村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

日本陶磁協会の茶会

2024-05-17 21:58:35 | 茶事 茶会 

橘曙覧タチバナアケミ(幕末の歌人)
明日よりは
夏の暑さもあらひこし
なごみわたれり
瀬々の川かぜ

今日は
東京美術倶楽部での
日本陶磁協会の茶会

濃茶は
当代随一の数寄者・潮田洋一郎氏
五名ずつの回しのみ

薄茶が二席
官休庵の宗屋宗匠と陶磁協会の席
また
特別観覧の部屋
筋切が正面に掛かっていた

筋切って何
伝承筆者は藤原佐理だが
研究で
藤原行成の曽孫にあたる
藤原定実(活躍期、1077~1119年)と言われている
定実は
『元永本古今和歌集』(東京国立博物館蔵)
『巻子本古今和歌集序』(大倉集古館蔵)
『西本願寺本三十六人家集』の「貫之集上」(西本願寺蔵)
の筆者

筋切ってなに
もとは古今集を書いた
二冊の粘葉装デッチョウソウ
粘葉装は糊綴じなので糊をはずして
紙の表裏をはがすと(相剥ぎ アイヘギ)
2枚になり
表の
銀泥で天地に界線(筋)があるのを 筋切
裏の
篩目フルイメに似た布目があるのを 通切と
言うようだ

ガラス越しに筋切の掛軸を拝見したが
ボーッとして覚えていない
見ても観ていない
よくある
年中ある

今日は嬉しくも
竹とんぼさんに声を掛けられた
お変わり無く若々し
お話しもう少ししたかった


今日の点心は三友居
写真は蛤と青豆豆腐の煮物椀
枝豆豆腐かもしれない
吸口は青柚
白い花は柚の花

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