敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

黄金週間2019三日目

2019年04月29日 | 鑑賞
「劇団enjI…、劇団enjI…」と
つい先だって終わった選挙を意識し、
(と普通は思うよね…
劇団名を連呼するかと思えば
(しかも良い具合にエコーも掛かり)
「上演時間は一時間四十分を目指します。
頑張ります、頑張ります」てな調子。
当然、携帯電話などの電源オフも
「目指し、がんばる」のである。

そんな録音前説の舞台は、無論コメディ。

と、これは日曜日の昼にみた
『クレイジー☆ラブ』(作・演出/谷藤太、
於/吉祥寺シアター、時/4.26~29)
ゆる~いアガサ・クリスティ
私には感じられた作品でした!

ミステリーとしても一級。
かつ、深く心にも刺さるという点で。

そんなジョージでの観劇前、
旧知の西村直人氏に遭遇した。
演武集団に所属するとともに
バンドでも活躍するナイスガイである。
さらに観劇後には、俳優座のベテラン俳優
遠藤剛とばったり!!
GW、東京に居る人、多いね。

大先輩とお会いしたのは、
「ペルーの酒」を探して何軒か、
店を巡ったさなかだったのだけれど、
結局見つからずに、下北沢へ移動。
で、さらに探したが結局だめで、
ペルーの公用語にハードルを下げ、
「スペイン産のワイン」
を手に向かったのはザ・スズナリ。
劇団ジャブジャブサーキット
第60回記念公演『ランチタイムセミナー』
(作・演出/はせひろいち、時/4.27~29)

1997年、ペルー在日本公使公邸で
実際に起きた人質事件を下敷きにした
フィクションの再演でした。

ハードな史実を背負いながら、
こちらも前半は「ゆる~い」タッチで。
実は。
22年前に初演した作品……だったのだけれど、
まるで古さを感じない、いや寧ろ、
「無差別テロ」に形を変えた〈革命〉
・・・あえて山括弧を付したことの、
説明は省くけれど、そこは是非、
汲みとってくださいませ・・・
が増えた「昨今」を照射した舞台だった。

96年12月に発生し、翌年4月に収束
(という言葉が正しいか難しいけれど)
した事件を受けて、その年の11~12月に
初演された舞台なのだが、私はそれを
アゴラ劇場で観ていたのである。

そして1997年は、私が小劇場から新劇に
軸足を移した年でもあるのだが、
それはまた別の話・・・



つづく。














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黄金週間2019初日

2019年04月27日 | 俳優座
キュッキュッ。
ドラえもんみたいな靴音
史上最大の黄金週間初日の首都。
雨模様の為シューズが鳴く。
店にはいつもより長い行列。
   
ラーメン店、金券ショップ、理髪店
・・・これは池袋西口地下街のこと。
4月27日の風景を拾ってみた。

僕は休みではないけれど……
いつもよりはゆっくりと出社して
通常業務、からの次回公演準備。
・・・準備というか。
来年一月上演の、劇団俳優座No.339
『雉はじめて鳴く』に向け、
ちょいとした集まりがある。


昼は『北へんろ』。







本日は稽古オフで、舞台部の作業。

東日本大震災と連なる物語の、
演出を務める眞鍋卓嗣が、2020年
俳優座最初の公演として手掛けるのが
『雉~』になる。集まりは夕刻、
てか夜、という方が正しいだろうか?

横山拓也氏の作品第二弾となる。
……今日はこのへんにしておこう。

前述『北へんろ』は静岡を巡る。
このGWに妻の実家・磐田(静岡)に
帰省する予定があったのだが…
静岡行の稽古で行かれない、という
ややこしい状況に陥っている。
しかも、旅に私は帯同しない

旅といえば。
北日本では雪が降るなんぞという予報、
山登りに行く人は装備をしっかりと、
というニュースも耳にした。
そうそう、東京は昨日とても寒かった。

あと三日で改元。
まるで実感などがない、けれど…。
そんな地に足のつかない土曜日。
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二〇一九年志月下旬

2019年04月23日 | 身辺雑記
「二〇一九年志月上旬」と題して
〈年度始め〉目線で雑文を書いた。
(4月10日付弊ブログ)
で。
前回ブログ文末にちらっと書いた通り
金曜日には研究所の新入生歓迎会。
俳優座75周年の、栄えある若人達。

・・・男子が三名で女子が十人超、
史上稀にみるバランスである。
医大のような「差別」がない劇団を
証明したことになるのか……。



さて、過日は統一地方選後半。
投票を無事に済ませた。



池袋の西口公園にできる円形劇場。
これは豊島区の争点になったのか?
ちなみに下は、フェンスから覗いた
工事現場の中。だいぶ掘られてきた。



そんな四月下旬は〈平成末〉を
主題にせざるを得ないだろう……。

演劇界においては舞台美術の巨匠
島次郎さんが亡くなり、新元号前に
人生のステージから去った……。

他にも令和を待たずに逝った
昭和の偉人が多い・・・と思うのは
よくある錯覚と判りながらも、
そう信じたいのも、また人情だ。

誤解のないように添えれば……
確かに昭和の偉人が沢山亡くなった。
けれども、その数は改元直前の
2019年に限らず、毎年のことで
それを見誤ってはいけない、の意。

16日に綴らせていただいたTEEの
佐々木章夫さんも、その一人。



唐突に「他所」のチラシ(^_^;) 

フリー時代に、東京公演のみ、
少しお手伝いさせて貰っていた
劇団ジャブジャブサーキット
(岐阜を拠点に名古屋・東京・大阪の
三都市巡演を21年続ける小劇場系の
「老舗劇団」のひとつといえる)
「平成最後の舞台」が近づいている。

下北沢のザ・スズナリで上演の
『ランチタイムセミナー』は、
4月27日(土)~29日(祝)、
下北沢のザ・スズナリにて。

96年12月、ペルー日本大使公邸で
実際に起きた人質事件を下敷きに
その翌年に上演された舞台の再演。

・・・平成最期の演劇作品として
相応しい作品だと思っています!
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柿木

2019年04月19日 | 身辺雑記
俳優座の取締役が改選される。

   

社長といえば、今年の4月1日、
丸紅に柿木真澄氏が、また
JFEホールディングスには
柿木厚司氏が就任している。

柿木姓は、全国2599位で、
その数は5400人くらいだという。
なのに……大企業のトップに
同じ日に二人の「柿木」さん!

これ、なかなか稀有なことでは?

柿木といえば。
根尾、藤原らとともに春夏連覇の
偉業を達成した大阪桐蔭の背番号1
柿木蓮によって、初めて「かきぎ」
という名を知った人も多いだろう。

昨今。
スマートなピッチャーが多い中、
どっしりとした、力強さのある
「昭和のエース」という印象だ。
若手育成に定評のある日ハムでの
成長が楽しみである。閑話休題。

「社長の同姓」から展開して……
同姓同名の代表取締役として、
有名なのは、伊藤雅俊氏。

家業の「羊華堂洋品店」を拡大、
ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)を設立し、
同社代表取締役社長となった
1924年生まれの「小売業の雄」と、
1947年生まれの味の素の元CEOで
現在は代表取締役会長の、
ふたりの「いとうまさとし」氏。

味の素は、ミュージカルを通して
食の大切さを伝える活動にも
注力しているけれど……。
大学時代「47年生まれの伊藤氏」は、
サークルを立ち上げ、ミュージカルを
上演したとwikiに記載されていた。
そのことは関係しているのか?

時計の針が巻き戻ったところで。
少し古い話になるけれど・・・
「ざんばら髪の遠藤」という見出しから、
ワールドカップを前に、ヤットこと
遠藤保仁がイメチェンをはかったのかと
一瞬思ったけれど、サッカーのじゃなく、
当時、人気急上昇の力士の方だった…。


はたまた「さのみのる」急逝の報に、
フィギュアスケートのレジェンドを
思い浮かべたのだけれど、世界選手権で
3位表彰台に立った佐野稔氏ではなく
「ラーメンの鬼」の佐野実氏。

五年ほど前になるだろうか……
悲報の直前、弟子の開店祝いに、
少々やつれた姿で駆け付けたのを
認めたのが、最期になった。

   

今は豊島区で暮らしているが、
杉並在住だった時がある。
そこに「柿木」という地区があり、
公園や図書館があった……。
行ったことはないけれど。

ただ、川崎市の柿生(かきお)には
2歳から成人するまで居た。

俳優座の取締役が改選される
・・・話は、研究所の新入生歓迎会が
始まってしまうので、改めて。

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血と骨~むさしせきの章

2019年04月16日 | 身辺雑記
4月14日、『血と骨』を観た翌日、
武蔵関のブレヒトの芝居小屋にいた。
俳優座の衛星劇団のひとつ、
東京演劇アンサンブルで長年、
俳優と制作を務めた佐々木章夫さん。
彼を偲ぶ会が催されたのだ。

あえて。
日曜月曜に書いた弊ブログと連関させた。
それは、とても温かいお別れの会を通して、
佐々木さんの「血と骨」が、
まさに東京演劇アンサンブルだった、と
感じられたからである。

71年、劇団三期会入団。
俳優として活躍するかたわら、
主に学校公演の制作にも従事。
今年1月23日、慢性閉塞性肺疾患で死去。

拠点として沢山の創造作品を紡いだ
ブレヒトの芝居小屋を、まもなく閉じて、
新しい稽古場に転居する「アンサンブル」。
務めを終えた「芝居小屋」を、
まるで先導するように旅立った佐々木さん。

本当にお疲れ様でした。





上の写真は、芝居のチラシやパンフだ。

俳優座は『血のように真っ赤な夕陽』を
先月終幕させたが、次回公演タイトルが
『血のつながり』(LABO-vol.37)。
そして、弊雑文の直近三回、
題名に用いた『血と骨』と、
偶然ながら、血まみれである。
その客席で配布されたチラシ束には
『骨と十字架』なるものも……。
写ってはいないけれど、劇団桟敷童子の
新作(5/21~6/2)は『骨ノ憂鬱』・・・

血だと、骨とか……御時世なのかしらん。

話がそれた
それたついでに『血のつながり』。
来週、顔合わせ。
本格的な稽古はまだ先ですが、
一度集まって指針を!と。
詳しくは、改めて。閑話休題。

東京演劇アンサンブル。
新拠点も決まったと聞いた。
いよいよ新章

あ。
「むさしせきの章」と題したけれど
章夫さんの名前の一文字でもあったな。
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血と骨~かんげきの章

2019年04月15日 | 鑑賞
4月13日(土)マチネの『血と骨』観劇。
崔洋一監督、ビートたけし主演で
2004年封切られ話題になった映画を
連想する人が多いことだろう……。
1998年、小説として世に出て、
同年の山本周五郎受賞に輝いた
梁石日の作品を舞台化し昨日千秋楽。



そのパンフレットに企画者が
「私の琴線に最も強く触れた部分を、
(中略)表現してみたかった…」と。
原作は長編ゆえ場面を絞って描くのか
と予想したのだが、それは覆された。
勿論、登場人物を整理して
家族に強くフォーカスされていたが!

主人公・俊平は「巨漢」である。
映画は「狂気」に主眼があったが、
舞台ではその点も明確になっていた。
一方、子役を使わずに一人の役者が
……例えば、長男の成漢はこどもから
三十路のタクシー運転手までを担うが、
十二分に「成長」が見てとれた。
芝居の魔法!! 他の役者も同様だ。

で。
この長男に作者が投影されている。
wikipediaの略歴をさらにまとめると
・・・大阪市猪飼野生まれ。
済州島から大阪に移住してきた両親は
戦後、蒲鉾製造で成功するも、
父はほどなく愛人を作り、出奔。
靴屋や鉄屑屋、洋服店勤めなどの後、
父から借金をして立ち上げた事業に失敗。
仙台へ逃げ、そきでも借金を増やし上京。
タクシー運転手となる。そんな折、
病床の父から家業を託されるも固辞。
父は北朝鮮に渡り、病死・・・
とあるが、ほぼこのストーリーだった。



タイトル通り、まさに血と骨に
ズシンと響く一編でした。


【上演データ】

原作/梁石日、脚本/江原吉博
演出/小笠原響

出演
金子由之(劇団昴)、名越志保(文学座)、
筑波竜一(温泉ドラゴン)、須藤沙耶(Pカンパニー)、
山口雅義、戸谷昌弘、勝平ともこ、
小松弾(以上フリー)
翁長諭、光木麻美、柴田義之(以上劇団1980)
川﨑初夏(トラッシュマスターズ)
七味まゆ味(柿喰う客・七味の一味)

美術/阿部一郎、照明/阿部康子、
衣裳/原田夏おる、音響/井出比呂之、
舞台監督/赤坂有紀子、宣伝美術/村井夕
企画制作/江原吉博/

制作協力
トム・プロジェクト(森康次)、
森正敏(青年座)、白田聡(文学座)、
柴田義之(劇団1980)、塩田友克、
菅野佐知子(劇団チョコレートケーキ)
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血と骨~よよぎやはたの章

2019年04月14日 | 身辺雑記
4月13日(土)、中野で『血と骨』観劇。
興味深かったアフタートークに
後ろ髪引かれながら事務所に戻った。
のだが。
腹ペコにつき遅い昼食を掻き込む

コロッケ定食にがっつく僕の、
隣のテーブルには若い二人。

おのこが店の常連(もしくは
バイトでもしているのか……)で
女主人と親しげである。
この日、彼女と店に来ることは
報告済みだったようで・・・
「遅かったねえ」
「待ち合わせがうまく行かなくて」

この顛末が、ドラマでやったら、
そんなコテコテな筋書はねーよ
と顰蹙をかう内容であった。

まず羽田で待ち合わせたのだが、
二人の便が第一と第二に分かれ
それに気づかずに時間が過ぎ、
諦めて東京駅での集合に変更。
ところが。
今度は丸の内と八重洲の出口に
それぞれが出てしまい、
加えて彼女の充電が切れそうだ、と。
この広い東京駅の反対に居ては、
きっと出会えないと判断し、
「よよぎやはたのホテルでって」
「よよぎやはた?」と主人。
「あ、よよぎはちまんかあ……」

秋田の二人。
おのこは、推測だが東京暮らし。
春休みに帰省して、新学期に再上京。
それに合わせて、秋田で働いている
めのこは、土曜に来て日曜には戻る、
短いデート、ということらしい。

この、コテコテのすれ違いが
秋田訛りで語られると、不思議に
ほのぼのとして、嫌味がないのだ。

僕の体に流れる父の「青森の血」。
そればかりではないと信じつつ、
最後まで聞きたい気持ちを断ち切り、
俳優座の事務所へ向かった。

代々木八幡。
各駅停車のみの小田急線の駅。
首都圏の人間ですら知らない者が
少なくはないだろう……。

演劇界的にいえば。
青年座の拠点であるわけで、
この歴史ある劇団で演劇の血肉を
育んだ者の数の、なんと多いことか。

話を『血と骨』に戻せば・・・
いよいよ本日4月14日が千秋楽
(中野ポケットにて)である。
豪華キャストもさることながら、
制作陣も、華やかなのである。

その中には青年座の森正敏氏の
名前も入っているのである

紙数が尽きたので続く。
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二〇一八年JOIN93

2019年04月11日 | 俳優座
日本劇団協議会という団体があります。
読んで字の如しの「会」てす。
機関誌「JOIN」を発行していて、
最新号93号は2018年の演劇界を回顧し、
評論家、新聞記者、雑誌編集者等が
「私が選ぶベストワン」を発表。

我が俳優座は・・・
清水直子が「助演俳優」に、
外部出演『満州戦線』など、で
高橋宏幸氏に選出され、





森一は『女と男とシェイクスピア』で
丸田真悟氏から「演出家」に選ばれた。

また山根由起子氏が「スタッフ」で
名前を挙げた美術の杉山至さんの
対象舞台が『首のないカマキリ』。



山本悠理氏が「戯曲」で鈴木聡さんの
『われらの星の時間』を選出。



決して、critic等に向けて
作品を創っているわけではなく、
audienceに楽しんで貰うのが
第一義であるけれど……
一年間で一番良かったよ、と
褒められて嫌な気はしない。
素直に励みとして、2019年は
もっと多くの作品、俳優、演出
(スタッフ)に挙げられるように
頑張りたい。



機関誌からの流れで……
歴史ある演劇雑誌「テアトロ」の
最新号(2019年5月)の特集は
【斉藤淳と今井朋彦】である。

興味のある方は、書店や図書館で
手に取ってみてください。
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二〇一九年志月上旬

2019年04月10日 | 身辺雑記


2019年4月。
新年度が始まって10日になった。

俳優座の演劇制作部と映画放送部にも
新人が一人ずつ入った
研究所にも新入生がドドっと入り、
研究生から準劇団員へ、準劇から正団員
……と昇格する者も迎えた。

そんな、志を新たにする4月。
6日土曜日には、俳優座後援会会員と
ベテラン女優・中村たつとの
ティーパーティーがあった

昨年から始まった、俳優座の役者が
「これまでの演劇人生を語る」企画、
その第二弾に登場したのは90歳。
・・・俳優座の歴史をほぼ知る
たつさんを囲んでの午後でした。



我が家の近くの掲示板越しの桜。
統一地方選前半は終わったけれど、
東京都は後半なので掲示板は
まだまっさらである。

さて、前半。
史上最低の投票率だったとか…。
争点皆無な選挙だったことは否めない。

「都構想」を掲げる某党が勝利した。
が!
イコール「大阪都」賛成ではないと、
当人たちもわかっているはずだ。

北の大地の党首争いだって、
与野党対決という構図よりは、
首長を経験し成果を残した候補と
親分の罪を被り有罪になった人の
対決なわけで……結果は見えていた。

それも遠因なのか?
今日の東京はモスクワより寒く、
奥多摩には雪が積もった。


モスクワといえば……
6日にタチアナ嬢と会った。
『八月に乾杯』という作品の作者
アルブーゾフ氏の息子さん
(現著作権管理者)の代理人。

モスクワ大学で日本語を学んだ才媛。
品川のホテルで、まだ未払いだった
著作権使用料をお渡しし、
今後の巡演について、さらには
未来に向けた「雑談」を展開した。

そうそう。
俳優座は6月、モスクワに繰り出す。
メインは、シビウ演劇祭参加だが、
その前にロシアでも上演する。
……ちなみにシビウはルーマニア。
『クスコ』という演目で挑む

そのあたり、詳しくは改めて。





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シベール

2019年04月06日 | 身辺雑記
4月4日のネットニュースで、
僕の目に飛び込んできたのは
〈シベール経営破綻譲。譲渡へ〉
という見出しだった

「シベール」といえば、ラスクだ。

売残のフランスパンをラスクにし、
それが大ブームを築いた山形の企業。
だけれど。
パッケージはトリコロールカラー。
フランスのお菓子と思っていた人も
最初の頃は多かったのかもしれない。
ただ。
東北新幹線の車内で販売されたり、
蔵王の麓に造られた巨大な施設
「シベールファクトリーパーク」等で
「山形の」は定着を見たのだろう……。

さて。
辛党の僕にとってのシベールは、
まさに前述のファクトリーの中の、
劇場と図書館との繋がりであり、
ニュースを見て、その存亡が
まず最初に気にかかったのだった。

話が前後するけれど。
「シベールファクトリーパーク」は
見学可能な工場、カフェ、土産店の
「シベールファクトリーメゾン」と
「シベールアリーナ」、更に
「遅筆堂文庫山形館」を含めた総称。
2009年にはメセナアワードの
「文舞両道賞」を受賞している。

遅筆堂でピンと来る人もいるだろう。
そう、故井上ひさし氏の著作のほか
彼の蔵書約三万冊がある図書館分室。

生まれ故郷の川西町に1987年開設の
「遅筆堂」から約20年後の2008年、
アリーナとともに誕生している。

アリーナは劇場機能を有するが、
同時に体育館としても使用可能だ。
そこで、音楽劇『母さん』を
上演したのは2010年の夏だった。
お世話になった施設の行方は?
……と、検索を始めた。

開設から一年後には公益財団に
運営を移管していたので、今後も
活動が続くとわかり、ホッとした。

そして本業の部分も、譲渡先が
「シベール」のブランドを残し、
(店舗等は縮小するにしても)
営業継続するようだ。

ASフーズさん宜しくお願いします。

山梨の会社で、ゼリーをはじめとする
洋菓子に、和菓子や農産珍味を扱う
2007年設立の食品メーカーだそう。



東京の桜は盛りを過ぎた。
入学式等「出会い」の季節。
そんな中、少し寂しい話題ながら、
なんとか希望の見える結果……。
山形に行く機会があれば、
あの蔵王の裾野を訪ねてみよう。

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