抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

歯は、あなたのその歯、抜かないというだけで、 その歯は役に立っているのです!

2017-11-02 | 歯科治療

《いいですか!インプラントが、いけないのは、インプラントが、恐いのは、インプラントが、抜けることではなく、残っている自分の歯を侵襲して、犯し、あなたの口を荒れ地、荒れ野にしてしまうことなのです。

核兵器を落とされた荒れ地、あなたの口が、荒野になるのです。

原発事故のように、ないしは、それ以上の、荒野に、……自分の歯が、安心して、安全に、快適に住めなくなるのです。

自分の歯の安住の地がなくなるのです。

自分の歯が、故郷に帰れなくなるのです。

故郷喪失です。》

私は、毎日のように、全国から、(時には海外からも)駆け込んでくる、その荒れ地 =枯れ野と化した、口の中を、目の当たりに、直接、見て、観て、診ているのです。

〔インプラントに、故郷を奪われた、口の中を。〕


【良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである】ーデカルト・方法序説より。


今や、あなたは、北朝鮮のミサイル=インプランの実験台(モルモット)かもしれません。


何で、歯医者は、こうも、安易に、歯を抜くのだろう?

{患者さんも、何で、こうも、安易に、自分の歯を抜く(抜かれる)のだろう?}

何で、歯医者は、こうも、[インプラントをやりっぱなしにする]のだろう?


何で、歯医者は、歯を大切にしないのだろう?

歯を大切にしないということは、患者を大切にしないということです。


 歯を抜くための口実に、揃えるさまざまな先端機器。

騙すための、顕微鏡、液晶画面…で、体裁の整っている治療計画、治療費検査等の見積書。

(使い方も、いい加減な、CTやらマイクロスコープ)

繰り返します。医科とは違うのです。

【歯科には、先端機器などありません。

CTも、マイクロスコープも、昔からあるものです。

テレビ、顕微鏡など、使い古したものです。】

冷静になることです。

ちょっと、立ち止まって考えれば、簡単に分かることです。

きれいに豪華に、これみよがしに、備え、権威付けをしているだけです。

惑わされないことです。

思わせぶりに、患者を乗せるだけです。

《そのコストの付けを、払うのは、患者です。》

乗せられず、暗示にかけられないで、騙されないこと、惑わされないこと、冷静になることです。

(一旦、距離をおいて、出直す気持ちで。)

素直に考えれば、簡単に分かることなのです。


私は、インプラントを全否定するものではありません。

私の親友に、両腕に刺青をしている歯医者がいます。

高校時代、かなりの不良で、警察にもかなり世話になった男です。

両腕、両足を縛られた独房で、考え、反省し、(筋金入りの不良だったから、頭はよかったのです。)

で、生来、手先が非常に器用で、祖父が働き者の優秀な歯医者だったので、勉強をし直し、猛勉強をして歯医者になりました。


彼は、インプラントをします。(それは、見事な施術です。)

彼は、その手先の器用さから、もちろん、学問的なこと、その優秀さもあり、技工士に頼らず、自分で、インプラントの上部も作り、全て、自らで完成させます。

まさに、勉強して、医学的にもしっかりした、手作りの見事な義歯であり、ブリッジであり、人任せでない、全て、見事な、手作りの技工物なのです。

彼は、刺青をしているからというわけでもないのですが、仁侠道(にんきょうどう)というか、当然、多くの患者をこなしません。

というか、多くの患者を診ることはできません。

手作りの丁寧な仕事です。

だから、また、当然、儲かりません。

優秀な衛生士と二人だけで、診療しています。

その刺青の親友が、私に、

《インプラントは、最終兵器だ。安易にするものではない。》と、教えてくれたのです。

インプラント手術から、上物、被せもの、その技工物から、全て、自分ひとりで、作り上げる彼が、言うのです。

(歯医者はもちろん、医者も感心する学門的評価も得ている、その見事な腕前、治療技術=スキルのある彼が。)

だから、彼が、私に、歯を抜かない、歯を残す、私の治療技術=スキルを教わりに来てくれるのは、私は嬉しいし、誇らしく思います。

当然、教えている私自身が、教わり、また、新たな発見もあり、本当に、お互いに、研究、試行錯誤、研鑽し、お互いの、その治療技術=スキルを、日々高めているのです。

但し、当然、彼のような歯医者は、レアケースで、なかなか、居ません。


【拳銃があると、打ちたくなる】と同様、インプラントがあると、(儲かることもあり、)インプラントをやりたがるのです。

何しろ、歯科は、まともにやっていては、特に、保険診療では喰えません。


これは、多くの人が想像しているより、深刻だし、医者との、収入格差がありすぎです。

(歯医者自身も愚かで、歯科業界の自業自得の面も、かなりあるのですが。)

バカな輩同様、儲かるインプラントを、安易にやりたがる不届き者が当然、少なからず、出てきます。

《それは、当然、安易に、歯を抜く、抜きたがる、不届き者が増えるということに他なりません。》


【私は、銃規制同様、インプラント規制も必要と、強く、確信します。】

インプラントを、1本すれば、40万~50万円。

2本なら、100万円以上です。

歯を残す治療は、なかなか、(日本では、アメリカ、ヨーロッパと違って、)評価されず、インプラントの、1割の収入にもなりません。

 で、私のように、他の歯医者の尻拭いや、後始末、大学病院でも、残せないという治療をして、正直、インプラント施術以上の時間をかけていると、(私も、凡人ですから、)

時に、虚しくもなります。


あげく、[私でも、残すのは難しい、…残せても、がっちり噛めるか……云々]と、説明すると、

何か、{なんだ、たいしたことないな。}と、がっかりされ、…

それは、いたしたことないのですが、なかには、正直、無礼な非常識な反応をする人もいます。

がっかりしたいのは、私です。

実際、がっかりしますが。


しかし、また、もちろん、理解と、誠意と、私の努力を、それはそれは、優しく、分かってくれる人も、多数居ます。

【感謝してなどと、おこがましいことは、云いません。

 云えません。


あたりまえです。それが、私の仕事なのですから。

私のプロとしての矜持です。】


素人は、アマチュアは、結果オーライでもいいのです。

しかし、プロは、断じて、結果オーライではいけないのです。

【プロは、過程=プロセスが大切なのです。】

それでも、神ではありません。

失敗もあるのです。

この時、結果オーライでは、何の向上も、進歩も、先の展望も、望めないのです。

修練、研鑽、日々の向上、成功は、過程=プロセスを、真摯に、謙虚に、重要視しなければ、生じないのです。


《結果オーライでは、反省も学習も、何らの進歩も、(真の喜びも)得ることはできない、望めないのです。》


もちろん、私も、仕事=治療以外では、結果オーライを、ラッキー、と喜ぶこと、しばしばです。

【しかし、仕事=治療では、プロとしては、結果オーライでは、プロ失格なのです。】

また、私は、改めて、確信します。
断言します。

プロセス=過程を、丁寧に踏んで、誠実に、進めていけば、最後は、最終的には、結果オーライに、必ず、なります。

[それには、やはり、初心を見失わず、あきらめないことです。】


患者さんも、あきらめないことです。

ただ、残念ながら、あきらめてしまう患者さんも、結構、います。

特に、歯では、死なないと、正直、みんな、思っているんですね。

何よりも、歯医者自身が、そう思っているのですから。

私も、歯では死なないと、思っています。

私は、患者さんにも、そう言っています。

〔ただ、私が、若干、異色なのは、だからこそ、自分の歯を、可愛がって、抜かないで、大切にしてください。

マイナス思考しないで、あなたのその歯を、邪険にしないでください。〕と、言います。

本来、異色でもなんでもないのです。

それを、《抜かないと酷い目に会うとか、

今のうちに抜きましょう。

今なら、間に合います。…等々、エトセトラ、エトセトラ…》

呆れます。

患者を脅かすのが、医者ですか?

不安を煽るのが、医者ですか?

それが、医者のすることなのですか?

騙されないことです。

口車に乗せられないことです。

【その歯医者は、本音は、ただただ、ひたすら、その歯を抜いても死にやしない。

さっさと抜いて、儲けよう!】

と、強く、思って、確信しているだけなのです。

抜きたくて、ひたすら抜きたくて、そうしたくて、たまらないのです。

早く、儲けようとしているだけなのです。


私の尊敬している作家の山口瞳氏が、言ってます。

「例えば、人間、ひとつの理由だけでは、絶対自殺しない。……何事も、両方の、反対側の面からも、見なくてはいけない。」

至言です。

私は、原則、医者、歯医者の味方です。

医者、歯医者を庇います。

私は、医者の仕事の厳しさを、看護師の仕事のハードなことも、直接知っています。

看護師はもちろん、医者も、決して、その仕事の厳しさ、精神的にも肉体的にも、ハードな厳しさを考えると、経済的にも報われていません。

悪いのは、介護ビジネスを喰い物にしている、一部の金儲けに長けた(たけた)ハイエナ業者と、企業です。

もちろん、ハイエナ業者と固く絆を交わしている医者も、ハイエナ医者もいます。

しかし、多くの、ほとんどの医者は、矜持を持って、その仕事の厳しさに見合わない収入で、患者さんを救っています。


さて、歯医者となると、私としては、より、複雑な思いが錯綜します。


歯医者の収入は、医者の半分以下です。

正直、地位的にも、医者より格下です。

歯医者に、なりたくて!と、…歯医者になった者も、ごくわずかです。

「そこそこ、儲かるかな?」と、思っていたら、実際は、過剰で、喰えない、潰れている歯医者も多数。

病院でも、歯医者は減らされるし、薄給です。

で、私はというと、医者にも歯医者にもなりたくなかった、考えようによっては、ただのボンクラです。


ただ、私は、大学院時代、当時、歯を残す治療では、日本一と、自他共に認められていた、長田教授の弟子になったの、大きな転機になりました。

学問的にはもちろん、長田教授の、治療技術(スキル)そのテクニックは、目を見張るものがありました。

私は、今でも、(否、今だからこそ、)長田教授の、その治療技術=テクニックは、改めて、日本一だと、確信します。

今の、歯医者は、地道に手先の修行、訓練をしません。

器械、器具、材料に頼り過ぎです。

《肝心の、それらを使いこなす器用さ、手先の訓練が未熟です。テクニックがないのです。》

繰り返します。医科と違って、歯科には、先端機器などないのです。

歯科の先端機器と称するものは、すべて、全て、10年前は、おろか、中には、20年、30年以上前からあるものです。

それを、先端機器と称して、これみよがしに、新しく?きれいに見せて、置いてあるだけです。

もちろん、優秀な材料、優れた機器は、使うことは、必要です。

しかし、大切なことは、(医科も同じです。)

【弘法筆を選ばず】なのです。

優秀な人間は、(もちろん、学問的にも、)自分に合った、最良の機器、器具、材料を、備えるものです。

また、その努力を怠りません。

(天才も含めて)プロは、その使命感を失わず、厭わず、努力もするものです。

概ね、学問的にも勉強しない者は、技術(スキル)、テクニックも下手で、稚拙です。

努力しないからです。その根気も集中力もないのです。

使命感などなく、その治療技術=スキルのなさ、下手な未熟なテクニックを、先端機器に?良い材料に?、薬に?新しい器具?に頼り、補えると、思っているので。信じているのです。

呆れます。愚かです。

それら、まやかしの先端機器のつけを、払うのは患者さんですよ。

液晶画面だ、顕微鏡だ、なんだで、脅かされ、不安になって、煽られて、無駄金を払うのは、患者なのです。


医科では、あり得ないことです。

患者を安心させるため、不安を取り除くために、医科では、先端機器を使うのです。

患者を、肉体的にはもちろん、精神的にも、救うために、安心させるために。

それを、歯科はどでしょう。実際にはありもしない先端機器で、患者の不安を煽るなんて!

さもしいです。情けないです。

《歯科は、医の原点を、目的を見失っています。

人間としての誠意も、誠実さも。

自戒を込めて、歯医者は恥を知り、猛省することです。

真摯に、紳士に、謙虚に、初心に還ることです。》


私の所に駆け込んで来て、

東京医科歯科大学のK教授のインプラント施術を受けて以来、体の不具合が、日増しに悪くなっている患者さんですが……。

(今、東京都歯科医師会に相談していますが、)

私は、K教授のインプラントが、失敗したのではとか、糾弾しているのではありません。

また、たとえ、問題があったとしても、プロとしての、プロセスをきちんと踏まえていれば、人間は神ではありません。

失敗もあります。

大切なのは、失敗への対応、対処、態度、行動です。


「インプラントは、失敗してない。」というのなら、それを、なんで、居留守を使ったり、電話に出なかったり、部下や、医局員に対応させたり、…あげく、患者を精神科に、回したりするのか、ということです。


私は、私独り。ただの、街医者です。

私が、K教授と同じことしたら、私の所に、17年いる優秀な、二人の助手は、私を軽蔑して、私の診療所を辞めるでしょう。


私も、大学病院に居ました。

私達、街医者に比べたら、大学病院は、理不尽な非常識な患者は少ないし、大学病院というだけで、逃げ道は、いくらでもあるのです。

私達、一介の街医者は、逃げられないのです。

教授が、医局員に頼るなど、言語道断ですが、医局員は、やはり、いい意味でも、悪い意味でも、上の先生を頼り、すがるものです。教授は、ある意味、その頂点です。

医局員への対応で、上の先生の器量が分かるのです。

教授が、(教授でなくても、)患者から、自分のした治療から逃げてはおしまいです。

くどいようですが、神ではありません。

人間には、失敗はつきものです。


私は、インプラントの後遺症に苦しんでいる、この患者さんを、2年、追っています。

私も、医者に、歯医者に、この患者さんのことで、私自身、日々、対応に悩んでいます。

[その体の不具合は、見ていて、本当に気の毒です。]


私は、この患者さんのことを、週刊ポストとサンデー毎日の、関係者に相談しました。

断じて、告発などとは無関係です。

医療行政のことを勉強し、詳しく取材しているからです。

私は、週刊ポストのおかげで、角川より、本の出版ができました。

毎日新聞が、掲載してくれたおかげで、TV出演もかないました。

ポストも、サンデー毎日の人も、親身に私の話を聞いてくれましたが、やはり、インプラントの後遺症を、インプラントのせいだと、言い切るのは、難しいようでした。

【正直、メディアが、インプラントの後遺症について、取り上げてほしい気持ちが、私にもありました。】

また、医科と違って、歯科の話題は、今一つ、インパクトがないのでしょう。


私は、朝日新聞の天性人語を物心がついた時から読んできました。

私は、だから、朝日を嫌いになれません。

しかし、1960年代、朝日に影響を受けて、小学、中学時代の在日の朝鮮の友達が、北朝鮮に還ったのを、目の当たりに見ています。

「あの国には、貧乏な人は居ない。みんな、穏やかに微笑んでいる云々……。」と、朝日が掲載したのも、読んでました。


高校時代は、朝日に影響され?、学生運動に身を投じ、私刑(リンチ)に合ったり、自殺した同級生も居ました。


私は、不良で、高校にも、ろくに行かなかったのですが、政治には関わらず、学生運動もしてなかったのですが、学生運動している友人と飲んでいるだけで、日本共産党の下部組織?民青(みんせい)の学生に、棍棒で殴られ、歯を折られ、顔が腫れ、痣ができました。


朝日は、どうも、やはり、エリート、インテリ、高学歴、権威?を庇いがちです。

私は、しかし、天性人語で成長しました。

どうか、朝日も、反核、反原発、【インプラント規制】の立場に、毅然として、なってください。

偽善はやめましょう。


朝日を読んで、北朝鮮を天国だと信じて、北朝鮮に還って、地獄に落とされた、私の小学時代の朝鮮人の親友の悲劇を、どうか、また繰り返させないでください。


インプラントの後遺症も、(死なないまでも、)日々の日常生活の不具合も、また地獄です。生殺しです。


[私に、〈権力と財力〉があったら。と、時に、頭をかすめます。]

しかして、また、私の好きな寺山修司が、よく言っていました。

(寺山修司のオリジナルではないと思いますが、)
「想像力は、権力に勝つ。」と。

若い頃から、(今も、)好きな言葉です。


あなたの自分の歯、《どうせ、噛めないから、役にたってないから。》という口車に乗せられて、焦って、安易に、抜かない(抜かれない)でください。

【そこに、きちんと、治まっているだけでも、歯並び、義歯、入れ歯の安定、顎、口の維持、健康に、充分、役にたっていることもあるのです。】

まずは、原則としては、インプラントを勧められた時は、インプラントをしてない歯医者に、相談することです。(インプラントをしていても、私の親友の、刺青の歯医者のような人間は稀です。)


少なくとも、豪華?な看板や、豪華な?張りぼてのような、歯科医院で、インプラントを大きく(ネットも含めて)宣伝、標榜している診療所には、絶対、行かないことです。

【実験台=モルモット、北朝鮮のミサイルの標的にされるだけです。】


結果オーライならいいのですか?

結果オーライでなかったら?…!


私は、インプラントを全否定するものではありません。

《インプラント規制が不可欠だ。》
急務だと言っているのです。

私は、日々、インプラントの後遺症に苦しんでいる人達を、目の当たりに、ダイレクトに、直接、見て、観て、診ているのです。

全国から、駆け込んでくるのです。


私の本、【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】

【やってはいけない歯の治療・角川書店】

読んでみてください。

インプラントを喧伝している診療所のその豪華さは、反面、不潔です。…………!!

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