飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

宅建取引主任士(21)

2016-11-17 09:28:33 | 宅建取引主任士

不動産独立開業は
定年後の今が チャンス 

        
「店舗物語」連載開始
 てんぽたんの
 不動産開業顛末記
   
      

 4.初めての不動産業界

         1.初出勤        new
          前の広告代理店を2月まで引
          き継ぎ等終え、3月から不動
          産会社に入る予定がこちらの
          都合で3日遅れの初出勤とな
          った。少し緊張して早めに行
          まだだれも来ていない、ドア
          の前で待っていると10時頃に
          なるといっぺんに出社してき
          急ににぎやかになった。
          店舗中心の不動産は朝が遅い
          のだ。社長・事務員・営業6
          人、自分を入れて総勢9人で
          ある。社長からみんなに紹介
          されたが、3日遅れの入社と
          なったので1カ月間広告反響
          は与えないと罰則を言われた
          が、その時はあまり気に留め
          なかった。初日は社長の個人
          教育で終了した。
         (次回ぬ続く)
         

 

      3.2つの実行

                      2.            new
                          正月明けの会社事務所の近く
         カフェに行くと社長のMは、
         珍しく先に来てタバコをふか
         していた。
         「お早うございます」
         「おう、待ってたよ」
         社長に自分の気持ちを丁寧に
         順序良く話した。
         仕事が忙しく人手不足がちな
         ので簡単にはいかないと思っ
         ていたが、意外や一つ返事で
         退職が決まりちょっと気まず
         空気が流れたので、その場を
         頭を下げて後にした。
         (次回に続く)
         
       
         1.          
         その年の年末年始は何処へも
         出かけず過ごした。不動業は
         前から興味があったので将来
         の選択肢に入っていた。ただ
         住宅販売や賃貸営業は感覚的
         に嫌だった。商業店舗仲介は
         違和感がなく魅力を感じ年末
         の社長の誘いを断る理由はな
         かった。業界を調べてみると
         店舗中心の不動産会社は数は
         少なかった。新聞の数行広告
         がイメンの反響営業だ。
         「向いているよ」
         社長のその言葉が妙に心に残
         った。
                         (次回に続く)
         

               
      2.  2つの決意

         2.            new
         年末も近い夜、レストランで
         先に入り待っていると間もな
         例の不動産の求人広告依頼主
         社長が事務員を伴って現れた
         。簡単な挨拶をすますと事務
         員は先に帰った。中々素敵な
         方で帰り際に笑顔のお辞儀が
         印象に残った。
         食事しながら社長は流暢に現
         在の会社の状況を自慢げに話
         をした。なんでも店舗中心の
         不動産でしかも広告反響で客
         を呼べるので楽であるとか、
         勤務時間も短いし、土日祝と
         休みで、他の不動産会社とち
         ょっと違う仕事だと、ビール
         飲みながら自信ありげに言っ
         た。
         (次回に続く)
         
  
        1.            
          求人の広告代理店はいわゆる
          バブル期で人集めが大変な時
          期、求人広告が連載になり売
         上げも順調にのび先行きは上
         昇気流だった。社員も増え特
         に社長のMの兄弟や知人が多
         入社した。報告も相談でなく
         結論だけっだった。どことな
         く違和感が脳裏を通過する機
         会が多くなった。相変わらず
         求人広告は集まり、営業は忙
         しく飛び回った。
         (次回に続く)

               1.  2つの出会い      
       
        2.           
         1カ月ほど過ぎた1987年⒑
         月の第1週目の火曜日の夕刻
         求人広告の打ち合わせで募集
         企業の社長と打ち合わせ中。
         「社長、勤務条件はいいで
          ね」
         原稿を見ると10時出社18時
         退社、土・日・祝 休みと
         なっている。
         「今回、3名採用したいんだ
         が、採用しても直ぐにやめち
         ゃうんだよ」
         給与条件は、固定給15万円
         +歩合(広告反響対応)
         「歩合の基準は?」
         「100万以上の売り上げで3
         0%別途支給」
         「不動産で100万円以上の
          売上ってどうなんですが」
         「そんなに難しくもないよ
          広告反響だから、と言っ
         ても向き不向きがあるね」
         (次回に続く)
         

        1.
         東京神田の求人広告代理店
         の設立の話を知人の誘いに
         のって3年程経過し、順調
         に売り上げを伸ばし専務ら
         しき立場で営業に精を出し
         帰社したところだった。、
         「ランチいこうよ」
         社長のMから誘われ、近く
         の昨年開店したレストラン
         に向かった。
         店につくと
         「閉店のおしらせ」
         と。張り紙がありガラス越
         しに中をのぞくとまだ新し
         い内装を解体していた。
         (今回スタート次回に続く)


     予告「店舗物語」
      店舗専門不動産開業顛末記

       
       1989年に創業の店舗専門不動産
       の開業から25年間の営業活動を
       公開し、少しでも参考になる事
       があるかもしれません。
       次回スタート予定です。
       お楽しみに。
         飲食居抜きソムリエ 山田 茂

      

 

       2人に1人が100年
     生きる      
new
       時代に必要の能力 最終回 12

       長寿をポジティブに楽しむ本

       本書に登場するジェーンは、3ステ
       ージモデルの呪縛から脱して、「
       はしゃいで跳ね回る」人生を過ご
       している。そんなに人生うまくい
       かないだろう、という疑問もわい
       てくるが、100年時代には、そん
       な人生を歩む人が多数になりそう
       だ、という気もしてくる。そんな
       新しい社会を見てみたい。もし自
       分も「長寿化」の恩恵に浴せるな
       ら、新しい社会を見るための時間
       ももらえそうだ。長生きのリスク
       ばかりが話題になっているが、本
       書は、長寿社会に向けたポジティ
       ブなメッセージを力強く打ち出し
       ているように思う。悲観的な思考
       から脱し、人生をエンジョイする
       ためにも、ぜひ多くの人に読んで
       ほしい本だ。
       (今回最終回ありがとうござい
        ます)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力  連載 11

       複線的な人生を

       新しい人的ネットワークを築くとき
       は、古い友達の一部と疎遠になるこ
       とはさけられないと著者は指摘する。
       古い友達は、いまのままのあなたと
       付き合うことに最も大きな投資をし
       てきた人だから。また、変身に向け
       て行動するときには、ほかの人の生
       き方に興味を持ち、新しいことを試
       すときにつきもののあいまいな状況
       を嫌わない姿勢も重要だ、というア
       ドバイスもしてくれている。理屈抜
       きの、感情レベルの経験の大切さを
       説いているのだ。こうした変化に積
       極的に向き合うことは、ハードルが
       高いな、と思う人もいるかもしれな
       い。しかし、それができれば、これ
       までは単線でしかなかった人生から、
       複線的な人生を歩むことができるよ
       うになるかもしれない。これこそ、
       100年人生の恩恵とも言える。
       (次回最終回お楽しみに)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力  連載 10

       変化に対応できる能力と人脈

       長い人生では、どんな変化が訪れ
       るかがわからない。著者は言う。
       いま100歳の人は、二度の世界大
       戦、ロシア革命と共産主義の崩壊、
       電気、テレビ、量産型乗用車の普
       及、最初の商用旅客機の登場、人
       類初の月面着陸、インターネット
       の誕生と普及、電気掃除機、電気
       洗濯機の誕生と普及も経験してき
       た。ジッパーとブラジャーも当た
       り前になった。これだけを見ても、
       すごい変化だ。著者が言うように、
       いま生まれた子どもが、今後100
       年間で経験することを予測するの
       は不可能だろう。この先、どんな
       変化が待っているだろうか。長い
       人生を生きるには、こうした変化
       に対応して、生涯を通じて「変身
       」する覚悟が必要になる。変身を
       成功させる要素として著者が挙げ
       るのが、「自分をよく知っている
       こと」「新しい人的ネットワーク
       を築くこと」「新しい経験に対す
       る開けた姿勢」だ。
       (次回に続く)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 9

       80歳で友達は買えない

       必要なおカネを稼ぎつつ、人生を楽
       しむ秘訣は何か。著者は、その答え
       も用意してくれている。家族や友人
       関係、肉体的、精神的幸福、自分に
       ついての深い知識、多様な人的ネッ
       トワークなどの「見えない」資産、
       無形資産を蓄積していくことだ。
       著者は、資産を「ある程度の期間に
       わたり恩恵を生み出すもの」と定義
       する。そう考えれば、たしかにこれ
       らも資産だろう。そして、無形資産
       も、家や工場設備などと同様、きち
       んとメンテナンスをしていかないと、
       価値が毀損されていく。無形資産は、
       有形資産と異なり、毀損されたから
       といって、容易に買い替えが効くよ
       うなものではない。80歳になって、
       生涯の友を「買う」ことはできない。
       だからこそ、きちんとしたメンテナ
       ンスや投資が必要になってくる。
       (次回に続く)

        2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 8

       良い人生のための働き方を

       しかも、これらのステージは、年齢
       とリンクしない。50代のエクスプロ
       ーラーがいてもいいし、30代のポー
       トフォリオ・ワーカーがいてもいい。
       こうして、20世紀とは異なり、各世
       代が混じり合っていく、というのが
       著者の主張だ。長い人生、稼がなけ
       れば生きていけない。そのために苦
       痛な労働にどこまで耐えるか、とい
       う発想では、100年時代は生きるの
       につらくなるだろう。稼ぐために人
       生を消費するのでなく、良い人生を
       過ごすために必要な働き方をしては
       どうか? 私は本書から、そんなメ
       ッセージを受け取った。仕事中心、
       おカネ中心の人生ではなく、楽しい
       人生を軸に、働き方を見つめるべき
       だというメッセージだ。
       (次回に続く)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 7

       多様化する人生

       ここで著者が説明するのが、マルチ
       ステージ、マルチシナリオの人生だ。
       3ステージの人生では、20代前半ま
       で学び、その蓄積をベースにその後
       60代、場合によっては70代まで働
       き、引退生活に入る。マルチステー
       ジでは、こんな「画一的な一斉行進
       」は終わり、各人の人生の状況に合
       わせて、学びと労働のステージが繰
       り返し訪れる。人生は多様化してい
       くのだ。20世紀に入って、経済社会
       の変化に合わせて、人生にティーン
       エージャー、引退者というステージ
       が登場した。それと同様に、100年
       続く人生では、自らの針路を幅広く
       とって模索する「エクスプローラー
       」、自由と独立を重視して小さなビ
       ジネスを営む「インディペンデント
       ・プロデューサー」、さまざまな仕
       事や活動に同時並行で関わる「ポー
       トフォリオ・ワーカー」といったス
       テージが現れると著者は述べる。
       (次回に続く)

 

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 6

       マルチステージ、
       マルチシナリオの人生

       テクノロジーの進展も激しい時代、
       永続する企業は減るだろうし、そ
       ういう企業があったとしても、「
       機械との競争」などで、稼げるス
       キルは変わっていく。単一企業の
       寿命や、単一スキルの寿命より、
       私たちの寿命が長い、という時代
       が迫っているようだ。そうなれば、
       1社で長く働き定年まで勤め上げ
       る、という生き方はもうできない
       かもしれない。それなら、新しい
       時代に合わせた働き方をすべきだ
       ろう。では、これから、どういう
       働き方が主流になるのだろうか。
       (次回に続く)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 5

       老後のおカネの考え方

       たとえば、3ステージモデルをもと
       に、いくつかの前提を置いて考える
       と、ジミーは現役で働いているとき、
       毎年所得の17.2%を蓄える必要があ
       る。引退期間がさらに長くなるジェ
       ーンは、25%を蓄えなくてはいけな
       い。1945年生まれのジャックは、4
       .3%の蓄えで足りたのに……。
       もちろん、仮想的な数字に基づく議
       論ではある。そのまま私たちの生活
       に当てはまるものではない。ただ、
       老後のおカネの大まかな考え方は、
       納得できる。
       (次回に続く)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 4

       生涯現役か

       そうなると、心配になるのは、当然
       おカネのことだ。自分はいったい、
       いくら稼げばいいのか、いつまで働
       けばいいのか? ここで著者は、教
       育・労働・引退という、私たちの常
       識となっている3ステージモデルを
       否定してくる。このモデルに従って
       いては、100年ライフを楽しく過ご
       せないというのだ。いわゆる「老後
       」が長くなるので、若いうちにでき
       るだけ蓄積して、それを「食いつぶ
       す」発想ではもたないという。生涯
       現役で働く準備をすべきだと。その
       ことを、1945年生まれのジャック、
       1971年生まれのジミー、1998年生
       まれのジェーン、という仮想の登場
       人物の人生シナリオを活用して、丁
       寧に説明していく。
       (次回に続く)

       2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 3

       10年で2~3年伸びる

       ここで著者のグラットンらは、「10
       年ごとに平均2~3年のペースで、平
       均寿命が延びている」というデータ
       を紹介する。この傾向が続くなら、
       これから50年経てば、平均寿命は1
       0~15年延びる、ということになる。
       さらに著者は続ける。過去に劇的に
       平均寿命を延ばしたのは、最初は乳
       幼児死亡率の改善だった。次は、中
       高年の慢性疾患、特に心臓血管系の
       病気とがんの対策が進んだことだっ
       た。この次に平均寿命を大きく上昇
       させるのは、高齢にまつわる病気の
       克服だろう、と。たしかに、この分
       野への資金の投入は大きいようだし、
       そんなイノベーションが起こる可能
       性は高そうだ。
       (次回に続く)

        2人に1人が100年
     生きる      

       時代に必要の能力   連載 2

       平均寿命はどんどん延びている

       いったい何が書いてあるのか。発売
       前から話題になっていた本書を、さ
       っそく手にとって読んでみた。私が
       気になったポイントは3つあった。
       まずは平均寿命の延び、次に、3ス
       テージモデルからの脱却、最後に無
       形資産の大切さだ。順に、ご紹介し
       たい。本書には、平均寿命について
       こう書かれている。「今20歳の人は
       100歳以上、40歳以上の人は95歳以
       上、60歳の人は90歳以上生きる確率
       が半分以上ある」「2007年に日本に
       生まれた子どもの50%は107歳まで
       生きる」。この議論に従えば、自分
       も、どうやら50%以上の確率で、1
       00年前後生きることになりそうだ。
       でも、本当なのだろうか?
       (次回に続く)

       2人に1人が100年生きる
       時代に必要の能力    新連載 1

       自分は100歳まで生きる。そんなふう
       に思っている日本人は、どれだけいる
       だろうか。おそらくほとんどいないだ
       ろう。「誰もが100年生きる時代の到
       来」。こんなキャッチコピーを見つけ
       たら、遠い未来の、自分には関係ない
       話だと思うのではないだろうか。でも
       これは、いまの時代を表したキャッチ
       コピーだ。ベストセラーとなった『ワ
       ーク・シフト』の著者であるリンダ・
       グラットンが次に同僚と書いたのが『
       ライフ・シフト』。100歳生きる人生
       に合わせて、私たちは働き方だけでな
       く、生き方を変えるべきだ、というメ
       ッセージをこめた本だ。
             砂流 恵介:ライター
       (今回新連載です)

       大赤字 自治体「東京 new
       アンテナショップ」 最終回12

       民間主導の販路開拓に期待

       一方、民間にも問題があります。当た
       り前の営業努力をせずに、税金で家賃
       のバカ高いアンテナショップを開くよ
       うなところに、うまいこと話をつけて
       商品を置いてもらい、自動的に商品が
       売れることに期待するとすれば、そん
       な民間企業にも大きな問題があるので
       す。すでに地方産品への注目は十分に
       高まり、特徴があって市場性のあるも
       のは東京都内や大都市のさまざまな売
       り場に並ぶだけのチャネルが出来てい
       ます。ネットもあります。そろそろ、
       官民ともにアンテナショップの惰性に
       任せた経営を見直し、正当な民間主導
       の販路開拓に戻ってもらえることに期
       待するところです。
       (今回最終回ありがとうございます)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」  連載11

        本当の販路開拓

       本気で商品を売り込みたいというので
       あれば、ちゃんと民間の卸会社やさま
       ざまな店舗・ネットのバイヤーと付き
       合い、商品の魅力を伝え、売り込みを
       する。そして商品の問題点を指摘され
       たら改善していくという「当たり前な
       こと」と向き合うことこそ、本当の販
       路開拓です(地道にやっていらっしゃ
       る民間の方、自治体の方がいらっしゃ
       ることも、存じています)。
       (次回最終回お楽しみに)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載10

       官民とも「アンテナショップの幻想」
       から目覚めよ

       東京のアンテナショップだけではあり
       ません。昨今では地方産品を、「ふる
       さと納税」による節税効果をもとにし
       て、寄付者に実質安売りして提供した
       り、さらには海外への販路拡大という
       名目でアンテナショップを海外にまで
       進出させているところもあるのです。
       ここまで来ると、自治体は税金を使っ
       て地方物産の商社業務でもやり始める
       のか、と思ってしまうところです。し
       かし、そもそも商売をやるような組織
       ではない行政が、このような事業をや
       っても、結局は万年赤字です。税金が
       どんどん使われ続ける一方、地元企業
       がその経費以上に儲かって納税金額が
       拡大する、といった成果までは起きて
       いません。
       (次回に続く)「

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載9

       各納入業者で割るとたかが知れている

       本当に地方食材などを東京で流通させ
       たいのであれば、銀座などに置くので
       はなく、東京都内に展開している店舗
       への営業を行うのが基本です。銀座の
       一等地に店を構えても、1店舗での売
       り上げはどんなに頑張っても数億円程
       度。この売り上げを、置かれている数
       千アイテムで割り算したら、1地方企
       業当たりの売上などは雀の涙です。正
       直、経済的インパクトはほとんどあり
       ません。1つのアンテナショップに納
       めて偶発的な取引任せなんかにしてて
       も成長はなく、例えば都内の5〜10店
       舗に営業をかけて、売り上げを作って
       もらう努力のほうが本筋なのは、自明
       です。
       (次回に続く)

         大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載8

         販路開拓機能も疑問

       さらに通常では東京の売り場に置かれ
       ないような「売れない地方商品」を税
       金を使って東京の売り場に並べ、結果
       的には採算度外視で安価に販売してい
       るのも滑稽な話です。売れ筋も死に筋
       も一緒にして、税金で採算度外視で安
       売りするということは、付加価値を産
       むどころか、ある意味毀損していると
       も言えます。一方、各地域のアンテナ
       ショップは東京への地方自治体の「基
       地」として、販路開拓機能も期待され
       ています。しかし、どこのアンテナシ
       ョップでも「商談成立数」は書いてあ
       っても、それら商談によって従来売れ
       なかった商品がどれだけ流通したのか
       という金額ベースの話は見当たらない
       ところばかり。まぁ書いていないとい
       うことは、推して知るべしです。
       (次回に続く)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載7

        地元有名商品と売れない地元商品

        結局、アンテナショップには一見良さ
       そうに見える「地域縛り」で集められ
       た、バイヤーも買い付けしない、ネッ
       トで消費者も指名買いしないような「
       売れない地元商品」を、とんでもない
       家賃の立地にそろえることになります。
       もちろん、さすがにそれだけではお客
       様も来ないので、「地元の有名な商品
       」も取り揃えて抱き合わせて売り場を
       作って客を集めている、というのがア
       ンテナショップのリアルなのです。し
       かし、そもそも地元の有名な商品は、
       アンテナショップなんかに行かなくて
       も、デパ地下でもスーパーでもネット
       でも買えるし、売れているものがほと
       んどです。それらを、わざわざ税金を
       かけた店で売るのもバカバカしい話で
       もあります。
       (次回に続く)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載6

       アンテナショップの悲しいリアルとは

       なぜ採算を度外視してまでも、自治体
       はこぞって出店するのでしょうか。こ
       こで問題なのは、「地方の商品が売れ
       ないのは、知られていないからだ」と
       いう、地方と生産者と都市にいる顧客
       の「情報の非対称性」を理由にしたり
       する人がいることです。しかし、もは
       や今は昔と違って、東京都内の百貨店
       のデパ地下、駅ナカ、さらにはスーパ
       ーに至るまで、地方食材を多様に取り
       扱っています。さらにインターネット
       もあるため、一等地に店を出すだけで、
       多くの人に良さが伝わり売れる、なん
       て都合のいい話はそうそうありません。
       「売れないものは売れないだけの理由」
       があり、むしろ、知られたらまずいこ
       とが認知されて、もっと売れなくなる
       なんて皮肉なこともあります。
       (次回に続く)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載5

       赤字を自治体が補てん

       とすると、1億円売り上げたところで、
       多くても3000万円程度の粗利であり、
       ここから初期投資の回収をしながら家
       賃や人件費や水道光熱費などの支払い
       を賄うことになるわけで、到底足りま
       せん。結果として、各自治体のアンテ
       ナショップには、年間数千万〜数億円
       の予算が組まれており、つまりそれだ
       けの赤字を税金で補填しなくては店が
       存続できないというわけです。実際に、
       民間のフジテレビ系列がやっていた地
       方の物産を集めた「銀座めざマルシェ」
       は銀座にオープンしたものの、2年持
       たずにあえなく撤退しています。行政
       によるアンテナショップは、民間には
       不可能な採算度外視店舗なのです。
       (次回に続く)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載4

         年間賃料は高額になる

       ということは、平均的な30坪の店を
       出すと、最良の立地だと450万/月〜、
       年間でいえば、5400万円に達します。
       さらに2F、3Fは路面よりは安くなる
       とはいえ、イベントスペースや事務
       所なども確保して、1-2Fを借り切っ
       たアンテナショップなどを経営しよ
       うと思えば、年間家賃だけでもとて
       つもない金額に達することが分かり
       ます。しかも、ここに、さらに初期
       の内装設備投資、毎月の水道光熱費
       や人件費などがかかってきます。一
       方で、売っている商品の多くは、数
       百円から高くても数千円の食品や調
       味料などが基本です。さらに小売販
       売なので、売り上げからとれる粗利
       益率(人件費などを加味しない「素」
       の利益率)は20%〜30%程度です。
       (次回に続く)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載3 

       売上高1億円を挙げても実態は赤字、
       それが永遠に続く

       本気で事業性と向き合う気があるの
       であれば、今後は売上高だけの表記
       ではなく、しっかりと「利益」金額
       を表記して競って欲しいものです。
       また、地方自治体は「『地元PR』を
       するためには有名な立地に出店しな
       くてはならない」と、地方の人でも
       誰でも知っている「銀座」「有楽町」
       「日本橋」などの立地をこぞって選
       択します。言うまでもなく、日本で
       一番家賃が高い場所、といっても過
       言ではない立地です。不動産調査会
       社のCBREによれば、銀座における、
       1F部分の平均的な月当たりの賃料
      (月坪、1坪=約3.3㎡)は、メイン
       ストリートでは最低でも15万円以
       上。ひと回り外でも6万円〜、さら
       に外れでも3万円に達します。
       (次回に続く)

         大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」 連載2 

       「税金を使ってPRができればOK、別
        に商売のためだけに経営しているわ
        けではないよー」、ということなの
        です。例えば広島県アンテナショッ
        プの開設時の監査報告書によると、
       「費用対効果について事前の検証は
        行わなかったということが記され
        ています。しかしながら、昨今は「
        行政評価」などもなされるため、ど
        このアンテナショップの資料をみ
        ても、来客数と売上高が全面に出
        て「◯万人きています」「年商◯
        億円売れています」とアピールす
        るわけですが、売上高がどれだけ
        あっても、経費がそれ以上にかか
        れば赤字になります。
       (次回に続く)

       大赤字 自治体「東京
       アンテナショップ」新連載1

       採算性は二の次、「地元のPR」という「
       錦の御旗」で運営

       東京都内にあるアンテナショップは
       現在55店、そのうち42店舗は都道
       府県、13店舗は市町村が整備して
       います
売上高だけをみても7億円
       以上は北海道、広島、沖縄の3自治
       体だけ
で、1億円以上7億円未満が
       26自治体となっています。それで
       は、このような経営規模でアンテナ
       ショップは魅力的な店舗経営を行い、
       採算性も確保され、バリバリ営業成
       果が生まれているのでしょうか。冒
       頭から結論を言うのもなんですが、
       そもそもアンテナショップは「自治
       体のPR」や「特産品のPR」という
       話が開設目的の上位2位
を占めてい
       ます。
         木下 斎 まちビジネス事業家
       (今回 新連載 です)

       三越銀座店      new
       免税店の現状   最終回 

       訪日観光客は増えているのだから

       小売店に詳しいフロンティア・マネジ
       メント代表の松岡真宏氏は、百貨店が
       訪日客のモノ消費に依存しすぎている
       ことに警鐘を鳴らす。「百貨店での爆
       買いは終了したといわれているが、む
       しろこれからが勝負だ。日本人よりも
       速いスピードで、中国人はモノからコ
       ト消費へ移っていく。百貨店は、外商
       事業などの中で、良い旅行先や旅館を
       沢山知っているのだから、それを活用
       しない手はない。日本の人口が減って
       いく中で、もう終わったものにせずに
       しっかりとした市場に育てていかなく
       てはいけない」(松岡氏)。現在、日本
       を訪れる訪日観光客の数は増加し続け
       ている。直近の8月でも、前年同期比
       を13%も上回る204万人がやってきた。
       百貨店の国内消費が低迷する今こそ、
       かれらの購買力を百貨店が取り込むた
       めの方策を、今一度抜本的に考え直す
       時期に来ている。
       (今回最終回 ありがとうございます)

       三越銀座店      
       免税店の現状    連載6

       2店目を新宿にオープンか

       こうした厳しい状況にも関わらず、会
       社側は当初から構想していた2店目の
       出店を諦めていない。今年1月の銀座
       店開店当初は、「今年度中に伊勢丹新
       宿店の周辺に2店目を開業したい」(三
       越伊勢丹ホールディングスの大西洋社
       長)と発表していたものの、「今年度
       に出店するという動きは把握していな
       い」(三越伊勢丹)、と一時はトーンダ
       ウン。やはり取りやめたのかと思いき
       や、「来年の4月中には新宿店近くの
       「パークシティ」(駐車場などがある施
       設)に免税店を開業する予定だと聞い
       ている」(百貨店業界関係者)ともっぱ
       らのうわさなのだ。
       (次回最終回お楽しみに)

      三越銀座店      new
      免税店の現状    連載5

                 1カ月以内の日本人出国日本人も狙う

                 加えて、目立ったのは日本語の看板だ。
               「どなたでもご自由にご覧いただけます」
                 ――。銀座通り沿いの入り口に掲げられ
                 た免税店の広告には、大きな文字で日本
                 語が書かれていた。実は、空港型免税店
                は出国1カ月以内の日本人も利用が可能で、
                当初計画では4割程度を占めると予想して
                いた。しかし実際は、1割ほどと想定以上
                に利用者が少なかった。そこで、「日本
                人にもっと知って欲しい」と、周知を強
                化しているという。とはいえ、これから
                出国しようとする日本人にとって、免税
                店での買い物を空港で荷物として受け取
                ることがどれだけ魅力があるについては
                疑問が残る。
                (次回に続く)

                 三越銀座店      
      免税店の現状    連載4

      接客の問題もある

      接客面での不満もある。年に数回日本を
      観光するというある20代の中国人女性は
      こう語る。「せっかく日本に来たのに、
      免税店にいるのは中国人の店員ばかり。
      接客のレベルも日本人に比べると低く、
      雑な扱いを受けたことがある」「地方の
      小さなお土産屋さんで、中国語の通じな
      い店員さんと話した方がずっと楽しい」
      。三越銀座店を含め、都心の大型百貨店
      では訪日客への対応策として、外国語を
      話せるスタッフの雇用を増やしているが、
      良かれと思ってしたことが、かえって裏
      目に出てしまっているのだ。こうした状
      況を受けて、店舗側も手を打っていない
      わけではない。「中国現地の代理店にア
      プローチしたり、売れ筋のお菓子を新た
      に導入したりしている」(日本空港ビル
      デング)。
      (次回に続く)

 

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