飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

4.売上UP作業計画 6Ⅰ

2022-12-26 08:23:45 | 売上50%UP作業計画。

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          フレンチの巨匠がスーパー
          の食材で作るわけ    new
                 連載  3
          YouTube立ち上げる
          2、3週間して「シェフ、Yo
          uTubeなら収益化できます」
          って言われて、1カ月か2カ
          月後かな、初めて380円計
          上されたときはびっくりし
          たね。本当にお金になるん
          だ!って。僕が監督って呼
          んでいる広報の女性を含め
          5人ぐらいでチームを組ん
          で、どうすれば一番喜ばれ、
          ニーズに応えられるか本気
          で考えています。
          (次回に続く)

          フレンチの巨匠がスーパー
          の食材で作るわけ    
                                                         連載  2
          時間ができる

          3年前、コロナ禍で飲食店
          に営業時間の短縮要請が出
          て、4月・5月と一時休業を
          余儀なくされました。開業
          以来初めてでした。これま
          でどんなときもお店を閉め
          ることはなかったんです。

(画像:YouTubeチャンネル「オテル・ドゥ・ミクニ」)

          僕は仕事も趣味も料理みた
          いなものですから、休業期
          間中何もすることがなくて、
          そんなときに「インスタグ
          ラムやりましょうか」とい
          う話になりました。
          (次回に続く)

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4.売上UP作業計画 6Ⅰ

2022-12-19 09:02:29 | 売上50%UP作業計画。

         

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          フレンチの巨匠がスーパー
          の食材で作るわけ    new
                                                        新連載  Ⅰ

          東京・四ツ谷に「オテル・
          ドゥ・ミクニ」開業以来、
          日本のフランス料理界を牽
          引してきたシェフの三國清
          三さん。北海道の半農半漁
          の町、増毛郡増毛町から上
          京、帝国ホテルの初代総料
          理長村上信夫氏に才能を見
          出されて、スイスやフラン
          スの名店で腕を磨きます。
          1985年、30歳で「オテル・
          ドゥ・ミクニ」を開業する
          や「一億総グルメ」と呼ば
          れた時代とも合致して、ミ
          クニを予約の取れない店に
          押し上げました。最近はY
          ouTubeチャンネル「オテ
          ル・ドゥ・ミクニ」が好調
          で、2022年12月現在、チャ
          ンネル登録者数38万人を数
          えます。その配信で人気の
          レシピを書籍化したもの。
          三國さんに、チャンネル開
          設のいきさつや修業時代に
          学んだグランシェフたちの
          料理哲学、また「第一章が
          終了します」と発表された
          「オテル・ドゥ・ミクニ」
          の今後と、70歳を目前にし
          た三國さん自身の目標につ
          いて聞きました。
          星野うづら
          レストランジャーナリスト
         (今回新連載です)東洋経済



          ゼネコン決算「土砂  new
          降り」の事情   最終回 13
          開発と先手が必須

          資材価格高騰の影響も受け
          ているが、「期初時点で、
          資材価格高騰などのリスク
          を相当織り込んだ。主要資
          材については設計段階から
          BIM( 建築の 3 次元設計 )
          を活用し、早期に仕様を決
          めて、早期調達につなげる
          など対策をとっている」(
          鹿島の広報担当者)とする。
          これまで景気の波にのまれ
          て、業績がジェットコース
          ターのように上下すること
          の多かったゼネコン。今後
          は少子高齢化を背景に建設
          投資が減少する、不確かな
          時代を迎える。建設以外の
          新たな領域を開拓するとと
          もに、先手、先手で環境変
          化に対応する姿勢が問われ
          そうだ。
          (今回最終回です)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 12
          鹿島「両利きの経営」

          下方修正ラッシュのゼネコ
          ン大手の中で、唯一気を吐
          くのがスーパーゼネコンの
          鹿島だ。同社は今2023年 3
          月の通期純利益を当初計画
          から150億円引き上げ、 10
          00億円(前期比3.7%減)と
          した。鹿島はここ数年、不
          動産開発事業の展開を加速
          するなど、建設分野とそれ
          以外の領域を強化する「両
          利きの経営」を標榜。今期
          も欧米で開発した物流倉庫
          の売却が進み、円安効果も
          加わって最終利益が当初見
          込みよりも膨らむ算段だ。
          (次回最終回です)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 11
          資材調達一元化

          戸田建設は2022年8月に、
          「コスト統合センター」を
          新設した。資材の見積もり
          や調達情報を一元管理し、
          審査も厳格化する。「組織
          として責任をもって、資材
          価格に対応していく。見積
          もりと購買の担当部署が情
          報を密に交換して、見積も
          り段階で物価上昇リスクを
          適切に織り込んでいく」(
          戸田建設の山嵜俊博取締役)。
          清水建設の山口充穂経理部
          長は、「受注のスタンスを
          利益率重視に変えている。
          VE提案(品質を維持したコ
          ストダウン)も発注者に受
          け入れてもらえるように、
           確度を高めていく」と話す。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 10
          資材高騰 しばらく続く

          需給両面の事情から、資材
          高は当面続きそうだ。日本
          では都心部を中心に大型再
          開発が複数計画されており、
          資材需要が旺盛だ。「鉄鋼
          メーカーも環境対策などを
          急がなければならず、資金
          が必要な状況のため、円安
          などが収まったとしても、
          すぐには値下げをしてこな
          いだろう」(スーパーゼネ
          コン幹部)。ゼネコン業界
          全体には、「資材高が一服
          するまで、耐え忍ぶしかな
          い」(準大手ゼネコンのベ
          テラン社員)と、あきらめ
          ムードさえ漂う。一方で、
          今後を見据えた対策を打ち
          出すゼネコンもある。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 9
          下請け転嫁はリスクを伴う

          冒頭の準大手ゼネコンの首
          脳は、さらに踏み込んだ発
          言をする。「大手デベと協
          議したって無理。そもそも
          できない。まず厳しい受注
          競争を勝ち抜いて受注した
          経緯がある。特命(発注者
          が1社、または少数社を工
          事業者として指名すること
          )で受注していて、それは
          『物価上昇分はうちでみま
          す』と宣言しているような
          もの。どうしようもない」。
          ゼネコン大手はかつて、資
          材高でコストアップになる
          と、専門工事を担う下請け
          会社の工事代金に転嫁して
          しのいできた。だが、この
          「下請けいじめ」も、昨今
          はリスクを伴う。「現在は
          下請け会社の数が減ってい
          ることもあり、無理な要請
          は受け入れてくれない。そ
          れどころか、途端に逃げら
          れてしまう。下請け会社が
          現場に来てくれないと、仕
          事にならない」と、複数の
          ゼネコン関係者は語る。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 8
          価格交渉 民間難航

          官公庁案件を中心とする土
          木工事では資材高を請負価
          格に反映させる「スライド
          条項」が適用されるが、民
          間工事で適用されることは
          まれだ。大手各社は発注者
          に請負価格の変更を受け入
          れてもらうよう要請してい
          るものの、民間建築の主な
          発注者である大手デベロッ
          パーは交渉力が強いため、
          協議が難航しているのが実
          情だ。「価格転嫁について
          は複雑な事情もあり、交渉
          に時間がかかっている」(
          大成建設の桜井副社長)、
          「資材高の影響を受けそう
          なプロジェクトの過半が、
          まだ交渉中。なかなか受け
          入れてもらえない」(大林
          組のIR担当者)と、関係者
          は口々に嘆く。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 7
          強みが弱点に

          そのため、発注時点、ある
          いは工事進行中に急激な資
          材高に見舞われると、内定
          時に予定していた調達額を
          上回ってしまうので、工事
          原価が想定よりも上昇する
          ことになる。「設計込みで
             受注できるのは大手ゼネコ
          ンの強みではあるが、今回
          は裏目に出ている。どうし
          ても(内定から着工、竣工
          までの)リードタイムが長
          くなるので、価格上昇を織
          り込み切れないリスクが高
          くなる」(準大手ゼネコン
          のIR担当役員)というわけ
          だ。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 6
          1年のタイムラグがある

          技術力のある大手ゼネコン
          ともなると、単に工事の施
          工を請け負うだけでなく、
          設計段階から受注するケー
          スが少なくない。設計段階
          から食い込む案件は、大型
          のものになると受注の内定
          が出てから着工まで、1年
          ぐらいのタイムラグがある。
          基本的にゼネコンは、受注
          が決まってから主要建材の
          発注をする。初回の発注だ
          けでは足りずに、工事進行
          中に追加発注するケースも
          ある。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 5
          大手は高騰を受けやすい

          高層ビルの柱や梁に使う H
          形鋼は足元の価格が2021年
          1月に比べて68%アップ(
          日本建設業協会調べ、以下
          同)。異形棒鋼が同73%、
          コンクリート型枠用合板も
          同85%上昇した。大林組の
          IR担当者は「今期の営業利
          益見通しを期初計画から 1
          40  億円減額したが、この
          うち 75 億円が物価上昇な
            どの影響だ。資材高の影響
          のうち、6割以上が鉄筋・
          鉄骨」と説明する。実は、
          ゼネコン業界では大手であ
          ればあるほど、こういった
          資材高の打撃を受けやすい
          構造になっている。
          (次回に続く)


4         ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 4
          回復基調もウクライナ・円
          安で資材高止まりで

          ゼネコン大手の決算につい
          ては期初時点では、薄日が
          差し始めたかに見えた。前
          2022年3月期までは受注競
          争の激化で採算が悪化して
          いたが、今期に入って利益
          が上向くと見る会社は多か
          った。「競争環境が緩やか
          になっている。建設投資の
          水準は堅調なこともあり、
          慌ててパクパクいかなくて
          もよい(無理な受注をしな
          くてもよい)」(大成建設
          の桜井副社長)。このよう
          な好転の兆しがあった状況
          を、突如土砂降りの雨が襲
          った。新型コロナウイルス
          の世界的な蔓延を背景に、
          資材価格は2020年あたりか
          ら高騰していた。2022年に
          入ると、ウクライナ情勢の
          悪化や円安の進行でさらに
          急騰した。そこから1年近
          くにわたって、資材価格
          は高止まりの状態が続いて
          いるのだ。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 3
          悪化は資材の高騰か

          スーパーゼネコンの大成建
          設や清水建設は現在のとこ
          ろ、期初の通期業績計画を
          据え置いている。だが、上
          期(2022年4月~9月期)
          の利益実績は両社ともに、
          通期計画に対しての進捗率
          がかなり低いため、いずれ
          下方修正を迫られる可能性
          が高い。ゼネコン大手の業
          績が想定よりも悪化してい
          るのは、主要建材の価格高
          騰が圧迫しているからにほ
          かならない。「資材価格が
          異例なぐらいに上がってい
          る」。大成建設の桜井滋之
          副社長は11月11日に行われ
          た決算説明会の席上、そう
          強調した。
          (次回に続く)



          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情    連載 2
          純大手も下方修正
          準大手ゼネコンの戸田建設
          も、通期の営業利益を期初
          計画から79億円下方修正し、
          126億円になる見通しを公
          表した。これは前期の営業
          利益実績243億円に比べて、
          およそ半分となる低水準だ。
          同じく準大手ゼネコンの三
          井住友建設も、通期営業利
          益を期初計画から半減の75
          億円(前期実績74億円の赤
          字)とした。
          (次回に続く)

          ゼネコン決算「土砂  
          降り」の事情   新連載 1

          大手ゼネコンの多くが2023
          年 3 月期の営業利益予想を
          下方修正した。大手ゼネコ
          ンほど資材高の打撃を受け
          やすい構造になってい「経
          営環境は厳しい。バラ色の
          想定なんて、当面はとても
          できない」。準大手ゼネコ
          ンの首脳は、深いため息を
          つく。大手ゼネコンは今 2
          023 年 3 月期の業績計画を
          相次いで減額している。ス
          ーパーゼネコンの大林組は
          11 月7日、通期の売上高が
          期初計画比で50億円減の2
          兆0450億円(前期比6.4%
          増)に、営業利益が同140
          億円減の860億円(前期比
          109.5%増)になるとした。
          梅崎恵司 東経記者
          (今回新連載です)


          老舗米屋が手掛けた   new
            カレー専用米 最終回 16
          ご飯が可能性を秘めている

          「将来的には卵かけご飯や
          丼もの、チャーハンなどあ
          らゆるご飯ものの専用米を
          作って、店の棚にずらっと
          並べてみたいと思っていま
          す。ギフトとしてもご利用
          いただけますし、その日の
          献立に合わせてご飯を選べ
          るというのも楽しいですよ
          ね」(石川さん)食がこれ
          だけ多様化しているにもか
          かわらず、ご飯に関しては
          まだまだ可能性を秘めてい
          ることを実感した。今後の
          展開が楽しみである。
          (今回最終回です)



          老舗米屋が手掛けた   
            カレー専用米  連載 15
          実食する

          そして、いよいよ実食。カ
          レーをたっぷりと纏わせた
          ご飯を口に運んでみる。ん
          ?クミンの香りとともにカ
          レーのスパイシーな味わい
          とご飯そのものの甘み、そ
          してもち麦のプチプチとし
          た食感が口の中で複雑に絡
          み合う。それぞれがバラバ
          ラになっているのではなく、
          見事に調和がとれているの
          だ。鼻から抜ける香りが何
          とも心地よく、あっという
          間に平らげてしまった。無
          印良品の「素材を生かした
          おうちのこだわりビーフカ
          レー」は、ごろっとした具
          材とまろやかな辛さが特徴
          だが、バターチキンやキー
          マカレーなどでも試したく
          なった。カレーが替わると
          また違った味わいになると
          思う。
          (次回最終回です)



          老舗米屋が手掛けた   
            カレー専用米  連載 14
          ワンランク上がった

          見た目も普通のお米とは違
          っていた。クミンを加えて
          いるからだろうか。全体的
          に薄茶色っぽい。炊きたて
          のご飯を杓文字でほぐすと、
          パラパラ感が手に伝わって
          くる。このビジュアルとい
          い、炊き上がり具合といい、
          いかにもカレーに合いそう
          だ。お皿にご飯をよそって、
          カレーをかける。カレーと
          ご飯の香りが一つになる瞬
          間である。すでにこの時点
          でこれまで食べていたレト
          ルトカレーとは完全に一線
          を画している。石川さんが
          言った「ワンランク上げる
          」がもっとも的確な表現だ
          と思う。
          (次回に続く)



          老舗米屋が手掛けた   
            カレー専用米  連載 13
          ほんのり優しい香り

          炊飯器からご飯が炊き上が
          ったことを知らせる音が聞
          こえた。ワクワクしながら
          炊飯器の蓋を開けると、湯
          気とともにクミンの香りが
          ふわっと広がった。エスニ
          ック特有のきついものでは
          なく、ほんのりとやさしい
          感じの香りである。

炊きたての「カレーのための米」。全体的に
薄茶色っぽい(筆者撮影)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 12
         無印商品のレトルト試す

         レトルトカレーはご飯さえ
         あれば簡単にできるので、
         筆者は週末のお昼によく食
         べる。そこで「カレーのた
         めの米」を持ち帰って試食
         をさせてもらうことに。お
         米と合わせるのは、石川さ
         んが試食する際に使ってい
         たという無印良品の「素
         材を生かした おうちのこ
         だわりビーフカレー」。
         パッケージを開封して、
         お米を炊飯器に入れると、
         クミンの香りが鼻孔をく
         すぐる。これがご飯と炊
         くと、どのように変化す
         るのだろうか。気になっ
         て仕方がない。
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 11
         無洗米にクミンをいれる
         「そこでクミンを入れてみ
         ようかと。通常、クミンシ
         ードは粉末にして煮込んだ
         り、油で炒めたりして使う
         のですが、藤巻さんでさえ
         もご飯と一緒に炊いたこと
         はないとのことでした。結
         果、想像以上に本格的な味
         わいに近づきました。また、
         普通のお米のように炊く前
         に研ぐと、クミンの風味が
         抜けてしまうため、無洗米
         にしました。より手軽に楽
         しんでいただけると思いま
         す」(石川さん)
         (次回に続く)

         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 10
         カレーの為の米完成

         それが「カレーのための米」
         だ。本格的な欧風カレーや
         インドカレー、ブームが続
         いているスパイスカレーと
         の相性は言うまでもないが、
         石川さんが考えたのは普段
         食べているレトルトカレー
         の味をワンランク上げるた
         めの専用米だった。一般的
         にカレーに合わせるお米は、
         粘り気の少ないパラパラと
         した銘柄がよいとされてい
         る。石川さんが選んだのは、
         しっかりとした旨みがある
         上に粘りの少ない三重県産
         米。それをベースにお米を
         ブレンドし、さらにプチプ
         チとした食感をプラスしよ
         うと、もち麦も加えた。

「カレーのための米」。2合入りで540円
(筆者撮影)

         これでほぼ完成したと思っ
         ていたが、人づてに知り合
         って監修を依頼した奈良県
         のスープカレー専門店「カ
         リー事変」の店主、藤巻美
         雪さんに意見を聞くと、ス
         パイスを加えることを提案
         された。
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 9
         日常食の専用米が完成

         それぞれ 3 合ずつセットに
         なって価格は3000円。お米
         にしてはかなり高額だが、
         お歳暮やお中元など贈答品
         としての需要を狙っている
         ためだ。「正直、まだまだ
         これからです。今年のお歳
         暮シーズンが勝負だと思っ
         ています。松阪牛や伊勢エ
         ビよりも、もっと日常的に
         食べているもので専用米が
         できないかと思っていまし
         た。そして、今年に入って
         から松阪牛、伊勢エビと同
         時進行で取り組んでいた商
         品が今年8月に完成しまし
         た」(石川さん)
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 8

         ブレンド米2種 販売開始

「松阪牛のための米」と「伊勢エビのための米」
はセットで3000円(写真:車久米穀店)

         ブレンドしたお米を城山氏
         と柴田氏に試食してもらい、
         ブレンドの比率を再調整し
         て理想の味に近づけていく。
         そんな作業を1年以上もコツ
         コツと重ねて、今年5月に濃
         厚でジューシーな肉の旨み
         に負けない「松阪牛のため
         の米」と上品で繊細な伊勢
         エビの味をさらに引き立て
         る「伊勢エビのための米」
         を店頭とネットで販売を開
         始した。
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 7
         食材と米の組み合わせ
         単純でない

         素人目線では、松阪牛や伊
         勢エビのような高級食材に
         は最高級のお米、例えば、
         新潟・魚沼産のコシヒカリ
         や前出の岐阜・飛騨産の龍
         の瞳を合わせたくなるが、
         そんな単純なものではない。
         高級米の強い粘りと濃厚な
         甘みが逆に食材の邪魔をし
         てしまうのだ。「松阪牛と
         食べると重たく感じてしま
         うし、伊勢エビも繊細な味
         を損ねてしまいます。そこ
         で、コシヒカリよりも粘り
         が少なく、大粒で食べごた
         えのある三重のブランド米
         『結びの神』を使っていま
         す。クセが強くないので、
         他のお米と合わせても邪魔
         をしないんです」
         (石川さん)
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 6
         食材や料理に合う
         コメの提案

         「日本酒やワインのように、
         食材や料理に合わせてお米
         を選ぶことができたら楽し
         いだろうと思いました。と
         くに三重県には、松阪牛と
         伊勢エビという全国屈指の
         高級食材があります。まず
         はこの2つの食材に合うお
         米を提案しようと思いまし
         た。ただ、私一人が発信し
         てもインパクトに欠けるた
         め、専門家の力もお借りし
         ました」(石川さん)白羽
         の矢が立ったのは、三重県
         桑名市にある日本料理店「
         三彩」の店主、城山藤利氏
         と、名古屋市千種区にある
            日本料理店「かしづき」の
         店主、柴田修次氏。城山氏
         は長島温泉ホテル「花水木
         」、柴田氏は老舗料亭「船
         津屋」の出身。松阪牛と伊
         勢エビを熟知していること
         から監修を依頼したのだっ
         た。
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 5
         食材に合うコメの提案

         米は銘柄ごとに粒の大きさ
         や粘り、甘みなどが異なる。
         例えば、寿司のシャリには
         粘り気が少なく、粒の大き
         い米が向いている。筆者が
         暮らす愛知県内の寿司店の
         多くは、その条件に合致し
         た岐阜県産のハツシモを使
         っている。寿司に限らず、
         丼ものやカレーなどご飯が
         主役となる料理は料理人自
         身が米を選ぶのが常識であ
         る。そこで石川さんが考え
         たのは、食材に合わせた米
         を提案すること。いわば、
         料理とのマリアージュであ
         る。
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 4
         オリジナルブランド米

         また、店内には岐阜・飛騨
         の「龍の瞳」をはじめ、三
         ツ星お米マイスターでもあ
         る石川さんが厳選したお米
         が並んでいる。どれも 1パ
         ック2〜3合入りで、試食用
         の他、お土産に買っていく
         客も多いという。「以前は
         地元産のお米だけを扱って
         いましたが、今はいろんな
         ルートを通じて北海道や新
         潟など全国から常時12、13
         種類を用意しています。『
         龍の瞳』もその 1 つです。
         これらのお米を3分や5分か
         ら7分、さらには無洗米ま
         で精米のオーダーも承って
         います。ネット通販も始め
         ました」(石川さん)店内
         の至るところから、おいし
         いお米を食べてほしいとい
         う石川さんの思いが伝わっ
         てくるが、極めつけはオリ
         ジナルのブレンド米だ。
         (次回に続く)



         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 3
         独自カフェメニューも用意

         もともと店は多度駅前にあ
         り、店を継いだのを機に現
         在地に新店舗をオープンし
         た。ここの建物はもともと
         親戚が使っていた倉庫をリ
         ノベーションしたそうで、
         多度大社の目の前という立
         地から米屋というよりもカ
         フェのようだ。と、思った
         ら、カフェメニューも用意
         されていた。三重のブラン
         ド米、「結びの神」の玄米
         を焙煎したノンカフェイン
         の飲料「玄米デカフェ」や
         地元産のもち米で作った玄
         米餅を米油で揚げた「玄米
         揚げウマ餅」がそれだ。
         (次回に続く)


         
         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米  連載 2
         米屋で食べていけた時代

         三重県桑名市多度町にある
         多度大社の前に店を構える
         「車久米穀店」。明治 4年
         創業の老舗で、現在は 5代
         目店主の石川信介さんが店
         「祖父の代までは米屋だけ
         で食べていけましたが、父
         の代になるとそれが厳しく
         なり、店を手伝いながらサ
         ラリーマンとして定年まで
         働いてから店に入りました。
         私も会社勤めをしていまし
         た。それで店をどうしよう
         かという話になって、せっ
         かく続けてきたのにやめる
         のはもったいないし、何と
         か立て直そうと思って、6
         年前に店を継ぐことにしま
         した」(石川さん)
         (次回に続く)

 


         老舗米屋が手掛けた   
         カレー専用米 新連載 Ⅰ

         唐突だが、皆様はお米を食
         べているだろうか? 思え
         ば、筆者(50代)の食生活
         も子供の頃と今とではガラ
         リと変わった。週の3分の1
         くらいはパスタやうどんな
         どの麺類やピザなど米以外
         のものを食べている。朝食
         にいたっては、中学生くら
         いからずっとパン食が続い
         ている。そりゃ米離れが進
         んでいるといわれても仕方
         がない。その皺寄せは米農
         家だけではなく、米屋にも
         くる。実際、近所にあった
         米屋のほとんどは廃業して
         しまった。今後、米屋が生
         き残っていくには、米の消
         費量を増やすことが急務だ
         ろう。これは米食という日
         本の食文化を守っていくこ
          とにもつながる。
         永谷正樹 フートライター
         (今回新連載です)



         マンションの長谷工 new
         リノベ拡大 最終回  14
         1棟リノベ挑戦これから

         長谷工はマンションの構造
         や工法を標準化することで、
         工期短縮や品質確保のみな
         らず部材の大量発注による
         コスト削減を進めてきた。
         ただ既に構造などが決まっ
         ているリノベーションの施
         工においては、そうした効
         率化も容易ではない。新築
         マンションの供給が減る中、
         法人向け 1 棟リノベーショ
         ン事業を収益柱の1つへと
         育てられるか。長谷工の新
         領域での挑戦は始まったば
         かりだ。
         (今回最終回です)



         マンションの長谷工 
         リノベ拡大  連載  13
         行政との調整力 必要

         地域ニーズや新たな付加価
         値を反映しつつ、既存の設
         備などをどこまで残すのか
         は予算とのバランスで決め
         る。こうしたきめ細かなバ
         リューアップがリノベーシ
         ョンでは不可欠だ。また、
         物件によっては過去の竣工
         図面など工事をする際に必
         要な書類がない場合もある。
         「企画力だけでなく、丁寧
         に調査して現行の法令に則
         った建物に改修しなければ
         ならない。行政との調整力
         は不可欠だ」(リノベるの
         三浦上席執行役員)
         (次回最終回です)



         マンションの長谷工 
         リノベ拡大  連載  12
         築47年昨年 リノベ施工

         2021年、リノベるは神奈川
         県川崎市にある築47年のビ
         ルにリノベーションを施し、
         複合施設「BOIL 溝の口」へ
         と生まれ変わらせた。同施
         設はサテライトオフィスと
         コワーキングスペースだけ
         でなく、溝の口で活発なブ
         レイクダンスの文化を育て
         発信するためのダンススタ
         ジオがある。地域ニーズや
         新たな付加価値を反映しつ
         つ、既存の設備などをどこ
         まで残すのかは予算とのバ
         ランスで決める。こうした
         きめ細かなバリューアップ
         がリノベーションでは不可
         欠だ。
         (次回に続く)



         マンションの長谷工 
         リノベ拡大  連載  11
         一朝一夕に行かない
         リノベーションの施工で攻
         勢をかけ始めた長谷工だが、
         案件の獲得は容易ではない。
         リノベるの三浦上席執行役
         員は「ファンドから寄せら
         れる案件は、この予算内で
         家賃をこれくらい上げたい、
         というざっくりした注文が
         多い。予算と構造が決めら
         れた状態で、地域ニーズを
         マーケティングし独自性の
         高いリノベーションを施し
         て、物件のバリューアップ
         をするのは一朝一夕ではで
         きない」と話す。
         (次回に続く)

         マンションの長谷工 
         リノベ拡大  連載  10
         知見が新築にも生かせる

         得られた知見はリノベーシ
         ョン施工だけでなく、長谷
         工の柱である新築マンショ
         ンの施工でも生かせる。長
         谷工コーポレーションの技
         術推進部門の若林徹執行役
         員は「顧客ニーズが高まっ
         ている脱炭素を念頭に置い
         て、最先端のありとあらゆ
         る技術を試し、他社にはで
         きない施工ノウハウを蓄積
         したい」と語る。
         (次回に続く)



         マンションの長谷工 
         リノベ拡大  連載  9
         リノベマンションの開発

         物件を建て替えるよりもCO
         2  排出量を抑えられるため、
         リノベーション施工は企業
         のESG 対応ニーズとも合致
         する。そうした需要を踏ま
         えて、長谷工が目下進めて
         いるのが環境性能を高めた
         リノベーションマンション
         の開発だ。長谷工は千葉県
         市川市の賃貸マンション「
         サステナブランシェ本行徳
         」のリノベーションに着手
         した。もともとは企業の社
         宅だった同物件では、内・
         外断熱性能を高めるととも
         に、屋根やバルコニーの手
         すりに太陽光発電設備を設
         置したり、純水素燃料電池
         を採用したりしている。
         (次回に続く)

             

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2.野菜コーディネーター118

2022-12-16 07:33:01 | 野菜コーディネーター

       

                   プロフィール
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            売れ筋105円老舗問屋 new
            から古着屋に  連載   10
            三越入社も稼業継承で退社
                                            羽田社長は1975年に慶応大
                                            学を卒業。羽久の取引先で
                                            もあった日本橋三越に就職
                                            した。ところが三越入社  5
                                            年後には 2 代目が亡くなり
                                            急遽、家業を継ぐことにな
                                            った。この頃には、かつて
                                            隆盛を極めた小間物の卸売
                                            は存亡の危機に立っていた。
                                           「集団就職で働きに来た社
                                            員も多く、僕にとっては家
                                            族のようなもの。社員の皆
                                            さんのおかげで大学に行か
                                            せてもらえたのだから、絶
                                            対に会社を潰すことはでき
                                            なかった」
                                              (次回に続く)。

            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   9
            社会貢献でない

                                            地元に出店してくれたこと
                                            への感謝の思いが綴られた
                                            ハガキも届く。差し出し人
                                            が書かれていないそのハガ
                                            キを、羽田社長は額に入れ
                                            て飾っている。格差社会が
                                             広がる中で、激安の古着屋
                                             はセーフティーネットの役
                                             割を果たしているのかもし
                                             れない。社会貢献を考えて
                                             事業をやっているのだろう
                                             か。そう尋ねると、言下に
                                             否定した。「会社が生き残
                                             るために必死でやっている
                                             だけ。結果として何らかの
                                             貢献になっているのであれ
                                             ば嬉しいけれども、そのた
                                             めにやっているわけではな
                                             い」。
                                              (次回に続く)

            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   8
             頼りにしているお客多い

                                            Twitterで「たんぽぽハウス
                                            」を検索してみる。すると、
                                            さまざまな客層がいること
                                            がわかる。サバイバルゲー
                                            ムで使う服をたんぽぽハウ
                                            スで探す人もいれば、せど
                                            りのための宝探しをしてい
                                            る人もいる。初めて買い物
                                            をして、その品揃えと安さ
                                            への感動をつづる人も多い。
                                           「たんぽぽハウスは常連さ
                                           んに支えられている。家計
                                           の余裕がなく、たんぽぽハ
                                           ウスを頼りにしているお客
                                           さんが多いし、そうした人
                                           たちが増えているように思
                                           う」と羽田社長は言う。
                                           (次回に続く)



            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   7
            コロナ前から売り上げ減少

                                            たんぽぽハウスの運営は羽
                                            久とその子会社のヴァンベ
                                            ールが行っており、年商は
                                            それぞれ1.8億円(2022年6
                                            月期)と2.7億円(2022年3
                                            月期)。2  社を合計すると
                                            年商は   4.5億円。純利益は
                                            2社あわせて1000万円だ。
                                            2019年のピーク時には年商
                                            7.2億円までいったのだが、
                                            コロナ禍の直撃で日々の売
                                            り上げは一気に半減。多店
                                            舗展開による家賃負担の重
                                            さに耐えきれず赤字に転落。
                                            そこで浅草店など家賃の高
                                            い不採算店の店じまいを断
                                            行。2020年には4店、21年
                                            には2店閉じた。「実はコ
                                            ロナになる前から採算の悪
                                            い店が増えていた。まずは
                                            赤字体質から脱するために
                                            身を縮めた」。
                                            (次回に続く)



            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   6
            古着屋の「しまむら」

                                           しかし、たんぽぽハウスが
                                           買い取っているのは、使い
                                           古しのノーブランド品ばか
                                           り。羽久の3代目である羽
                                           田健一郎社長は「古着屋の
                                           しまむら、西松屋のような
                                           もの」と語る。「25〜50円
                                           で買い取って105〜315円で
                                            販売するので、利益率は非
                                            常に大きい。でも、利益の
                                            絶対額は小さい。家賃、人
                                            件費、倉庫代などを考える
                                            と、相当の数を売ってはじ
                                            めて利益を出すことができ
                                            る」と羽田社長は言う。そ
                                            こで重視するのが商品の販
                                            売点数だ。現在、全店で年
                                            間500万点ほどの商品を販
                                            売している。
                                             (次回に続く)



            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   5
            事業の柱は高額品

                                            リユース店が利益を稼ぐた
                                            めに、重要なのが買値と売
                                            値の価格差。この価格差を
                                            大きくできる高額なブラン
                                            ド品を扱うと、販売量が少
                                            なくても確実に利益を稼ぐ
                                            ことができる。そのため、
                                            リユース店の多くは、客寄
                                            せのために利幅の小さい激
                                            安商品を扱ってはいるもの
                                            の、事業の柱はあくまで高
                                            額品だ。
                                            (次回に続く)

            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   4
            1889年創業老舗問屋が母体

                                            この「たんぽぽハウス」を
                                            運営する羽久は1889年創業
                                            の老舗。かつて櫛(くし)
                                            ・簪(かんざし)・紅(べ
                                            に)・白粉(おしろい)を
                                            扱っていた小間物問屋。創
                                            業者の羽田久之助は金属製
                                            の「後れ毛留め」を考案し
                                            たアイデアマン。日本橋浜
                                            町を拠点に全国に幅広く卸
                                            売していた。戦前は台湾に
                                            工場も構えていた。そんな
                                            老舗が、なぜ古着屋チェー
                                            ンへと業態転換したのだろ
                                            うか。この老舗の苦闘の歴
                                            史を見ていこう。
                                              (次回に続く)



            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  連載   3

            最大店舗アメ横で350人

たんぽぽハウスの値札
値札は105円、200円、315円の3つが大部分を
占めている(記者撮影)

                                             アメ横の繁華街に立地し、
                                             最大の売り上げを誇る上野
                                             広小路店では1日平均350人
                                             ほどがレジを通る。コロナ
                                             ショックで一時は来客が大
                                             きく落ち込んだが、コロナ
                                             前の水準へと持ち直しつつ
                                             ある。出費を節約したい高
                                             齢者、子育て中の主婦など
                                             幅広い「倹約家」に愛され
                                             ている人気店であり、コロ
            ナからの復元力は強かった。
            (次回に続く)

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3.宅建取引主任士 76

2022-12-08 07:51:48 | 宅建取引主任士

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        香りを漂わせるマシン new
        行動変えるか    連載 4
        目と鼻を刺激 効果あり

        「ほんとかよ。香りを噴射
        するだけで、効果があると
        は思えないね」と感じられ
        たかもしれないが、Webメ
        ディアの「販促マップ」が
        都内のスーパーマーケット
        の特設カレーコーナーに、
        カレーの香りを出す機材(
        別のモノ)を設置して、ど
        のくらいの人が購入したの
        かを調査した。どのような
        プロモーションをすれば、
        消費者はカレーを手にする
        のか。(1)販促ツールな
        し(2)デジタルサイネー
        ジを設置(3)デジタルサ
        イネージとPOPを設置(4)
        デジタルサイネージと香り
        を噴射。この4つのパター
        ンで検証したところ、最も
        多くの人が購入したのは「
        デジタルサイネージ+香り
        」だった。つまり、「買っ
        てみようかな」と感じさせ
        るには、目と鼻を刺激する
        ことが効果的であることが
        分かってきたのだ。
        (次回に続く)



        香りを漂わせるマシン 
        行動変えるか    連載 3
        原理は簡単

        アンビセントの仕組みはシ
        ンプルである。機材の中に
        人感センサーを搭載してい
        て、近くを人が通ると、噴
        射孔から香りがでてくると
        いうもの。香りはピンポイ
        ントに届くので、ちょっと
        離れた人が「パンケーキの
        香りがするなあ」と感じる
        ことはなく、また微細なミ
        ストなので、衣服などに香
        りが付くリスクも低いそう
        だ。で、この装置を使って、
        どんなことに役立てようと
        しているのか。同社で社長
        を務めている郡香苗(こお
        り・かなえ)さんに聞いた
        ところ「嗅覚を刺激するこ
        とによって、集客力を高め
        たり、商品を印象づけたり、
        演出効果として期待してい
        ます」とのこと。

        次回に続く)

        香りを漂わせるマシン 
        行動変えるか    連載 2
        人工的香りを流す

        焼き肉店の場合、実際に肉
        を焼いて、その香りが店外
        に漂っているわけだが、人
        工的に香りをつくりだして、
        集客効果を高めようという
        動きがある。「Scenery Sc
        ent(シーナリーセント)」
        という会社が手がけていて、
        その装置の名は「Ambisce
        nt(アンビセント)」。小
        さな瓶の中に香りが詰めら
        れていて、それを機械にセ
        ット。冒頭で紹介したよう
        に「プシュー」という音が
        するたびに、香りが漂うの
        だ。


さまざまな香りを噴射する「Ambiscent(アンビセント)」

        (次回に続く)

        香りを漂わせるマシン 
        行動変えるか   新連載 1

        「プシュー」という音がす
        るたびに、パンケーキの甘
        い香りが漂ってくる――。
        焼き肉やウナギの店などで、
        人がたくさんいる方向に向
        けて換気扇を設置している
        ところがある。食欲をそそ
        る香りが漂ってくるので、
        「あー、焼き肉を食べたい
        なあ」と思って、フラフラ
        と店に入ってしまった人も
        いるはずである。


「プシュー」という音とともに、パンケーキの香りが漂ってきた

        土肥義則 ITmedia
                              今回新連載です)

        90秒ラーメン米国の new          
        自販機の未来 最終回    17
        移動式の自販機

        もう1つは「移動式の自販
        機」だ。22年3月、米国の
        シアトルでコンセプトカー
        を披露しているが、こちら
        もまだ完成はしていない。
        スマホのアプリで注文すれ
        ば、無人の自販機がやって
        来て、アツアツのラーメン
        などを食べることができる
        といった流れだ。日本の公
        道で無人の移動自販機を動
        かすのは「NG」なので、
        もし完成しても「キッチン
        カー」のような形になるだ
        ろう。


移動式の自販機も開発中(イメージ図)

        現時点で、ヨーカイが稼働
        しているのは、米国、日本、
        台湾のみ。ただ、多くの国
        や地域から引き合いがある
        ようで、欧州では英国とオ
        ランダで、アジアでは韓国
        で、まもなくスタートする
        そうだ。
        (今回最終回です)



        
        90秒ラーメン米国の          
        自販機の未来  連載    16
        ユニークな2つの取り組み

        現時点で、2 ~  3 年以内に
        数百台を設置できるかどう
        かは分からないが、ユニー
        クな取り組みを  2つ考えて
        いる。1  つは「コンパクト
        な自販機  」である。現在、
        試作機をつくっていて、
        イメージ図を見せてもらっ
        たところ、単身用の冷蔵庫
        といった感じである。ちょ
        っとしたスペースがあれば
        設置できるので、完成すれ
        ば広まるかもしれない。


コンパクトタイプの自販機を開発中(イメージ図)

         (次回最終回です)

         
         90秒ラーメン米国の          
         自販機の未来  連載    15
         一風堂等とコラボ商品開発

         9  月、力の源カンパニーが
         運営する「一風堂」とのコ
         ラボ商品を開発した。看板
         商品の「一風堂博多とんこ
         つラーメン」と、完全植物
         性のビーガンラーメン「IP
         PUDO プラントベース(豚
         骨風)ラーメン」(いずれ
         も980円)を提供している。
         また、テーブルマークの主
         力商品「冷凍うどん」を活
         用した商品開発も進めてい
         る。自社のオリジナル商品
         だけにとらわれず、「今後
         も他社と手を組んで、どん
         どん新しい商品を開発して
         いきたい」(土屋さん)と
         いう。
         (次回に続く)



         90秒ラーメン米国の          
         自販機の未来  連載    14
         厳しいコロナ禍の出発

         試食した人からは「意外に
         おいしい」という声が多か
         ったわけだが、それはリッ
         プサービスだったのかもし
         れない。否。新型コロナの
         感染拡大を受けて、自販機
         を設置している空港の第 2
         ターミナルでは夜間の出入
         りが禁止されたり、パーキ
         ングエリアではルーレット
         族の取り締まりがあって、
         深夜帯に閉鎖されたり。想
         定していた時間帯に稼働で
         きなかったこともあって、
         厳しい船出となってしまっ
         たが、ヨーカイは黙って指
         をくわえていたわけではな
         い。次に、どんな手を打っ
         たのだろうか。


   一風堂博多とんこつラーメン
IP
     pPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン

                                  (次回に続く)

         90秒ラーメン米国の           
         自販機の未来  連載    13
         1日100食予定が30食

         目標台数は大幅に修正して
         いて、日本事業を担当して
         いる土屋圭司さんによると
         「年内に 30台、2 ~3 年以
         内に数百台の設置を見込ん
         でいる」という。機械の不
         具合が見つかったのに、強
         引に台数を増やせば、オペ
         レーションが回らなくなる
         恐れがある。そうなってし
         まえば、大変な事態になる
         ことが考えられるので、台
         数を抑えたことは賢明であ
         る。では、売り上げはどう
         だったのだろうか。「 1 日
         に1台当たり100食の販売を
         目指す」という話だったが、
         羽田空港と首都高芝浦PAで
         の売り上げは、30食ほどに
         とどまった。その背景に、
         なにがあったのだろうか。
         (次回に続く)



         90秒ラーメン米国の          
         自販機の未来  連載    12
         半導体不足・機械の不具合

         半導体が足りない中でも、
         なんとかできた貴重な自販
         機を米国に送って、日本は
         後回しの状態に。というこ
         ともあって、遅れに遅れて
         いるのだ。もう1つの理由
         は、自販機の不具合である。
         高速道路のパーキングエリ
         アや空港に設置したものの、
         冷凍状態のままででてきた
         り、お金は支払ったのにラ
         ーメンがでてこなかったり。
         こうしたトラブルを改善す
         るために時間がかかってし
         まって、目標台数と設置台
         数に大きな乖離(かいり)
         が生まれたのだ。
         (次回に続く)



         90秒ラーメン米国の           
         自販機の未来  連載    11
         設置普及しない2つの理由

         「ちょ、ちょ、ちょっと、
         差がありすぎるね。大丈夫
         なの?」と思われたかもし
         れないが、設置台数が伸び
         なかった理由は2つある。
         食べた人からは「意外とお
         いしい」という声が多く、
         「ウチの空きスペースにも
         置いてよ」といった引き合
         いはあるものの、世の中は
         「半導体不足」である。ヨ
         ーカイもこの影響を受けて
         いて、想定通りの台数をつ
         くれなかったのだ。先ほど
         米国と違って、日本ではコ
         ンパクトな自販機を設置し
         ているといった話をしたが、
         このタイプを米国でも展開
         することに。
         (次回に続く)

         90秒ラーメン米国の          
         自販機の未来  連載    10
         現在日本に3台の設置

         米国の自販機は88食分をス
         トックできるが、日本では
         スペースのことを考えて、
         機械のサイズをやや小さく
         し、最大50食に抑えている。
         「1 日に1台当たり 100食の
         販売を目指している」(同
         社)ので、詰め替え作業は
           2回行うことを想定してい
         る。さて、設置台数の話に
         戻そう。「22年は500台の
         設置を予定している」とい
         う話だったが、9月末時点
         で何台稼働しているのだろ
         うか。残念ながら、わずか
         「3台」である。
         (次回に続く)



         90秒ラーメン米国の          
         自販機の未来  連載    9
         人手不足が後押しする

         また、人手不足も自販機の
         普及を後押ししているとの
         こと。会社や学校などのカ
         フェで働く人が不足してい
         るので、店を開けることが
         できない、または営業時間
         を短くする、といった状況
         が生まれている。その代わ
         りに自販機を設置するとい
         ったケースがでているよう
         だ。


米国で提供しているラーメン(出典:
ヨーカイ社のFacebookページ)

(出典:ヨーカイ社のFacebookページ)

         (次回に続く)

         90秒ラーメン米国の           
         自販機の未来  連載    8
         物価の上昇も影響
         このほかに、物価の上昇も
         影響を受けている。米国で
         ベーグルとコーヒーのセッ
         トを注文すると、2000円を
         超えるところも珍しくなく、
         レストランに行けばチップ
         を支払わなければいけない
         ので、3000円、4000円は
         当たり前といった感じであ
         る。一方のヨーカイは12~
         13ドルなので、2000円を
         切る。「給料日前なのでち
         ょっとキツイ。今日のラン
         チは自販機で」という人が
         じわじわ増えているようだ。
         (次回に続く)

         90秒ラーメン米国の          
         自販機の未来  連載    7
         ランチに便利       


米国で提供しているラーメン(出典:ヨーカイ社のFacebookページ)

          自販機の中はどうなってい
          るのかというと、ラーメン
          の場合、スチーム調理など
          を行うことで、わずか90秒
          ほどで出てくる。設置場所
          は会社、学校、空港、工場、
          病院など。米国の場合、「
          ランチを食べるために、ち
          ょっとそこまで」といって
          も、移動に時間がかかるこ
          とが多い。そうした人たち
          にとって自販機は便利のよ
          うで「今日はちょっと時間
          がないので、ランチはヨー
          カイで」といったケースが
          増えているようだ。
          (次回に続く)


          
          90秒ラーメン米国の          
          自販機の未来  連載    6
          米国で54か所設置

          設置台数を紹介する前に、
          話をちょっと変える。ラー
          メン自販機を運営している
          ヨーカイ社は16年、米国の
          シリコンバレーで産声をあ
          げた。米国では54カ所で設
          置していて、これまでに20
          万食以上提供している。日
          本では自社のオリジナルラ
          ーメン4種(いずれも790円)
          を中心に展開しているが、
          米国ではラーメン以外にも
          丼もの、パスタ、カレー、
          デザートなど50種以上のフ
          ードを販売しているのだ。


米国のシリコンバレーで生まれた(出典:ヨーカイ社のFacebookページ)

          (次回に続く)

          90秒ラーメン米国の          
          自販機の未来  連載    5
          設置台数目標は可能?

          創業者が掲げた「5000~60
          00台」がどのくらいの規模
          なのかよく分からないので、
          国内で自販機を展開してい
          るヤクルト本社の台数を見
          てみよう。19 年 3月末時点
          で、7万600台である。街中
          を歩いていて、ヤクルトの
          自販機を目にすることはそ
          れほど多くはないが、それ
          でも7万台を超えている。
          ということはヨーカイの5
          000~6000台も難しくない
          のでは? と感じるが、
          現状はどうなっているの
          だろうか。
          (次回に続く)



          90秒ラーメン米国の           
          自販機の未来  連載    4
          22年に500台設置予定

          日本で本格的に動き始めた
          理由は、3つある。(1)米
          国と違って、日本は自販機
          が普及していること(2)
          ラーメンが好きな人が多い
          こと(3)食べた人の評価が
          高いこと、である。22年3月、
          羽田空港第2ターミナルに  1
          号機を、首都高の芝浦パー
          キングエリアに2号機を、そ
          れぞれ設置することに。当時、
          同社の創業者兼CEOのアンデ
          ィー・リン氏はこのように語
          っていた。「22年は500台の
          設置を予定している。今後数
          年で5000~6000台の展開を目
          指す」と。
          (次回に続く)



          90秒ラーメン米国の           
          自販機の未来  連載    3

          ヨーカイの最大の特徴は、
          できたてのラーメンを提供
          していること。2021年11月、
          東京・渋谷の体験型店舗「
          b8ta Tokyo - Shibuya」に進
          出して、自販機を展示。一
          般の人には提供していなか
          ったが、商談の席で“アツア
          ツのラーメン”を食べてもら
          ったところ、どんな感想が
          漏れてきたのか。「自販機
          からでてくるラーメンでし
          ょ。コンビニのモノよりも
          おいしくないはず」などと
          思い込んでいた人が多かっ
          たようで。スープをすすっ
          たところ、「意外においし
          い」という声が目立った。
          (次回に続く)



          90秒ラーメン米国の          
          自販機の未来  連載    2
          うどん自販機が消滅の中で

          うどん自販機は容器の中に
          お湯を入れて食べるといっ
          たものではなく、調理され
          た状態でうどんが出てくる。
          どのような仕組みになって
          いるのかというと、自販機
          の中で茹でたうどんと具材
          がセットされた状態で冷蔵
          されている。お客が購入す
          ると、そのひとつにお湯が
          注がれて、取り出し口から
          出てくるといった流れだ。
          かつて高速道路のパーキン
          グエリアなどでよく見かけ
          たものの、最近はめっきり
          減ってしまった。故障した
          部品を交換することができ
          ず、また1台……また1台……
          といった形で姿を消してい
          る。やがて“絶滅”するとも
          言われている「うどん自販
          機」に、新たな動きがある
          ことをご存じだろうか。米
          国で生まれたラーメン自販
          機「Yo-Kai Express(ヨーカ
          イエクスプレス)」(以下、
          ヨーカイ、社名同じ)だ。
          (次回に続く)



          90秒ラーメン米国の          
          自販機の未来 新連載    1

          大きな文字で「そば、うど
          ん」と書かれている自販機
          を見たことがあるだろうか。
          昭和レトロ感が漂う「うど
          ん自販機」を見ると、50代
          以上の人からは「子どもの
          ころによく食べたなあ。懐
          かしいねえ」という声があ
          れば、20代の人からは「な
          にコレ? 機械の正面に割
          りばしがセットされていて、
          逆に新鮮」と感じられるか
          もしれない。


画像はプラモデル(出典:ハセガワ)

          土肥義則 ITmedia
          (今回新連載です)

           
          名古屋のういろ 安い   new
          お土産の脱却 最終回 16
          和菓子屋としての原点回帰

          「一菓子屋ですけど、名古
          屋の食文化を担っている自
          覚はあります。それはきち
          んとした形で、責任持って
          つないでいきたい」と村山
          社長は真剣なまなざしで語
          る。そして、名古屋に来て
          くれた人たちが「ここには
          大須ういろの商品がある」
          といわれるような存在を目
          指す。他方、名古屋の人た
          ちには、この地域に住んで
          いることを誇りに思える菓
          子を生み出していきたいと
          いう。和菓子屋としての原
          点回帰。それが今の大須う
          いろに必要なことなのかも
          しれない。
          (今回最終回です)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 15
          食文化として残す

          「受け継いでいるものはゼ
          ロではないですが、絶対に
          こうしなきゃいけないとい
          うものは、正直うちの会社
          にはありません。七十数年
          の歴史を振り返ってどうだ
          といっても、昔話にしかな
          りません。守るべきもの、
          攻めるべきものを自分たち
          なりに考えて、将来に向け
          て一生懸命やるだけです」
          (村山社長)
          ただ一方で、ういろという
          名古屋の食文化は残してい
          かねばという思いは強い。
          (次回最終回です)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 14
          老舗の伝統 じゃまするか

          英里さんも続く。
          「おいしいという一言が最
          初に出てくるような商品に
          しなければいけません。ウ
          イロバーも当初は、かわい
          い、面白い、変わったねと
          いった声をいただきました。
          でも、おいしいねと言われ
          ないと次につながらないで
          すよ。かわいいと思って買
          っても、食べておいしくな
          ければ、お客さんは2度と
          買わないし、人にも勧めま
          せん」おいしさに磨きをか
          けるのが最重要課題だ。そ
          のためには、時として伝統
          を変えることになるかもし
          れない。老舗の歴史が邪魔
          をしないのか。
          (次回に続く)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 13
          おいしくなければ意味がない

          ういろの価値向上によって、 
          地元の人たちも再び目を向け
          てくれると信じている。その
          ために不可欠なのは、何より
          も「また食べたい」と思って
          もらうことだ村山社長は、「
          もっとおいしくすることに尽
          きます。食べ物なので、おい
          しくなければ意味がない。食
          べた時に笑っていただける、
          楽しんでいただけるお菓子を
          作らないと」と強調する。
          (次回に続く)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 12
           棹ういろ1000円で

          「ウイロバーは500  円で発
          売しました。すごく手間が
          かかっている商品なのにそ
          の価格が適正なのかと思い
          ましたが、量が少ないとか、
          そんな値段で売れるわけな
          いと言われたこともありま
          す。今は756円になりまし
          たが、それでも売れ続けて
          います」隣に並んでいる商
          品と比べるのではなく、誰
          に何と言われようが、真面
          目に作っている和菓子だと
          自信を持てることが大切だ
          とする。「棹ういろを 1 本
          1000     円で売れるように、
          きちんとブランディングし
          ていこうねと、ことあるた
          びに皆で話しています」と
          英里さんは力を込める。
          (次回に続く)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 11
          手本は虎屋のようかん

          英里さんが手本にするのは
          虎屋のようかんだ。「よう
          かんも昔はそんなに高く売
          っていなかったと思います
          が、時代とともにきちんと
          デザインなどを考えられて、
          商品ブランドを作っていっ
          たはず。それが価格にも反
          映しています。大須ういろ
          は長い間それができていま
          せんでした」もちろん、う
          いろは素朴な菓子で、高級
          感のある細工菓子などとは
          違う。やたらと高くすれば
          いいというわけではない。
          でも、今の適正価格にも合
          っていなくて、安くたたき
          売りをしている状態ではな
          いかと英里さんは嘆く。
          (次回に続く)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 10
          価値を上げ相当の価格に

          また、量や見た目を重視す
          るという名古屋の文化の影
          響もあり、以前は  7本セッ
          トの棹ういろを販売してい
          た。それでいて価格は 300
          0  円程度だった。価格設定
          については、社員とも話し
          合うようになった。「うい
          ろは一つ一つ手作りで、さ
          らに蒸すための光熱費もバ
          カになりません。にもかか
          わらず、こんなに安く売っ
          ていいのかと討論したこと
          もあります。工場で働く社
          員たちにもきちんと還元し
          てあげたい。そのためには
          ういろ自体の価値を高めて、
          価格を上げていかねば」
          (次回に続く)



          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 9
          価格競争をしない

          価値を高めるためには、そ
          れに見合った価格に変えて
          いかねばならない。それを、
          ういろはできていないので
          はないかと英里さんは指摘
          する。「私がこの会社に入
          ったとき、棹ういろは 1本
          350円でした(現在は  486
          円)。名古屋の他のお菓子
          屋さんと無意識のうちに価
          格競争をしてしまっている
          のです。ちなみに、虎屋さ
          んのようかんだと、同じ分
          量で1500円くらいします」


「棹ういろ」

          (次回に続く)

          名古屋のういろ 安い   
          お土産の脱却  連載 8
          伝統の非効率製法を守る

          「当社で使っていた米粉の
          方が大須ういろの味を守る
          ことができるのです。非効
          率で無駄だと思っていた作
          業でしたが、これは変えて
          は駄目だと思いました」真
          摯にういろ作りに向き合っ
          ている姿勢に心を動かされ
          た英里さんは、もっとこの
          価値を多くの人に広めたい
          と使命感に駆られた。


ういろを三層に重ねた「味いろ」

         (次回に続く)

         名古屋のういろ 安い   
         お土産の脱却  連載 7
         職人たちのこだわり

         そこまでして英里さんがう
         いろの魅力を伝えたいと思
         ったのには理由がある。企
         業である以上、ビジネス拡
         大のためというのはもちろ
         んだが、ういろの品質に対
         する職人たちのこだわりに
         胸を打たれたからだ。「社
         長が『うちはお米の味を大
         切にしている』と常々口に
         していたので、どんなもの
         かなと思いながら工場へ行
         きました。ういろの原料は
         米粉。どうしても米の成分
         である黒い粒(ヤケ)が入
         っているものもあります。
         クレームにつながることも
         あるため、職人たちはいち
         いち全部手で取っているの
         です」時間はかかるし、当
         然その分のロスも出る。そ
         こであるとき、真っ白な米
         粉を取り寄せて、ういろを
         作ってみたところ、まるで
         味が違った。
         (次回に続く)

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2.野菜コーディネーター 117

2022-12-06 07:54:56 | 野菜コーディネーター

      

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            売れ筋105円老舗問屋 new
            から古着屋に  連載   Ⅰ
            本店一日購買人数230人

                                            11月上旬の日曜日の午後に
                                            西葛西本店に行ってみた。
                                            すると、屋外のワゴンに並
                                            んでいるのは105円均一の
                                            服ばかり。数人の女性客が、
                                            ハンガーにかけられて並べ
                                            られた服を素早くかき分け
                                            て品定めをしていた。店の
                                            中に入ると、入り口近辺に
                                            は子供服や雑貨が並び、奥
                                            には婦人服や紳士服がカテ
                                            ゴリーごとに並べられてい
                                            る。レジ近くには3000円の
                                            ブランドネクタイなど”高額
                                            品”がガラスケースに収めら
                                            れている。レジ内では、店
                                            員が大きな布袋から衣類を
                                            出して仕分け作業。雑然と
                                            した中に静かな熱気がみな
                                            ぎる。この西葛西本店では
                                            11月中旬時点で1日平均230
                                            人ほどがレジを通っている
                                            という。
                                             (次回に続く)



            売れ筋105円老舗問屋 
            から古着屋に  新連載   Ⅰ

上野広小路店(東京都台東区)の外観。店先には
「105円」の目玉商品が並べられている
(写真:羽久ホームページより)

 

                                               「ワンコインでトータルコ
                                               ーディネート」――。ホー                       
                                               ムページにこんな夢のよう
                                               なキャッチフレーズを掲げ、
                                               値札のほとんどを105円、2
                                               00円、315円で固めている
                                               激安リユース店がある。羽
                                               久(はねきゅう)とその子
                                               会社であるヴァンベールが
                                               チェーン展開する「たんぽ
                                               ぽハウス」だ。現在の店舗
                                               数は東京都に12店、千葉県                         
                                               内に3店で、合わせて15店。
                                               このうち1号店にあたるの
                                               が東京メトロ東西線・西葛
                                               西駅南口を降りて徒歩1分
                                               のところにある西葛西店
                                             (ファッションリサイクル
                                               ヴァンベール)だ。
                                               山田俊治 東経記者
             (今回新連載です)



             
資生堂 安売り連発 new
                危うい危機      最終回      9
             資生堂戦略両刃の剣

                                                化粧品は利益率が高い商材
                                                である反面、人件費やマー
                                                ケティング費用などがかか
                                                る。損益分岐点を超えれば
                                                飛躍的に利益率を高めるこ
                                                とができる。そのために求
                                                められるのは、売り上げの
                                                拡大だ。2割程度の値引き
                                                ならスキンケア商品は、利
                                                益を上げることも可能だろ
                                                う。だが、値引きに頼りす
                                                ぎれば、これまで築き上げ
                                                てきたブランド価値の毀損
                                                を招きかねない。資生堂の
                                                戦略は両刃の剣そのものだ。
                                                (今回最終回です)



             資生堂 安売り連発 
                危うい危機       連載      8
             焦り

                                               同業他社が、「将来はない
                                               」とまで言い切る値引き販
                                               売を資生堂が敢行するのは
                                               なぜか。背景にあるのは「
                                               焦り」だろう。資生堂は20
                                               21年2月に2023年12月期ま
                                               での中期経営計画を掲げ、
                                               営業利益率15%を目指すと
                                               していた。だが、2022年2
                                               月9日に資生堂が示した20
                                               22年12月期計画では、営業
                                               利益率は5%強にとどまる
                                               見込みだ。
                                                 (次回最終回です)



             資生堂 安売り連発 
                危うい危機       連載      7
             値引き合戦では勝てない

                                                だが、楽天市場やドラッグ
                                                ストアなどによるポイント
                                                還元が盛んになったことを
                                                受け、値引き合戦で薄利多
                                                売の戦いでは競合に勝てな
                                                いと判断。値引きキャンペ
                                                ーンなどに投じていた資金
                                                を、顧客獲得のためのマー
                                                ケティング費用や自社アプ
                                                リの機能強化に使うように
                                                なった。値引きをやめれば、
                                                既存顧客は離れかねない。
                                                事実、オルビスの売上高は
                                                2017年以降、徐々に下がり
                                                始めている。ただ、「改革
                                                の効果でスキンケア商品を
                                                中心に購入単価とリピート
                                                率が向上している。コロナ
                                                禍の中でもオルビスが支持
                                                されている」と元木氏はい
                                                う。
                                                (次回に続く)
                                                 

             資生堂 安売り連発 
                危うい危機       連載      6
             値引き販売に将来はない

                                              「値引き販売に将来はない
                                              」。そう言い切るのは、化
                                              粧品会社のオルビスで国内
                                              事業を統括する元木正城執
                                              行役員だ。オルビスは化粧
                                              品メーカー国内4位のポー
                                              ラ・オルビスホールディン
                                              グス傘下にある。同社がブ
                                              ランド改革に着手する2018
                                              年以前は、自社ECサイトで
                                              の購入金額に応じて商品券
                                              やポイントでの還元を積極
                                              的に行い、実質的な値引き
                                              販売を展開していた。「ポ
                                              イント還元などで顧客とブ
                                              ランドがつながるというス
                                              トーリーを抱いていた」と、
                                              元木氏は振り返る。
                                               (次回に続く)



             資生堂 安売り連発 
                危うい危機       連載      5
             愛用者基盤の充実に逆行

                                                資生堂が年に2〜4回開催す
                                                る「スペシャルサンクスウ
                                                ィーク」期間中は、化粧品
                                                販売店などでポイント還元
                                                がされてていたが、還元率
                                                はイオンより5ポイント少
                                                ない10%にとどまる。美容
                                                が好きで自己投資を惜しま
                                                ない人たちが主な顧客層だ
                                                からだ。そのような顧客は
                                                美容効果やブランド価値に
                                                共感し、値引き販売をせず
                                                とも商品を買ってくれる。
                                                値段の決定権は小売側にあ
                                                る。とはいえ、ディスカウ
                                                ント色の強いイオンでEC販
                                                売を決めた資生堂の戦略は
                                                高級化粧品においては、「
                                                愛用者基盤の充実」には逆
                                                効果となりうる。
                                                 (次回に続く)

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