あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

三笘薫⚽中国では”三球王”と呼ばれていた

2022-11-29 | 中文
杭州時代、ラジオ局を見学した際に知り合った安琪(あんちー)くん。
彼は無類のサッカー好きで、日本のJリーグのことはボクなんかよりずーっと詳しい。
なので、W杯の日本代表メンバーが発表された11月1日午後もすぐに教えてあげた。

(以下、●印 =安琪くん説)

●「大迫没有了对嘛 ー大迫はいないのかな」
●「前田没进? 光头?ー前田は入らなかった? つるっぱげの」
ホントに詳しいんだな~というのが会話の端々からもよくわかる。
で、昨夜もチャットしてみた。実は本来の目的はサッカーの話題ではなく。中国各地で起こっている政府への抗議運動のことを知ってる?と聞いてみたかったのだ。
1秒後に返事がきた。彼は知っていた… でもみんながみんな知っているわけではない、とも。ボクがつたない中文で返事を考えている間に、話題はサッカーに飛んだ。

●「可能要半夜爬起来看日本西班牙了(泣き顔)ー たぶん夜中に這い起きて、日本‐スペイン戦をみるだろう」
そっかそっか。日本時間で早朝4時だから、中国じゃ夜中の3時。キツイね~ なんて書く暇もなく、あちらからは次のチャットが。

スペイン戦に勝機あり
●「有好几位在西甲踢球吧 ー何人かの選手はスペインリーグでプレーしてるね」
●「有在德甲就把德国拿下了(笑)ードイツリーグの選手がいるからドイツを攻め落とせたんだ」
●「没在哥斯达黎加踢的就输了 ーコスタリカにはいなかったから負けちゃった」
なるほど、日本選手はドイツで活躍している選手がいるから勝てた。コスタリカでプレーする選手はいないので、負けた。この発想でいくとスペインにも勝てるってか?
(ちなみに西甲とはスペインリーグの略称。同じように德甲とはドイツリーグの略称。今回初めて知りまちた)

百度より スペインリーグの正式名称

スペインといえば、若くしてスペインでプレーしていた久保建英を思い出す。

そこで苦し紛れに...
「久保建英,他在十岁开始在西班牙踢足球 ー久保は10歳の時、スペインでサッカー始めたんだよ」
とボクが書いたら、
●「我怎么感觉他长个子了(笑)ー なんでか彼はどこか発育期の背が伸びた子ども?みたいだ」
ちょっと、ここの意味がよくわからなくって。百度で調べると”长个子”はどこかの方言らしく、発育期の子どもの背丈がどうのこうの...とあり、なんとなく久保くんっぽいので笑ってしまった。
ボクの返事が追いつかず、苦し紛れにこんな ↓ステッカー(嗯嗯=うんうん)で返すと、
●「森保一也是在场边这样做笔记的(笑) ーポイチ監督もピッチでこんな風にメモ取ってる」

だって。よく見てますな(^.^)

あのフリーキックの場面、本田や遠藤保仁だったら...
みずからもサッカーをする安琪くんはプレーにも言及。
●「那天 禁区前的任意球 要是本田、远藤保仁在 说不定就进了 ーあの日、ペナルティエリア前のフリーキック。もし本田や遠藤保仁だったら入ってたかも」
うんうん。相馬や堂安にはわりぃが、ふとそんなことも頭をよぎってしまった。

●「还是得多让三球王、伊东多踢 ーやっぱ三球王と伊東にもっと球を集めないと」
伊东はわかるよ、伊東純也ね。
で、三球王って誰じゃろ? 彼に尋ねる前に会話が進んじゃったので、あとで百度検索してみた。
三球王とは・・・背番号9、三笘薫のことだった。



記事↑のタイトルは「日本チームの”三球王(さんちうわん)”って誰?」

次に三笘に”三球王”というあだ名がついた理由が書いてある↓


2つのあだ名の由来(理由)

1.突破力がすっごいので、中国のサッカーファンから三球王と(からかい半分で)呼ばれている。
2.三笘薫は若くてすでに英国リーグの中心選手であるから、多くのサッカーファンは韓国選手の孫〇〇選手以来の、未来のサッカースターになればと期待を寄せている。

海外で活躍するスン(孫)なんとか選手は知らんけど。


昨夜の(負けた)ガーナ戦で2点を獲った、

チョ・ギュソンというイケメン選手なら知ってるよ。
それにしても三球王って、昭和の爆笑王みたいだな(~_~;)
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不運の髙安関、それでも妻は強かった!

2022-11-28 | 大相撲
ここんとこお風呂のお湯の流れが悪いような気がしていた。気のせいだよね? な~んて2週間ほったらかしていたが。明らかに流れなくなってきたので、ネットで「風呂おけ お湯がなかなか落ちない」と検索してみた。すると、TOTOの「ワンプッシュ排水栓のお掃除方法」というのが見つかった。この動画にならって栓を引っこ抜くと、たしかに髪の毛やほこりがたくさん絡みついてた!(ああ、ハズカシ~ったら)
おかげで気分もスッキリ。たまには掃除もいいね。(>反省せよ)
***
さて本題。昨夜のW杯サッカー、コスタリカ戦はあっさり負けちゃいましたが。負けても世間やTVの話題はサッカー一色? 大相撲なんて一部のファンだけのお楽しみでしょーか。ボクは今場所も時間の許す限り、ママ家で観戦しました。

3人による優勝決定戦「巴(ともえ)戦」をこうやってじっくり見るのは初めてではなかろうか。

だいたい、12勝2敗でトップを走る髙安が本割りで勝っていれば優勝が決まり、巴戦にはならなかったのだが。
髙安は分の悪い阿炎(11勝3敗)に負けてしまい、ともに12勝3敗に。そして結びの一番で勝った貴景勝を交えた3人での巴戦とあいなった。
まさか、先場所休場して下位に落ちていた阿炎が優勝争いに加わるとはねぇ。下位に落ちていたからこそ、勝ち星を増やせたとも言えるが。
阿炎は結構好きな力士。だが今場所に限っては何とか髙安に優勝させてやりたい。大関経験者ながら、まだ優勝経験のない髙安。今年は何度となく優勝目前で賜杯を逃してきた運のない男よ。

そして今場所も「とほほー!」。その負け方というのがこれまた気の毒であった。巴戦、最初の取組が「髙安ー阿炎」。本割りでも戦った阿炎がなんと立ち合いで変化し、突進した髙安はつんのめって万事休す。頭を土俵につけたまま、しばらく動けなくなった。
「脳震盪か?」「車いすを呼べ!」
これはヤバい。相撲どころじゃない・・・。
だがしばらくすると髙安はすっくと立ち上がった。大事には至らず? ただ、もう一番相撲をとるのは無理そうだ。

巴戦、2つめの取組は「阿炎ー貴景勝」。結びの一番で取ったばかりでまだ息の上がる貴景勝は不利であった。阿炎が難なく突き押しで攻めて優勝を決めた。

聞けば、髙安は支度部屋に戻る花道では涙を流していたそうな。相撲ファンの多くが彼の悲願の初優勝を期待していたが、なんとも気の毒な結果となった。まあ、しょうがないけど・・・。

ついさきほど、髙安の妻で演歌歌手の杜このみさんのブログを覗いてみると、更新されているではないか! 昨日は髙安の地元・土浦でパブリック・ビューイングで観戦されたとか。彼女が髙安の両親や親戚一同、そして多くのファンとともにあの場面を見守っていたのかと思うと胸が、目頭が熱くなる。
大相撲ほどカラダを張った激しい格闘技(しかも無差別級)はない。なので力士の家族は自分の息子や夫が戦う土俵をまともに見られないんじゃないか?と常日頃から思うのだが。この奥さんは強い人だー さっすが演歌の花道で鍛えられただけあるよな、といたく感心してしまった。




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「いいじゃん、板倉!」W杯⚽ドイツに勝利

2022-11-24 | スポーツ
昨夜はホント、起きていた甲斐があった。って、12時前ならそんなに遅くもないっか?
(うちのおじちゃんは後半戦見ないで寝てしもた… なんてもったいない!)

”ドーハの歓喜”を呼んだ、強豪ドイツ戦の勝利。
前半はドイツにいいように球をまわされていたので、「もう9割方負けやん」とボスちゃんとがっかりしてたんだ。
サッカーのことはよくわからないが。前半の反省を踏まえ、ぽいち(森保一)監督は後半にシステムを変更。そして選手を次々と交代させたことでゴールが生まれた!

ゴールを決めた2選手もすごいけど、ボクが注目したのはCBでフル出場した板倉滉(こう)選手。以前ここで紹介したライターの金子達仁さん、イチ押しのDFだ。
「金子さん、板倉が間に合ってほんとによかったですね!」
夏に靭帯を断裂するケガを負い、W杯出場は絶望的だと思っていた板倉選手がフル出場し、しっかりと勝利に貢献した。そう、2点目をあげた浅野琢磨にロングパスを出したのは板倉くんだよ。
恥ずかしながら、彼の日本(Jリーグ)でのプレイを見たことがない(ボクが杭州にいた頃、デビューした模様)。
今回、初めてピッチ上の板倉選手をみて、とてもいい印象を持った。DFだから相手にぶつかる?のが仕事でしょ。競り合って、相手が倒れた後に板倉選手が手を差し伸べて笑顔で起こしてあげるシーンを何度も見た。なんかね、見ていてとても感じがよかったんだ。

板倉選手のインスタより。

もちろん、後半のピンチの場面で相手のシュートを止めて止めて、止めまくったGK権田選手もすごかった。金子さんが言うところの「神がかるGK」と言えるのではないか。

*おまけショット*
①試合直前のNHKでは

おなじみ中村憲剛くんと、意外な人選?前回の代表・武藤嘉紀くん(現神戸)

グレンチェックのダブルでしょーか。野球選手ではいませんな~こんなのさらっっと着こなせる人。

②昨夜は興奮冷めやらず。寝る間際に、

ウィチャットにアップ。(興奮して寝つけません、と)

③本日、コンビニでみつけて買いそうになった↓

カルビーのスナック菓子。大迫はおらんやろーが。(結局買わず)
いじょー。



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Xmas ツリー🎄を出せと言う老婆

2022-11-22 | ママちゃん日記
ママちゃんが寝込んで2週間あまり。転倒後の背中の痛みはほぼとれたようで、起き上がってソファに座る時間も少しはできた。ある朝、様子を見に訪れたボクをみるなり、
「クリスマスツリー、出さなあかん」。
はぁ? そんなものあったっけ〜 キョトンとするボク。ボスちゃんが子どもの頃のツリーはとっくの昔に捨ててるし。何を勘違いしてるんだろ。いよいよボケちゃったんじゃなかろうか。
「あの辺にしまってあるはずや、あの上の方に…」
言われるがまま、ごそこぞと戸棚を探した。そんなもんあるかい、と思いつつ。
「そっちになかったら、こっちや」
ごそごそごそ… とある袋に触れると、
「それやそれ、出してみい」
引っぱり出して中身を取り出すと…

これでした。
「なぁ、かいらしい(かわいらしい)やろ?」

この造花も。
どれも100均にありそな代物(°▽°) 
これでじゅうぶん満足なご様子。
いじょー、ママちゃんのツリーでちた。

PS.いよいよ明日はサッカーW杯日本戦。ママちゃんはW杯のこと「だぶりゅーはい、だぶりゅーはい」言うてます。べつに間違いじゃ〜ないが(^_^;)。
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山本文緒も藤井風を聴いていた!『無人島のふたり 』

2022-11-20 | book
一気に読めた。本書は昨年10月に惜しまれつつも亡くなった作家・山本文緒がみずからの最期の日々を綴った日記。遺作と言ってもいいだろう。
ドラマにもなった『恋愛中毒』。どんな話かはすっかり忘れた直木賞受賞作の『プラナリア』。『ファースト・プライオリティ』、鬱病との闘いを綴った『再婚日記』など、とにかく大好きな作家さんだった。

『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記

2021年4月、突然すい臓がんの告知を受けた山本さん。すでにステージ4b、治る見込みはない。進行を遅らせる抗がん剤治療は地獄も地獄、結局緩和ケアへ進むことに。余命は4か月、残りたった120日...。
そんな2021年5月からの日記だ。2日めの日記には「うまく死ねますように。」とある。さらりと書いてあるところが彼女らしいというか。
軽井沢に夫婦でお住まいだった山本さん。できれば入院したまま最期を迎えるのを避けたくて、在宅医療を受けることに。それまで通院していた大病院で在宅専門の病院を紹介してもらい、そこの医師やスタッフが定期的に自宅を訪問し、緊急時はいつでも駆けつけてくれる態勢はとてもいいな〜と思った。
体調が日々変化するなか、最後の最後までこの日記を書いたり、ベッドの中で原稿のゲラ校正をしたりと仕事をされていた山本さん。しかし抗がん剤を打ち始めたあたりからスマホやパソコンを見るのが苦痛になり、仕事メールの送受信をすべて元担当編集者だった夫にやってもらっていた。『再婚生活』の”王子”として読者におなじみの夫さんは本当に最後まで山本さんを大切にされていた。誰もが羨むほどに…普通はこうはいかないだろうなぁ。
***
◇興味深い作家の楽しみ◇
最晩年、作家は仕事以外の時間を何をして楽しんでいたのか。とても興味深かったので本書から拾ってみた。

⚫︎寝たまま『きのう何食べた?』の最新刊をよむ。(コミック)

⚫︎金原ひとみさんの『アンソーシャル ディスタンス』、死ぬことを忘れるほど面白い。

⚫︎食後に夫と録画してあった「アメトーーク! を見る。

⚫︎67日(月)昨日よりはだいぶ体調が良かったので、単行本のゲラ読み作業をみっちりやる。

夜、夫と藤井風の武道館ライブのブルーレイを見た。藤井風、なんというカッコよさ、生で見たかったなー。

⚫︎穏やかに晴れた静かな1日。テラスに座って夫は「文藝春秋」、私は「週刊文春」をだらだら読んで過ごした。

⚫︎村上春樹の『女のいない男たち』を再読。やはり巧さに唸る。

⚫︎倦怠感が重くなり、仕方なくベッドに横になるも、腰や背中が痛くて身の置き所がない。本も読めない。

夜、夫が気晴らしに読んでくれたのが角田光代さんの『おやすみ、こわい夢を見ないように』。なんてやさしいんだおっと!

⚫︎8月1日 元気なので島本理生さんの新刊『星のように離れて雨のように散った』を読んだ。

⚫︎古くからファンの長嶋有さんの特集だった文芸誌の「群像」で新作を。同じ雑誌に田中兆子さんの短編『イオンと鉄』、すごく面白かった。

⚫︎デビューから全部読んでいる、いくえみ綾さんの『おやすみカラスまた来てね。』の最新刊を読む、今回も夢心地で読ませて頂く。(コミック)

***

山本さんが今生でもっとも後悔しているのは、語学をあまり勉強しなかったこと。日常英会話ができれば、旅先でもっと楽しめただろう、と。あと運動習慣のことも。年をとる前に筋力を保てるようなエクササイズを習慣にすべきだった…と後悔されていた。

この日記は末期がんなどで家族が在宅医療を受ける場合の1つのモデルケースとしても参考になるだろう。なにせコロナ以降、入院してしまったら家族にも会えないのだから。

(タイトルの意味は、突然20フィート超えの大波に襲われ、ふたりで無人島に流されてしまったような、世の中の流れから離れてしまったような・・・ということだ。

死の宣告を受けた人や家族にしかわからない心境と言える)

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