彦四郎の中国生活

中国滞在記

もうすでに、日本の紅葉が始まっていた❷―京都・北山、丹波山系に入る

2017-11-11 03:08:24 | 滞在記

 11月3日(金)[文化の日]、中国に戻る2日前となる。この日、妻の実家のある京都市右京区京北町山国地区(旧:京都府北桑田郡京北町山国地区)に行くことになった。娘の家に昨夜より泊まっている妻を迎えに行く。京都・北山の丹波山系の盆地にある京北町に行くには、さまざまなルートがある。今回は、ここ10年間以上は通ったことがない(かなり昔、バイクか車で通った記憶はあるのだが--、ちょっと少しの区間は狭かったなという記憶はある)京都・貴船―京北町の峠越えルートを通ることにした。娘の家のある銀閣寺付近からの最短ルートになるようだ。

 京都市内のモミジの紅葉は少し始まってきたという程度だったが、京都北山山中の貴船まで来ると、かなりモミジの紅葉が進んでいる木もあった。祭日とあって、貴船にはたくさんの観光客が来ていた。貴船を抜けていよいよ山中の道を登り始めて峠に向かう。予想していた以上の狭いガードレールもない急な山道が延々と延々と続いた。対向車がこないことを祈りながら登る。ついに、対向車が来てしまった。すれ違うのが少し怖い。慎重に車をぎりぎりに操作して、すれ違うことができた。

 10月20日〜21日に、台風21号が近畿地方に接近したことがあった。近年にないようなものすごい風が吹き付けたようで、峠近くの北山杉の林の木が、無茶苦茶に折れているところもけっこうあった。京都市内と京北町を隔てる、標高700mあまりの高い峠をようやく越えることができた。

 峠を下っても狭い道が続いたが登りよりもなだらかなので怖くはなかった。小さな山川沿いに下ると、一軒の人家がポツリとあった。ようやく人里に到着できたと思った。この家は、無人だった。人里離れた「料理店」を営んでいた家のようだが、あまりの不便さにお客さんがなかなか来なかったのかもしれない。この付近の山々は、モミジの紅葉が見ごろを迎えていた。山々も紅葉が進んでいた。

 さらに山を下ると、いたるところにモミジが紅葉している。小さな山川の流れや北山杉とモミジのコントラストが美しい。2〜3軒の家があった。家の外に、神社の門のような珍しい小さな造営物があった。「あんな峠越えに連れて行かれて怖い経験をしたけど、まあ、こんな美しい紅葉を見ることができたから、今回の峠越えルートはマイナスプラス0ですね」と妻が言っていた。

 さらに山を下ると、大きな幹線道路にようやく到着した。川(大堰川:保津川・桂川の源流域)もおおきくなってきた。渓谷と紅葉がいたるところに見られた。

 ここ京都府の丹波山地の中では、美山町という福井県と境を接する地区の紅葉は、杉の少ない自然林が豊かでとても美しい。京北町は美山町ほどではないが、北山杉と紅葉の鮮やかなコントラストという点では美山町にない見応えがある。

 昼過ぎに、「京北ふるさとまつり」の行われている会場に着いた。

 ◆京都市内から京北町、美山町、そして県境の堀越峠をこえて福井県の名田庄村や小浜市に至るルード162号線は、京都周山街道だ。別名「鯖街道」と呼ばれ、日本海の小浜周辺から京都の都に古来より鯖が運ばれてきた道でもある。鯖街道は他にもいくつかのルートがある。このルートには、中川地区の神社の大銀杏の紅葉など、いたるところに紅葉が美しい場所が点在している。

 

 

 

 

 

 

 

 


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