【良医とは、患者に安心感を与える人。】のことです。
焦らず、慌てず、患者の身体をくまなく、よく診て、…
治療方針を描き、
治して当たり前。とくに、ほめられることもなく、‥期待もしない。
私は、勿論、まだまだ、良医ではありません。
しかし、日々、謙虚に、良医を念頭にして、初心を見失うことなく、治療に携わらなければ…と、努め、務めています。
しかし、歯医者は良医どころか、‥
‥医者であることも辞めました。
‥この歯は要らない。その歯も、要らない。インプラントが欲しい!
インプラントが欲しい
お金が欲しい!
貧乏人は、保険で安く済ませばいい。
《とにもかくにも、まずは、歯を抜くことだ。》
私は、実は、本当に、真面目に困っています。
悩んでいます。
(フザケテなんかいられないのです。)
真剣に、困惑しています。
(正直、週刊ポストに取り上げられたこと等、たいしたことではありません。)
ただ、日本全国から、セカンドオピニオンで来る患者さと接して、
「ずいぶん、歯医者って、いい加減なんだなあ。」
というのと、
「患者さんも、歯そのものも含めて、… 歯磨きも含めて、歯の手入れのイロハもわかっていないんだなあ。」
ということです。
何故、こんなにも、私から、初めて言われた。
今までの歯医者からは、そこまで、(私くらい、うるさく注意、指摘されなかった、)と、
いう人が多いのか、定期的に歯医者に行って人こそ、特に驚いています。
まずは、歯ブラシの仕方。
{歯だけを磨いているのでは駄目なのです。歯肉のマッサージをしっかりして、血行を良くすることを、教えていない。(教わっていない。)
《歯周病のバイ菌は、酸素を嫌うバイ菌だから、歯肉の血行を良くして、しっかり、マッサージして、出血しても、マッサージして、血行を良くして、
酸素を歯肉に運び、歯周病のバイ菌がイヤガルこと、歯周病のバイ菌が増えないようにしないと、…歯だけを磨いているのでは、駄目なのです。》
虫歯のバイ菌は、酸素が好きだから、歯だけを磨いていてもいいのですが、
年齢を重ね、年とともに、一生付き合い、つきまとうのは、虫歯ではなく、歯周病の方です。
歯周病の予防、治療には、歯肉のマッサージが不可欠なのです。
それを、バカな衛生士が、歯間プラシの使い方やら、なんやら、グダグダ教える。
歯間プラシの使いすぎで、無駄に歯肉を傷つけている人も、かなりいるのです。
《医学的な根拠もなく、歯ブラシ指導をしている証です。》
歯肉のマッサージをしないで、歯だけを磨いていても駄目なのです。
歯医者も、そうした指導をしていない。
私の所に、きちんと来ている人は、
「歯肉のマッサージをしていると、気持ちいいです。」
と、言ってくれます。
当然です。毎日のことです。
【適度な運動=有酸素運動が、気持ちいいのと一緒です。】
きちんとした獣医も、飼い犬の歯ブラシ指導の際、
「ペットの歯など、それほど、磨かなくてもいい。
マッサージ用の指サックで、しっかり、飼い犬の歯肉のマッサージをすることです。」
と、強調、指導しています。
犬等、肉食動物の歯は、虫歯になりにくい形状ということもありますが、
飼い犬、ペットは、雑食化しています。
虫歯はもちろん、歯周病のリスクも高いのです。
で、何より、歯肉のマッサージは、口臭の予防、=酸素には、消臭作用があります。
犬の口も臭いですが、虫歯のほとんどない若い人からも、
歯肉のマッサージの励行による、口臭の予防、口臭の消失による、そのマッサージ効果に、私は、感謝されます。
(当たり前のことなのですが、ありがたいことです。恐縮します。)
《もちろん、歯肉の出血のある人は、出血させて、悪血を出すことです。
で、歯肉が、締まって、出血が少なくなることが大切です。》
【毎日のことです。
歯周病は、周知の通り、生活習慣病です。】
歯ブラシひとつとっても、私に、初めて云われたなんて!
で、検診だけなら、年二回、せいぜい、三回程度でいいのに、
中には、毎月、クリーニングだ、指導だと称して、患者さんを来させている歯医者もいる。
で…
《ヤることといえば、衛生士が、いい加減なクリーニングと指導をしているだけ。
時間と金の無駄どころか、歯が悪くなります。》
一事が万事、…歯ブラシひとつとっても、
《私に初めて云われたなんて…他も推して知るべしです。》
それも、日本全国。
医科に比べ、歯科の病気は、概ね、虫歯と歯周病で、
歯科の範囲は、狭いです。
特に、一般の開業医は、虫歯と歯周病の治療に追われます。(負われます、逐われます。)
なのに、ことさら、愚かにも、やたら、ことを大きく振る舞う歯医者が増えました。
(大学病院も含めて。)
顕微鏡やら、マイクロスコープやら、CTやらを大げさに持ち出して。
もちろん、視野の明示、より正確な診断は必要です。
しかし、それらを持ち出して、患者さんを、大袈裟に大仰に煽り、威かし、不安を抱かせるのは、いかがなものでしょうか?
《医者の初心=患者の不安を取り除くのが、医者の務め。》
患者に安心感を与えるという医者の原点に逆行しています。
人間としても、おかしくありませんか?
《で…歯を抜くように、恐怖心を刷り込み、不安をつのらせ。》
歯を抜かせる気持ちにさせて、誘導する。
【冷静に、素直に考えてみてください。
これ、詐欺師の手口と一緒、同様の手口です。】
歯は抜いたら(抜かれたら、生えてきません。
歯は、現在では(今は、将来的にも、)再生はしません。
《インプラントは、断じて、自分の歯でないのは、もちろん、
自分の歯のようにも、噛めません。
噛み心地はよくありません。》
私は、インプラントを全否定するものではありません。
ただ、週刊ポストでも、「不必要に歯を抜いてはいけない。」
と、言っているインプラントの専門医も、
「しかし、インプラントは、きちんと、治療すれば、自分の歯のようになります。噛めます。」
と、主張しています。
で、半永久的にもつ、とも。
これは、違います。
あと、やたら、歯を抜きたがる歯医者は、
虫歯、歯周病に加えて、《この歯は、割れてます。》
と、威かし、不安を煽ります。
おかしいですよ。
歯医者は過剰だし、生活も苦しいです。
確かに、割れてる歯は、残すのは、私でも、残すのは無理なものもあります。
あと、重度の歯周病で、臭いが酷く、ぐらついている歯、私でも、抜くことはあります。
【しかし、あなたが、その歯が、煩わしく、嫌いでなかったら、
愛着があるのら、焦って、抜く(抜かれる)ことはないのです。】
確かに、歯は、消化器でもあり、見てくれにも、快楽にも、深く関わっています。
ただ、《早く抜いた方がいい。
とか、今のうちに、抜かないと、他の歯も悪くなるとか。
中でも、何より、悪質なのは、〔抜かないと癌になる。〕とか、
〔いずれその歯は駄目になる。〕とか…等々…エトセトラ……。》
医学的根拠とかどころか、全くのデタラメ!
焦って、口車に乗らないこと、騙されないことです。
何より、仰々しく、CTやら、レントゲンやら、見せるだけで、
【歯を、直接、触りもせず、噛み合わせの音も聞かず、口の中を見ないで、臭いも嗅がないで、…
とにかく、直接、五感を働かせないのは、…
(私には、加えて、第六感があります。)】
人間、ある種、権威と恐怖をもって、云われると、案外、コロッと騙されるものです。
《これが、詐欺師の手口なのです。》
【裏付けのある、根拠のある権威なら、
人を安心させることはあっても、不安を煽ることなど、ありません。】
ましてや、医者です。 ただでさえ、患者は不安を持っているのですから。
《不安感に、恐怖心というスパイスを加えると、平常心が、隠されてしまうのです。》
冷静でいられなくなり、焦って、自分を見失ってしまうのです。
インプラントが、認知症に悪いのも、週刊誌には、近頃また、掲載されていますが、
私は、拙著、
【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】にも、記したし、
数年前から、発表しています。
週刊誌は、今になって、私を後追いしているのです。
ただ、人間、相性もあります。
セカンドオピニオンも増え、全国から、来てくれて、
(本当に、恐縮します。
ありがとうございます。)
【各地の大学病院からも、あいつなら、抜かないかも…と、紹介されます。
大学病院には、もちろん、私も助けられています。改めて、恐縮します。】
しかし、敢えて、苦言を呈します!
大学病院の権威で、患者を威かし、
インプラントをやりたがる歯医者、…患者を試そう、実験台?にしよう、という輩もいます。
また、研修医には、未熟な者も多いです。
大学病院は、教育の場でもあります。
それは、覚悟することです。
しかし、大学病院は、原則、責任を持って、最後まで、面倒はみてくれます。
だから、合わないと思ったら、遠慮なく、大学病院の場合は、担当医を変えてもらうことです。
最高責任者は、教授なのですから。
さてさて、私も患者さんを選びます。
私はつむじ曲がりです。
人間、理屈抜きの相性と、直感があると云います。
私は、そこらにいる平凡な、欠点だらけの人間です。
【ただ、プロの矜持(プライド)は、確かです。】
私は、私の患者さんを、大切にします。
トコトン、誠意を尽くします。
親切にします。
ただ、なんとなく、理屈抜きに、私から離れて行く人…、
私も離れて行くこともあります。
ただ、再三、繰り返してますが、私は、患者さんを色眼鏡では見ません。
知り合いが患者さんに来てくれることはあっても、
患者さんとは、プライベートな付き合いは一切しません。
もう15年いる、わりと美人な、優秀な助手二人とも、一切、プライベートな付き合いはしていません。
《インプラントも歯を抜くのも、やれば、医者の方が上手いでしょう。》
またまた、繰り返します。
【歯科の初心は、まずは、その歯が残るか、残せるか、です。!
(抜くことも含めて)、そこからが治療なのです。】
年取って、口も小さくなり、骨もやせます。
何より、噛む力も、顎の力も弱ります。
そこに、インプラント…というのも、
この機会に、改めて、よく考えなおさないといけません。
医学的にも、
私自身も、医者と歯医者の原点=初心に還って…。…!