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特殊切手星の物語シリーズ第5集

2017-03-03 23:33:36 | 
日本郵便から特殊切手星の物語シリーズ第5集が3月3日発行された。

リーフレット

名称:星の物語シリーズ 第5集
発行日:2017(平成29)年3月3日(金)
種類:82円郵便切手(シール式)
売価:820円(シート単位で販売します。)
印面寸法:縦22.5mm×横18.5mm
小切寸法:縦25.5mm×横21.5mm
シート寸法:縦160.0mm×横86.0mm
助言・監修:自然科学研究機構 国立天文台 天文情報センター 准教授 縣 秀彦
      自然科学研究機構 国立天文台 天文情報センター 出版室 高田 裕行
切手デザイン:星山 理佳(切手デザイナー)
版式刷色:オフセット6色・箔
発行枚数:3,000万枚(300万シート)
販売場所:全国の郵便局等

発行する郵便切手のデザインについて
南半球の星座をデザインしました。
(1)つる座
日本では秋の宵に、南の地平線近くの低空に見える星座です。2等星が2つあり、両翼を
広げた鶴が首を長く伸ばす絵姿がかたどられた形のよい星座です。
かつては上方(北側)にある「みなみのうお座」の一部だったようですが(近藤二郎氏著
『星の名前のはじまり アラビアで生まれた星の名称と歴史』による)、16世紀末に
つる座として独立しました。

(2)ぼうえんきょう座
いて座の南にある小さな星座で、日本では夏から秋の宵にかけて、南の地平線近くの低空に
見える星座です。18世紀に新しく作られた星座で、明るい星もなく目立ちませんが、
当時の最新科学機器のひとつとして天文学を大きく進歩させた望遠鏡を星座にしたものです。

(3)ケンタウルス座
日本では春の宵に、南の地平線近くの低空に見える星座ですが、南日本の離島以外ではその
一部しか見えません。太陽にもっとも近い恒星系αケンタウリなどの1等星2つを含む明るい
星々が、半人半馬のケンタウルスの姿をかたどった、たいへん見映えのする大型の星座です。

(4)きょしちょう座
日本ではほぼ見ることのできない南天星座です。南天星座は、ヨーロッパ人による南方への
大航海を背景として、新たに発見された珍しい生き物がモデルとなった例が多く、きょしちょう
(巨嘴鳥)座もそのひとつです。16世紀末に作られた新しい星座です。

(5)くじゃく座
くじゃくの頭部の冠の位置に2等星が輝く形の整った星座ですが、日本ではほぼ見ることの
できない南天星座です。ヨーロッパ人による南方への大航海を背景として、16世紀末に
作られました。新たに発見された珍しい生き物のひとつとして星座にされたものです。

(6)みなみじゅうじ座
現在定められている88個の星座の中でもっとも小さい星座ですが、1等星2つ、2等星2つ
からなる十字の星の並びはたいへん印象的で知名度も高く、南天星座の代名詞ともなっています。
もとはケンタウルス座に属し、その後脚をかたどっていました。

(7)とびうお座
日本では見ることのできない南天星座です。明るい星も少ない小さな星座ですが、ギリシャ神話に
登場する旧アルゴ座の近くで、かじき(かじき座)に追いかけられながら、水面上を滑空する飛魚の
姿がかたどられています。16世紀末に作られた新しい星座のひとつです。

(8)かじき座
日本ではほぼ見ることのできない南天星座です。明るい星も少ない小さな星座ですが、
飛魚(とびうお座)を追いかけるかじきの姿がかたどられています。16世紀末に作られた新しい
星座のひとつです。天の川銀河の伴銀河である大マゼラン雲の輝きが見事です。

(9)カメレオン座
日本では見ることのできない南天星座です。目立たない星座で、ヨーロッパ人による南方への大航海を
背景として、16世紀末に作られました。新たに発見された珍しい生き物のひとつとして星座に
されたもので、北側にある蝿(はえ座)を狙う姿がかたどられています。

(10)りゅうこつ座
ギリシャ神話のアルゴ船をモデルとしたアルゴ座は、現在4つの星座に分割され、りゅうこつ(竜骨)座
はそのひとつです。マイナス0.7等星のカノープスは、シリウス(おおいぬ座の恒星)に次ぐ
全天で2番目に明るい恒星で、日本では冬の南の地平線上ギリギリに見ることができます。

ちなみに過去に発行されたシリーズ

星座シリーズ全4集(平成23年7月7日~平成25年12月4日)
星の物語シリーズ全5集(平成26年7月7日~平成29年3月3日)