逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

ちょび髭のヒトラーそっくりのちゃびん、「ナチスの手口を真似る」麻生副総理

2013年08月01日 | 政治

『ヒトラー似の「やかん」? 話題沸騰で品切れに』

(CNN) 米小売大手JCペニーが売り出した「やかん」が、旧ナチス・ドイツのヒトラーに似ているといううわさが広まり、ソーシャルメディアでブームになっている。
きっかけは、カリフォルニア州南部で幹線道路沿いの看板に登場したやかんの広告だった。通りかかった車の中からこの広告を見た人たちの間でヒトラーに似ていると話題になり、短文投稿サイトのツイッターなどに写真が掲載されて、たちまちうわさが広まった。
問題のやかんは、持ち手の幅が途中から広くなっている形状がヒトラーの髪型を、蓋の上に付いた黒いつまみがトレードマークの口ひげを連想させ、注ぎ口がせり上がった形状はヒトラーがナチス式の敬礼をしている姿を連想させるという。
この看板が立てられたカルバーシティーのクーパー市長は騒ぎを受けて、「JCペニーがこんな広告を設置したことを遺憾に思う」とかみついた。
一方で、話題沸騰のやかん(40ドル)は飛ぶように売れ、JCペニーのサイトでは6月下旬まで在庫切れの状態に。ネットオークションサイトのイーベイに出品されて200ドルの値段が付いたものもある。
JCペニーは屋外広告を撤去した上で、ツイッターに寄せられたコメントにも返答。「(ヒトラーに似せる意図は)まったくなかった」と弁明しながら、「オンラインでは売り切れたので、お買い求めは店頭で」と付け加えている。
2013/05/31

『ナチスの手口学んだら…麻生氏』(驚きの読売の見出し)

『ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演』
麻生副総理は29日、都内で開かれた講演会で憲法改正について、「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いた世論の上に成し遂げるべきものだ」と述べた。
その上で、ドイツでかつて、最も民主的と言われたワイマール憲法下でヒトラー政権が誕生したことを挙げ、『ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。』
「(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒(けんそう)の中で決めないでほしい」と語った。
2013年07月30日 (読売新聞)

『マンガが嫌いな?化石右翼の石原慎太郎や読売のナベツネ』

マンガ好きで有名な麻生太郎副首相のおバカ発言を報じた7月30日付け読売新聞ですが、他のマスメディアとは違い、見出しがズバリ『ナチスの手口学んだら…麻生氏』とか、『ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演』だった。
(他紙は『改憲でナチス引き合い、麻生副総理、都内講演で』などで、日本国内では読売新聞が一番過激なタイトルである)
『ナチスの手口』のタイトルを選んだのが共産党機関紙の赤旗編集部なら、何の不思議も無い。
ところが、対米従属で右翼的な論調の読売新聞だったので心底驚いた。
読売は自民党前首相で現在は日本国の№2の副首相である麻生太郎が、表面はともかく実は嫌いだった。
麻生太郎が首相だった時に『俺は新聞は見出ししか読まない』と自慢していたが、実は多くの日本人も新聞の『見出し』しか読まない。
あるいは『見出し』に惑わされて、記事の中身をよく読んでいないのです。
タイトルに誘導されて判断する傾向があるので新聞の『見出し』には、想像以上の大切な役割がある。(見出しは違っていても記事内容は共同通信の配信記事なので同一)

『実物のヒトラーには似ていないが、マンガのヒットラーに瓜二つ』

写真の「やかん」が『ヒトラーに似ている』というのは間違いで、正しくは漫画のヒットラーの丸写し。
発売元の『ヒトラーに似せる意図はまったくなかった』ですが、そもそも米スーパーマーケット大手のペニーが幹線道路に幾ら何でも、わざわざ茶瓶の巨大な看板など掲示する筈が無いのである。
偶然の一致ではなくて、話題づくりで最初から『見えるように』デザインして、商魂たくましく大きな看板を設置した思惑が、今回ずばり的中したのでしょう。
『ヒトラーに似のやかん』の看板は実に分かりやすい。
ところが、まったく分からないのが読売の『ナチスの手口に似せる麻生太郎』との、アメリカのスーパー大手の『ヒトラー似のやかん』以上に素晴らしい仕上がりの『見出し』(新聞の看板)である。
1年で総理の椅子から転げ落ちた麻生太郎ですが『首相に復帰する』との自分の野心を隠さない。
確かに下痢で政権を放り出した究極のアホの安倍晋三が首相に返り咲いたのなら、麻生太郎でなくとも『当然自分も』と誰でも考える。(安倍晋三より上はいるが、下は誰もいない)
韓流ドラマのイ・サンでは英祖国王が世継ぎの『世子』(№2)を謀反の疑いで殺したことが悲劇の発端となっているが、独裁的な権力者(№1)が一番恐れ疑心暗鬼に陥るのが(外敵ではなくて身内である)№2の権力者なのです。
武田信玄は自分を廃嫡しようとした父親を追放し、後継者だった長男を謀反の疑いで殺しているが権力闘争は常に過酷である。
独裁者ヒトラーの唯一の親友だったナチス突撃隊幕僚長のエルンスト・レームや、毛沢東の後継者に決まっていた林 彪副主席ら№2は、最高権力者に次ぐ存在(№2)であるがゆえに韓流ドラマの筋書きのように悲劇的に失脚している。

『祝、遅れたが8月1日に報道した毎日新聞、しんぶん赤旗』

この『ヒトラー似のちゃびんと麻生太郎』の逝きし世の面影のブログ記事は7月30日に初稿をネットに投稿しているが、毎日や赤旗は麻生太郎の29日講演内容の『ヒットラーに似せて』との暴言にはまったく触れなかった。
他紙はおおむね翌30日には報道しているが、2日遅れだがやっと8月1日に報じたので、一応は『よかった』と喜びたい。
一番早かったのは7月29日の麻生太郎副首相の講演を、当日に報じた朝日新聞デジタルである。見出しは『「護憲と叫べば平和が来るなんて大間違い」麻生副総理』。
朝日の2013年7月29日(月)22:10記事では、読売とは大違いで麻生太郎の『ナチスの手口学んだら』の問題部分が一切削除されているんですが、・・・トホホとしか言いようが無い。
朝日の行った『不都合な部分』を丸ごと隠蔽してしまう自主規制であるが、これはマスメディアの自殺行為である。
世界では新聞社は自分の党派性を明らかにして、時の権力など政治家に噛みつくので『マスコミは社会の木鐸』と呼ばれるらしい。
ところか日本では不偏不党を看板にするが実態は権力の犬程度。
無残である。
共産党機関紙赤旗が『ナチス似、麻生太郎』発言を一向に記事にしないので、
(もっと驚いたのは赤旗が一切報じないことなのですが、・・・『敵の失点は自動的に味方の得点』であることは小学生でも知っている。余りにトホホなのでこれ以上追求しないが、 こんな美味しいものを見逃すとは・・・絶句)
と記事に書いたが、遅れたとは言え最後には赤旗でも報じたので、この部分は撤回したい。

『3日遅れの朝日、毎日、赤旗の「ナチス似の麻生太郎」報道』

一番早かったのは講演当日の29日の朝日デジタルだが、何故か『ヒトラーに似せる』との部分が一切無い。
これまで報じなかった毎日や赤旗が報じた8月1日に朝日新聞は、
『ナチスの憲法改正「手口学んだら」 麻生副総理が発言』と題して、アメリカ、ドイツ、中国、韓国などの『対日批判』の動きを記事に書いている。
1995年にホロコースト批判記事を掲載した文芸春秋の月刊誌『マルコポーロ』の社長辞任と廃刊に追い込んだ実績がある米国のユダヤ人人権団体が、『どんな手口をナチスから学ぶ価値があるのか。ナチス・ドイツの台頭が世界を第2次世界大戦の恐怖に陥れたことを麻生氏は忘れたのか』、『真意を明確に説明せよ』と噛み付いた。
韓国外交省の趙泰永報道官は、『こうした発言が、過去に日本の帝国主義による侵略の被害に遭った周辺国の国民にどう映るかは明白だ。多くの人を傷つけるのは明らかだ』。
中国外務省の洪磊副報道局長も『日本の進む方向にアジア諸国と国際社会の警戒を呼び起こさないわけにはいかない』。
ドイツの週刊紙ツァイトは『日本の財務相がナチスの改革を手本に』という見出しで『ナチスの時代を肯定する発言で国際的な怒りを買った』。
犬が西を向くと尾は必ず東を向く。
アホ太郎の『ナチスの手口に似せて』発言が引き起こした当然過ぎるほど『当然な反応』であり、何の不思議も無いのである。
一つの例外も無く必ずこうなる。

『致命的な痛手を被った日本』

7月29日のシンポジウムは桜井よしこの司会で麻生太郎のほか西村真悟など親米右翼が集結して、仲間内で仲良く法螺話を行ったのだろうが、これ以上無い亡国的な反日妄言である。
『ナチスの手口を真似る』報道が行われ、どれだけ日本国の国際イメージがダウンしたか、計り知れない。
一般人の無知は笑って済むが、政治家の無知は『個人の恥』程度では済まず、許されない悪である。
ましてや重い責任がある副首相の無知は国家に大損害を与える最悪の国家犯罪である。
麻生太郎副総理は、『従軍慰安婦は必要』と主張する橋下徹のように、怒り狂う猛牛の前でわざと赤布を振って大騒動を誘発する、大失敗を犯したのである

『亡国的な麻生太郎の赤っ恥反日妄言、えらく愛国的な朝日、毎日、赤旗』

麻生太郎を筆頭に、桜井よしこや西村真悟など日本国に取り返しのつかない深刻なダメージを与えた大馬鹿者達は即刻死刑か懲役300年にするべきであろう。
そもそも世界では政治と無関係なちゃびん程度でも『ナチスやヒトラー似ている』場合は問題になるのですよ。
『ヒトラー似のやかん』でも駄目なら、日本国の副首相で財務相の麻生太郎が国際的な大問題になることは報道するまでも無く、最初から分かっていたのです。
当初は、『ナチス似』麻生太郎発言を報道し様とはしなかった朝日、毎日、赤旗は報道機関としては最低だが、えらく愛国的ではある。
この三紙は『日本の恥である』(国益に背く)として報道したく無かった。
時系列的に見れば明らかなように、麻生太郎の東京都内での講演を遠いアメリカや中国韓国ドイツなど外国が大騒ぎをしている有様を見て、これ以上隠し通せないと判断してから日本国内で報道したのです。
愛国的ではあるが報道機関としては最低最悪で末期症状、情けない有様である。

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10 コメント

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不感症と朝日新聞 (asobitarian)
2013-08-01 14:55:26
ドストエフスキーの洞察した通り、「人間はどんなことにでも慣れる」動物ゆえの悲しさか、日本人は政治家の暴言に慣れ過ぎてしまい、本来、驚愕すべき妄言にも「ああ、また本音が出たか」といった程度の反応しかできなくなってしまっているようです(私も不感症に感染しつつある一人です)。

ところで、海外の「対日批判」の動向を報じた今日(8月1日)の朝日新聞の記事ですが、その内容自体はどこにも問題はないのですが、「マルコポーロ」事件に触れた部分には違和感を抱かざるを得ませんでした。まるで他人事のように書いていますが、ガス室否定のトンデモ記事を載せた「マルコポーロ」の編集長だった花田紀凱をなんと「社外・非常勤」という破格の条件で引き抜いたのはほかならぬ朝日新聞社で、こいつを編集長にして作った「UNO!」というくだらない雑誌は2年も持たずに廃刊になっています。朝日新聞の堕落はそれ以前から徐々に進んでいましたし、今世紀に入ってからはさらにひどくなりましたが、今思えば決定的なターニングポイントはこの時にあったのかもしれません。
内閣支持率マジック? (海坊主)
2013-08-02 08:05:20
安倍氏、麻生氏はいずれも首相経験者であり、前の政権時代にはかくのごとき発言を、まるで息を吐くかのように発言するようなことは無かったように思うのですが、これは内閣支持率がなせる業なのでしょうか。

もし、彼らが元々このような性向を持っていた政治家だったとするのなら、傀儡である彼らを操る傀儡師が交代し、やり方が変わったからでしょうか。それとも、一部の糸が切れてしまって自分勝手にやれるようになったのでしょうか。

私が推察する限り、この二人は政治家として最も必要な想像力が欠落していて自身の言動がどのような帰結をもたらすのか理解しているとは思えません。

しかし、最も非難されるべきはコーポラティズム国家を選択した日本国民です。景気回復、経済成長という美しい言葉が大企業や多国籍企業に自由を齎す代りに自分達の人権は制限され、報道の自由は奪われ、情報鎖国に押し込まれ、滅亡のその日までマトリックスの夢幻の世界で「普通の国」の国民を演じようとしているのです。
絶対命題アプリオリを疑う (宗純)
2013-08-02 12:00:35
asobitarianさん、コメントありがとう御座います。

確かにこの記事の主題の一つは、間違いなく病的な日本の右傾化の告発であるのですが・・・
『日本人は政治家の暴言に慣れ過ぎてしまい、本来、驚愕すべき妄言にも「ああ、また本音が出たか」といった程度の反応しかできなくなって』
ていることは、少しも間違いないでしょう。
ただ、日本の場合には話しはもっと深刻なのですよ。
ドイツのヒトラーが政権を掌握した当時には、実は議会内に3割の強力なドイツ共産党や社会民主党左派などの反対派が多数存在していた。
財界とか保守派とかは迂闊にも、これ等の左翼対策としてナチスを利用する訳ですが、『人気がある』からと橋下徹に軒先を貸して母屋を乗っ取られた4年前の大阪の自民党と同じで、ドイツを丸ごと乗っ取られる。
ところが当時の日本は、ドイツとは大違いで共産党は政治組織とは呼べない少数のインテリの弱小勢力なので、挙国一致での大政翼賛会で、仲良く大本営発表を行って破滅へまっしぐら。
敗戦までの昔の日本と、今の日本はそっくりですよ。
麻生太郎を筆頭に、桜井よしこや西村真悟などのアホ右翼がアホ発言するのは、ある意味では当たり前で何も驚くことは無いが、
当初は、朝日、毎日、赤旗は『ナチス似』麻生太郎発言を報道し様とはしなかったのですよ。
確かに、これは日本の国益を大きく損ねることは明らかなのです。
だから彼等は、報道したくなかったのですよ。知らなかったからでは無いのですよ。
とんでもなく、愛国的ではあるのです。
これでは・・・・・焼け野原の敗戦は確定的で、日本は終わっています。

花田紀凱が右翼であることは間違いないでしょう。しかしですね。嘘つきの発言だから嘘だとも阿呆の発言だから間違いであるとは、簡単に断定出来ないのです。
何故なら嘘つきとは100%嘘を言う人のことではなくて、嘘と真実を巧妙に摩り替える人のことですね。どの部分が嘘出るかは実に難しいのです。
「マルコポーロ」事件でも同じことが言えて、嘘と真実の禍々しいグラデーションなのです。
ホロコーストですが、大昔からの歴史的事実ではなくて、1970年代以降の政治的な新しい造語なのです。
民族と宗教の歴史『ホロコーストは無かった?』
2008年03月10日 | 9・11事件と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/6a622cb8df6b147ea1e9239f0209de55
9・11陰謀論叩きとホロコーストの不思議な関連性
2008年03月20日 | 9・11事件と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/28c3d6cb6a4912bc7df684453569d541
この問題は今回の麻生太郎発言とも関連するが、日本人は甘く考えているが、とんでもなく恐ろしい罠でもあるのです。
イスラエルですが、あれは日本が昔中国の東北部に作った満州国の欧米版ですね。
日本の場合は実力不足で直ぐに崩壊したが、流石に世界一の軍事大国の作った満州国は丈夫に出来ているので未だに持っているが、所詮人造国家には無理があり、何時かは満州国と同じで崩壊するでしょう。
世界で唯一残っている、最後の欧米列強の植民地主義の残滓なのです。
本物のユダヤ人は、民族としてはアラブ人でセム族なのですが、イスラエルのユダヤ人は東欧のスラブ系の白人であり、メイドインチャイナのグッチのバックと同じで真っ赤な偽物。
イスラエルの建国自体がインチキで無理があるのです。
イスラエルが、国際法の難民の帰還権を認めたら、即座にアラブ人側が多数派になりますが、最終的には宗主国のアメリカも民主主義の原則は無視出来ないでしょう。
イスラエルの建国神話で一番大事なキーワードがホロコーストなのです。
絶対命題のアプリオリなど、『疑いないことを疑う』姿勢が大事でしょう。
議論も検証も無しの最初から決まっている絶対命題は科学には存在しない。
ところがホロコーストでは科学的な議論も欧米社会では刑事罰の対象なので不可能なのです。
『疑いないことを疑う』懐疑精神から科学が生まれ、議論する事さえ恐れ多い絶対命題『アプリオリ』を認める態度から宗教が生まれてきたのです。
それならホロコーストは国家神道などの新しい新興宗教のそっくりな構造なのです。
疑いないものを疑う、ことから始めると別の世界が開けてきます。

ほんとうに、情けない。 世も末である (宗純)
2013-08-03 13:40:27
海坊主さん、コメント有難う御座います。

麻生太郎ですが、失言の常習犯でありその意味では少しも驚きではない。
5年ほど前にも与党自民党の№2の幹事長時代に同じようなナチスを口に出して叩かれていたのですが、学習能力がゼロなのです。
今回ですが、日本を取り巻く環境が極度に悪化しているのですよ。5年前には海外の反応は無く、野党だった民主党などが反発した程度。騒ぎにはならなかったのです。
朝日や毎日や赤旗ですが、麻生発言が日本バッシングのネタになることを良く知っていた。
だから何とか隠蔽し様としたのです。
ところが護憲左派でこの事実に気が付いている人がゼロ。誰一人も気が付かない。
政治的な判断が出来ない人が政治ブログを書いているのですから、情けないと言うか何と言うか。これでは左派が負けるのも無理は無いと納得する話ではある。
物事で一番大事なのは正誤でも善悪でもなくて、正誤や善悪の優先順位なのです。
今回の場合ですが、一番問題なのは、麻生太郎のお馬鹿発言自体では無くて、
それを『日本のは恥だ』『国益に背く』と隠蔽しようとして、日本国内のマスコミの姿勢ですよ。
不都合な真実がメディアの大本営発表で隠されている事実こそが問題なのです。
全てに優先する今の最大の問題点とは、
挙国一致で、大政翼賛会のマスコミの、大本営発表であるとの、普通なら誰にでも分かると思うことが、
今の日本では誰一人も気が付かない。
これ以上に情けない、最悪な話があるでしょうか。
亀井静香ではないが、日本人は目が見えない阿呆ばっかりなのでしょうか。
マスメディアの「忘却の穴」 (海坊主)
2013-08-03 14:31:53
宗純様、レスポンスありがとうございました。

麻生氏の失言の常習犯であることをマスメディアは指摘せずに沈黙している、という構図に邪悪な意図を感じますね。そしてそれを批判しようしとない知識人たち。
彼が漢字が読めない総理大臣としてマスコミに叩かれていた事は私も覚えていましたが、ナチスを口にしていた事は把握しておりませんでした。大変勉強になりました。

麻生氏が「自由と繁栄の弧」の主張は覚えていました。地政学を踏まえるとドイツやロシアのようなハートランドに対抗するためのリムランド連合の集結を訴えるものだったと理解してました。従ってハートランドのドイツ(ナチス)を真似することはない、自己解釈して麻生氏の本質を見誤ってしまったかも知れません。

かつて、アーレントはユダヤ人の命を奪うだけでなくその存在していた痕跡さえも抹消しようとしたそのナチスの行為を「忘却の穴」と呼びました。

現在のマスメディアは為政者にとって不都合な過去の言動に対して沈黙し、世論を歪めようと意図的に誘導しています。そのような歴史修正的なマスメディアの行為は事実を「忘却の穴」に投げ捨てようとしています。ですから、マスメディアはそれを非難される正当な資格を十分に有している、と私は思います。

これほど高度に発達した情報化社会では情報の痕跡を完全に抹消することは恐らく出来ないでしょう。しかるにマスメディアと同列に非難されるべきは、批判できるだけの情報を持ちながら批判しようとしない知識人の怠慢であり無能力であり大政翼賛的態度ですね。


ホロコーストとは? (asobitarian)
2013-08-03 16:31:32
宗純様

前回のコメントに対して、大変詳細なお返事を頂き、誠にありがとうございました。

「嘘つきの発言だから嘘だとも阿呆の発言だから間違いであるとは、簡単に断定出来ない」、「嘘つきとは100%嘘を言う人のことではなくて、嘘と真実を巧妙に摩り替える人のこと」とのご指摘はその通りだと思います。
また、「マルコポーロ」事件が、嘘と真実の禍々しいグラデーションであるとのご指摘も了解いたしました。
そのほかにも大変勉強になりました。

そして、ご紹介頂いた2つの記事
>民族と宗教の歴史『ホロコーストは無かった?』
2008年03月10日 | 9・11事件と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/6a622cb8df6b147ea1e9239f0209de55
>9・11陰謀論叩きとホロコーストの不思議な関連性
2008年03月20日 | 9・11事件と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/28c3d6cb6a4912bc7df684453569d541

も拝読してみましたが、どうもよくわからない点がありました。

最初の記事では、「1970年以前には、ユダヤ人大虐殺はあったがホロコーストは無かった」と主張されていますが、私はこれまで単純に「ホロコースト=ユダヤ人大虐殺」と考えていましたので、1970年以前には「ホロコースト」という言葉がなかったとしても、それが指す事実が存在したことに変わりがないなら、一体この記事にはどういう意味があるのだろうと疑問に感じたのです。それとも、「ホロコースト=ユダヤ人大虐殺」という理解自体が間違っているのでしょうか?

また、2番目の記事を拝読すると、「ホロコースト」という言葉自体というより、異論や疑問を封殺する「ホロコースト史観」を宗純さんは問題にされているように思います。その記事の中で、「そこで『ユダヤ人大虐殺』は捨てられ、『ホロコースト』が創られ大活躍するわけです」とお書きになっておられますが、これも一読したときにはよくわからなかったのですが、大虐殺(ジェノサイド)という一般名詞ではなく、ナチスによるユダヤ人大虐殺という“歴史上、比較を絶した唯一無二の事件”性を強調するために、新しい用語を作り出す必要があった、という理解でよろしいでしょうか?

重ねてのコメントで恐縮ですが、ご教示頂けましたら幸いです。
海坊主さん、コメント有難う御座います (宗純)
2013-08-04 11:39:34
本当に不思議ですね。
今回の騒動ですが、
『現在のマスメディアは為政者にとって不都合な過去の言動に対して沈黙し、世論を歪めようと意図的に誘導』
した部分が一番大事なのです。
ところが誰も指摘しない。これは、不思議なことに誰も知らないらしいのですよ。
みんなが大騒ぎしている部分は当たり前なのです。馬鹿馬鹿しい。
麻生が大人としての常識を知らないのは、それこそ常識に近い誰でも知っている話なのですよ。
麻生のナチの馬鹿話など、犬が電柱に小便するような、当然な話であり、迷惑であるが、そんなことで大騒ぎする方が間違っています。
今回の話で、政治的にとんでもなく大きいのは、赤旗を含む日本のマスコミが、全員で『日本国の恥』(真実)を隠そうとした事実ですよ。
しかも、もっと驚いたのは、この明確な事実に、護憲左派の政治ブログで、気が付いているところが無い。
これが今の日本の現実です。
私には一目で明確に見えるものが、他の人には、何故気が付かないのか。
あるいは気が付いているのだが、(見たくないので)無視しているのか。
一番の大問題を無視する無茶苦茶、これでは間違いなく大失敗しますよ。
、何故みんなは大人しく黙っているのか。さっぱり理由が判らない。
何が大事で優先するべきか、
何がそれ程大事でないく、枝葉末節なことかの価値観が完璧に狂っているのでしょうか。

似ているが、まったく別物 (宗純)
2013-08-04 14:00:48
asobitarianさん、コメントありがとう御座います。

落語『てれすこ』では、正体不明の魚に奉行所が懸賞金をつけ名前を探すが、知恵者が「てれすこ」だと言ってまんまと金を手に入れる。
誰も見たことも無い、まだ名前が無い魚は最初に命名したもの勝ちなのです。
何とか懲らしめようと、干物にしてもう一度名前に懸賞金をつけるが、今度も同じ男が出てきて『すてれんきょう』だといったので捕まえて死刑にすることになるが、
刑場で妻子に向かって『いいか、この子が大きくなってもイカを干したものを決してスルメと言わせるな』といって奉行を言い負かす話。
スルメとイカは、生か干物かの違いで、見かけは違っていても元々の中身には違いが無い。
ホロコーストとユダヤ人大虐殺ですが、見かけ上はまったく同じなので、
『私はこれまで単純に「ホロコースト=ユダヤ人大虐殺」と考えていました』などと勘違いする善良な人が大勢いるのですね。
見かけが違っても中身が同じイカとスルメの反対なのですよ。
見かけは確かに「ホロコースト=ユダヤ人大虐殺」で両者は似ている。
そっくり同じだが、根本的な中身が違います。
ユダヤ人大虐殺の方は、1940年代に実際に起きている『歴史』である。
歴史なら、社会学者の受け持ち範囲であり研究が可能なのですよ。
対して、見かけ上だけは似ているホロコーストは1970年代にネオコンやイスラエルなどがでっち上げた政治的な意図を持って喧伝されたプロパガンダですよ。
戦争プロパガンダなので、今のように歴史学者による研究も修正も不可能なのです。
『事実』とプロパガンダは、見かけ上同じでも根本が違います。
ボスニア・ヘルツェゴビナで、セルビアとクロアチアとムスリムで血で血を洗う内戦が勃発したが、このときにアメリカの広告会社と契約したムスリムとクロアチアはエスニッククレンジング(民族浄化)との素晴らしいキャッチコピーを世界的に宣伝して、『セルビアが悪い』との情報戦で大勝利するわけです。
この話と同じレベルなのですよ。
プロパガンダですが、別に嘘の政治宣伝のことでは無いのです。
今では真っ赤な嘘の代名詞である、大本営発表でも、実は初期には殆ど本当だったのですね。最初から嘘なら誰も騙せ無いのです。
プロパガンダを恐ろしいのは真実だからですよ。真実で騙すのです。
セルビアの悪を宣伝して歴史的な成功を納めたプロパガンダの民族浄化ですが、間違いなく真実であった。
ただし、同じことをムスリムやクロアチア側もセルビアに対して行っていたことは隠蔽されたのです。
>9・11陰謀論叩きとホロコーストの不思議な関連性
2008年03月20日 | 9・11事件と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/28c3d6cb6a4912bc7df684453569d541
に書いたが、
歴史なら、時間の経過と共に段々と記憶が薄れてくるのですよ。
ところがプロパガンダは宣伝広報の類なので、この逆で時間と共に強まっていくのです。
今ホロコーストの最重要容疑者として強制収容所の看守の行方を追及していて、シリアが協力しないと非難しているが、1911年生まれなので生きていれば103歳ですよ。

初めまして (KOBA)
2013-08-04 14:13:19
 ここにも最低限の国語能力持ち合わせていない低脳者が集ってますね(苦笑)。
 マスゴミの切り貼り報道に脊髄反射してヒステリックに麻生叩きしている姿こそ「ナチズムに乗せられたドイツ人」そのものなのですけど。

 >本当に不思議ですね。
 同時期に参議院で発生した「副議長選挙での二重投票」が殆ど取り上げられないのは何故でしょうね?
 まさか「麻生発言に比べれば微々たるもの」と思ってるんじゃ?もしそう思ってる人がいるなら民主主義の何たるかを全く理解してないと断言されても仕方ないでしょう。過去に「うっかりミス」で隣の議員の投票ボタンを押した議員が辞職に追い込まれているのに、当時のように騒がれもしない。
 >何故みんなは大人しく黙っているのか。さっぱり理由が判らない
 本当に何故これについてはだんまりなんでしょうね。
枝葉末節、無意味な下らない話で騒ぐ自民党 (宗純)
2013-08-04 16:28:10
KOBAさん、参議院で発生した「副議長選挙での二重投票」が何か社会にとって問題ですか。
そもそも、法案の投票と意味が違っていて、議長選は単なる儀式、セレモニーである。
投票結果は、最初から与野党の話し合いで決まっているのです。
世の中では色々な問題が起きていますが、大事なのは物事の正誤でも善悪でも無くて、
何が大事であり、何が大事でないかとの優先順位が、一番大切なのです。
出席議員数よりも投票数が3枚多かったことを、取り上げて与党の自民党が大騒ぎしたが、共産党が『時間の無駄である』と指摘して、再投票した話は有りますが、
自民党ですが、たったの3年の野党暮らしで、すっかり野党ボケして仕舞っている。
自民党ですが、それでは与党ではなくて野党ですよ。
確かに、その意味では大問題です。
これでは日本の行く末が、真っ暗ですよ。
余程、共産党のほうが責任ある与党らしいですよ。
前回の国会審議では与党の側が審議拒否する前代未聞の椿事があったが、今回も同じレベル。
与党なら、議事を速やかに進めるのが筋です。
野党は逆で、少しの手違いでも、大袈裟にして審議を遅らせるのも党利党略からは(政権に無いので)戦術として仕方がないのですよ。
今回は不正規のインチキ投票ではなくて、正しい投票用紙で投票されているのですよ。
それなら事務方の単純ミスで、一人に数枚を重なったまま配布したのでしょう。
複数受け取った何処かのお馬鹿議員が、そのもま複数投票しているのですが、そもそもて議員数よりも1枚でも多ければミスは明らかなので無効である。
無効なら、即座に再投票されるので実害はまったくない。
しかも、もしも自民党が大騒ぎして犯人を見つけたら自民党だったら大恥ですよ。
普通の常識なら、その可能性が一番高いのですよ。
何故なら、今回は大量の質の悪い阿呆の新人議員を自民党が抱えているのです。
多分、今回は自民党の大失敗を共産党が助けたのです、
不正がそのまま通用することは絶対にありません。
それより私が驚いたのが、何故秘密投票だったのかですね。
議員は数十万人の支持者を代表して投票しているのですから当然記名投票にするべきでしょうね。
それに参議院では電磁的に投票が出来る仕組みが出来ていて、これは必ず記名投票なのです。
投票した有権者には、自分が当選させた議員が何に賛成したか反対したかを知る権利があるのですよ。
秘密投票とは、本来は無力な一般市民を守る為の制度であり、代議員にまで拡大解釈で適用するのは間違いです。
今回が記名投票なら、最初から何も問題は起きていないのです。
そのような枝葉末節なくだらないことに気が回る分、大事なことが気にならない。
日本国の国益が、麻生の今後にかかっていることに何故気が付かないのか。
、日本の政治家の暴言では今回のように撤回して一件落着となるが、
今回は世界規模なので、橋下徹と同じで日本国の大幅なイメージダウンは確実です。
しかも橋下は一地方政治家だが、麻生は副総理で重さがまったく違う。
居座れば居座るだけ、日本バッシングの絶好の標的になる。
麻生太郎ですが阿呆過ぎて自分が虎の尻尾を踏んでいることにまったく気が付かない大馬鹿者。
国の為を少しでも考えるなら、
大臣だけではなく潔く議員も辞職して引退することが日本の一番の国益でしょう。
政治判断が出来ない子供は、そもそも発言する権利は無いのである。
頭が空っぽで目が節穴のネットウョにしても発想がお粗末過ぎます。
下らない罵倒語で水増しする阿呆なごみコメントは次回からは全て不掲載としますが、今回だけは例外として掲載しておきます。

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