TGa
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 18, 2023
入口入ってすぐの辺りは撮影可能だったのでパチパチ撮ったから、いずれまたまとめる。
思えばここへ初めて来たのは「洋上のインテリア2」からだった。
良い展覧会だったなあ。そして優美な豪華客船たちと、船が無理やりその優美を剥ぎ取られて空母にされて撃沈されたあの悲しい結末・・・
そのことについてもきちんとまとめたいと思う。
元の道を戻り、馬車道十番館へ。
ハッシュドビーフのスモールとサバランにアールグレイ pic.twitter.com/zHgxt0gThK
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 18, 2023
おいしかったです。
ここの建物もいいしね。
さあ動け動け。
というわけで今度は馬車道駅へ。
新横浜線の開業の混乱が飛び火してて、みなとみらい線から東急から色々と時間が狂いまくってた。
実はこの日の朝、まさかの阪急京都線もアウトになってたので、どうやらこの日は電車に恵まれなさそうだった。
結局色々トラブルがあって、その結果として方向転換して中村橋へ向かった。
雨もやっとやんだ。
練馬区立美術館で吉野石膏のコレクションを観た。
まさか中世の写本の凄いのを目の当たりにし、撮影可能やなんてびっくりしましたわ。
さすが、練馬美。
綺麗な祈祷書でした。植物が一見可愛いが、よくみると九州国立博物館のムシキャラを思い出しますな。 pic.twitter.com/qF88RE1rXe
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 18, 2023
閉館寸前までいてから池袋へ。
ここでもまさかの電車トラブルが起こったので、もう完全にこの日はこんなもんですわな・・・
池袋のタカセのレストランの改装が終わったので喜んで3階へ。
タカセのデミグラスオムライスとサバラン。サバラン食べ比べになったけど、どちらもそのお店独自のものだから、どちらがどうはなく、どちらも美味しくヨバレました。 pic.twitter.com/CqbG9mQdkt
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 18, 2023
デミグラスとサバランの昼夜。
副都心線から乗り継いで新横浜へ。東急新横浜戦に乗る。紺色の素敵な電車だった。
駅に着いたものの朝と違い夜は方向がわからなくなる。
怪しいカルトらしきのに声かけられてもスルー。やっと道がわかる。
二日目、JRで移動。東神奈川経由で東京へ。
いつものロッカーにキャリー預けて早速府中へ向かう。
丁度11時半になったので、スンガリーでランチに。まだだれもいなかったので、ちょっと手間のかかるあんかけ五目焼きそばをお願いする。
おいしかった。次来るのはGWなのであいてるかどうか尋ねると大丈夫ですよーと明るい声。「またそのころに来ます」といってわたくしは店を出ましたわ。
東府中もう早くも桜がよく咲いている。特に自衛隊のところの角地の桜が満開で、みんなぱちぱち撮っていた。
わたしも撮りましたよ。
ソメイヨシノだけでなく江戸桜系のとか寒桜とかいろいろ。
公園に入ると椿もきれい。
大きな椿 pic.twitter.com/yyTWKJlHAJ
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 19, 2023
毎年恒例の春の江戸絵画祭り。
ヤマザキの春のパン祭りと並ぶ名物。
春の二大祭の一、府中市美術館恒例の春の江戸絵画まつり、最高でした。 pic.twitter.com/zyfLDdfVPN
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 19, 2023
お絵描きはしないし塗り絵もしないけど、十分楽しめた。
常設もよかったよ。春を思わせるもの…
ここから市ヶ谷に出て東大前へ。
弥生美術館に。田村セツコ展。
可愛かったわ。
わたしはどうも近年の作品にひかれたよ。
前回の展覧会の時、田村セツコさんご本人が小さい女の子にとてもやさしく接しているのを見て、感銘を受けたものです。
いいなあ、ああいうところが作品にも出ている。
弥生美術館、田村セツコ展に。
— 遊行七恵 (@yugyo7e) March 19, 2023
この絵は今回の描き下ろし。
どの時代の作品も可愛いけど、わたしは21世紀の近年の作品に特に惹かれたわ。 pic.twitter.com/yDi3Tsf5aP
夢二の花にまつわる絵、華宵の抒情画も楽しんで、機嫌よく退館。
根津から二重橋前へ出ると行幸通りの地下ギャラリーで丸の内界隈の素敵なワンシーンを切り取った写真展が開催中。
こういう街角で見るものは楽しいね。
さてわたしは常々京都大原の志野のドレッシングを愛用しているけど、それがたまたま日本橋の高島屋に来ているので、在庫切れ対応と応援を兼ねて高島屋へ。
いつもの大きいサイズのを購入する。大阪の人間が京都のものを東京で買うというのも酔狂かと思うけど、ここで買ったから運送費は相殺されるという利点もあるので、合理的なのよ。
店員さんにまた京都でねとあいさつしてるとき、ふと見たら隣のブースがイノダだった。
そうか、イノダもわたらいをするのね。ははあ…
二月の歌舞伎座の観劇用に買った崎陽軒の松花堂弁当がよかったので買いに行くと完売。
弁当コーナーへ行くと店員さんの勧めで天むすの児雷也のお弁当を購入。生麩とかいろいろ好みでよかった。
ところで児雷也といえば天竺徳兵衛と同じくガマの妖術つがいなんだが、ここの屋号はどうも地雷也みたいだな。
「地雷を踏んだらさようなら」は一ノ瀬泰三だったかな。
キャパは「ちょっとピンボケ」。
沢田教一の評伝タイトルは「ライカでグッドバイ」。
みんなうまいタイトルだけに切ない。
帰宅すると猫どもがなかなか集まらない。心配になるが向こうもわたしが帰らないので心配していたのかもしれない。
二時間ばかりして深夜に猫も集合。日常に帰還。
また次までさらば。