抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

『まずは、人間にしかない【小臼歯】の機能、価値、その大切さを 再認識することです。

2019-02-03 | 歯科治療

~➰…私を、安易に、他の歯医者と比べないでください。

 
比べるのなら、じっくりと、比べてください。


安易に、妥協しないことです。


何事にも、喧嘩せず、妥協せず。穏やかに。


[改めて、私は、云い続けます。

どうか、安易に、自分の歯を、抜かない(抜かれない)でください。


あきらめないでください。


私を、安易に、他の歯医者の比べないでください。

私も、あきらめません。


人生は長いのです。


じっくり、焦らないことです。

あきらめず、前向きに、接することです。


自分の歯を、いとおしく、可愛がって、好きになることです。

いささか、臭くても、揺れていても、いいじゃないですか。

可愛がることです。

大切にすることです。


自分の歯を、安易に、抜かない(抜かれない)でください。


自分の歯を、殺さない(殺させない)でください。

あきらめないでください。

私も、あきらめません。]


さて、ここで、改めて、じっくりと、前向きに、かつ、“誤解せず”、私の話を、聞いてください。


〈私は、親知らずはもちろん、大臼歯=奥歯は少なくてもいい、足りなくてもいい、と思う時がしばしばです。


更に、乱暴に、言わせてもらうと、

大臼歯=最奥の歯は、なくてもいい、

人によっては、ない方がいい、と思う時があります。〉


まず、歯並びの復習を、歯並び=歯列の復習、再認識を、ここで、しておきます。


歯は、通常、上下、左右、対称にはえています。


まず、前歯が3歯(3本)、

小臼歯が2歯(2本)、

大臼歯が2歯(2本)、

というのが、通常です。


〔親知らずは、その、更に奥にあるもので、親知らずをいれると、大臼歯は、3歯(本)になるわけです。〕


つまり、通常、7歯(本)の歯が、上下、左右に、対称にあるわけで、


上顎に14歯(本)、下顎に14歯(本)、


人間は、上下、28歯(本)の歯があり、

上下28本の歯で、噛んで、食べているわけです。

(改めて、ですが、物理的に、食物を砕く消化器官は、歯だけです。

案外、これが、大切なんです。)


で、歯は、番号で、示すことが、しばしばです。


いろんな示し方がありますが、

まあ、分かりやすく、番号で言うと、


顔の中心から、前歯は3本、1番、2番、3番、

3番目の歯が、犬歯と呼ばれる、少し、尖った歯ですね。


つまり、前歯は、1番、2番、3番と、中心から、奥に、はえているわけです。


で、前歯に続いて、奥にあるのが、4番、5番と、続く2本の歯が、小臼歯です。

(大切な、小臼歯なのです。)


小臼歯は、4番、5番の歯です。

(前から4番目、5番目が小臼歯です。)


で、更に、奥へと、6番、7番の歯が続き、

その、6番、7番の歯が、大臼歯です。

(親知らずは、最奥、8番目の歯、8番と呼ばれます。)


通常、1番から7番までを、歯列=歯式、と呼び、

これが、人間の歯並びです。


左右対称に7番まで、7本ずつ、

で、つまり、上に、7×2の14本、


下に、7×2の14本。


上下、14×2の28本の歯が、歯列=歯並びで、…


都合、上下、28本の歯で、

人間の歯は、構成されているわけです。


で、大切な小臼歯です。小臼歯は、4番、5番の歯です。


いいですか。

上下、左右、前から、4番目、5番目の歯が小臼歯です。

【4番、5番が、小臼歯。最も大切な歯です。】


4番、5番、忘れないでください。

頭に入れといてください。


4番、5番、常時、インプットしておくことです。


小臼歯は、人間にしかありません。

動物は、パクパク、前歯と奥歯で噛んでるだけです。


確かに、類人猿にも、小臼歯があります。


チンパンジーも、オランウータンも、小臼歯があるからこそ、おいしく、バナナが食べられるのです。


しかし、人間ほどではありません。

当然です。チンパンジーも、オランウータンも、しゃべれません。


そう、小臼歯は、人間の小臼歯は、言語機能にも、大きく、関わっているのです。


小臼歯がないと、スムーズに話せないのです。

《小臼歯がないと、食べにくい、しゃべりにくい、

話しにくい、


食べ方も、どことなく、下品になります。

正直、顔、表情にも。》


人間にとって、4番、5番、


4番、5番の歯こそ、…=そう、小臼歯こそ、最重要の歯なのです。


改めて、

[4番、5番は、小臼歯、4番、5番は、大切な歯。

と、覚えといてください。]

(因みに、前歯のリーダーの歯は、3番=犬歯になります。)


そして、前歯とも、連繋し、


奥歯(大臼歯=6番、7番)のリーダーとなっているのが、小臼歯=4番、5番の歯なのです。


厚生省が、「8020運動」と称して、


【80歳で、自分の歯が、20本あれば、入れ歯にしないで済む。


インプラントも、義歯も必要ありません。


80歳でも、自分の歯があるように、自分の歯を、20本守るようにしましょう。】

という、キャンペーン、を、「8020
(はちぜろ・にいぜろ)運動を、全国に、提唱、展開しています。

知ってる人も多いでしょう。


正しくは、この、20本というのは、5番から5番、つまり、前歯と小臼歯までの20本あれば、支障がないということです。


つまり、6番、7番の歯、大臼歯はなくても、なんとか、なる、顎の力も弱くなるし、口も小さくなる。


小臼歯より、後方の歯は、なくても、前歯から小臼歯まで、…。

1番から5番までの歯があれば、上下、左右で、20本です。


《前歯と奥歯を合わせて、20本ではいけません。

小臼歯のない20本では、正直、噛みにくい、しゃべりにくい、というのが、人間の生理です。


第一、小臼歯がないと、歯並びが悪くなります。

個人差もありますが、酷い人は、ガチャガチャな歯並びになります。》


とこらが、多くの人が、奥歯が、大臼歯があった方が、(大きいから?)よく噛めるのではないか、と考えがちです。


実は、これが、素人の浅はかさなのです。


私は、矯正するにも、小臼歯を抜かないで、奥歯=大臼歯を抜いて、歯並びを治すように、提唱しています。


しかし、矯正医は、案外、安易に、小臼歯を抜きます。

(それのが、楽?なのでしょうが、)


個人差はありますが、年齢を重ねると、歯が、すきっぱになってきます。

で、それを訴えると、大概、

「年取ると、顎のが痩せるし、歯周病は進むし、きちんと、歯みがきをして、定期的に、歯科で、歯のクリーニングをすることと、歯ブラシ指導を受けることです。」

としか、言われない、歯医者も、衛生士も、バカの一つ覚えです。


【私は、必ず、小臼歯を抜いた弊害を説明します。】


私の、高校時代からの親友に、歯医者嫌いで、歯の悪い奴がいます。

(ここで、名を言ったら、知ってる人もいるでしょう。


私の友人の中でも、出世頭のひとりです。


もちろん、今も、親しくつきあっています。)


彼は、何しろ、若い時から、真面目に歯を磨かず、奥歯は、溶けてしまって、使い物になりません。


前歯の、少しの治療をして、とにかく、歯医者嫌いで、痛いのがやだ、注射も怖いし、と、全く、ほったらかしです。


ただ、なんとか、小臼歯までは、磨けるので、


で、私は、

「もう、奥歯は、そのままでいい、
ほっとけ。


小臼歯まで、きちんと磨いて、


口臭予防に、歯肉マッサージを、豆にしてれば、奥歯が使えなくても、

ぎりぎり、何とかなる。」

と、忠告しました。


で、30年以上、歯医者には行ってません。


しかし、私と食事しても、飲み屋に行っても、美味しく、食べてます。

歯肉マッサージは、豆にしているので、口臭もありません。


また、それなりの、地位も、身分もあるので、人前で話すことも多いのですが、支障もなく、何とか、こなしています。


彼は、笑いながら、言います。

「俺は、前歯と小臼歯しかないが、


おまえのおかげで、小臼歯までを、何とか、大切にしてきたので、

今日まで、何とか、自分の歯で、美味しく食えてる。


奥歯なんか要らない、小臼歯まであれば、何とかなる、というのは、
俺が、まさに、生き証人だ。


30年以上、1度も、歯医者に行ってないんだからな。


俺が、おまえの生きた、おまえの理論の証明材料だ。

おまえの親友だ。おおいに、俺を使ってくれ。」


そうです。歯医者が嫌いで、歯で悩みたくなかったら、

磨きにくい、奥歯は、大臼歯は、6番、7番の歯は、要らないかもしれません。


無理に、インプラントやら、義歯やらなんやら、しなくても、


小臼歯までなら、歯ブラシも、行き届くし、マッサージも、しやすいし。


口は狭いのです。

磨きにくく、複雑にすることはないのです。


[小臼歯まであれば、容貌も、日々の食事も、何とかなるのです。]


それを、素人の浅はかさと、歯医者の勉強不足、

歯医者の金儲けと…。


下手に、奥歯を、大切にしすぎて、

小臼歯を、大きく削ったり、ましてや、小臼歯を抜くはめになったら、最悪なのです。


ますます、噛みにくいわ、臭いわ…見てくれも悪くなるわ…で、ますます、歯で悩むわ、歯医者と縁が切れないわで、たいへんです。


何しろ、歯医者は、医者と違って、5段階評価で、1、2のレベルが、最も多いですから。


医者は、5段階評価で、2以下のレベルだと、患者を殺す恐れがありますから。

(改めてですが、古今東西、名医は少ないです。)


私の所には、全国から駆け込んでくる患者さんに、こう問い返すことがあります。

〔では、私以外に、{あなたの歯を、抜かないで治す。}という歯医者が居たら、教えてください。〕と。


これは、私がうぬぼれているのではありません。

私が、再三再四、繰り返しいるように、《諦めてしまう》患者さんが、増えている、…=

《諦めさせられる》患者さんが、たくさんいるからなのです。


ただ、私は、あえて、ここで、改めて、苦言を、記しておきます。


と言うのは、

私の所に来れば、簡単に、自分の歯が残る、残せる、と、安易に、(時に、無礼に、)私の話を聞く人がいるのです。


いいこととは、言いませんが、


欧米では、歯を抜くのは、保険が効きますが、

歯を残す治療には、保険が効かないのが、原則です。


《なんか、安易に、…インプラントは高いし、保険が効かないし、義歯もやだから、

何とか、保険で、安く、歯を残してくれよ。

と、何か、歯を残す治療は、インプラントより簡単な治療だ、


保険が効くから、インプラントより簡単だ、なんて、思っている人が多いんですよね。》


ましてや、私は、大学病院も含めて、残らない、残せない、と、言われた歯を、残す治療をしているのです。


もちろん、私は、保険医です。…が。


繰り返します。

今、また、歯医者には、5段階評価で、3がいません。

1と2が大半です。


医者は、5段階評価で、3が、大半です。

3以上でないと、患者が死ぬからです。


しかし、歯では死にません。

(患者さん、自身、そう思っています。)


そうです。歯では死にません。

だから、歯医者も、患者さんも、自分の歯を、大切にしないのです。


制度上の問題もあり、

歯医者は、歯を抜くのです。

大切にせず、抜くのです。


(患者さんも、いけないのです。

歯を抜いても、抜かれても、死にやしないし、と、どこかで、思っているのです。)


もちろん、マイナス思考をすることはありません。


【しかし、たかが歯、されど、歯、と、自分の歯を、可愛がってほしいのです。

自分の歯を、大切にしてあげて、私の話を聞いて、

私を、他の歯医者と、安易に比べてほしくないのです。


歯を、抜かない治療技術(スキル)のは、5段階評価で、数少ない、4、5の歯医者だけものです。】


敢えて、言います。

患者さんも、歯を、歯医者を、舐めない(ナメナイ)ことです。


歯を、歯医者を、ナメナイでください。

ナメナイで欲しいのです。


人生は、長いのです。


80歳でも、安易に、焦らず、歯を抜かない、(抜かれない)ことです。

焦らず、人生は、まだまだ、長いのです。

(たとえ、80歳以上でも。)


小臼歯です。

ことに、とりわけ、小臼歯=4番、5番の歯は、抜かない(抜かれない、)ことです。


さて、ここで、岩澤倫彦氏が、また、週刊ポストに、歯科の新常識と称して、記事を
載っけてます。


相変わらずですが、全て、2年以上前に、彼の取材に応じて、私が教えたことの、蒸し返しです。


まず、彼は、以前は、保険では、良い義歯はできない、と、断言し、掲載していました。


私は、それに対して、「治療技術(スキル)の問題で、

保険でも、良い義歯はできる。」

と、彼に、説明し、


但し、保険には、技工料が含まれていない、技工士が、無視されているので、保険の義歯は、利益云々ではなく、

《保険の義歯は、採算が合わないどころか、赤字なのです。》


これでは、手間隙かけて、やる気もなくなります。


〔技工士もたいへんなのです。

(私のブログ、技工士の悲哀、を参考)


まさに、保険制度にも、問題があるのです。


で、私は、岩澤倫彦氏に、オフレコで、私の家計の説明をしたら、

それを、週刊ポストに掲載しようとして、…〰


私の女房の、怒りに触れ、…

以降、彼は、逆恨み?、私の悪口を、チマチマと、云うようになりました。


女房に謝りますと、言っておきながら、音沙汰なしです。

(因みに、週刊ポストの編集者は、誠意ある対応をしてくれました。)


まあ、意見、見解の相違は、どこにもあるし、

自身の意見が変わることは、誰にでも、あります。


(私も、日々、勉強、反省、修業、研鑽です。)


ただ、岩澤倫彦氏が新常識と称して、「保険でも良い義歯ができる。」と、報じていることは、

新常識でも何でもなく、2年以上前に、私が彼に教えたことだし、


私に限らず、優秀な歯医者なら、何年も前に、知って、承知していることです。


マイクロスコープにしても、…〰

私は、その開発に、30年前以上、携わっていましたが、

まだまだ、実用には、ほど遠いです。無理があります。


視野の明示は大切です。


今後、もっともっと、もっと、➰開発、改良が、必須です。(あんなデカクては、…まだまだ、まだです。…論外です。)


先端機器の、内視鏡、腹腔鏡を使用した手術で、何十人と、死んでいる(殺されている)のですよ。


全て、ドクターの、その治技術(スキル)に尽きるのです。


通常の、開腹手術をしていれば、その何十人の人達は、死ななくて、(殺されなくて)済んだのです。


ましてや、先端機器などない歯科では、何をか謂わんやです。

(まあ、歯は、抜かれても、死なないですけどね。)


【その治療技術=スキルに尽きるのです。】


但し、改めて、岩澤倫彦氏の、歯は抜かない方がいい、という姿勢は、評価します。


しかして、また、彼が、新常識と称していることは、2年以上前にも、云われていたことです。


それは、私の2年以上前の、週刊ポストの記事を見れば分かることだし、

私のブログを、遡れば、自明です。


ただ、彼は、週刊ポストに強いコネ?があるらしく、今後、より、謙虚に、勉強してほしいですね。


自戒を込めて、言います。

【人間、聞くは一時の恥・聞かぬは一生の恥です。】


さて、また、言っときます。

(私は、インプラントを全否定するものではありません。)


しかし、インプラントも入れ歯ですよ。入れ歯の一環です。


「入れ歯って、辛いですよね〰

患者様に合ったインプラントを提供します云々〰~」

なんて、宣伝を聞くと、やになります。


《歯医者は、医者でない。》と、言われるわけです。

己れバカを、メディアで、喧伝し、さらしているのですから。


恥ずかしいです。


《豪華?な、張り子の館には、いかないことです。

騙されないことです。》

メッキは、剥げます。


(インプラントはスポンサー、メディアも、あまり、批判しないんですよね。)


まあ、原則、医療は、サービス業ではありません。

宣伝などは、しないものです。


【宣伝と情報は、似て非なるものです。】


ネット社会、監視社会、留意することです。


厚生省の人も、大学病院関係者も、私に、言います。


「歯を残す歯医者、残せる歯医者が居なくなっています。(制度にも問題があるのですが)。」


私の本、

【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】

【やってはけない歯の治療・KADOKAWA】

よろしくお願いいたします。


電子書籍でも好評です。


また、PHP研究所、[からだスマイル]、

[プレジデント]に、続き、諸々、発信したいのですが、…。


出版不況、歯科の本は、医科の本と違って、売れません。


歯も体です。

どうか、歯を、労り、いとおしく、大切にしてあげてください。…。


とりわけ、4番、5番、小臼歯を…、

抜かない(抜かれない)ことです。


【山椒は小粒でぴりりと辛い。】

小臼歯は、案外、強い歯なのです。


奥歯にこだわりすぎるのは、素人の浅はかさです。


《でも、また、浅はかさな、勉強してない歯医者も、たくさんいるんですよね。》…。〰~➰〰

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