「甲子園の浜風を舐めちゃいけないな」
そう痛切に感じた一日だった。
きのうの午後、
やってきました、阪神甲子園球場に。(1年ぶりくらい?)
ツタ(蔦)も絡まってきたなぁ~。
みにきたのはプロ野球ではありませぬ。大学野球(関西学生野球リーグ)の「関西大学vs関西学院大学」、いわゆる”関関戦”という伝統のライバル校対決だ。
しかしだ。球場のどこにもそんな看板も表示もなく。
かろうじて正面入場口で学生さん(たぶん大学野球連盟のスタッフ)が地味~に入場券を販売。もぎりもやっていた。
そこから入場。
もぎられたチケット。よく見ると各大学の校章のデザイン入りだ。(卒業してまもない頃は「応援団OGで~す」といえば、関係者扱い=タダだった気がする)
優勝してさらに儲かってるし、いくらでもメンテナンスできるやん(笑)。
さらに驚いたのが、大学野球なのに飲食の売店が開いてたこと。言うほど、両校の学生は来ないんだけどな~ブツブツ。
とりあえず、先にバックネット裏に陣取っているセンパイたちから席番を聞いていたので、探しに行き、席に着いた。(もち、自由席です)
***
われらの見立てでは・・・バックネット裏上方には、大学野球をこよなく愛するコアなファンが多い気がした。もちろん、この辺りには関西学生野球連盟の関係者や、次週の試合に向けてスコアをとる他校のスコアラーや、プロのスカウトもいるだろう。選手の家族・親戚縁者もいるかもしれない。
でも関係者以外となると、大学野球がほんとに好きで、ひとりでふらっとやってきたような人が多そう。そんな人たちの集まる甲子園のスタンドは、いつものタイガースファンたちが集うスタンドよりも、悪いけどわれらにとっちゃ居心地がよかった。
それは座席シートがふかふかで座り心地がよかったせいもあるかも。いやほんとにいいんだ、外野の硬いシートとは比べ物にならない。いつもは会社の年間シートだったりする席なのだろう。
さて、この日の大方のファンやスカウトのお目当ては、
関大のエース、サウスポーの金丸投手。侍ジャパンにも呼ばれる逸材だ(小さくてみえないね、ゴメン)。この日は打たれてないのになぜか4回で降板。今朝のネットニュースによると、腰に違和感で大事をとったようだ。
たしか…年に一度、贅沢にも聖地・甲子園で行われる関関戦。選手にとってはもちろん、応援団にとっても晴れ舞台だ。
こちら太陽が照りつけていた3塁側の関大応援団(女子のリーダーも)。
日焼けはせずに済んだが、逆光で撮りにくかったのは1塁側・KG関学大の応援団。
外野はもちろん、誰もおりまへんで~
ととと...とにかく、両チーム打てない試合だった。点が入らない。勘弁しておくれよ~。
最終の延長12回、なんとか裏の関学大が打って、サヨナラ勝ち。
この日、何がつらかったって、スタンドに吹き荒れた強風。さむいのなんのって。天気予報では25℃の夏日になってたし、まさかこれほど寒くなるとは思ってもみなかった。日焼け用の巻物や腕のサポーターを防寒具に変えて間に合わす... なんて到底ムリ! 決して浜風を甘く見たらいけない、それを身を持って悟った日である。ひとり熱心に観戦していた隣のおにいちゃんも、パーカーを頭からかぶっても震えておったわ。
近くの席といえば、試合中、ふと右手(隣のブロック席)をみると、うーんどこかでお見かけしたお顔が。もしや、かつて阪急ブレーブスの速球投手として一世を風靡した、山口高志さんではないか? お顔がよく日に焼けておられて、時おり(サッカーの森保監督みたいな)小さなノートに何かメモされている。そう、彼は関大OB。あとで聞いた話によると、現在関大の投手を指導されているようだ。(さすが、レジェンドは違う!)
試合後、
おなじみ、関大の”千成瓢箪(せんなりびょうたん)”を運ぶ 関大チアがかわいくも逞しかった。
***
試合後、この日、審判をされていた方との反省会?があり。
アンパイア(審判)さんの用具類をみせていただくことができた。すべてが入る、専用のカバンもあるんだな。
これは胴着、とは言わないか。(調べたらチェストプロテクターというらしい)
お面と、足にはめる用具。(〃 マスクとレガースでした)
ハケ(ベースの土をはらうもの)と、右はカウントをとるインジケーターというのだろうか(小生トイレに走ったので聞き漏らす。トイレは間に合ったよ ^^;)。
これらの用具はとても重い。まるで戦国時代の鎧兜じゃないか!
この用具セットを毎回持参し、家と球場を往復するのは骨が折れることだろう。
審判さんは翌日も甲子園で試合があるのに、いったん自宅へ持って帰るそうだ。こりゃ、好きじゃないと務まりませんな。
そんな審判さんに敬意を表しつつ、
母校でもない両校の試合のお気楽な観戦に、
大・大・大満足💯のわれらであった。(ただし、さぶかったのでマイナス5点!)