過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

祈りの次の食:ダッハウにて

2017-09-18 01:27:00 | 旅日記
傘が役立たないような、冷たい雨にうたれ、沢山の物言わね魂が豊かに生きていた記録に囲まれ、身体も心も冷えきって、ビジター・センターに戻ってきました。
オーディオ・ガイドを返却し、パスポートを受け取って、顔や手をあらって、人心地がつきました。温まりたい……と切実に思って、カフェにつきました。
3時をまわり、同じように思った方々が、列に沢山いらっしゃいました。



とにかく、暖かいものを…喉を通りそうなものをと、カフェで選びました。
パンを二つ、フルーツを少し、スープにソーセージを二人で、分けることにしました。煮込んだ肉も、パスタもコトレットも、食べれそうになかったのでした……。



■ハンガリアン・グーラッシ

東欧の伝統食。ヒトラーが占領地に広げた東欧は、長くドイツと重なる歴史をもつ場所でした。
焼きパプリカの甘さ、ビーツの風味と色をいかした野菜と豆のスープでした。
この素朴な暖かさが、まずは身体に滲みてきました。



■カリー・ブルスト

ドイツのお祭りフード(ニッコリ)。
茹でたソーセージに、甘さとピシッとチリの辛さがたつケチャップをかけて、カレー・パウダーをかけたもの。
ミュンヘンにきて始めての、揚げじゃが芋が、たっぷり添えてありました。これを、カレー味のケチャップにまぶすと、何だか少し、元気が出てくるようでした。(微笑)

そうです。人は、食べて、涙を飲み込んで、また一歩を歩き出してきたはずです。学びを忘れることなく、生きていきたいと思いました。

ダッハウ強制収容所 祈念遺構は、人が個人を奪われていく道程に学んだ、厳しい苦しい場所でした。
ですが、激しい雨に負けず、沢山の違う国籍をもつ人が、心を傾けて、学ぶ姿に励まされた場所でもありました。
皆で忘れずに、時代の波に流されずに、次の世代に、世界を引き継げるようにと祈りながら、帰路につきました。

★長い時間を要した記事になりました。人間の責任の一端を、私も預かったのです。★


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