何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

悪夢

2015年09月06日 23時11分02秒 | Weblog
今日は朝から、月一回のクリーンデイ。
原則、棟員全員参加で棟全体の掃除をする。

都営住宅は家賃が安いぶん、自分達の住む地域はみんなで管理しなくてはいけない決まりだ。

バリアフリーで各所に手すりがついている高齢向けのアパートなので、障害者になった僕にとってラッキーだったが。
高齢者で生活保護を受けている人、障害をもった人、病気でなくても高齢で歩くのも大変な人、そんな人達が沢山いて掃除にも出てこれない。
そういう人は維持管理費を払ってクリーンデイや掃除当番を免除してもらっている。
半数以上が維持管理費を払っているのがこのアパートの実状だ。
入居して一年にもならない今年の4月から新参者の僕が自治会役員になったのもそんな事情からだ。

今日は、植え込みの草摘み。
毎日の僕の草摘みは、東西のアパートの入り口あたりで、木の植え込みの中ではないので蚊に喰われても数ヵ所だ。
植え込みの中は虫達の絶好の住みか、虫除けの腕リングを着けて作業したが、汗ばむ身体に数十ぴきの蚊が襲ってくる。
たまったもんじゃない。
維持管理費を払って、作業から逃げ出したくなる。
最近立っているのは辛くはないが、しゃがむと両足がプルプル震えだす。
しゃがんだまま同じ姿勢を維持するのが大変で、バランスを取るために必要以上に体力を消耗する。
たった一時間の草摘みでも、終わった後疲れがひどくてしばらく震えが止まらない。
こうなってみると健康で居るだけで幸せなんだと痛感する。

この辛い状況を暗示していたのか、昨夜、リアルに怖い夢を見た。

この病気を知ってから、高い所から落ちる夢をよく見る。
どの夢も、リアルで、死の恐怖に叫び声をあげ、その声に驚いて目が覚める。
昨日は、何かにつかまろうとして、もがいた時に左手の裏、親指と人差し指の間を右手の爪で思いっきり引っ掻いたようで、何故か、三ヶ所も皮が向け血が吹き出していた。
起きた時、本当に死ぬと思ったから心臓はバクバク、呼吸は異常にゼイゼイ…あ~、夢か。

心の奥深く、病気に対する恐怖心は日ごとに増しているようだ。