逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

金正男(KIM CHOL)暗殺で女性二人の暗殺を用意したらしいマレーシア

2017年03月04日 | 東アジア共同体
『起訴手続きに報道陣200人超 裁判所前で小競り合いも』2017年3月1日クアラルンプール=都留悦史 朝日新聞

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件を巡る裁判が1日始まった。検察当局が実行犯として殺人罪で起訴する女2人が初出廷するとあって、マレーシアのクアラルンプール近郊の裁判所前には早朝から、200人を超す国内外の記者やカメラマンが集まった。
正男氏殺害、殺意など焦点 容疑の女2人を起訴
午前9時半すぎ、警察車両数台がサイレンを鳴らしながら猛スピードで裁判所の敷地内に入っていくと、起訴されるベトナム国籍のドアン・ティ・フォン容疑者と、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者の2人の姿をとらえようとするカメラマンらが追いかけ、現場は騒然とした。
検察官による起訴内容の読み上げは事件が起きたクアラルンプール国際空港に近い裁判所で午前10時ごろ(日本時間午前11時ごろ)に始まったとみられる。捜査当局は前日の2月28日に報道各社に対し、2人の出廷時間が午前8時半ごろと通知。その2時間前には裁判所の正門前にテレビカメラなどがずらりと並び、女2人を乗せた警察車両の到着を待った。
警察は30人を超す警察官を動員し、自動小銃や金属探知機を持って警戒にあたった。法廷内に入ることができる記者の人数を制限しようとする警官と一部メディアが小競り合いをする場面もみられた。
午前8時半ごろに到着したシティ容疑者の弁護団の男性1人は、記者団に「今日は被告から(罪状認否の)発言はない」と話した。
(クアラルンプール=都留悦史)



『二人の女性たちを無防備な状態で大勢の一般客のいるマレーシア国際空港ロビーで連れ回したマレーシア警察の大失態』

もしも警察が少しでも女性二人が金正男(キム・チョル KIM CHOL)暗殺犯だと思っているなら、基本的に無茶苦茶なのである。有り得ないマレーシア警察の失態なのか、それとも全く別の思惑なのか。
裁判は午前中の早い時間に始まることが分かっていたのに、同じ日の朝に何の交通規制も無く一般乗客が行き交う混雑するマレーシア国際空港ロビーに二人の女性を連れ出したマレーシア警察。しかもマスコミには一切内緒だった。
容疑者の裁判の出廷だけが事前に告げられていたので、取材のために関係するメディアの全員が裁判所前に集結していた。(★注、マレーシア国際空港の映像がテレビで何回も流れているのでマスコミの取材があったと勘違いするが、実は偶然居合わせた一般市民からの投稿動画)
裁判の始まる同じ日に実況見分する警察など前代未聞、空前絶後の馬鹿話である。(裁判は基本的に警察の捜査で確実に有罪にできる証拠類の収集など、捜査の終了が原則。今回のマレーシアのように警察による捜査の途中で、フライングで裁判が始まるなど絶対に許されない大失態)
到底許されない手順前後というか、泥縄以上というか、手抜きの極みというか。奇襲攻撃としても爆笑もののフライングである。(立小便などの軽犯罪ではなくて、ことは有罪なら確実に死刑になる殺人罪ですよ)
しかも、一切の警護が付いていない無防備な状態だった。

『マレーシア警察は容疑者二人が無罪放免(冤罪)だと思っていた。あるいは、逆に容疑者二人を暗殺などで排除することを考えていた』

裁判所に容疑者が入るまでは、何の警護も無い状態だった。
ところが、裁判所を出てくるときは様子が一転。厳重に警護された上に容疑者の女性にも防弾チョッキが用意されていた。
裁判所は暗殺犯の口封じ目的の暗殺を警戒したのである。普通の大人の常識があれば誰でも例外なくマレーシアの裁判所の判断と同じ心配をする。
今回、全く暗殺容疑者(2名)の殺害(口封じ)を考えていなかったとすればマレーシア警察の判断が根本的に可笑しいのである。
悪く考えれば、警察がケネディ暗殺の時のオズワルドのように、暗殺容疑者の殺害を手助けした疑惑がある。(普通に考えれば警察は無罪放免『冤罪』だと思っていたので何の心配もしなかった)
この様な暗殺事件では第一容疑者が死ねば、自動的に真相は闇の中に放り込まれて迷宮入りして出てこない。
逮捕され長期間拘留されていた北朝鮮籍の男は釈放することが既に決まっている。(マスコミは国外追放だと報じるが、すでにオーバーステイ状態で在留資格が消滅していたので、この場合に国外追放ではなくて国外退去の表現がふさわしい)

『フライング発表を繰り返すマレーシア政府、それとは対照的に慎重姿勢のマレーシア警察』

クアラルンプール空港駐車場で自分が所有する車のナンバープレートが確認されたマレーシアに1年前から家族と共に住んでいる北朝鮮人男性ですが、確実なアリバイがあり本人は空港に行っていないことが既に分かっている。
しかも実行犯とは何の関連も無い。
マレーシア警察が逮捕した『理由』(容疑)が、あまりにも希薄で、普通ならこの程度の容疑内容で身柄を長期間拘束するのは無理がある。3月3日に釈放したのは拘留期限がきたためである。(起訴しない限り、今回のように釈放するしか方法がない)
この北朝鮮人男性と同じことが事件発生の二日後に、わざわざ自分から犯行現場の空港ロビーに現れて逮捕されたベトナム人女性(フォン容疑者)にも丸々当て嵌まるのである。
もしも3月1日に起訴しないと、拘留期限が過ぎているので釈放するしかなくなるので、今までのシナリオ(筋書)上仕方なく起訴した可能性が濃厚である。
犯行後に手を洗ったので毒殺(殺意)は確実と報道されている。他にも襲撃後に両手を不自然に広げて歩いているので矢張り殺意(毒殺と認識していた)があったと報道していた。
ところが、ホテルのチェックイン時にも頭痛がするくらいの悪臭があったのですから、真っ先に洗面所に駆け込んだのは当然な行為である。供述内容と行動との間には蓋然性があり、何の不思議も無い。(マスコミ報道が『何が何でも殺人だ』と無理やりこじつけている)
女性二人の言動は『テレビの悪戯番組の撮影だと思った』との本人たちの供述にピッタリ一致していて少しも矛盾点が無いばかりか、変遷が無くて終始一貫している。
たぶん、彼女らは嘘はついていない。

『一貫していて矛盾点も無い2名の女性の供述内容、それとは対照的に変遷を繰り返し矛盾だらけのマレーシア政府やマスコミ発表』

ところが、少しも一貫しておらず矛盾点だらけ(たぶん、嘘八百)なのがマレーシア警察とか政府発表。特にひどいのがフライングを繰り返す政府発表で、少しは慎重な警察の方が遥かに信用出来るでしょう。
当初の発表は空港の襲撃から30分で金正男((キム・チョル KIM CHOL)が死亡したと断定していたのに、なぜかVXが出てくるあたりで半分の15分に短縮し、今回裁判が始ったら逆に2時間にも大幅に時間が変遷している。
こんなに最も基本的な事実関係が、大きく変遷したのでは到底殺人事件の公判は維持できないでしょう。普通なら絶対に変遷しないイロハのイ(基本中の基本)を何故か変えている。
もっと不可解なのが死亡原因で、マレーシア政府がVXだと断定する前日には農薬のパラチオンの成分が検出されたと報道されている。(この農薬は毒性が強く70年代に製造が禁止されたが、そもそもが広く使われていた農薬なので今でも少量なら保管され中毒も起きている。違法ではあるが今でも一部では使用されているのである)
農薬のパラチオン報道の翌日になって、マレーシア政府は『VXによる暗殺だ』(北朝鮮が殺した)と断定した。
ところが、捜査当局(マレーシア警察)の方は少しも断定していないのである。警察が言っているのは『VXの成分が少量検出された』と発表したが、これが死因だとは少しも言っていない。マレーシア警察は死因を現在でも何故か特定していないのである。(どれほどの猛毒でも致死量以下なら問題ではないが、警察は測定値を一切発表しなかった)
同じことが死亡者の氏名にも言えて、先走って金正男だと断定しているのは韓国とかマレーシア政府や日本のマスコミで、マレーシア警察は今でも金正男ではなくてキム・チョル(KIM CHOL)である。

『何故毒ガスが真っ先に国際条約で禁止されたのか、』

戦争の抑止目的では無い。!!話は逆さまで、毒ガス兵器の深刻な後遺症で高まる反戦世論の抑止が目的だった。

多くの善良な人々が誤解しているが、毒ガス兵器が禁止された原因とは、決して無関係な一般市民が巻き添えで大勢死ぬからでも無いし、死にざまが惨たらしく残虐だからではない。一般市民の場合なら、真っ先に禁止されるべきは米軍が多用した都市への無差別絨緞爆撃であり、ヒロシマナガサキなどの核兵器であることは論を待たないであろう。
また残虐な殺し方なら昔なら火炎放射器や、朝鮮戦争とかベトナム戦争で多用されたナパーム弾などで焼き殺す方法が考えられる。硫黄島の戦いでは地下壕に潜み頑強に抵抗する日本兵を海水とガソリンを流し込んで焼き殺している。(古今東西、やはり生きながらの火あぶりが殺し方として一番残虐だと言われている)
一番最初に禁止されたのがダムダム弾(鋼鉄の被膜が無い鉛玉)なのですが、戦争が終わった後で鉛中毒で兵士が命を落とすことを防ぐために考えられた。同じように第一次世界大戦で大量使用された毒ガスが禁止されたのは、後遺症で従軍した兵士が命を落としたことに由来しているのです。平和が訪れた後でも戦争の後遺症(中毒症状)が一番の問題点だったのである。
毒ガス兵器の禁止は戦争の抑止が目的では無い。話は逆さまで戦争反対の国民世論の抑止が目的だった。第一次世界大戦で40万人が犠牲になったので真珠湾奇襲攻撃後もアメリカでは強力な反戦世論が存在していたという。(戦争をするときに一番邪魔なのは国民の反戦世論)
今回の話なら、襲撃犯の女性二人こそ一番のVXの最も確実な証拠(生き証人)なのです。(マレーシア政府の発表が正しいなら、今後彼女らはVXの後遺症に苦しむことになる)
マレーシア警察が金正男の遺体からVXを検出したというが、もしも生き残った容疑者の女性二人から一切VXの成分が検出されないとしたら冤罪である。(被害者は嫌な臭いの液体を素手の女性に顔に付けらたが、その後の空港の診療所とか救急車内でVXが使われた可能性が疑われる)

『一番怪しいのはマレーシア警察の不真面目過ぎる不可解な言動だった??』

マレーシア警察が全面ゴーグルと防護服の完全装備で殺害現場である空港出国ロビーでVXの痕跡を調べたのは何週間も経過してからで、容疑者を起訴すると決めてからである。(起訴したので裁判上必要性があり)単なる辻褄合わせで行ったことは歴然としている。(警察ですが、それまでは一回も、いかなる現場検証を行っていなかった)
もちろん何の痕跡も無かったが、あまりにも不真面目なパフォーマンスには呆れるばかり。警察が防護服と全面ゴーグルの仰々しい恰好で調べていた現場は首都の国際空港の出国ロビーなので今まで大勢の一般客が普通に、何事も無く通過していた場所だった。(もしも猛毒の神経ガスのVXが一般市民で混雑するこんな場所から検出されたなら大騒ぎになっている)



『報道されている事実関係を整理すると、』

2月12日、日米首脳会談の最終日で両首脳が夕食をとっていた時に祝砲のように北朝鮮の冬の花火(固体燃料の新型中距離弾道弾の発射)のニュースが入り、安倍晋三首相は急遽非難声明を出している。この記者会見の席に例外的に同席したトランプ大統領はぶっきらぼうに『100%日本を支持する』と一言だけいっただけで北朝鮮もミサイルの言葉も無かった。
この共同記者会見?に向かう途中で『体育館の裏に呼び出し』状態で二人だけで真剣な話し合いが極秘で行われていた。(怒った表情のトランプの、この怖い写真はマスコミが一切取り上げない)
2月13日、北朝鮮の冬の花火の翌日(マスコミが新型中距離弾道弾で騒然となっている中で)に起きたのがマレーシア国際空港出国ロビーという、一番目立つし、一番セキュリティーが厳しい場所で起きた北朝鮮トップの異母兄暗殺という衝撃的なニュースだった。
普通なら、当然北朝鮮がらみのこの二つの大事件は関連性があると考えるのが当然である。
ところが、面白いことに誰でも考える常識的な関連性を、今回はマスコミも有識者も誰一人とり上げるものが無い不思議。(二つの重大ニュースは、別々の場所で、別々の有識者が、別々に解説していた)

『メディア最大のタブーだった2月12日の北朝鮮の冬の花火(固体燃料の新型中距離弾道弾)と、翌13日の異母兄暗殺の間の近すぎる関係』

日本国のマスコミですが、北朝鮮の12日の冬の花火と翌13日の異母兄暗殺を同時に語るのは、絶対に許されないタブーだったのである。(このことから分かることは多分、この両者には秘密にしたい密接な関連がある)あるいは、北朝鮮ミサイルが大幅に技術革新した事実を隠す目的で暗殺が決行された。(ネットとは違いマスコミの報道には一定の制限枠があり、何かを大きく報じるとは、逆の不都合な何かを報じない『隠蔽する』最良の方法だった)
トランプ新アメリカ大統領は政権が固まらない時期にも関わらず、真っ先に(国務長官ではなく国防長官の)狂犬マティス(中東や対テロ戦争の専門家中の専門家)を派遣したのは欧州ではなくて極東の朝鮮半島と日本だった。
アメリカの新政権は朝鮮戦争を止めたいのである。
ところが朝鮮戦争に限らず全ての戦争とは、無駄に大きい箱もの造りの日本の公共事業と同じ仕組みだった。雇用とか関係者の利益を確保するために『永久に終わらない』ことに最大の意味があったのである。(トランプが本当に朝鮮戦争を止める心算なら、当然今後も妨害目的で、今回以上の不可解な死人や事件事故が沢山出てくる)

『裁判当日の矛盾するマスコミ報道を整理すると、』

事件発生の2日後の15日に自分から犯行現場の国際空港に現れて逮捕されたベトナム人女性の拘留期限は3月1日。(起訴しないと釈放される)
『捜査当局は前日の2月28日に報道各社に対し、2人の出廷時間が午前8時半ごろと通知。その2時間前には裁判所の正門前にテレビカメラなどがずらりと並び、女2人を乗せた警察車両の到着を待った。』
とあるので、3月1日の早朝の6時半には。
『マレーシアのクアラルンプール近郊の裁判所前には早朝から、200人を超す国内外の記者やカメラマンが集まった。』
朝っぱらから200人以上もの報道人で騒然となっていたのである。
ところが事実関係は、1日朝(マスコミはなぜか時間を特定していない)に警察署の玄関?に一旦は笑顔で出てきたフォン容疑者は何故かすぐさま引っ込んだ。
その後警察は裁判所ではなくて、なんと犯行現場のクアラルンプール国際空港の出国ロビーに二人を連れ出して、『現場検証』を装って、大勢の一般客の中を衆人環視の中を引きまわす。しかも一切の護衛も無いし、交通規制も無い。誰でも暗殺する気があれば可能なあまりにも危険な状態に二人を置いたのである。
その後二人は裁判所に向かうが、『午前9時半すぎ、警察車両数台がサイレンを鳴らしながら猛スピードで裁判所の敷地内に入っていく』このため、→『起訴されるベトナム国籍のドアン・ティ・フォン容疑者と、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者の2人の姿をとらえようとするカメラマンらが追いかけ、現場は騒然とした。』

『世界一権威があり信用力もあるイギリスのBBCが、恥ずかしい東京ローカルのMXテレビ並みの子供だましの「真っ赤な嘘」を垂れ流す異常事態』

結果的に警察車両のスピードが速すぎて大勢のカメラマン達は裁判所に入る容疑者二人の写真撮影に失敗している。(撮れたとしても車中である。写真のように歩いていない)
今回マスコミによって大きく報道された防弾チョッキ姿の容疑者とは裁判所に入る姿ではない。終わって裁判所から出てくる姿だった。
ところが、世界で一番権威とか信用力があるイギリスのBBCニュースは、何が目的なのかは不明だが『真剣な表情で裁判所に入る防弾チョッキの容疑者二人』との明らかな意識的誤報(デマ)を流している。
BBCの真っ赤な嘘(何かの印象操作?)ですが、現場にいた200人を超す報道人は、当たり前ですが全員がこの事実を知っているのだが誰も間違いを指摘しない。BBCニュースだけを見たなら、裁判所に入る前に国際空港にいた事実は分からないだけではなくて、早朝には容疑者が陽気に笑っていた不思議すぎる事実がまったく分からない。
裁判所内の様子を報じた朝鮮日報『【記者手帳】金正男殺害、誰の仕業か世界は知っている』 2017/03/04 ですが、事実か如何かは不明だが、
『今月1日、金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺の罪でマレーシアの法廷に立ったベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告(28)の目は赤くはれていた。同じ罪で起訴されたインドネシア国籍のシティ・アイシャ被告の目も、焦点が合っていなかった。』とBBCのデマ報道を補強する記事を書いている。
それにしても安倍晋三アンダーコントロールの信用力が低い東京ローカルのMXテレビが子供だましの恥ずかしい『真っ赤な嘘』を垂れ流してもある意味では当然で、異常事態ではない。
ところが世界で一番権威や信用があるイギリスのBBCが同じことをすれば矢張り間違いない世界を揺るがす異常事態である。

マレーシア国旗

『半世紀前のスカルノ大統領の「イギリスによるマレーシア建国は最悪の新植民地主義だ」との不吉な予言』

長期間にわたり欧州諸国の植民地だったアフリカ諸国の独立は1960年代だが、昔からの長い歴史や独自の文化や言語を持っている東アジアの諸国は第二次世界大戦の直後に次々と独立を果たした。(これ等の東アジア諸国とは日本軍が第二次世界大戦で占領した大東亜共栄圏の範囲にピッタリと重なるので今でも愚かな右翼は『日本が欧米列強と戦って植民地解放に貢献した』との妄言を行って世界から呆れ返られている)これ等の東アジア諸国ですがアフリカとは大きく違い、そもそもが長い歴史と伝統を持った独立国だった。
ところが、マラヤ連邦が1947年にイギリス領植民地の集合体として結成され、マレーシアは遅れて1963年に成立している。(東アジアではマレーシアだけは何故かアフリカ並みだった?)ところが、この時に隣国のインドネシア大統領だったスカルノがイギリスによるマレーシア建国は『最悪の新植民地主義だ』として大反対していた歴史的事実がある。

イギリス東インド会社の社旗

そもそもマレーシア国旗とは悪名高い植民地経営で有名なイギリス東インド会社の社旗の左上にあるカントン部分のユニオンジャックをイスラムを象徴する三日月に置き換えたものだった。何もスカルノでなくとも少しでも知識があれば誰でもイギリスの悪しき植民地主義を連想するのである。
マレーシア(ナジブ首相)は日本と同じで(トランプ新大統領が離脱宣言した)TPP推進で動いていたが、これにマレーシアで一番有名な政治家であるマハティールが断固反対している。(このマハティールのTPP反対理由ですがほぼトランプ大統領の主張とそっくり同じだった)
今回の暗殺の舞台となったマレーシアですが、なんといっても一番世界の注目を浴びたのは短期間に連続して起きた(乗員乗客の全員が死亡した)マレーシア航空の神隠しと撃墜であろう。後で起きたウクライナ上空での旅客機撃墜は被害者であると思われる。
ところが、最初のインド洋での神隠しの方は逆に現ナジブ首相などマレーシア政府が犯行に加担していた疑いが濃厚なのである。少なくとも一番大事な事件発生時に1週間もデマ情報で捜索隊を無関係なベトナム沖の南シナ海に誘導して、探索や救援を妨害したマレーシア政府の罪は万死に値する。(マレーシア機の神隠しでは『ディエゴ・ガルシアに決まっているじゃない』とのお子様言葉のさる高貴なお方の発言が一番真実を語っていると思うが、マレーシアとしては失踪と米軍基地との不都合すぎる関連性を消す必要があった)


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『VXの解毒剤』 (ローレライ)
2017-03-03 20:58:16
オウムは味方用の『解毒剤』を用意して『毒ガス使用』したが今回は『VXの解毒剤』の用意の話題は聞かれない。
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マレーシア② (私は黙らない)
2017-03-04 04:14:16
この事件、政敵の排除が目的だとすると、実行方法に矛盾がありすぎます。目的が何であれ、この事件がもたらしたのは、金正恩の悪魔化と北朝鮮の孤立だけだったように思います。
だとすると、この事件で利するのはいったいどこですか?
考えてみると、今の東アジア諸国、どこも関係が良くない。日中、日韓、中韓、中朝、南北朝鮮。このような緊張をはらんだ情勢の中で、さらに北朝鮮を孤立させることの意義が見出せません。まして北朝鮮にとって、この事件で得られるものは何もない。そして、それは韓国とて同様ではないでしょうか?だとしたら、背後にあるのは何?
不思議な事件です。また、マレーシアかと思っている人は多いと思います。忽然と洋上で姿を消した旅客機、ウクライナでの追撃。もしかすると、なぜマレーシアでという問いに対する答えが失われたジグゾーパズルのピースではないかと、色々考えてみるのですが、わかりません。
マレーシアの対応も、ストレートでなく、とてもわかりにくい。1983年のラングーン事件では、実行犯も、軽薄そうな素人女ではなかったし、断交までのビルマの対応もストレートだった。今回は不可解な点が多すぎる。
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XXファースト (私は黙らない)
2017-03-04 06:10:13
すみません、金正男事件とは全く関係のないことです。
以前、ポストトゥルースに関してご見解を述べられていて、とても勉強になりました。
今、ポストトゥルースと同様の事が「XXファースト」にも起こっているのではないかと、一人、危惧しています。
大統領選でトランプが「アメリカファースト」と叫んだ時、人々はグローバリズムに対峙するメッセージとして受取ました。それは、TPPや安価な労働力の無秩序な流入に対する人々のNOだったはずです。
ところが、小池某氏が「都民ファースト」とか言い出してから、この言葉のポストトゥルース化が始まったような気がしています。「都民ファースト」は何に対しての「都民ファースト」なのか、対立軸を欠いた言葉は単なる人気取りでしかありません。
あろうことか、「日本ファースト」と言い出す輩も出現してきて、もう、「XXファースト」のポストトゥルース化が止まりません。キャッチーなフレーズだけに、便利に使われ、言葉が一人歩きし、なんでもかんでもXXファーストになってしまったら、由々しいことです。
又、お時間のある時にでも、ポストトゥルース同様にこの問題を整理してお聞かせいただけたらと思います。
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XXファースト補足 (マラヤの古狸)
2017-03-04 16:21:40
XXファーストと最初に言ったのは、イギリスのことでしょう。
確か、ブリティッシュファーストと言って殺傷事件に成ったのを覚えています。
小池都知事が都民ファーストと言う前に、あの極右のちんちくりんが言っていたのですが、後から小池にパクラレたって騒いでいましたが、どっちが先でも良いけど都民が選んだ都知事でもなければ、最初から安倍、森、創価の間で合意が有っての都知事誕生だって事が理解できなけりゃ世の中どうなってるか?理解できないだろう。
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利発な子 (農婦)
2017-03-04 17:58:22
昔から頭の良い人はみんな、都会へ行ってしまう。田舎は、そびれてしまう。利発な人がいてくれれば田舎ももっとマシなのに。田舎の人間は頭の優れた人を都会に出そうとする、逆なんですよね本来は。田舎に留めておくべき、田舎のために働くべきなんですよ。あれ保守的ですよね私の思いは。
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