抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

インプラントについて その2

2010-04-27 | 歯科治療
インプラントが自分の歯のように噛める。確かに、噛めます。逆に、どこまでも噛めるのです。普通、60~100kgも噛むと、『おいおい、これ以上、もう噛むなよ。』という命令が脳から送られるわけです。胃でも腸でも、これ以上食べるな!と…。
インプラントには、その感覚がありません。
自分の歯こそ、それらの重要な感覚器なのです。
インプラントは、バスも引っ張れるかもしれません。(顎の骨がもてば。)―私の患者の中に、自分の歯が無くなり、インプラントだけが残っているという人も、多くいました。こうなると、ある種の凶器です。ーあと、最近の医学研究では、『骨粗鬆症』との絡みが重要視されています…。それは また、今後、いろいろ続けていきます。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『初心不可忘』ー世阿弥

2010-04-05 | 歯科治療
歯は皮膚の仲間です。歯を抜くというのは、皮膚を剥ぐことです。インプラントが《自分の歯のように》なるわけがありません。あくまでも、どこまでも、入れ歯であり、異物です。それを『骨のあるうちに早く抜きましょう。』というのは、歯医者の初心を見失っています。医者、歯医者の問題以前に、初心を忘れた人と付き合ってはいけません。(自戒も込めて。)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする