敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

6月の観劇を振り返る

2006年06月30日 | 鑑賞
 今月はバラエティ豊かな観劇でした。
 三好十郎(文化座『鈴が通る』)や福田恆存(昴『億万長者夫人』)といった巨匠作品から文化庁の創作奨励賞受賞作(朋友『円山町幻花』)まで、新旧の日本人作家を。あるいは現代の人気作家、三谷幸喜(東京ヴォードヴィルショー『竜馬の妻とその夫と愛人』)や赤堀雅秋(青年座『蛇』)。
 翻訳ものも要チェック。エドマンド・モリス(加藤健一事務所『木の皿』)。

『鈴が通る』『円山町幻花』『蛇』はシリアスな作品。『億万長者夫人』『龍馬の妻とその夫と愛人』は喜劇、ほかにも『キメラの山荘』(テアトルエコー)に、そうそう関西喜劇の二本立て『おやじのツボ』『トホホな甚五郎』(上方喜劇の会)も観劇。

 はたまた即興劇。「フリークールス」のライブは三軒茶屋「欽コン館」にて。最近インプロなんて言葉も流行ってきてますが、観客が紙に書いた単語や言葉を役者がアトランダムに選んで進行する“ペーパーズ”など…なかなか楽しめました。

 あ。そーいえば今回、ただ羅列してるだけだなタイトルを。。。
 とにかく今月は12本。新劇から小劇場の「ルドビコ学園」まで幅ひろ~く観たのでした。


 
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いさりび兄弟

2006年06月29日 | 東演
小田急線の列車模型の広告。
 ロマンスカーの脇にキャビンアテンダントを模したエプロン姿の萌え系のおにんぎょうが立っているせいで、“ロマンスカー7000形「LSE」ついに登場”のコピーの、LSEにふってあるルビを「ランジェリー・スーパー・エクスプレス」と読んでしまった。勿論正確には「ラグジュアリー・スーパー・エクスプレス」ですが…。
 でもそーゆーことは、特におっちょこちょいの僕にはよくある。

 それとは別の電車。
 吊革に捕まる僕の後ろで若い女の子二人が大きな声でしゃべっていて、
「竹之内豊とオダギリジョーってダブんない?」
「えぇ、ないない。オダジョーの方が全然いい!」
 これはキャラが被っているか否か、とそれに対する評価の話だが、僕などは外国の俳優さんの顔自体の区別が苦手だし、最近では年のせいか同じ日本人でも雑誌モデルあたりは誰が誰やら……(押切もえのように露出が掛かれば別だが)。

 この“区別のつかない顔”ってのは各人の特徴をつかむリトマス紙が違うから千差万別で、それを逆手に取ったのが、週刊誌などでよくやる企画だ。
 有名スポーツ選手とイグアナ、政治家とある国の石仏ってなモノを並べて「似てませんか?」と。
 なるほど言われてみれば…と、読者はほくそ笑む。

 冒頭はそれが言葉の場合の例・・・?ン。
 で、『いちゃりば兄弟』ですが、余り聞きなれない語呂なので、いさりび兄弟とか、ちょべりば兄弟とか、様々なタイトルで問い合わせが来ます。
 さすがに「イチャイチャ兄弟」なんつー漫才のどんどん遠くなるボケみたいのはありません。
 奥ゆかしい(?)日本人に一番多いのが
「えーと、ほら沖縄の…あれ? 兄弟の話のチケット欲しいのですが…」
というニュアンス。

 繰り返しになりますが、兄弟の話ではなく、「出会えば皆兄弟」という成句からなるタイトルなんです。勿論、結果的に、劇中で兄弟の対立シーンは出てくるのですが・・・。
                          -文中敬称略-

 【余談】オダギリジョーの勢いがすごいんだなあ。文中の例で決めるつもりはないが、確かに竹之内豊に一時期の迫力はない。最近、オダギリジョーは全編英語が売りの(?)の日米合作映画『BIG RIVER』に出演するなど話題豊富だ! 『仮面ライダークウガ』から僅か6年、スピード出世? そうそう出始めの頃は、そのライダーの原作者石ノ森章太郎のご子息でドラマ『ホテル』などで活躍されている小野寺丈の方が有名だったものな。

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いちゃりば☆パレード

2006年06月28日 | 東演
『いちゃりば兄弟』・・・“出会えば皆兄弟”って意味のうちなーぐちだ。「うちなーぐち」は沖縄の言葉。
 と・・・久しぶりに基本的なことから、今日は始まろう。。。
昨日は、午前中に衣裳パレード。
   プランナーの萩野緑さん、東宝コスチュームから山口徹さん、
   演出補・佐々木雄二さんを中心に、着る物から“沖縄”や
   “第二次戦争”が立ち上がってきます!
   役者の顔つきも変わってきます。

今回は、沖縄芝居一座が、女座長の重い思いから生まれた
新作を演じる・・・という大枠の中で“第二次大戦”が
浮き上がってきます。

 諸般の事情でHPに詳細がアップされていませんが・・・その新作(劇中劇ということになりますが…)での配役が・・・「お婆」に腰越夏水、その「息子」に奥山浩(長男)と南保大樹(次男)、「親戚の女」に小池友理香、「震えている少女」福田雅美、「負傷した少尉」能登剛、「重傷の中尉」豊泉由樹緒、「看護隊員」古田美奈子、そして「上原英光」という防衛隊員に客演の古川慎さん。「コロス役」には光藤妙子、安田扶二子、江上梨乃、伊藤奈緒美という布陣なのですが、いやあ、古川さんの軍服姿は、やはりサマになります。
そうだ、明日あたりから、役ごとに紹介~見所やこぼれ話をシリーズで行こうか? 閑話休題

 午後からの芝居の稽古には、美術・川口夏江さん、照明・鵜飼守さん、音響・柳原健二さんの参集! いよいよ初日まで二週間ちかくなり、スタッフ陣の気合いも高まってきます!!

 稽古半ば、楽屋では川口さん、古舘さん(舞台監督)が台組の打ち合わせ。
 今回の美術は平台を組み合わせて「ガマ」を表現しますが、それをいかに作るか、大の大人が眉根を寄せて(そこまで入れ込んではないが…)知恵を出し合います。簡単にいえば、様々なサイズの四角や三角をいかに組み合わせて川口さんの紡いだデザインを三次元化するか・・・そんな作業も『いちゃりば兄弟』へ到達するためのパレードの一環です。

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巣鴨会談

2006年06月27日 | 東演
 昨夜、秋の公演『大地のカケラ』の作家、演出家と第一回打ち合わせをした。
 はせひろいちさん、河田園子さんとも東演では初めてのお仕事。
 こうして3人が顔を揃えたのも昨夜が初めて。(勿論、僕と作家、僕と演出では何度も会ってますが…)ところがお二人の人柄か、スッと入って、短い時間の中でかなり濃い話になった。第一稿が大きく膨らむことは確実だ!

 会談場所は昴稽古場に近い巣鴨だった。河田さんの稽古の終わるのを待って、21時半くらいから…。
 はせさんのホンを東演が演るのは初めてだが、個人的には世田谷区民上演グループの有志ほかを募って、はせさんの代表作のひとつ『非常怪談』をプロデュースしたことがある。そもそも彼の主宰するジャブジャブサーキットが好きだったのが先なのだけど・・・。
 会談は零時少し前に終了。
 多忙なお二人のスケジュールを縫って、第二稿、それを俎上にさらに練って……と『大地のカケラ』は着々と階段を昇っていく!

 書き下ろしの新作を僕が手掛けるのは、04年『浄瑠璃の庭』以来2度目だが、既製のホンにはない、創りあげる過程に同席できる幸せは言葉に現せない・・・。
 そうそう『浄瑠璃の庭』の作者・藤井貴里彦さんを見出したのが、誰あろうはせさんで、パンフにもそのあたりのいきさつを書いて貰ったのだった。
 以前からアプローチはしていたが、最終的にくどき落としたのは、思えば『浄瑠璃の庭』終演後の呑み会だったか・・・。
 そんな螺旋階段のような縁と縁とをつなぎあわせて・・・『大地のカケラ』は、いよいよ本年9月30日初日です

   
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ポルトガル対オランダ戦から4つの断章

2006年06月26日 | 東演
【1】
 ワールドカップ2006ドイツ大会決勝トーナメント「ポルトガル対オランダ」は、1回戦屈指の好カードと思われたが、残念ながらベストマッチとはいかず、ただK-1顔負けの凄まじいベストバウトではあったと言えましょう。
 まさに「ノックアウト方式」……両チーム合わせて4人の退場、イエローカード16枚(大会最多タイ)の乱戦で、FIFA会長から主審に「イエローカッド」が出た試合でした。いずれにしろ、デコとコスティーニャを欠き、クリスチアーノ・ロナウドの足の具合も心配…さらにフィーゴ、リカウド等イエローを抱える選手も多く、満身創痍でポルトガルはイングランド戦に臨むこととなった。
               
【2】
 やはりベスト16の対戦は、どれもハイレベル。
 とくにトラップ~パスを受けて、それを止めるという基本中の基本の~正確さで日本は大きく水をあけられているなぁ、と今回は身に染みてわかった。
 こればっかりは一朝一夕にはいかず・・・と同時に、その点最近の日本のチビッコのサッカー率は結構高いゾ!とも思い、イメージだけで安堵しちゃったりもするが。なんつっても、少子化は気掛かりだ。
 実際、東演に限らず多くの劇団が新人の減少に頭を悩ませている。声優やミュージカルの人気に押されてなんて声もあるが・・・。
                         
【3】
 実は今日、都内某中学校から「ミュージカルについて話が聞きたい」と、ド新劇の東演に連絡があり、電話を取った者が受けてしまった。確かに過去には上演もしてますが、もっと専門的にやっている所に、といまさら言っても仕方ない。・・・その話は近々別に書くとして。
 その中学校がどんな学校か(例えば場所、歴史など)HPで検索したら……なるほど生徒会の中に「訪問プロジェクト」ってのがあるから、そこの絡みかしら。
 残念ながら生徒数は解らなかったが、運動部が野球・テニス・バスケ・バレー・バドミントン・卓球の6、文化部が吹奏楽・美術・ボランティア・パソコン・創作文芸部の5と非常に小規模。部活も週2~3回、中には月1ってのもある。
 まあ今や学校の部活じゃなく、クラブ(サッカーならJリーグの下部組織とか)がスポーツの底辺を支えているとも聞くし、また変わらず朝練から日曜の遠征まで、キツイ部活をやってる中学も多いことだろう。
                                  
【4】
 さて。
 早朝から日が暮れるまで泥だらけになる未来のスター選手に負けず劣らず、東演も日夜、血と汗と涙にまみれている。   
 役者ブログでも書かれているように、ここ数週間の「いちゃりば」の稽古は、ある意味ノックアウト方式。朝から晩まで“芝居漬け”。芝居に加え、琉舞にダンスに歌・・・その指導は日本のトップクラス。だからひとつの芝居を創り上げる作業が、同時に《強いパスを、自分の足下に》……基本の上に積み上げた高度な技術への挑戦ともなっている!
 決勝トーナメントを闘いつつ、スキルも上げながら、いよいよ『いちゃりば兄弟』の幕は16日後に開きます。
 稽古場でのバウトが、ベストステージという結果につながることを信じつつ。。。


   
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充電~フルチャージ

2006年06月25日 | 身辺雑記
 6/24日(土)は稽古がお休み。
 久しぶりのオフを完全休息にあてたので、いやあ今日は体が軽いっす。
俳優達も少しは休めたのではないだろうか?
 役者ブログには、髪を刈る南保の写真がアップされていますが、今日の稽古場にアメリカ兵役の奥山はGIカットで登場した。(そう日曜だけど連休する余裕はなく、今日は13時から22時まで…)

 さて。昨日は休肝日。
 キリン「NUDA」をゴクゴク飲みながら、W杯を堪能した。(勿論日本代表応援ボトル…まぁ、皆様御存じの結果で・・・色々ありますが今日は控えます)
 ナイナイ岡村、梨花が踊り、キャプテン翼までが舞う軽快なCMが印象的な新商品。
で、なんだかこの「無糖炭酸飲料」が、静かなブーム???
 沖縄モノにはまってる僕がこないだ飲んだのは、伊藤園「Natural Sparkling シークワシャ」、中吊りでみたのはサントリー「O2 新呼吸」、ネットでザッとみたら不二家からは「レモンスカッシュ アクア」なんてのも出てる。
 NUDA以外は柑橘系のフレーバーだが、いずれにしろ甘さはゼロだ。
 量販店を覗けば、古株(?)の「ペリエ」をはじめ、最近みかける「コントレックス」の微炭酸バージョンとか「サンベネデット」など・・・海外のミネラルウォーター群。
               
 そうそう、海外行ってミネラルウォーター買う場合「ノンガス」と言わないと炭酸入りのを飲むハメになることもしばしば……、ただ僕個人は結構好きなのだ!
“ガス入りのミネラル”って・・・。
 てなわけで冒頭の、NUDAを飲みながらの観戦になるのですが。。。
 健康ブームの流れでしょうか?
 そういう意味で、観劇で大いに笑い大いに泣くのも、最高の健康法なのだ!!
      
 是非。まずは7/12~の『いちゃりば兄弟』で、早速お試しあれ


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2006年06月23日 | 東演
 昨夜23時半頃、翌朝の日本対ブラジル戦を控え、マンガ本が多数置いてあることで有名なチェーン店、Fラーメンで腹ごしらえ。
そこで『月下の棋士』20巻(能條純一/小学館)を読む。
 帯のタイトルは「二番の男」で、第二百九手「普通の男」から第二百十九手「賭」までを収録。
 順位戦A級第2回戦・首藤崇九段対氷室将介八段の対局がメイン。
 そのクライマックスは第二百十三手「蛇」で、主人公の氷室は80頁の「蛇…」からひたすら87頁まで、相手の問いかけに答えず延々「蛇」を19回連呼する。16~17個の間に「てめぇはやっぱり蛇だ!!」と台詞があるが、これを含めると20回!
 そして流れを引き寄せる。
 そんな漫画を読んだ翌日の今日、青年座『蛇』(作/赤堀雅秋、演出/磯村純)の初日です。
 東演と縁の深い磯村氏の青年座本公演初演出だ
 THE SHAMPOO HAT主宰・赤堀雅秋氏との初顔合わせ。ここ数年、青木豪さん(グリング主宰/銅鑼公演『流星ワゴン』)、藤井貴里彦さん(文化庁創作劇奨励公演/東演製作『浄瑠璃の庭』)、今井一隆さん(文化庁創作劇奨励公演/東演製作『温室の花』)等々、新進劇作家の作品を手掛けて成果を挙げてきた彼が、今回はどんな“劇世界”をみせるのか、大いに期待が持てる。
 本日より7月2日まで。詳しくは青年座HP等を参照ください。

 去る6月19日、創立メンバーの一人であり、劇団代表として青年座を長きに渡り牽引してきた森塚敏さんを失うという大きな悲しみを乗り越えての公演でもあります。
合掌

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ミミガーまん

2006年06月22日 | 東演
 昨日、相模大野に出向いたのだが、伊勢丹で沖縄フェアが開催されていて、思わず「ミミガーまん」を買ってしまった。ちょいとピリ辛、コラーゲンたっぷりで300円也。
一昨日は沖縄料理店で、オリオンビール・海ぶどうサラダ・ジーマミー豆腐・ラフテー・ヒラヤチー。。。と、たらふく食った。

 いまやすっかり定着、というかお店の数も多いのでご存知の方も多いと思いますが少数派に向けて書き添えれば、ジーマミー豆腐は落花生風味のチュルっとした食感の弾性豊富なお豆腐、ラフテーは沖縄料理の代表とも言える豚の角煮、ヒラヤチーは沖縄のお好み焼き…むしろチヂミに近いか?

 ポスター・チラシを配っていて小腹が空けば、入った店で沖縄そば(小ライスサービス)をいただいたり・・・最近、食部門でも「沖縄」な敏腕Pなのだが、昨夜は結局、町田に流れて遅くまで呑んで、成城学園行きの終電だったので実家(百合ヶ丘)泊まり。
 おかげで、有限会社劇団東演代表取締役からの数年前の沖縄土産「かりゆしウエア」を実家のクローゼットから回収。本番の受付で着用可能となった。
 かりゆしウエア、乱暴に言えばアロハ。
    沖縄チックな柄の開襟シャツ。
    これまた少数派に向けて蛇足ながら…。

『いちゃりば兄弟』の打ち合わせの際には“いちゃりばちょーでー”とプリントされた白、黒、茶のTシャツを、社長は買ってきている。赤、黒、青(裏地使い)のかりゆしウエアと組み合わせ、今回の東演制作陣は華やかに(?)、皆様をお迎えする予定です。
                              


 


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いちゃりば稽古場、点描

2006年06月21日 | 東演
昨日、沖縄は梅雨明け。
東京は、昨日とはうってかわってぐずついた天気
    さて。                      
    けれでも、ここ代田1-30-13は、完全に沖縄です。
    役者ブログでも書かれているように、朝から晩まで
    どっぷり『いちゃりば兄弟』です。

一階の劇場ではエイサーの稽古。
ドン、ドン、と勇ましい大太鼓・・・
太鼓とバチを持った役者達が軽快な曲に体を踊らせます。

 二階の楽屋からは、静かな三線の音色。
 座長役の腰越が絃をつまびいています。

三階稽古場では金槌を打つ音。
舞台監督の指揮のもと、オフキャストの若手が
ノコを引き釘を打ち、大道具の一部を作成してます。

 まもなく、琉舞の稽古は終了。
 午後からは芝居の稽古だ!!!
そんな中、八月の『月光の夏』のチラシが届いたりもして
なんだかフル回転の東演なのである。
例えるなら、雷が落ちたようなビリビリした劇団に今、
    なっている。
250年以上昔(1752年)、ベンジャミン・フランクリンが
雷の実験をした6月21日に・・・。
 
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三谷幸喜もビックリ!

2006年06月20日 | 東演
幕が上がろうとしているのにホンがあがってない、役者が来ない、プロデューサーが金持って逃げた…などドタバタする演劇作品は多い。そこから映画化されるものも多数だ。タイトルに名前を借りた三谷氏の『ショーマストゴーオン』などもその手のバックステージものの代表。
 つまりは実際にそーゆーことが多々あって、そーゆー作品が続々生まれてるんだろう。僕自身も遠い昔「観音芝居」って劇団にいた頃に、本番3日前に役者が一人いなくなって、仕方なく舞台に立ったことがある。実はパラータでも、劇団東演ではなく、貸し小屋としてのパラータでも、その手の事件は起きるのだ…。小屋入り前日「舞監と照明と音響いなくなっちゃったんですが」
                         
 パラータは小劇場にしてはタッパがスゴクあって(天井まで5m)、照明もコンピュータ打込卓なので、若いカンパニーだと手に負えず、紹介して欲しいなんてのはよくあるし、小屋入り直前にどこかのパートがどうしてもいない……くらいなら余裕のヨッチャンだが、揃って全部いないというのはなかなか豪快だ!
しかも小屋に丸投げ?(ま、自力で頑張ったが無理で一縷の望みの問い合わせだったのかもだが…)。不幸中の幸いは、小屋入り初日を元々稽古に取ってあり、また芝居自体は固まっていたので、その月曜に集まったスタッフが稽古見て、各パートが動き出すの図…。照明が一番酷で、演出の意向を聞きながら初見でプランニング…。美術と音響はプランはさすがにあって、ただその舞台に必須の紗幕はじめこまごましたテープ類まで一切手配されてなく、音響は音響でやたら手数が多い(きっかけがたくさんあること。例えば、曲を流すと同時に効果音を消し、そのあと始まる戦闘シーンに合わせて爆発音や銃声を入れる…みたいな)、いえばどのパートも大変なのだが!!
 で結局は何とかなったのだ。僕はただ困り果てた電話を受けて思いつく限りのスタッフに当たっただけ……。いやホントそれだけなのだ。が、しか~し、普通休んでる日曜にたまさか事務所にいたから良かったのであって、前日の、小屋入りまで22時間ってタイミングで電話を取ったというのが奇跡の始まりであるのは事実だ。自慢ではなく。その後スタッフが固まる頃には日もとっぷりくれていた…。恐らく、奇跡の(つまりはすげえ面白い芝居の)きっかけの部分に出くわすことってことが、制作の仕事のひとつにある、と思うのだ。無茶苦茶謙虚な振りをして言えば…。
                           
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