敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

それは演劇ではない。

2020年05月02日 | 制作公演関連
フィン、トルネード、テンペスト、
ドライブ、シャーピー……と並んで、
セーリングの種目と即答できる人は
果たして何人いるだろう。

フィンは五輪種目としても有名だけれど、
トルネードは二大会オリンピックから外れ、
テンペストは72、76年の二度のみ採用……
といった具合だからヨットマンでも
判らない人がいるかもしれない。

        

もちろん書き手もネット検索してコピペ。
ヨットやセーリングのよの字もせの字も
知らないのである

さて、演劇においてもジャンル分けがある。
ただ明確な線引はなく、ない上に、
言われているカテゴリーを超えた
人材の交流・・・具体的には劇作家、
演出家等・・・もあったりするのである。

        

少し時計の針を巻き戻してみる。

ミレニアムの頃……
僕は「小劇場」と呼ばれるフィールドから
「新劇」に移籍(?)したのだけれど、
その先輩に、自分の好みを紹介すると
悉く〈芝居じゃないよ〉と渋面された。

当時30代だった僕はその反応に驚いたのだ。
が。
そんな「前小劇場世代」が歳を重ねた時、
2.5次元は演劇ではないと思い、
更には打ち合わせから稽古、本番までを
リモートで、と聞いて顎を外しそうになる。



繰り返すが、一般からいえば
歌舞伎も宝塚もミュージカルも全部
「演劇」であって、差異はないのである。

リモートだって演劇だ、と。
いつか思う日は来る……どころか、
《昔はわざわざ劇場に足を運んで、
生の演劇を見たらしい》
《あ、それはそれで面白いかも。
だってある時間に集まらないと駄目じゃん》
みたいな発想すら生まれるのかも。

            

と、言っているそばから。
アーティストよ、動画を創ることで
今、活動の場を失っている表現者に
助成金を!という有難い制度も生まれている。

本当に嬉しい。嬉しいのだけれど、
ワチャ、バッテリーが切れそうなのでポチ。

コメント
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