須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

全力疾走!!

2011年07月11日 | スタッフより
人の生きる時間は、誰にもわからない。いつから始まり、いつ終えるのか・・・。

ただ、今この瞬間を一生懸命に生きることは、誰でもやろうと思えばできる・・・。

先日、突然の事故で天国へと旅立ってしまった森高校野球部の重光監督。

須永博士と初めて会ったのは、昨年の7月24日でした。

その時、出逢った瞬間に熱いものを感じた須永博士は、以前から交流のあった森高校ホッケー部と、そして野球部のために玖珠で講演会をしよう!!と決めて、

2010年10月30日に、森高校のお隣のメルサンホールでの講演会が実現しました。

重光先生の奥様は、もうずっと前から須永博士のファンだったことをお聞きしました。

よし、森高校の野球部の皆さんを応援するぞ!! 来年は、公式戦で勝ったら、お祝いに森高校へ講演にいくぞ!

と約束し、今年3月、重光先生からお電話をいただき「まずは、一勝しましたよ!」と、元気にお電話いただきました。

ゴールデンウィークの小国でのサイン会には、ご家族でお越しくださり、スケジュールを考えながら、今年の秋ごろに・・・と計画を立てようとお話しをしていたところでした。

あまりにも突然すぎて、まだ呆然としていますが、今日のご葬儀では、多分1000人は越えていただろう多くの参列者の方々がいて、

大きな悲しみに包まれた空間の中で、重光先生の笑顔が輝いていました。

「全力疾走」「大きな声であいさつ」「絆を大切に」

チーム重光の作り上げる野球は、「心技体」を育てるその先の「魂」がある。

指導を受けてきた人、そして一緒に指導してきた人、一緒に闘ってきた仲間、友、重光先生に関わってきた方々みなさんが誇りに思い、これからその魂を引き継いでいこうという強い想いを感じさせていただきました。

私も、昨年からお会いした回数では、まだ4~5回です。でも、穏やかで優しい笑顔のその奥の信念、強さ、厳しさも見え、ゴールデンウィークに来られた時に初めて重光先生にお会いした、須永博士東京ギャラリーの安藤でさえ、

「こんな先生に教えてもらえたら、本当に幸せだよね。」と私に言っていたほど、素敵な先生でした。

私生活では5人の子供のお父さん。報道でもありましたが、長女の咲希さんは、森高校野球部のマネージャー。

「お父さんと一緒に甲子園を目指したい」

と、大好きなお父さんと一緒に日々努力していたそうです。

お父さんをみつめる尊敬の眼差し、でも、学校では先生・監督ですから、その切り換えというか、葛藤は最初はあったはずです。

それを乗り越え、築いてきた高校3年生の夏の大会、親子で目指す甲子園はまだ終わっていません。

13日に試合に出場することが決まった。「私にまかせてください」と力強いあいさつがありました。

部員の皆さんも、抱えきれないほどの悲しみを一生懸命に乗り越えようとしています。

その姿に、昨日の夜眠れないほどだった私の心が、少し違うものになったような気がします。

重光先生、短いお付き合いでしたけれど、たくさんのことを教わりました。
ありがとうございます。
本当は、これから、もっともっと、お会いしたかったです。

奥様、お子様達のことを、どうか優しく包みつづけて下さい。


安らかに、ゆっくりとおやすみください…


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