あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

俳優・塩見三省の自伝『歌うように伝えたい』

2022-08-31 | book
目下、就寝前のお楽しみはこの本。

俳優の塩見三省(本名同じ)による『歌うように伝えたい 人生を中断した私の再生と希望』。

2014年に脳出血で倒れた塩見さん。その翌年にはなんとか仕事に復帰するも、左半身に麻痺が残り、障害者となった。
本書を書くきっかけとなったのは、ドラマで共演した星野源。
「シオミさん、何か書けばいいのに」。
同じように大病を経験した星野源。一冊のエッセイを書くことによって、病に対して一区切り付けられたという。それで友人である塩見さんにも薦めたのだ。

友人の言葉を真剣に受け止めた塩見さんは妻のiPadを譲り受け、つけていた日記をもとにして右手の人差し指一本で一文字ずつ打ち込み始めた。
病のこと、入院生活のこと。リハビリで週に一度、憧れの長嶋茂雄さんと一緒になり、とても励まされたこと。

何よりおもしろいのは、塩見さんの俳優人生だ。若い頃から多くの日本を代表する俳優たちとの出会いがあり、その人たちとのエピソードがなんとも興味深い。たとえば(「おしん」などでも知られる)長岡輝子さんからは朗読を学んだ。同じ劇団の岸田今日子さんには大層可愛がられた。大杉漣さんは20代の頃、阿佐ヶ谷のアトリエでともに演劇と格闘した仲間だ。
***
俳優・塩見三省を初めて見たのは、朝ドラ「甘辛しゃん」(NHK)だった。その後「純情きらり」や「あまちゃん」にも出演されていた。これらのドラマに関するエピソードもたっぷりで、朝ドラフリークとしてはたまらない。

最近の塩見さんで覚えているのは、Eテレのドラマ「ハルカの光」(黒島結菜主演)。男性カップルの片割れを演じておられたように記憶している。たしかに歩き方がちょっとおぼつかなかったような? もちろん、このドラマのことにも触れておられる。
大河ドラマ「いだてん」の撮影現場では、リハーサルで今は亡きショーケン(萩原健一)にセリフのタイミングをダメ出しされ、ちょっと焦った?ことなども書かれている。

塩見さんは作品一つ一つに心を込めて向き合い、その後も宝物のように大切にされている。俳優さんというのは演技力はもちろん、人間性が大事なんだとあらためて痛感。あと残り50ページ、今夜もお楽しみは続く...。

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初めての香印葡萄(&ママ家で花火鑑賞)

2022-08-30 | 中文
週末、庶民には手の届かなかった憧れ?のブドウ、

シャインマスカットをゲットいたしました~
普段は一房2000円近くするのが、

この日は980円だったので、えいや!っとね。
この顛末をウィチャットにアップ ↓

訳)この種のブドウはめっちゃ高く、普段は一房2000円くらいするので、とてもじゃないけど手が出ない。
今日は比較的安いけど(980円)それでもまだまだ高い。ああ、どうしよう、どうしよう... と考えあぐねた末、ついにゲットして帰る。
ああ、この貴重なブドウはどれほど美味しいだろう、間違いなく美味しいはず。ししかし、期待は大きすぎた。(いざ食べてみると)
ボクはソルダムくん(写真4)の味のほうがやっぱり好きだな。あはは(^_^;)

そう、どうも甘さがね。ボク好みではなかったんだ。(もしかして、ハズレだったのかな?)
お友だちのコメントから、このシャインマスカットが中国語では「阳光玫瑰(葡萄)」または「香印葡萄」であることがわかった。前者はサンシャイン(阳光)と意味からつけた名前で、後者はシァンイン(香印)と語感・音からつけた名前なのだろう。オモチロイね。
***
同じ日はママ家のベランダから花火鑑賞をば。
地元の花火大会をみるつもりが、遠くに淀川の花火大会もみえて、あな忙しや。
こちらもウィチャットに(動画)をアップ。

訳)今宵は忙しい。なぜなら右目で遠くの花火大会をみながら、左目で近くの花火大会をみてるという... ホンマかいな?(@実家のベランダから)

3年ぶりの花火。ママちゃんも最初の15分くらいは頑張って眺めてはりました。

この日はテレビでも淀川の花火大会が中継されていた。ゲストは内藤剛志。
ママちゃん:「この人、何やってもおんなじ。いーっつも、おんなじ役や」
たしかに沢口靖子のバディ以外でも、刑事役しか見たことないかも。

8時半に花火が終了しても、テレビ大阪では花火のドローン映像とやらが流れていた。
それも見終えると、
「花火は終わったし、夏もおわりやな」とママちゃん。
ボクはスタコラサッサと家路に着くのであった。

花火、来年もみれるかな? 


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映画とリンクする「映像の世紀バタフライエフェクト」(NHK)

2022-08-29 | テレビ
きのうの「ボクらの時代」は面白かった。近々舞台で共演する小泉今日子と安藤玉恵、そして演出家・木野花の3人。
古くは根津甚八の大ファンで、今はBTSのファンクラブ会員だというキョンキョン。
自称ミーハーの木野花さんは、もっぱらYouTubeで大リーグのあの人(たぶん大谷くん)や、将棋のあの人(たぶん藤井聡太くん)をチェックする。
そんな”推し活”で盛り上がる2人をよそに、推しには興味なさげな安藤玉恵。意外だったのは彼女の生家がとんかつ屋で、子どもの頃から外交官に憧れていたので東京外大へ。しかし、いざ入学してみると自分には合わないと気づき、今度は早稲田へ。そこで演劇に出会う。とても勉強好きで、芝居のオファーがくるとすぐに原作を読みこんだりするらしい。安藤さんは好きな女優さんだけど、そこまで高学歴で勤勉なタイプだったとは意外だなぁ(>失礼)。
***
さて先週は録画してあったドキュメンタリー「映像の世紀 バタフライエフェクト」(NHK)を2本みた。
いずれも見応えたっぷり。歴史に疎いボクにはとても勉強になった。
まずは①「砂漠の英雄と百年の悲劇」(6月放送)

概要(番組サイトより):古来パレスチナは、アラブ人とユダヤ人が共存して暮らす場所だったが。そこに対立の火種を持ち込んだのがイギリスー 両民族に独立国家建設を約束したのだ。イギリスの情報将校ロレンスは、第一次大戦中にオスマン帝国に潜入、アラブ民族独立をあおり、オスマン帝国打倒をもちかけた。しかし一方でイギリスはユダヤ人にも同じ約束をしていた。百年前のひとりの英雄の裏切りから始まる、憎しみの連鎖の物語である。

200分超の長編映画『アラビアのロレンス』を2年前に観たが、正直よく理解できなかった。ストーリーも、主人公ロレンスのとった行動の本当の意味も。そのモヤモヤを解消すべくこの映像をみたら、すっきりした。と同時に、当時のイギリスがいかに非道なことをしたかがよくわかった。それが発端となり、その後の悲劇(民族間の対立やテロ)を生み続けているなんて… 衝撃もいいところだ。

イギリスの将校ロレンス。映画のピーター・オトゥールとよく似てますな。

お次は②「中国 女たちの愛と野望」(8月22日放送、9月1日再放送あり)。
中国の近代史は映画で勉強したようなもの。なかでもメイベル・チャン監督の『宋家の三姉妹』はとてもよくできた伝記映画だし、マギー・チャンやミシェル・ヨー演じる三姉妹はとっても魅力的。
文革を描いたチャン・イーモウ監督の『生きる』や、チェン・カイコ―監督の『覇王別姫』もすばらしく、あの時代への興味は尽きない。
今回は宋家の三姉妹に始まり、毛沢東の妻となった江青の物語など、権力の陰で繰り広げられた女たちの野望が当時の映像とともに語られる。
どれも貴重な映像の数々、よくぞ記録して残しておいたものだ。加古隆さんによるおなじみのテーマ音楽↓ がドラマ性にさらに拍車をかける。
映像の世紀OPテーマ : パリは燃えているか


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祝★ヤクルト村上、史上最年少150本塁打(&村上春樹の「村上、がんばれ!」)

2022-08-27 | 野球
昨夜、弊ジムショにもヤクルトさんからメールが届きました。

ついにやりました。どうかこの後もケガとコロナには気をつけてや~ ムネくん。

村上が昨夜2ホーマーを打ったことは、たまたまBSでみていた「ソフトバンク-日ハム戦」の解説者・高木豊氏の口からポロッと出たのを聞いて知っていた。彼は清宮と村上を比較。2人の違いは人間性、そして育ってきた環境...とか何とか。ちゃんと覚えていないが、なかなか興味深いことを言っておられた。返す返すもプロ入り後の、ヤクルト宮本コーチのスパルタ教育は有効だったな~と。宮本氏に感謝!
それにしても、ヤクルト戦だけ中継がないというのは いとくやし( ;  ; )
***
さて、作家の村上春樹がヤクルトファンというのはよく知られているが。
ヤクルトスワローズの公式サイトのなかに、こんな村上氏によるヤクルト愛あふれるエッセイをみつけたのでリンクします。
なかでも「村上、がんばれ!」は2019年に書かれたもの。同じ村上姓をもつ将来の大砲への期待を込めたメッセージだ。

村上氏は神宮外苑あたりにお住まいなのかな。ええな~ 羨ましいかぎり。かくいうボクらもかつては甲子園球場が遠〜くにのぞめる所におりましたが。
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映画「ひまわり」を観る / 熟年離婚のこと

2022-08-26 | テレビ
おとといだったか、夕方ママ家に行ったら、ちょうど朝ドラ「ひまわり」(’96の再放送)を見ているところだった。
「この人、いっつも首動かしながらセリフ言うやろ」
とヒロイン松嶋菜々子のクセを指摘。そうかなぁ~
ボクはかつてこのドラマをきっかけに一時は恋仲だったと聞く、上川隆也との共演シーンのほうが気になるんだけど。
(さっき確認したら、この癖は菜々子ではなく奥田瑛二のことでちた💦)

ヒロインの母親役に夏木マリ。若い!彼女、こんなに綺麗だったっけ? ソフィア・ローレンみたいだ。

ソフィア・ローレンといえば…

録画してあったイタリア映画『ひまわり』をやっと見ることができた。ウクライナの広大なひまわり畑が出てくることもあり、いま各地で再上映されている。戦争で引き裂かれた夫婦のはなし。
妻ジョバンナ(ソフィア・ローレン)が戦地から戻らない夫アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を探しにソビエトを訪れるシーン。死に物狂いで夫を捜して、やつれ果てた...というのもあるだろうが、ソフィア・ローレンの顔がかなり色黒なので驚いた(てっきりイタリア人ってもっと色白かと)。
ソフィア・ローレンより相手役のマストロヤンニにどこか親しみを感じたのは、きっとあのCMのせいだろう。「マンダム」じゃなくって、カネボウ「バルカン」だったか。

*蛇足*
先頃発表された「熟年夫婦の離婚率が過去最高の21.5%」にはビックリ。
そして、それを受けて書かれた知り合いの日記(8月25日付)にも驚き、そして共感も。渡哲也&松坂慶子主演のドラマ「熟年離婚」が放送され、この言葉が流行語になったのは2005年。あれから17年、着実に増えているということか。
上沼さんちのようにお金があれば、家たくさん持てて別居も可能、面倒なリコン手続きする必要もないけどね(^^ゞ。
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