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【日本株、米株と比べると割高とはいえない感じ?】リスク投資手仕舞い、「戻り地獄」ダメージを最小化せよ⑥

2018-02-09 00:01:16 | 日本

前回からの続き)

 本稿では、米FRBのさらなる利上げが近いという大方の推測とはまったく逆の、FRBの利下げ・・・どころかQE!?4弾目の発動が近いという個人的な予想に基づき、これに対する米市場の動きと、それをふまえた本邦公的年金基金GPIF)の、最低でも損をしないための資産運用法について考えることを綴っています。で前回、ドル建て債券と米株は「売り」推奨としました。とくに前者の運用では今後、高い確率でドル安円高が進みそうなためにプラスリターンを得るのはきわめて困難と考えられるため、(エラソ~ですが)多少の損が出ても国民は許す!くらいの思い切りで売却を進めていただくようお願いしたいところです・・・

 ここで難しいのは日本株の扱いです。GPIFが新運用方針に沿ってリスク偏重投資を開始した時点(201410月末)の日経平均は約16400円、TOPIXは約1330ポイント、いまはそれぞれ21645.37円、1749ポイント(7日終値)ですから、この瞬間にこれ売ったら相当に利食うことができそうです。でも、いっぽうでGPIFには(外資によるM&Aのターゲットにされないように)日本企業を買い支えるという重要な使命もあると思われるため、外債のように全部投げ売るみたいなことはできません。よってここは銘柄ごとに高い安いを個別に判断しながら売買を繰り返していくことになるのかと・・・

 そもそも現状の日本株は、利益確定が勧められるほどの高値にあるのかどうか・・・。たしかに日本株は最近、とくに昨年の秋以降は大きく値上がりしたものの、でも高過ぎる!というほどではないのかな、と考えています。実際、日経平均の株価収益率(PER)は直近で1415倍前後と、おおむね過去5年の平均値付近ですし、株価純資産倍率(PBR)も1.3倍前後とこれまた同様で、個人的には・・・とくにPBRのほうは本邦各社のポテンシャルからみて、もう少し高くてもいいかな?と感じるくらいです(?)。

 さらにいうと日本は現在、アメリカなどとは正反対に、経済・金融危機とは世界でもっとも縁遠い国となっています。したがって日本株の価格は、米マーケット&経済の混乱のあおりを食って乱高下することはあっても、わが国の強固なファンダメンタルズがやがて認識されるなかで下げ止まり、回復に転じるのではないでしょうか(?)。

 ちなみに、米ダウ平均のPERとPBRはそれぞれ2526倍前後、3倍前後となっていることなどから、単純比較はできないまでも、こちらの記事に書いたことと合わせると米株は日本株と比較して相当に割高な水準にあるのは間違いなさそうです。だからこそいっそう現状の日本株の価格は・・・まあ妥当な範囲にあるようにみえるわけです、比較的ですが・・・

 ということで、GPIFには上記を参考に(って、するはずはないが・・・)、これから始まる米市場の大混乱前後を上手に泳ぎ切り、年金原資を可能な限り高い価額に保ってほしい―――最悪でも先記「発射台」を下回ることのない運用成績をあげてほしいと願う次第です・・・

(続く)

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