このノートは、昨年、詩集
「奇跡への第一歩」
を作るにあたり、東京へ取材、打合せをしに行ったとき、須永博士の仕事場の奥に置かれてあった大切なノートを見せてもらい、小国に帰る時、
「大切にしますから!」
とお願いして、小国に持ってきたノートです。
これは、須永博士が「詩人になろう」と前を向き、歩き始めた頃から、ず~っと心の言葉を書き続けていた何十冊ものノートの中の1冊です。
須永博士、24歳頃のものだそうです。
もちろん、今と筆跡も違いますし、言葉の表現も、今よりもふんわりとした感じがします・・・。
そして、持ち帰ってから何度も開いているこのノートは、私の大きな力になっているものでもあります。
何千、何万と詩を書いてきた須永博士には、今はこのノートは、もう開くことがないものでしょうけれど、私には新鮮で、それでいて、今いろいろと考えたり、悩んだり、迷ったりする時に開くと、
「そうか、須永博士も同じようなことで悩んでいた時があったんだ」
と、決して口には出さない須永博士の苦悩も書かれてあります。
いつか、このノートに書かれてあることを本にしたいな・・・。
そんな事を思いながら、また今日も開きました。
色のついたペンで書かれてある言葉は、大きな文字で書かれたページ、小さくぎっしりと書かれたページ、イラストも書いてあります。
まだまだ世の中へ出ていく前の、「詩人 須永博士」の姿があります。
そこには、「自分」というものはなんなのだろう。
人が生きていくために必要なものはなんなのだろう
それを必死に探し求めていた姿が想像できます。
あるページです
「夢を求めて
日本縦断
○夢とは何か
あなたの夢は・・・
○あなたの今一番欲しいものは・・・
○生きるための信条・・・」
と。
きっとこれは、旅にでて、出逢う人にたずねようと思っていたことですかね。
そしてその下に、青い色のペンで
「生きていること、それは人間が
何か出来ることです。
ひとつの物(たてもの とか 器具)をつくる
それから 愛情
生きている事
それは 前進することです。」
次のページを読んで、ドキッとしました。
「きたないもの よごれたものを みなくてはならないのか
それをみるとき、いつも心が冷静でいられるか
自分は今 なにをすべきか
はっきりした目的がもてるか。
自分の本当の生きている幸福というものが
はっきりしているか
自分は いまなぜ
それをしなければならないか
自分は それを どのように 見て、
考えればよいのか。
などを はっきりさせる」
と。
この後も、ずっとずっと続いています。
人は、きれいなものだけを見て生きていかれたら、そんな幸せなことはないけれど、そうじゃないのが人生・・・。
須永博士は、若い時こんなことを考えていたんだなぁ・・・と、とても貴重な資料でもありますね・・。
誰でも、生きていくにつれて成長し、いろんなことを経験し、強く大きくなっていくように、須永博士も、弱かった自分から、こうして少しづつ、少しづつ
「自分」
の考え方や生きかたを作ってきたんだな・・・。
よく、「素敵な人生をつくってください」
と言ったり、書いたりするのも、自分が自分で作ってきた人生に満足できているからこそ、人にも言える言葉なんですね。
長くなりました。
また、このノートを開きたくなったら、続きを紹介します!