『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

致死率30%の新興ウィルスが日本に定着!

2014年09月02日 | 閑話休題(世相、健康、独白等)
東京の代々木公園の蚊が感染源となっている『デング熱』ですが、皿に感染者が増えているようです。

このような報道がなされているときにさえも代々木公園近くを歩く人がいることが逆に不思議なのです。
多くの日本人にとっては、感染症は他人事かもしれません。(それがやがて他人事ではなくなる日が来そうな気がします)
とりあえず、感染者は今のところ命には別状はないとのことなので、不幸中の幸いと言えるかもしれません。

なぜ、代々木公園なのでしょうか?感染源となる蚊は元々どこから来たのか、海外で感染して帰国した人の血を吸った蚊なのか、よくわかりません。

さて、別の感染症の話です。
『ナショジオ(ナショナルジオグラフィックのこと)』から引っ張ってきた情報ですが、長崎大学 熱帯医学研究所 新興感染症学の安田二郎先生によりますと、

「致死率30%の新興ウィルスが日本に定着している!」とのことです。

その名も『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』といいまして、舌を噛みそうな名前ですが、記事をのぞいてみましょう。


「「国内で最近見つかったSFTSウイルスというダニが媒介するウイルスに注目しています。2012年の末に山口で患者さんが亡くなったことで知られました。
『重症熱性血小板減少症候群』という舌かみそうな病名がついてるんですけど、これは、もう症状からいくと、ほとんどクリミア・コンゴ出血熱と一緒なんですよ」

 このウイルス病についての報道は知っていた。シカなど野生動物についているマダニが媒介するそうで(イエダニは媒介しないのでその点、ありがたい)、実は出血熱の症状を示すのだという。
中国で原因不明の病気として初めて報告されて、2011年に原因ウイルスが見つかっている。
中国での致死率は10数%。日本では、2013年末までの致死率は30%! 今の日本で、発症したら30%が亡くなる感染症はそうそうない。」

「実は、長崎大学病院でもすでに5名の患者さんが出ています。もう身近な問題として取り組まざるをえない。」(ここまで抜粋)

致死率30%!
これはもう他人事ではないです。

しかもダニからの感染。
家ダニは大丈夫だそうですが(これを聞いただけでほっとしますがな)、マダニってぇ野郎がどうもくせものらしいですね。

『ナショジオ』記事の下の方にある写真の中には、血を吸いまくって一円玉より大きくなったマダニの写真があります。

拡大しましょう。マダニはこんなやつです。(国立感染症研究所HPから引用)



やれおそろしや。

『国立感染症研究所』のHPによれば、SFTSは下記のとおりです。
「SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症である。
2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTSに罹患していたことが初めて報告され、それ以降他にもSFTS患者が確認されるようになった。
SFTSウイルス(SFTSV)に感染すると6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。
検査所見上は白血球減少、血小 板減少、AST・ALT・LDHの血清逸脱酵素の上昇が多くの症例で認められ、血清フェリチンの上昇や骨髄での血球貪食像も認められることがある。
致死率は6.3~30%と報告されている。感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心だが、血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されている。
治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない。」(一部抜粋)

そして、驚いたのですが、2014年7月現在で既に85例の報告数があるのです。(HP参照)
(比較的高齢者に多いようですね)

ここにありますように「治療は対症的な治療しかなく、有効なワクチンはない」病気ですので、一気に大量に感染者が出ると大変なことになります。
致死率は30%まであるわけです。

(※ああ、ここでまた変なことを考えてしまいます。
人口を減らしたいと願う奴らは、こういうものを既に入手して、いつバラまこうか考えているのでしょうな(妄想タイムにはいっていました、ぶるぶる))

感染症に対する有効な抗ウィルス剤の開発が待たれます!

感染症マニュアル本


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