鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

福祉事業所説明会2018

2018年07月28日 | 議会活動

平成30年7月28日(土)

 

 強い台風12号の県内接近により、各地で計画されていた夏まつり等が中止や延期となり、開会式でのあいさつにお声がけをいただいた全てが中止となったことから、今日一日の外出予定がなくなり、資料整理をして過ごしました。

 ところが、手帳に記録していないイベントのチラシが見つかり、急遽、そのイベントに出かけてみました。

 

 イベントは、富士市内の「福祉事業者説明会2018」といい、チラシの見出しでは、“就学前から就労・生活まで困り感のある方の関わる事業所が一堂に集まる説明会!”と書かれていました。さらに対象者は、本人・保護者・支援者・福祉に興味のある方大歓迎で、パネル展示・体験コーナー・紹介スライド上映・成年後見制度・障害年金・本人向け講座を展開していました。

 

 主催は、NPO法人富士市手をつなぐ育成会で、共催は静岡県立富士特別支援学校、富士圏域自立支援協議会、富士市障害者自立支援協議会で、後援には富士宮市地域自立支援協議会と静岡県自閉症協会富士支部が名を連ねています。

(開催内容を記したポスター)


(各事業所が事業内容をパネル紹介)


 

 私が出席するきっかけとなったのは、1ヶ月半ほど前、富士市内の4つある福祉避難所の一つ、東部プラザで行われた障害者の皆さんによる自主防災訓練(避難所体験)にお招きいただき、このイベントの開催を紹介していただいたことでした。

 出席した感想を結論から申し上げると、障害者を支援する仕組みは一部について知っていても、今回のように一堂に会して全体が見える機会はこれまでになく、私にとっては大変参考となる経験をさせていただきました。

 

 福祉事業所の役割には、障害のある人やその家族の生活や支援などの相談窓口となる「相談支援」。企業就労を希望する人を対象とした「就労移行」。企業就労が困難ですが支援することで就労を可能とする「就労継続A型」。企業に就労したが離職した人や一般就労が困難で福祉就労の場を提供する「就労継続B型」。常に介護を必要とする人への「生活介護」。自立した日常生活または社会生活ができる訓練などを行う「自立支援」。障害児者の日中における活動の場の確保や家族の一時的な休息を目的とした「日中一時」。学校就学中の障害児に対して放課後や夏休み等の長期休暇を支援する「放課後等ディサービス」。創作活動や生産活動の機会を提供し社会との交流等を行う「地域活動支援センター」などがあります。

 行政資料などで言葉を知っていても、その中身がどのようなもので、実際にどう機能しているか、現場の活動などをパネルやスライドでそれぞれの事業者が紹介していただくことでよく理解できました。

 

 会場には2時間半ほど滞在し、多くの方々と意見交換することができました。現場の声は貴重で、様々な課題もお聞きすることができました。一方で、県議会として取り組む発達障害者児支援や特別支援などについてもお伝えし、双方の理解が深まったように思います。しかし、参加者は障害者やその家族がほとんどで、一般の方は少なかったようにも感じました。

 富士市や富士市議会ではユニバーサル就労支援の取り組みが積極的に展開されているということですが、障害者児やその家族と市民との交流はまだまだ十分とはいえないように感じました。このような機会が生かされるべきと考えます。

コメント
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