INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

お役所前の風景(97)

2010年10月25日 |   ┣ お役所前の風景
(つづき)
福岡県中間市の「新手」と「中間三丁目」バス停。

いずれも、中間市役所の最寄りバス停であり、「中間市役所前」というバス停はない(「新手」のほうが役所にはより近く、遠賀川の対岸の「垣生」も意外に近い)。

市役所、区役所、町役場、村役場…というのは、バスを利用してそこまで行く人も多く、最も重要な公共施設のひとつではあるのだが、かといって、それを必ずバス停名に入れなければいけないという規則がある訳でもないので、「~市役所前」「~町役場前」といったバス停がない自治体も結構多い(でも、自治体のコミュニティバスなどで、その自治体の役所を冠したバス停がなかったりしたら、それは問題かもしれませんが)。

例えば、北九州市だと、7つの区全てに名称に「区役所」が入ったバス停があるが、福岡市だと東区、南区、城南区、西区にしか「区役所」が入ったバス停はなく、しかもこのうち、東区と西区は“正名称”ではなく“副名称”として入っているだけである(「箱崎浜東区役所前」と「内浜西区役所前」。東区のほうは、西鉄のサイトでの扱いは単に「箱崎浜」であり、副名称といえるのかも怪しく、西区についても、副名称が付いたのは区役所誕生からかなり時間が経ってからである)。
中央区、博多区早良区は、車内アナウンスなどでは「藤崎・早良区役所前」のように、区役所の最寄り停留所であることを案内しているが、バス停の名称としては「区役所」が入っていない。
このあたりは、区政が施行される前からの停留所名が活きている福岡市と、5つの市が合併して1つの市になったため各区役所の拠点性が相対的に高い北九州市という、両市の成り立ちの違いを表しているのかもしれない。

なお、「中間三丁目」のほうは、現在「中間高速」のみが停車し、中間市内のみでの乗降ができないことから、中間市の住民の方が市役所に行くためのバス停としては不向きである。
(つづく)

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