逝きし世の面影

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チャレンジャー号爆発事故から30年目の節目の「ゲスの極み」STAP細胞

2016年01月28日 | 社会・歴史
30年前の1986年1月28日安価で安全安心、夢の乗り物と言われたフロリダ州のケネディ宇宙センターから発射73秒後に空中で大爆発したアメリカのスペースシャトル・チャレンジャー号。乗組員7人全員が亡くなったが遺体は回収されなかった。

小保方晴子さん、手記『あの日』出版へ。STAP細胞論文は「一片の邪心もなかった」

『意識したわけではないだろうがチャレンジャー号爆発事故から30年目の節目に出された小保方元博士のあざとい弁明』

日本国では最も権威があるとされている理化学研究所(理研)による科学詐欺(STAP細胞論文)の執筆者である元理研研究員の小保方晴子さんが講談社から手記『あの日』(全253ページ)を出版して1月28日にも書店に並ぶという。
2014年4月の涙の記者会見以来雲隠れしていた(地位も名誉も信用も理研による科学詐欺の発覚で、すべてを完全に失った)小保方氏がまとまった主張を公表するのは今回が初めて。
この中で小保方さんは、STAP細胞論文について、『自分なりに一生懸命に実験に取り組んでまいりました』、『誰かを騙そうとして図表を作成したわけでは決してありません』『一片の邪心もありませんでした』と弁明しているとか。

『世界一権威があるアメリカのNASAによる「科学詐欺」スペースシャトルの愚行』

日本国では最も権威があるとされている理化学研究所(理研)による科学詐欺(STAP細胞論文)の場合には1名が死亡し小保方氏は代償として地位も名誉も信用もすべてを完全に失っている。ところが、世界で最も権威があるアメリカのスペースシャトルの科学詐欺の場合には爆発事故で14名も死んだのに未だにNASAは一切の間違いを認めていない。
スペースシャトルとは、アポロ計画の後を継いだ、人類の夢、偉大なアメリカを具現する象徴的存在でアメリカにとって面子の塊のような代物だが、信じられないような身の毛もよだつ恐ろしい実績と血塗られた歴史が有る。
この当時ですが120回程度の飛行で二回、60回飛べば一回は生還できない恐るべき確率で、建造された五機中二機が空中爆発、機体が失われる確率は40%にも達している。
アイデアや技術力では素晴らしいし『特殊な役目』が可能だが、実際の運用面では大失敗作(欠陥品)だったNASAのスペースシャトルとは最初の構想段階から大失敗が約束されている余りにも阿呆臭い『笑えない、笑い話』だった。

『壊れやすいガラスの自尊心を持った、超タカビーでマッチョなDV男、アメリカ合衆国』

アメリカのスペースシャトル事故が単なる宇宙の不幸な事故の一つで済むなら(宇宙飛行士には気の毒だが)世界から見れば安心であり悲劇として小さい。
30年前の一回目の悲劇ではアメリカは目の前で自惚れの塊り、自慢の玩具(チャレンジャー号)が爆発すると、傷ついた面子回復の為に、衆人環視のなかで暴力を揮う(リビアのトリポリを巡航ミサイルで空爆して、カダフィ暗殺を目論む)
2003年2月1日のコロンビア号による二回目の悲劇では大気圏再突入時に空中分解して、アメリカ南部一帯に部品の雨を降らしてしまった。面子が丸つぶれしたアメリカは中東を知っている全ての識者が、絶対に失敗すると断言する『イラク戦争』に突入しフセイン大統領を殺してしまう。
中東問題やイスラムなどの専門家ほど、アメリカが始めたイラク戦争の目的が判らない。
巨大な自尊心が、異様に壊れやすく出来ている、筋肉自慢のマッチョ男が一般大衆の目の前で大恥をかく。
すると、当然マジ切れ。傷ついた自尊心を回復する為に、自分より弱い(絶対に勝てる)女子供に対して、公衆の面前で暴力を揮う、乱暴狼藉。(アメリカを破滅させたイラク戦争突入の原因の一つがNASAによる科学詐欺スペースシャトルの大失敗の隠蔽工作だった)

『飛行機とロケットのキメラ、欲張りすぎて大失敗したスペースシャトル』

フクシマの核事故が起きた2011年7月21日にNASA(アメリカ航空宇宙局)のスペースシャトルの全ミッションが終了し、初飛行の1981年以来30年間で135回打ち上げ2回大爆発した栄光と挫折の歴史に幕が下ろされた。(軍事用の小型の無人機がその後を継いだだけで、スペースシャトル本来の有人機の構想は一切ない)
そもそもスペースシャトルの最大の弱点である巨大な主翼とは、実はアメリカ軍の要請だった。当時は冷戦の真っ最中であり米軍は本気で第三次世界大戦の勃発と勝利(作戦)を考えていたらしい。
敵国ソ連を核で破壊する目的で1年中24時間戦略原潜は深海深くに潜行して浮上せず来るべき最後の人類滅亡の終末戦争を準備していた。(これは冷戦崩壊後の現在でも続けられている)
空では矢張り戦略爆撃機B52が水爆を積んで1年中24時間1日も怠らず超高空を飛行しながら、同じように来るべき第三次世界大戦の為に空中待機していたのである。余りに危険なのでB52による空中待機だけは冷戦崩壊後に中止されるが、まさに狂気の沙汰。
第三次世界大戦勃発では、ソ連の軍事衛星を破壊したり捕獲して地球に帰還する大気圏再突入時では翼が無いと容易にシャトルの軌道が計算できるのでソ連軍に迎撃されるが、これを防ぐのがシャトルにある主翼の最大の役目だったのである。
だから軍民共用のスペースシャトル退役時に就航させたアメリカ軍の小型の無人シャトルには翼があり、勿論今度は純粋に軍事用だった。
NASAなどアメリカの軍産複合体が長年に渡って、世紀の大失敗であるスペースシャトルで自国政府や世界の人々を騙して宇宙開発を大きく停滞させたのである。

『弁解の余地がない「ゲスの極み」日本の理研のSTAPやアメリカNASAのスペースシャトルの科学詐欺』

人類の夢の宇宙開発とか原子力エネルギーと言われると善良な人々は何となく良いものだ、賛成しなければとの印象があるが、村上春樹が指摘するように原子力とは『核』のことだった。民間利用も出来るが、そもそもの出発点は軍事優先。
コマーシャルベースなら必ず採算性が第一に考えられるので、他と比べて安全性や価格面で桁違いに悪ければ撤退するのは当然ですが、軍事では基本構造が機密扱いで、この原理が働かない。
世界に冠たる地震列島の日本で50年も大失敗の原発が作り続けられたが、アメリカも事情はまったく同じで関係者全員が大失敗だと判っていたスペースシャトルが30年間も続けられていたのである。
ほぼ『科学を詐称する詐欺』であることは関係する全員が知っている。ところがスペースシャトルも原発と同じで絶対に誰も止められなかった。(基本的に『軍事』であり機密の保護が優先していたのである)
安全性では、30年前のチャレンジャー事故までスペースシャトルは100万回に一回の事故率、コロンビア事故の時点では400~500回に1回程度。実際には全135回の飛行で2回の致命的な過酷事故を起こし67・5回に1回以上の致命的事故発生率。当初の予想値(願望)と現実とは天と地ほども大きく違っていた。
経済性では、30億円とされていた当初の運行コストは500億円を超えコロンビア事故後からは800億円を超える『金食い虫』だった。(使い捨てロケットは一回80億円以下)
運行回数は年間50回を考えていたが、実際には最大でもチャレンジャー爆発事故前年の年9回が最高で、平均では年2回程度だった。
スペースシャトルは誰にとっても大失敗だったことは明らかであるが、これは運用される以前の構想段階で予想されていた。

『失敗すべく設計されていたNASAのスペースシャトル』

突出していて大きな弱点の巨大な主翼は最後の大気圏再突入時にしか役立たないが、毎回危険な宇宙空間の軌道上まで意味なく持ち上げていた。
新品よりリサイクルの方が高くつくペットボトルや再生紙のように、200気圧もの高圧燃焼を行う主エンジンを再利用することは余計に高くついた。
スペースシャトルでは人間と貨物を同時に打ち上げるが、採算面で貨物輸送のコストアップは避けられない。
打上げ時に脱出が不可能という人命軽視。最初のチャレンジャー爆発事故で判明したが以後も一切改良されなかった。
お釜の下に沢山の穴がある沸騰水型の原発と同じで、再突入時に高温となる機体下面に前脚,主脚,液体酸素・液体水素配管の接続口 の穴を開ける愚劣な発想。
構造が簡単なほど故障が少ないが機体とエンジンは再利用、タンクは使い捨て、固体ロケットブースターは海上回収と無駄に複雑なシステム。
使い捨てのロケットでは重量の8割は燃料だが、機体を再使用する考え方の為に、重量比で70%ものスペースシャトル本体を無駄に宇宙空間まで持ち上げて、また持ち帰る愚行。
スペースシャトルとは、初めからロケットと航空機のキメラのような複合物で、両者の悪い面が合わさった結果生じた企画段階での失敗例。成功する可能性は万に一つも無かったのである、

『NHKや朝日などマスコミ報道だけではなく、場違いな「科学」の世界にまで傍若無人に介入した安倍晋三政権の愚行』

日本の理研のSTAPですが、再現性が無いので小保方晴子氏が口先でいくら弁明しても無駄である。アメリカNASAのスペースシャトルの科学詐欺と同じで弁解の余地がない『ゲスの極み』。
再現性が無ければ科学では扱えないが、そもそも『過ちを許容しているのが「科学」の精神』の神髄であり、ネイチャー論文に限らず有用なのは1%、『99%はゴミ同然』 科学論文の9割は誤り(100%正しいと証明できない)。
実は科学の進歩(利益)にとっては外れ馬券と同じで『間違った論文)』の存在を許容することこそが一番大事な心構えなのである。
それでは何故理研のSTAP細胞では日本中のマスコミが『科学誌ネイチャーの小保方論文の間違い』を叩いたかの謎ですが、科学の精神とは真逆な下村博文文部科学大臣とか山本一太科学技術担当大臣が政治介入していたから起きた。
『科学論文』とは無縁な、下世話で生臭い『政治の話』なのですからSTAP細胞の騒動で死人が出たのも、ある意味では当然だったのである。(死臭にみちた安倍内閣では『下手を売れば殺される』と小泉純一郎の秘書官だった飯島勳が指摘している)




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