牧野省三監督、尾上松之助主演で大当たりをとった忍術映画を
マキノ正博監督がリメイク。
かなり古いです。
城を焼き討ちされ、山中で穴の中に突き落とされた若君が
妖術使いに拾われて見事復讐を遂げる。
痛快娯楽特撮白黒映画。
CG無くても充分幻惑的な忍術を楽しめた！
珍しい女侍のヘアスタイルにも感心した。
片岡千恵蔵の
敵を前にしての朗々とした口上は呪文のように長い。
うかつにうっとり聞き惚れていたら
その後に来る凄まじい恫喝にひっくり返りそうになった！
台詞まわしは晩年と変わらないが、この頃は声がすこし高く
先日の「国定忠治」のワレ鐘のような声とはまた違った趣がある。
芸能界ナンバーワンの恫喝力。
あれ？そこにいるのは志村喬！
終始テンションが高い筋運びだが、
後半、口から煙をばくばく吹き出す大蝦蟇（がま）が現れるにいたって
興奮も最高潮！
大ガマの上に乗り敵を威嚇する自来也。
ラストにうろたえる敵を前にしてダメ押しの声が響き渡る。
これはもう絶叫！
「恐ろしくば泣け！わめけ、叫べ！吠えろ！
わは、わは、わはははははあ～！」
ドイツのフリッツ・ラングの映画を思い出した。
「狸御殿」シリーズも思い出した。
１９３７年 マキノ正博監督作品 〔原作・脚本〕比佐芳武
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マキノ正博監督がリメイク。
かなり古いです。
城を焼き討ちされ、山中で穴の中に突き落とされた若君が
妖術使いに拾われて見事復讐を遂げる。
痛快娯楽特撮白黒映画。
CG無くても充分幻惑的な忍術を楽しめた！
珍しい女侍のヘアスタイルにも感心した。
片岡千恵蔵の
敵を前にしての朗々とした口上は呪文のように長い。
うかつにうっとり聞き惚れていたら
その後に来る凄まじい恫喝にひっくり返りそうになった！
台詞まわしは晩年と変わらないが、この頃は声がすこし高く
先日の「国定忠治」のワレ鐘のような声とはまた違った趣がある。
芸能界ナンバーワンの恫喝力。
あれ？そこにいるのは志村喬！
終始テンションが高い筋運びだが、
後半、口から煙をばくばく吹き出す大蝦蟇（がま）が現れるにいたって
興奮も最高潮！
大ガマの上に乗り敵を威嚇する自来也。
ラストにうろたえる敵を前にしてダメ押しの声が響き渡る。
これはもう絶叫！
「恐ろしくば泣け！わめけ、叫べ！吠えろ！
わは、わは、わはははははあ～！」
ドイツのフリッツ・ラングの映画を思い出した。
「狸御殿」シリーズも思い出した。
１９３７年 マキノ正博監督作品 〔原作・脚本〕比佐芳武
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私は以前にNHK BSで放映されたときに録画していて、かなり経ってから観たのですが、かなりウケてしまいました。こちらでも触れられているラストの咆哮に驚愕、そして敵の戦闘員が自ら大ガマの口に飛び込んでいくように見える素朴な特撮に微笑（笑）。
戦前といっても昭和十二年となると日本も既にトーキー中心になっていたでしょうから、こういう印を結んでドロンパッという忍術映画はアナクロ的だったと思いますが、マキノ正博監督の父マキノ省三が尾上松之助主演で作った忍術映画に対するオマージュかもしれない、なんて思いました。
主演の片岡千恵蔵も手抜きせずフルスイングの熱演ですが、千恵蔵は戦後にも多羅尾伴内シリーズや“地獄”シリーズなどコミカルな作品にも主演しているので、結構こういう作品が好きなのかもしれません。
演技者本人は決して笑わず大真面目に演ずるほど面白い……というコメディ映画の鉄則を理解しているように見えますし。
ガマの上に乗ってドロンは
他の作品にもあると思いますが、
物心ついてちゃんと見たのは
これが初めてでしたので、
わくわくしました。
片岡千恵蔵は重厚な演技のイメージが
ありますが、おっしゃるとおり
チャレンジ精神旺盛なお方だったのかなと
思います。
ところどころトーキー風の演出も見えたのは
やはりオマージュの意味があったのかも
しれませんね。楽しかったです。
見ると血沸き肉踊ってきます。
他の俳優さんでもたしか作品があるのではと
思います。古典的な日本の冒険活劇っていうんでしょうか、ファンタジーと呼ぶのでしょうか。
大好きです。
ちえぞうさんは声がイイですよねえ。あの
台詞まわししびれます。