抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

私は最善を尽くしますが、患者を《差別》します。

2012-06-28 | 歯科治療


 差別という言葉は、元は仏陀(ブッタ)の言で、本来、(シャベツ)と詠み【悪平等】を戒めた教えなのです。


 【痛みが取れると歯に穴が開いたままでも、そのまま何の連絡もなく、無断キャンセルで来院しない患者さん。】と、

 【きちんと通院して、噛みやすく、歯を治し、その後も、定期的に、歯の手入れにきちんと来院する患者さん。】

 どちらの患者さんを私が大切にするかは、自明です。

で、痛くなったり、不具合が出てくると、また来院する。

「どうして、いらっしゃらなかったのですか?」と、聞くと、
「痛くないので、治ったのかと思って…。それに忙しかったし。」
などと愚かな事を言う。

大きく穴が開いてるのに、治ってないのはわかってるのに。

 虫歯は自然治癒はしません。

 確かに、虫歯で死ぬ事は稀です。《死ぬ事もあるのですよ。》…口の中はバイ菌だらけです。数も種類もお尻より多いです。天文学的な数です。


 突き放しだ言い方をすれば、抜けば済みますからね。

 勿論、抜いたら生(は)えてきません。

 とにかく、治療途中で来ない患者さん、痛くなくなると来ない。
で、予約は無断キャンセルのまま…。

 勿論、人間、忘れる事、ウッカリする事。勘違い、急な仕事、体調が優れない事など、来院出来なくなる事はあるでしょう。

 更に、私は、思うのですが、「単に何となく今日は歯医者に行きたくない。」「今日は他の事をしたい。」「遊びに行きたい。」
 でも構わないと思います。

 ただ、‘無断キャンセル’はしないで欲しいのです。

 ‘最低限の礼儀’ですよね。

プラトンはその代表作、《国家》で言ってます。

「大きな正義と小さな正義とがある。大きな正義は《法》であり、小さな正義とは《約束》である…。」と…。

法を守らない人に、秩序は保てません。

 約束を守らない人を信頼できますか?約束を守らない人が仕事をきちんと、こなせますか?

 約束を守らない人と仲良くなろうと思いますか?
約束を守らない人の為に、一生懸命に何かしてあげようと思うでしょうか?

 医者の気持ちも同様です。

 更に、私達、医療従事者が、【治そうと真面目に努力してる人】と、【健康に留意しない人】とを《差別》するのは当然です。

真面目な誠実な医療従事者こそ、です…!

 《悪平等》こそが最もフェアでない《唾棄すべき愚行》です。

医者の祖-聖人とも謂われているヒポクラテスの時代から、賢者は云ってます。

 「名医とヤブ医者の違いは何か?」

 例えば、牛に餌をやります。

名医は牛が食べやすい所に餌を置きます。

 ヤブ医者は牛が食べにくい所に餌を置くのです。

 しかし、【あくまでも、食べるのは牛自身】なのです!


 患者さんもそう!


 【治すのは医者ではなく、患者さん自身】なのです!」


ところで、また
インプラントの事を、朝日が報じてます。

 インプラントの名医を掲載した雑誌を出したので、それを読み、その診療所か大学に行きなさい云々…。

 朝日は勿論、所謂《大新聞》は当てにしないことです。

 私が再三アドバイスしているように、《かかりつけの歯医者》か、《あともう1つ位の歯科医》に相談して決めることです。

 インプラントは、私が再三記してるように、しないで済むば、それに越した事はないし、【大切なのは、噛み合わせ=咬合です。】

インプラントは《必要悪》なのです。

 私のブログを、(どうか他の私のブログにも…)目を通してください。

とにかく、
 大新聞は《原発事故》の事も、きちんと報道してません。

 福島の人の苦しみは大変なものです。

 きちんと報道しているのは、東京新聞とラジオ位です。

 ネットの方がましです。

 右、左の問題でなく、《原発は止める》べきです。
【原発反対の人が沢山居る】のに、大新聞もテレビもきちんと報道しません。

 インプラントも然り!

 《かかりつけの歯医者が勧めたインプラントの歯科医》が、たまたま雑誌に載っているのら、それもまたいいですが…。

 雑誌だけを見て行くのはやめてください。

必ず、信頼できる歯医者に相談して、かつ、直接自分で、確認する事です。

 私は、その《信頼できる歯医者の》1人と自負しています。…!


 繰り返します。
私のブログを読み続けてください。


 微力ながら、誠意を尽くします。

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インプラントは《必要悪》か?

2012-06-16 | 歯科治療

-恐いのは、インプラントではなく、【インプラントの合併症】

です。

私は筋を通すという意味合いで原理主義的なところが多分にあるのですが、

イスラム原理主義などや、イスラエルのニュースなどで、悲惨なテロや殺し合いなどを知ると宗教なんて必要なのかと憤りを強く覚えます。歴史を振り返っても宗教戦争、虐殺、処刑等枚挙に暇ありません、

現在もそうです…。

私のような哲学を学んでる者からすると、「人間は、歴史、経験からは何も学んでないなぁ。」
と強く思うんですね。
宗教なんか必要ない、とも…。

しかし、ただ…、

12年前、暴飲暴食が祟り、1ヶ月入院しその休診中、留守を任せた従業員四人に診療費、薬、備品等を盗まれ、精神的に参った時、ふと何かにすがりたくなりました。(やなことは重なるもの、泣きっ面に蜂とはよく言ったものです。)

 その際、手に取った宗教学者の本に、
「…宗教と宗教心の違いはともかく、宗教が何故必要かというと、それは宗教は《必要悪》というものを認める心を教える事にあるのです…。」

 更に続きます。
「物事に執着せず、寛大、寛容な精神を育む事です。【阿修羅】という執着心に取りつかれた、【憑かれた神】が居ますが、あれは、実は【正義の神】なのですよ。…人を裁かず、許す心を持つことが大切です。…」

 この学者は、キリスト教の学者ではなく、仏教学者です。

 これは、私には、《目から鱗》でした。

 「宗教の最も大切な意義は《必要悪》を認める事…。」
私は感動しました。

体は壊す。金は盗まれ、聞く耳を持たない患者は居る。歯科医師会はあてにならずで、何が正義だかわからず、やけにもなり、まさにそこには【正義に憑かれて】、【阿修羅】になっている自分が居ました。

さて、インプラントですが、
 インプラントが誘因(誘引ー引き金)になるものとして、まず骨粗鬆症があります。

 発ガン性はないと思われますが、癌の悪化にはつながります。

あと、認知症(呆け)、関節への影響、悪化、痛みも伴って…。ですね。
もちろん、これらは、はっきりとはまだ科学的には証明されてません。

 じゃあいい加減じゃないか、と言う人も居るかもしれませんが、
 それは逆に、科学的、医学的ではありません。

 科学、医学の分野など、まだまだわからない事だらけ、謎だらけです。

 今は、インプラントに発ガン性はないと言われてますが、もちろん、それが、よりいい方に、はっきりと証明されるかもしれませんが、その逆もあるかもしれないのです…。

 インプラントの事故のニュースは報じられる事はありますが、インプラントが誘引(引き金)となるものは、あまり報道されません。

医療には事故の可能性は常にあります。

医療に限らず、人間のする事には、すべてに過失はあるものです。

ただ、《インプラントに限ると》その技術-スキル、知識の伴ってない歯科医が野放図にやり過ぎています。

 その主因はほとんどきちんと報道されません。

 それは、歯医者が過剰なのと、その主な収入源である保険点数が低すぎるのです。

 日本の医療費は決して高くないのです
 (歯科は特にその実情は悲惨です。)

 《食っていけない》から、【収入のいいインプラントに、未熟なーそれもまだ修行中の若い歯医者】が走るわけです。

勿論、大学病院でも、同様です。

 未熟な歯医者の事故と、優れた歯医者のやむを得ない過失を一緒に報道されては、優れた真面目な歯医者は報われません。

 私のような、極力【抜かない、削らない歯医者】はその医療レベルに見合う収入がないです。(なかには、私が削らないと、「治療してくれない。」と思う愚かな患者さんも居ますからね。勿論、私は説明しますし、わからない時、納得出来るまで説明を続けています。)

 ただ、【聞く耳を持ってない】患者さんは、私もお断りです。

とにかく、インプラントの事故はこのままではますます増えます。

私は5年以上前から警告していたのです。

 死亡事故が起こるまで、黙殺されましたからね。
やっと、私の所に取材に来るようにもなりましたが…。

繰り返します。インプラントの事故の主因は、優れた、真面目な多くの歯科医に見合う医療制度になっていないからです。
 医療制度の不備にあるのです。

もとい!  インプラントは必要悪か。

 インプラントは隣の歯を削らないで済むし、取り外しする事もなく、優れた利点はあるのです。

 症例を吟味できる医師のもとに、まず通院する事です。

そうですね。《かかりつけの医師》と《もうひとりくらい》には、相談、検討してもらう事です。

いきなり、大学病院に行くのは、本当に、愚かで最悪ですからね…!

ただ、やはり、私はインプラントにかかる費用を歯を残す事、いい意味での審美に使った方がいいと思いますけどね。

インプラントは、噛み心地はもちろん、審美性も良くはないですからね。

ただ、本当に、(私しかあまり言わないかなと思うくらいです。)

私が言いたい、伝えたいのは、インプラントをしてから、元気がなくなる人が結構いる事ですね。

本人や家族もその原因がインプラントによるストレスと感づき、私や医師に相談しに来る事もありますが、
 本人も家族も、インプラントを施した歯医者さえも、
《元気がなくなった原因》にインプラントがある》とは思ってない、感づかないのですね。

 「お袋が、親父が、どうも…インプラントをしてから、元気がない、呆けが進んだ…体、関節が痛くてゴルフも出来なくなった。あまり旅行にもな…?」

 本当に、私や、知り合いの医師、歯科医に相談に来るんですね。

 学会、勉強会等で、初めてお会いした医者、歯医者からも聞いたり、相談されたりもするのです。

(更に、時には高校の同窓会、医者、歯医者のいない飲み会でも。)

 時には、私が歯医者だとは知らない、知らせてない場ででさえも…。

「インプラントなのかなあ…。噛めるし、痛くもないし不具合もないけど…なんか近頃、元気なくてね…。…そんなことないよなぁ。歯医者もよく歯をみがいて、定診に来なさいとは言ってくれてるし…。」

 「インプラントで呆けが進むなんて事ないよなぁ?…お袋がインプラントしてからなんだよ。時期的には。元気がなくなって、呆けてきてさ。まあ、年もな、でもまだ80前だぜ…。」

 インプラントは《直接、骨に埋める》から、響くんですね。

 自分の歯にある【歯根膜】という素晴らしい、感覚器=クッションがないから、噛み心地もよくないし、《カーン、カーンと響くんです。》

クッションのない椅子、固いベンチみたいなものです。当然、ベンチにも出来不出来はありますけどね。

 顎関節は、背骨につながっています。

 背骨は全身に影響している事は言うまでもありません。

 だから、咬合と顎関節の具合を精査し、噛み合わせに真摯に細心の留意をしないといけないのです。

 《痛くない、動かない、噛めればいいというものではないのです。》

これらインプラントに伴う全身の不具合との関係は、いまだ、勿論、解明も証明もされてません。
人間の体は複雑で、謎だらけ、わからない事だらけです。

 優れた学者に見極めていただきたい気持ちでいっぱいです。

 真実はわかりません。

 常に真実を追及する事は何事にも最も大切な事です。

事実と真実は違います。
哲学的には、事実にとらわれすぎると真実を見失う事もあります。

 だから、私も、勉強、真実の追及の姿勢は自分にも常に、言い聞かせてます。

 ただ、目の前に、インプラントをしてから、元気がなくなったという《事実》を見ると、

やはり、目の前の事実を見逃すわけにはいきません。臨床医としては見据えていかなくてはなりません。

 臨床医としては、シンプルに素直に、理屈抜きに、考えこみ、多くの、私などより、優れた医者、歯医者と共に、改めて考え、真摯に、反省と自戒と共に、多くの人に忠告していきたいし、自身、忠告もしていただきたいとも思っています。。

銀座の親友の【噛み合わせ】の専門家の井出 徹先生、今後も貴重なアドバイスを頼みますね。

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私は悪口を言っているのではありません。

2012-06-03 | 歯科治療

 昨日、ツカダヨウコ?

と名のる女の人からブログを見たということで電話が来ました。 いきなり、
 「悪口言ってんじゃねえよ!バカヤロウ。」と言って電話を切りました。

 その後、「…。」
 3~4回無言電話が来ました。

 ツカダ?…おそらく名前もいい加減でしょう。口汚かったでしたし…。

繰り返します。 私は悪口を言ったのではありません。

 大学病院に通院してると誇らしげに言う患者さんが結構いるので、大学病院はその設備が必要な時に行った方がいいと言ったのです。

 その理由をいささか辛口に記したのです。

 もっと身近にいい医者がたくさん居ますよ、と。

肩書きはひとつの指標にはなるでしょう。
しかし、大切なのはやはり、その医者の《誠意》と《技術-スキル》です。

それを私自身、専門バカにならぬようにと、自戒を込めて、改めて記したのです。

 ニーチェの言う通り、《事実》ではなく《解釈》の問題なのでしょう。

 ただ、北朝鮮や中国ではないのですから、民主主義の理念である

 「私は君の意見には反対だ。しかし、君が自由に意見を言う事は断じて守る。」
 は常に踏まえておきたいですね。

 「悪口を言ってんじゃねえよ!バカヤロウ。」
 女の人です。(男でもですが。)
 不愉快ですね。
 私は弱いです。
 やなものです。気持ちも萎えます。

 キリストは弱者を許しました。ただ、キリスト自身は強い人でした。

 再び、ニーチェです。
《弱い人間は誠実であり得ない。》
 厳しいですね。
 耳が痛いです。

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