遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
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七条界隈の近代建築と三条へ参上

2023-08-14 15:59:49 | 近代建築
久しぶりに京都国立博物館と、それから初めて豊国神社に行こうと思って七条に行った。



あれだ、まずはタツノ建材さんをじっくり見ましたわ。
タイルの王国。










鍾馗様も。

















また今度は向かいの道から撮ろう。

さて京博


休館中の旧館は今漢字五文字の名前がついている。

鋳鉄装飾

正面玄関のガラスに映るもの


片山東熊の名品




スレートの屋根もいい。そこにもレースのようにきれいな鋳鉄装飾


噴水が元気


小さくなる噴水

大和大路に面する西門は現在閉鎖中

京都タワーが見える。



正面通りの耳塚を拝む。実際酷いことしかしていない日本軍。太閤の誇大妄想に始まり、その数百年後にも…

京料理・道樂





琺瑯標識版がある。

ここは90年代初頭の京都を舞台にしたマンガ「酒場ミモザ」で知ったが、この日初めて場所を知った。
行きたいものです。

正面橋

水鳥が遊ぶ


七条駅から三条駅へ。
あったあった。



ひらパーで仮面ライダー展してるのでタイアップらしい。
56年てか。すごいな。
因みにわたしは仮面ライダーの変身ベルト持ってたよ、小1の時。初めて買ってもらった学習机も仮面ライダーだった。
教室の後ろのロッカーの並ぶ棚の上でショッカーと戦うのも楽しかったなあ。

この後はイノダへ。


ステンドグラスも好きだ。

奥庭が見える席でした。

 


今度は久しぶりにレモンパイが食べたいな。もちろんこれもおいしかったよ。


帰りの電車が夕焼けに包まれる様子
次は9月アタマに京都へ行く。

並河靖之記念館の庭園と、道々みかけた近代建築とその周辺

2023-08-06 01:48:09 | 近代建築
以前も並河靖之記念館を挙げているが、今回は主にお庭。




正面玄関


植治の作庭。すばらしい。隣り合うのも改めて気づいた。




こんにちは。
 

通り庭 

上方の町家の魅力

大阪市内では小西家、平野区のいくつかの民家に活きている。  

光と風が通る。



歳月の美を感じる。

小川治兵衛の作庭。池泉回遊式。素晴らしい。池に乗り出した母屋。
大きい写真以外はクリックすれば拡大します。


    



   

おさかなさんの形に穿たれている。
     
   

隠れる大石

瓦にも趣がある。



   


いい感じの鋳鉄装飾を見る。


 

通りすがりに見かけたおうち

なにやら曰くがあるようだが、そこまで見れなかった。

蟷螂山のところで見つけた近代建築
 

 

和館も隣接。



閉じ込められてるのが周囲更地になって、見えてしまったという感じかな。


六角の町家
 

暑いが歩くのが楽しい京の町。


京都モダン建築祭 11/13に回ったところ

2022-11-18 16:33:26 | 近代建築


京都モダン建築祭、参加二日目は雨の日曜日でした。
もう最初から革島医院と加納洋服店はあきらめているし、雨が一日中降ると予報もあるしで、のんびりおでかけ。

旧寺江家住宅へ。
ここは全く知らなかった。新町六角下ルだから通過していたかな。
四条を東へ歩く。
月鉾町通過。


新町通は町家が多く残り、活用されているのも結構ですなあ。
雨の町なかをゆく。


いい感じの医院も。

河竹碧梧桐の仕事だという。


んん、ここか、ここなのか。

中へ入れば昔ながらの町家。おおーっ
通り庭も洋間のある母屋も素晴らしい。
これはいいなあ。


そこから新町を三条近くまで上る。
京都逓信病院がいつの間にやら京都新町病院に名前変わり。
そういえば桃谷の逓信病院も警察病院に変わってたな。
逓信省の名残がどんどん消えてゆくねえ…
その裏口の斜めくらいに春にオープンした生麩を使ったレストランに再訪。
オープンの日以来よ。メニュー増えてた。



次に烏丸高辻の元成徳中学へ行く前にちょっとだけ川崎家住宅を眺め、そこから下ル。
日航プリンセスまで来てから、待て待てと思い直した。そう室町の方なんよね、学校。
高辻通で見かけたこれまた素敵な外科医院。


それで烏丸を渡ったら、何やら見知った建物が。
ああーああー、あそこか。
わたしは祇園祭は宵々山くらいまでが好きで巡行は見に行かないヒトなのだが、大体この辺りまで来たら四条へ戻ることにしている目印の元学校、これがあれか。


ここの並びにサバ専門店があるが、開店時間が昼は11:38いいサバなんよね。
行きたいと思いながら祇園祭にならないとこっちへなかなか来ないもんで。
また行きますわ。


内部がまた素晴らしかったわ。


ここでわたしの京都モダン建築祭は終了。
このあと龍谷ミュージアムに行くことにした。
それでせっかくここまで来てんからとまるき製パンに行こうと思ったら、あと5分で閉店。
あー残念。
堀川通を渡らずそのまま南下する。
雨の中、巨大な堀川五条の歩道橋を行き、降りて少しするといい感じの地名を見た。


龍谷ミュージアム到着。
「博覧」
この展覧会はコレクター、マニアの心理を鋭く衝くよ…
面白かったが、つらい。図録が欲しいな。しかし雨の日に重たいのを持つのは禁物

さあここから四条へ向かおうか。
まずはわたしのアイドルを見てからだな。

忠太のいろんな建物の中で最愛。

可愛い喃。

花屋町通をゆく。
お東さんの横をずーっと歩く。
黄緑の堀を見たり鯉のいる澄んだのをみたり。

烏丸通を北上する。
五条の辺りで高倉通へ入るが、ここらあたりから和装男性でどう見ても京極夏彦さんそっくりな男性とお連れさんの後を歩くことになる。

途中見かけたノーチェックの近代建築二軒。どちらも呉服業



やっと四条に出た。
わたしは地下のイノダへ。

…ものすごく美味しかったわ。

さてこれで終わり。明日は月曜なのでこのまま帰ります。
今回も楽しい週末でしたな。

京都モダン建築祭 11/12に回った所

2022-11-14 16:43:55 | 近代建築
とにかく11月はアタマに「文化の日」があるからか忙しい。
しかも11月になる直前の土日には大阪で開催される「イケフェス」があるから、二日間で主に大阪市内を歩き倒さねばならなくなる。
文化の日を迎えたら迎えたで池田市でもイベントに参加し、挙句は東京日帰り。
どこへ行っても楽しいことが目白押し。
気分は昂揚するばかり、木々も紅葉するばかり。
とりあえずそんなところで休んでなんかおれるかいと出歩くので、日々疲労困憊でものを考える気力が低下する。

さて欲望に素直というか推し活にアグレッシブなわたしは12、13と今年から始まった「京都モダン建築祭」に出向いた。これはパスポート製で、事前購入で1500円。当日は2000円。

とはいえ全施設に入れるわけではなく、抽選で入館できる建物も少なくはない。
大丸ヴィラ、丸福楼などなど。
早い者勝ちでは革島医院。これがとんでもない大人気だった。
それはそうだろう、わたしだって今回の展示の目玉だと思うものな。

とりあえず土曜は晴天、日曜は雨の予報を含めて予定を立てていたら、土曜の7時半に阪急宝塚線で事故により電車が動かないというニュースが来た。
再開は9時すぎ。…つんだな、これ。
しかも既に並んでいる人々のTwitterを見るに革島医院はどう考えても無理無理。
ああ…

洗濯を干してから家を出るタイミングをはかり、京都へ。
Web購入のパスポートは紙ベースに変えないとダメなので京都市役所へ。
これまた京都市役所見学の行列が。そのすぐそばの加納洋服店は日曜の公開だが、これももうあきらめた方がよさそうである。
きれいなおねえさんがお世話してくれて無事パスポートが手に入りました。
そこからは歩きどおし。




旧島津製作所のフォーチュンガーデンを通過する。
ここがいよいよウェディングやレストランとして開業するという頃に見学したのも懐かしい話。あれは4月でカルチャーセンター仲間とこの後はタクシーで丸山公園に夕桜を楽しみに行こうと話していたのだが、やたらとヘリコプターが飛んでいる。
戯言を言いながら笑ってタクシーに分乗すると…
これ以上は止める。祇園での大事故の話。

旧島津製作所(現フォーチュンガーデン)建物内部の2012年の写真はこちら

御幸町教会へ向かう。ヴォーリズの初期作品だが、まだ見ていない。
ごくねきまで行ってるのになあ。
それでご近所の建物で気になるのとかチェックしいしい歩くと、いい感じの教会登場。
御幸町教会
プロテスタントだから装飾とかステンドグラスとかはなし。袖廊のところに小部屋もある。
シンプルな良さがある。
出るとザクロの木が植わっているのが見えた。この区の木なのかな。


再び二条通を行くが、せっかくここまで来てんからと、今回のイベントには不参加の村上開進堂へ。おおー、例のクッキー、今では1年待ちやてか。
ロシアケーキを少々購入。ミカンゼリーはパス。おいしそうだが、この暑いのに持ち歩きは危険。


この界隈は名店が多いんよね。ギャルリー宮脇も象彦もある。
それでまさかの八百屋登場。店先には白くて丸々太った大根が108円!お客は続々と来る。
こんな重たいのを持ち歩くのムリなんでどんな感じの店なのか様子見に中へ入る。
あんぽ柿もいい感じのがやすめだし、花見団子ならぬもみじ団子もある。
よい感じですわ。
河原町二条の交差点まで来たら行列が。中華料理の名店があるそうで並んではる。
ああ…わたしは京都の中華好きよ。鳳泉。いつか行こう。



そのまま西へ西へ。
あら、みやこめっせのレストランが変わっている。
わたしはあそこのゴマダレうどん好きだったのに。
残念…こうなるとやはり近代美術館の551ならぬ505でパスタだな。
図書館横の公園からはもう市電が撤去されていた。
ここワグネル広場というのか。お雇い外国人のワグネルかね。
それにしても暑い。24度もあり、太陽はギラギラ。夏の再現か。
それで座って待つ行列なのだが、テラス席ならと言われてテラスに出て、太陽にやられた。
えーとカミュ「異邦人」か、あれだよあれ。
それでヒトサマから推奨されてたカルボナーラは前に美味しく食べたからそれにしようかと思ったら、期間限定のレンコンに九条ネギにイカのパスタが。ついついそれを頼む。
出来上がるのには時間がかかるからその間に見学。

京都モダン建築祭ではこの国立近代美術館も参加してるのだが、まさかの盲点の見学場所でびっくりした。
1階ショップの真上に通る通路、そこの見学。
うわー、これは全然気づいてなかった。注意力散漫なのは小学校以来のお墨付きだけど、これに気づいている人の方が少ないと思うわ。
担当ガイドの人に説明を聞いたり。ははは。楽しいわ。

パスタはあれだ、平打ち麺のラーメンだと思う方が近いな。
やはりカルボナーラにしよう。ただわたしは今医者から乳製品を控えろと言われているがね。

身軽になってお向かいへ。
京都市京セラ美術館。ここでは貴賓室見学。織り上げ格天井で格も高く、金具も木彫も素敵。
眺めもよし。機嫌よく階段へ向かいそちらもパチパチ。いやいや楽しい楽しい。


次に平安神宮へ向かうが、ふとあることを思いだし、入るのは遠慮した。
前の広場では平安楽市として手作り市が開催されている。
京都は珈琲の名店が多いが近年は紅茶ショップも多いと思っていたが、実際ここで紅あずま紅茶とか和紅茶販売が多い。
わたしは紅茶好きだが、手作り紅茶などは味見してからでないとちょっとあれかな。

喧騒を抜けて冷泉通へ向かうと、あっここに為治郎のうどん屋が!
これぞまさしく「あっと驚くタメゴロー」ではないか。
どうでもいいが、わたしは2代目虎造のファンだ。

そこから武徳殿へ進む。ついでにタルトタタンで有名な店を見るとこれまた凄い行列。
あかんかんかんかん。
素直に武徳殿。ここは金曜に抽選公開してたそう。


それでわたしは「龍 RON」のように内藤高治先生顕彰碑を拝むのでした。


京都市図書館も面白い空間を見学させてくれました。


今度は時忘舎へ向かうけど、場所と名前が合致せず、ついうっかり蹴上方面へ歩き出し、途中で気づいて戻ったら、ああーああー、あそこか。
あの細い橋のあるところの。そぉかそぉか。
カフェのようだけど、あまり一般公開されてないそうね。


そこから元の近美へ戻る。
河内町教会へ行くには時間が足りない。
近美のコレクション展を見る。
たいへんよかったです。
いずれこれらも個別に・・・

再び時忘舎の前を行き、三条へ出るのに中の道を往く。


三条についてからはちょっと興が乗って河原を歩く。
そこから夕暮れの中の先斗町歌舞練場の外観を撮る。

ここへは随分前に南座が改装工事中にお芝居をしたのを観にいったなあ。
あれ以来入ってない。
菊水や南座が見える。よい建物だよな、つくづく。
薄暗い中に輝く南座。

菊水の内部はこちら

東華菜館へつく。

春巻きを食べようかと思った時、まだ5時半で洗濯物を取り込まないといけないとか、猫が鳴いているとか色々考えてしまい、やっぱり帰宅する。
こちらの内部はその1 その2にまとめている。

よく歩いたがそれでもイケフェスよりかは歩いていないらしい。
帰りの電車で立ちながら今日出かけた先のことを色々思い出しつつ、翌日のことを考えていた。

1日目ここまで。

イケフェス2022、開催ありがとう 2日目

2022-11-08 23:41:00 | 近代建築
例によって間が開いた(間が抜けたともいう)記録です。
十月末のイケフェス大阪2022の二日目、どこへ行ったかの記録。
個別のまとめはまたいつか。


この日は道頓堀から。
昔はともかく今のわたしは道頓堀は行かない所になりましたわ。
元々キタの人だからこっちに行かずともやってゆけるけど、まあ大昔は中座があったからね。その中座も焼失し、お芝居は松竹座に集中。
まだかに道楽あたりは行くけど、そこから先はあえて歩かないな。
でもこの日はやっぱり歩くことになる。

食道園宗右衛門町本店ビル

イケフェスで見学するのは二度目。
親しみのあるのも当然で、大阪府下のあちこちに支店があり、わたしなども子供の頃から良くつれて行ってもらった。特に冷麺が美味しい。
改めてここの内装の楽しさがくるね。
一人ででも行きたいな。

そこから午前中の道頓堀を歩く。
大学の同級生で神戸の鈴蘭台の住民を昔々案内したとき、「香港みたい」とのたもぉたっけ。
当時より今の方が実感がある。
それにしても…

自安寺というお寺へ向かう。道頓堀東にあるという。
さっきの食道園と同年の1968年の建物。打ちっぱなし。
裏手が道頓堀川に面している。
一階の妙見堂を見学すると、提灯に片岡仁左衛門丈の名前が。
ふふふ。嬉しくなる。

そこから日本橋へ出て鶴橋へ。JRに乗り換えて寺田町。
さあ源ケ橋温泉まで歩く歩く。
暑い日差しに負けながら歩く。これは国道なんかな。
なにやら大人気らしいウナギ屋さんがあるがスルーして歩く。ようよう近づく。
けっこう遠いな。


周囲や商店街もいい建物がちらちら。
ここ本当に良かった。現役の時に行きたかったというのは本音なんだが、なかなか遠いので難しいのよね。
ご主人のお話も非常に面白かった。いやーよかったわーーー

脱衣場に「お好み焼き・千代」の名前入りの鏡があった。
そのお店さっき見たなと思いながら歩くとたちまち発見。
久しぶりにお好み焼きを食べることにした。

よく大阪人のイメージで、たこ焼き・お好み焼き・串カツを毎日食べているように思われているが、いずれも毎日食べる人とおつきあいがない。
むしろ昆布だしのきいたおうどんを毎日食べる人の方が多いと思う。
さてお好み焼き。ファミリー層が多い。ご主人がとても親切で、それで先ほどの鏡の話をすると喜ばれた。
ああ、久しぶりに食べたお好み焼き。お店の個性がよく出てたわ。

寺田町から京橋へもJR。
そこから裏手に入る。京橋も京阪者ではないので案外来ないのよな。
ははあ、昼飲みの店が並んでるなあ。若い女の人も多い。
飲まないわたしはそりゃこことは無縁になるわな。

片町線の線路を渡って、てくてく…ああ、これが。

ボランティアの人と少しお話して色々納得。かっこいいよね、こういう物件のリノベ後の活躍は。
階段へのアプローチがいいな。
日本映画「陽のあたる坂道」のヒロインの住まうアパートを思い出した。
あのアパートはその坂道と玄関廻りと階段がとても魅力的なのよ。
小石川と記されているが、調べた人によると中目黒らしい。
http://dokidokikoganei.blog.jp/archives/18086877.html#more
ありがとうございます。

そこからすぐに煉瓦の廃工場が見えた。惜しいな、もったいない。
京橋へ向かう道筋に古書店が二軒もあった。大きな柳が植わった道。横手には墓地。
地図にも出ていない。

地下鉄に乗り谷六へ。そこから谷町筋をゆく。途中で曲がり今度は上町筋。
これまた延々と歩いてどこまで行くのかなと思った途端に上町荘出現。いい感じですな。
セレクトショットプも入り、工夫された書棚と壁面の使い方とか、素敵な空間だった。

こういう時、自分が少しでも個性的なおしゃれが出来る人なら、と思うのだが、わたしではどうしてももっちゃりするのよなあ…

折角谷町に出たのだからついでに歩こうと思い、イケフェスの公開時間がギリギリになるラインで歩き始める。
やはり大阪市内中心部のこの谷町界隈は戦災から生き延び、高度成長期にもなじみ、21世紀までがんばる民家がたくさんあった。
ええやないの。こういうのを見つける楽しみというのもあるわけですよ。


空堀を行くと旧ヤム邸があった。ダイビルのとはやはり全然趣が違うね。
タイミング的にカレーを食べるのは重いのでまたいつか。
この辺り小さい民宿というかホテルとかあるんだな。
この通りの有名店がコロナ以前に高津神社の境内で五百円均一で屋台を出したのをニュースで見た。主催は高津神社。
随分前にこの谷町筋を天満橋から天王寺にかけて歩き倒したことがある。
それで高津神社と生玉神社が近所なのを知り、境内で有名やパン屋さんのパンをかじった。
下寺町もハイカイしたが、まだあの団地も残ってて、面白い景観だったなあ。

松屋町筋に出た。まっちゃまち。漢字では出ないので「まつやまち」と打つが、そんなもん本当の大阪人は誰も発音出来へんわ。
「関西電気保安協会」を歌わんと発音できんのと同じような、身に染みてる習性よな。
駅の改札前には界隈の玩具、人形会社のウィンドウや床面画があった。

堺筋本町の地上へ出ると、大阪商工信用金庫本店ビル。ここは外観はいつでも見てねというところで、イケフェス参加とは言え24時間365日拝見できるのは良いですな。
それで今井兼次のレリーフを見てねということでした。


近い割にここから農人橋もやけど、本町橋行くのが何故か面倒なのよ。
なんか色々車道をよけて歩いて…シティプラザ大阪とかいう大きいホテルをめがけて歩く。
その向こうにマイドーム大阪があるけど、ここはもうちょっと店とかテコ入れせぇやといつも思ってたな、行ってた頃は。今は知らんけど。
商工会議所の向かいにある宇野薬局も時間があれば見に行きたかったが、諦めてβ本町橋へ向かったが…え?あれか。ううーんううーん、そうなんや。
まあ川べりにこういうお洒落なん建てるのはよいことやと思いますわ。堂島かってそうやしね。


それからこんなのもあった。

芝居では「天川屋義平」になってたな。一昔前まではみんな知ってた名前。

そこから大塚製薬へ。先に裏手に出た。屋根が完全に斜めな建物がある。これが噂のあれか。
見学は終わったか。くるりと回って玄関前へ。


紙パッケージ会社のウィンドウを見たら「あっ知ってる知ってる」商品がずらり。
社名を知らずともこういう会社は身近な存在。


東横堀川に架かる橋に立つ。この川は道頓堀川に通じるので、夏の松竹座の歌舞伎役者の船乗り込みで通過する。何年前か高麗橋あたりで見かけて追いかけたなあ。手を振ってもらえて嬉しかったよ。

で、橋を渡った途端、20年ぶりにとある建物を発見。そうか、ここだったのか。
登録有形文化財。ここはもう難攻不落でね。資料にも出てこないくらいの難しいところ。


時間がないので慌てる。フジカワビルへ。瓦町を歩いているが、その認識がないまま歩き、大きい道路が見えてそれが堺筋だとはわかったが、出て振り仰げば、まさかのフジカワビルに到着してたやないの。



以前は一階がギャラリーで、その時には螺旋階段も見たけれど、今は楽器関係のお店になってた。上の階へ行くと、橋爪さんのコレクションしているミニチュア建造物がずらり。
これは以前にくらしの今昔館で見たものですわ。それにプラスして色々出ている。
ご本人もおられた。

さあ最後は生駒ビルヂング。
堺筋を北上する。





久しぶりに内部を堪能致しました。
いや実によかった。
更に地下へも屋上へも下ったり上がったり。
おおー
すごい楽しいよ。
今年のイケフェスの大トリには生駒ビルヂング。

疲れて一休みしてたらあっという間に日が落ちた。
しかしビルヂングたちはそうなると照明をつける。


また来年も開催されてほしい。
次は船場界隈に来るのは11/23。道修町の神農祭と船場博覧会の最終日。
今回は行かなかった芝川ビルだが、実はここのマーケットがわりと楽しみなのでこの日に行くことにしたのよ。

職場も住まいも船場から離れた北摂のわたしだけど、いつもとても楽しませてもらってます。開催してくれはむって、本当に良かった。
また来年も開催されることを、そして参加できることを信じて元気に生きてゆこう。