邦画ブラボー

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和田勉版「天城越え」再見

2011年01月31日 | ●面白かったTVドラマ
瑞々しい青葉を仰ぎ見る
佐藤慶(死の直前)の目に、
初めて生き生きとした光が見えたとき・・
憎しみに燃える鶴見辰吾の「一人前の男のような目」と
事が終わってからの子供に戻った瞳・・
雪に残った子供の足跡に自分の足を重ねて
すべて悟った
大谷直子の目・・
もうすべてに
衝撃を受けました
そして
宇野重吉
なんにも言わないのになにもかも全部表現しちゃってる表情・・
可愛らしい鶴見辰吾とのギャップ(失礼)もあって
あれからの長い年月を思うと悲しかった~~
和田勉演出では
二人は再会しますが、
大谷直子に
「私みたいな女を本気で思ってくれたのはにいさんだけだった・・」と
言われた
鶴見辰吾のストップモーションが
ダメ押しの強烈パンチ!
あそこで
不覚にも
目の奥がぐ~~~っと痛くなってしまい
こらえにこらえていた涙腺もついに爆発 
夏の天城の自然と、
峠を歩く三人の姿が
いつまでも心に残る傑作ドラマでした。
和田勉演出の
松本清張シリーズ、清張さんが何処かに必ずカメオ出演していますが
お遍路さん役、いい味だしてましたね。
どこか不気味で可笑しくて最高!