INSIDE SORAMAME

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近い遺産(42)

2010年10月26日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡市中央区の「天神三丁目」(西行き)バス停。

バス停名が「天神 天神三丁目」となっている理由はこちらこちらを参照。

そして、バス停名の上の2本の線は「方面色」を表しており、バス前面の行先表示の右端の色幕の色に対応している(幕の時代は、番号の背景色)。
上の「ブルー」は、福岡市中心部から西部(西区~早良区方面)に向かう路線を意味しており、具体的には、このバス停に停車する「2番」「2-3番」「4番」のことである。
下の「オレンジ」は、福岡市南西部(城南区~南区方面)に向かう路線を意味しているのだが、現在このバス停に「オレンジ」は停車しない。

バス停上部には、「平尾」「小笹」を消した跡があるが、この「オレンジ」は、かつてここに停車していた「54番」(博多駅~昭和通り~天神~法務局前~平尾~山荘通~小笹~小笹二丁目上長尾~桧原営業所)のことである。
54番」は、晩年は、小笹から先が笹丘、東油山経由の片江営業所行きとなり、昭和通り経由(天神三丁目)から明治通り経由(協和ビル前)に変更され、さらに天神~平尾間が渡辺通り(天神コア前)、薬院駅経由の「59番」の一部に組み入れられ、その後「59-1番」に改番され、そしてつい最近さらに「54番」に改番され、現在に至っている。
本数は激減し、当初とはルートも異なるが、時代が巡って「54番」という番号が「復活」したカタチである。

「天神三丁目」には、もともと高宮、野間方面に向かう「51番」「52番」も停車しており、「オレンジ」は一大勢力であったが、「54番」の明治通り経由への変更を最後に、「天神三丁目」からは姿を消している。
なお、かつては「天神~法務局前~平尾~野間四角~大橋~井尻~南八幡町~南福岡駅~雑餉隈営業所」を走る旧「50番」(現在の「50番」とは別モノ)もここに停車していたが、これは「オレンジ」というよりは「グリーン」かもしれない。

明治通り沿いの「天神・協和ビル前」と、その向かいの「天神・証券ビル前」のバス停は、新型バスシェルター(バステラス)化の工事が始まりつつあるが、ここ「天神三丁目」には、今のところそのような気配はない。
(つづく)

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