鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

静岡県障害者芸術祭

2018年10月07日 | 議会活動

平成30年10月7日(日)

 

 「共に感じる 共に生きる 共につくる」をテーマに、第20回静岡県障害者芸術祭の開会式が静岡市にあるグランシップで開催され、出席してきました。

 シンボルイベントと銘打った総合開会式には、障害を持たれた方々やその家族、支援する団体など多くが参加し、第1部が総合開会式、第2部がハンドベル演奏やダンス、漫談、コンサートなどの記念イベントが行われました。

 今後は、今月26日から28日までの間、浜松市内で作品展示とイベントが、11月17日にはJR静岡駅北口地下広場で県民PRイベントが開催される予定です。

(開会式で祝辞を述べる知事ら)

 

 開会式では、主催者である県知事や県議会副議長、県文化協会会長の祝辞の後、金澤翔子氏による席上揮毫パフォーマンスが行われ、見事な「共に生きる」を披露していただきました。金澤氏については、既にテレビなどで彼女の生き方や功績などが紹介されており、多くの方がご存じだと思いますが、私自身は、実際に目前で揮毫されている姿は初めてであり、また、直接、観客に向かってメッセージを発信する機会などを得て、心に訴えるものがありました。

 以前のテレビ番組で、一人での生活を始めたことを放映されていましたが、今回もステージ上の挨拶の中で、そのことに触れ、「自立」を強調しておられました。

(揮毫された作品と金澤翔子氏、知事と来賓で記念撮影)

 

 開会式の前には、障害者団体のパフォーマンスがあり、県立袋井特別支援学校岩田見付け分校の生徒と、卒業生で構成するハンドベルコンサートが。また、三島市で活躍するリベラスコーレ・リベラインダストリアによる合唱が行われ、私たち参加者全員で「富士山」を合唱しました。

 さらに、御殿場市に本拠地を置く社会福祉法人富岳会の知的障害者で編成された、富岳太鼓龍神組による力強い、見事な太鼓演奏が行われ、演奏のたびに会場から万雷の拍手が沸き起こりました。この団体の演奏は20年ほど前から聞く機会があり、そのたびに技術は向上して、障害のあるなしにかかわらず、最高の演奏を聴かせていただいたと感激しています。私もかつて地元の和太鼓団体に所属しており、今回も登場した手を横に広げてやっと届くくらいの胴径の大太鼓をたたいていましたので、たたく技術だけでなく、エネルギー消耗の大変さは並ではないことを知っていますので、見事としか言い様がありませんでした。

 そのほかのたたき手の表情も技術も、聞く者すべてに感動を与え、あえて申し上げるのであれば、障害者芸術祭の冠部分はなくてもよいのではとも感じました。

 

 2年後には東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、それに連動して文化プログラムの準備が始まり、日本文化の発信が行われます。

 今回の会場ステージ上に掲げられた大きな看板には、東京2020オリンピック・パラリンピックのマークと、新たに県が用意した静岡県文化プログラムのロゴが表記されていました。

 この分野は私が委員長を務める県議会文化観光委員会の所管にもなり、昨日閉会した常任委員会の中でも触れた内容でもあります。従って、しっかりと支援していかねばなりません。

 

 障害者の方々が、もっと文化芸術活動に参加するために、県では静岡市内に「静岡県障害者文化芸術活動支援センター」“みらーと”を開設しました。ここでは、障害のある人の文化芸術活動支援と作品の発掘、障害のある人の文化芸術活動を通した新しい社会参加のかたちの模索、障害のある人の芸術家や作家としての周知などを行っています。

 

 私の議員活動でも、障害者の皆さんと接する機会やその中から知り得た課題などを公の場で議論する機会が増えました。今回の障害者芸術祭に参加して、彼ら自身が持つ、人としての魅力を大いに感じ、互いに刺激し合って、誰もが住みやすい社会にしていきたいと思います。

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