彦四郎の中国生活

中国滞在記

長ーい梅雨明けて、猛烈な真夏日来る―日・中・べ国際交流会、留学生たちの感想より

2021-07-21 14:35:01 | 滞在記

 7月17日(土)、梅雨明けとなった京都。梅雨明けを最もよく察知できる生き物はセミではないだろうか。京都の自宅近くではこの日の朝からセミの声が木々から聞こえ始めた。翌日18日の朝、セミの声は一段と数を増し始めた。
 木々に羽化したあとの蝉(セミ)の抜け殻がたくさんついている。木々の下には蝉が暮らしていた地中の穴がたくさんある。羽化して鳴き始める蝉の寿命は1週間から2週間と言われている。地中に数年間暮らし、地中から出てきて羽化後のなんと短い命。この1~2週間の間に、蝉は子孫を残すために木々に卵を産み付ける。この卵は樹木の中で1年間を過ごし、そして地中に潜る。蝉の種類によって、その地中で生きる年月は違うようだ。ツクツクボウシで1~2年、アブラゼミで3~4年、クマゼミで4〜5年と言われている。

 まあ、それにしても蝉の一生とは「子孫を残すため」の一生と言える。そう思うと、あの蝉のうるさい鳴き声も、感じ方が少し違ってもくる。「たった1~2週間の生の歓喜の声」にも聞こえてくる。

 梅雨明けの翌々日の19日(月)、孫の世話に行った。この日は猛烈な暑さの一日だった。京都市内では午後4時30分の気温が体温よりはるかに高い37.2度を記録。今年の全国の気温では3番目に高い気温だった。夕方の4時半すぎに、娘の家の近くの真如堂や光明寺に孫の寛太をベビーカーに乗せて、日陰、日陰を通りながらの散歩。光明寺に行くと、涼しい風が少し吹き始めた。菩提樹の木にも蝉の抜け殻があった。

 7月9日にあった「日本・中国・ベトナム国際交流会」について、留学生たちの感想が届けられたので、以下に紹介したい。

 

■ファン・フン・アン(ベトナム)上記写真左から①枚目の写真の左側の人

 7月9日鴨沂高等学校文化交流会の感想について以下に述べます。まず、学生のみんなが選んだテーマについてです。飲食文化や年中行事や京都の観光地とお祭りや昔の遊びなどといった日本の文化の幅広いテーマがとり上げられましたので、外国人の私にとっては、それは日本文化の代表的なことを知る機会で、役に立つ情報です。

 紹介された内容の中に、私が気になったのはいくつかがあります。和食テーマでは「うまみ」が取り上げられました。「うまみ」といえば、日本のうまみとベトナムのうまみはかなり違います。日本のうまみは昆布や魚から作られるのに対して、ベトナムのうまみは主に豚肉から引き出されます。私は昔の遊びのテーマが一番好きです。お手玉を持ってきて、実際にやってみせてくれて、面白かったです。ベトナムでもお手玉のような遊びがありますが、お手玉の代わりに、小石を使って遊びます。

 皆はやさしい日本語で説明してくれましたので、わかりやすかったです。しかし、時間が少しきついためか、スライドに移るのが少し早すぎて、私が読み過ごしてしまったところはときどきあります。

 日本文化だけでなく、中国文化にも少し触れられました。チャイナドレスは中国の伝統衣装ではないこと新しい情報を得ました。中国人に日常よく使われているアプリもわかってきた。そのうち、「タオバオ」はベトナム人にもとても人気があります。品類が多くて、値段がすごく安いですから、わざわざ中国からものを注文してきたベトナム人も多くいるそうです。

 以上のことは、交流会で印象に残っている内容です。オンライン形式の交流会で、やりとりは少し不便だったようですが、先生方と学生さんはとても頑張って、交流会を準備してくれたこと、とても感動しました。

■グエン・レ・イエン・ニ(ベトナム)上記写真左から①枚目の写真の右側の人

 この交流会を通じて、たくさんの京都について知らないことを身につけました。最も印象に残っているのは京都の紹介してくれた3つの観光スポットです。なぜかというと、京都といえば、神社のイメージを浮かぶ人が多いはずですが、キリシタンとしての私は神社ってどこも同じではないかと思っているからです。しかし、みなさんが教えてくれたおかげで、それぞれの神社は紛れもなく独特な意味をもっているようです。本来は別々にあった神殿と礼堂を一つ屋根で覆った日本でただ一つしかない特徴のある八坂神社を気になっています。残念ですが何回京都に行ってもこれを見逃してしまいました。なので、今度はぜひ八坂神社に行ってみて、皆さんに教えてもらった様々な特徴を目の前に試みて、自分の知識になれるように楽しく体験します。もしよかったら、このような交流会に参加したいです。                

■許艦文(中国貴州省) 

 鴨沂高校の学生さんに中国の文化を紹介することができて、とても光栄でうれしかったです。もっと多くの日本人に本当の中国はどんな様子なのか紹介したいと思います。鴨沂高校の学生さんも京都や日本の伝統文化を紹介してくれて、とても面白く、たくさんのことを知りました。

 両国の民間交流は、両国の関係にとって非常に重要だと思います。中日友好の一環として、私は光栄です。もし将来はこのような交流の機会あれば、私も積極的に参加したいと思います。

■向穎(中国四川省)

 コロナの影響を受けて、安全を保障するために、私たちは京都に行って、鴨沂高等学校のみなさんと対面交流をすることができません。しかし、インターネットの交流会ができたのは大変幸運だと思います。

 まず、高校のみなさんが鴨沂高等学校の紹介をしてくれました。百年以上の歴史をもつ鴨沂高等学校は今も古代の京都の歴史建築を残して、とてもいい歴史的雰囲気を持っている学校だと思います。もし機会があれば、本当に京都に行って、実際に京都ならではの歴史の雰囲気を感じたいと思います。

 次は、私たちが中国の伝統衣装である漢服文化を紹介して、中国の美食を紹介して、中国の今の生活を紹介しました。そして、ベトナムのみなさんと日本のみなさんが、ベトナムの文化と日本の代表的な文化を紹介してくれました。例えばベトナムの祭り、日本の和食、菓子、日本の伝統遊びなどです。たくさん勉強になっただけでなく、とても楽しかったです。これは国際交流の魅力だろう。みんな違う国から来たとしても、各自の国の面白い文化を一緒にシェアすることができます。これは自分がインターネットで資料を調べることよりもっと深刻な文化体験です。

■黄暁婧(中国福建省)

 コロナの原因で、交流会は遠隔になりましたが、私もそのおかげで参加できるようになりました。嬉しかったです。約3週間の発表準備はとても得難い機会として、私にたくさんの勉強をさせました。

 鴨沂高校の学生達からも、日本について、伝統的な玩具とか建築物とか いままで知らなかったことをたくさん学びました。生徒達の熱情を感じられ、心までポカポカになってしまいました!めちゃめちゃ楽しかったです!