抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

虚しく、悲しく、悔しいです。…勘三郎が死にました。

2012-12-06 | 歯科治療

虚しく、悲しく、悔しいです。…勘三郎が死にました。

  俳優の中村勘三郎さんが亡くなりました。

 食道癌からの、わりとよくある危険な)肺の病で亡くなりました。

 私は、前のブログはもちろん、再三再四、噛み合わせ=

咬合の不具合は全身に悪影響を及ぼすと主張、警告、アドバイスをしてきました。

  歯周病は肺の病のバイ菌の宝庫だとも!

  で、勘三郎さんの噛み合わせの不具合は2年以上前から懸念、指摘してました。

  で、勘三郎さんが【突発性難聴】になります、私の懸念が当たり、その後も、歯と噛み合わせ=咬合の不具合を治さないと、俳優としても、命取りになると…。

  勘三郎さんの食道癌はダイレクトには、歯とは関係ないかもしれません。

  しかし、歯は、どんな病にも間接的には、密接に関わります。

  そうでしょう?
口腔=クチは、 食べ物の、【食の入り口】ですよ!

  特に人生百年の時代です。(勘三郎さんは充分若かったです。)

  私は、《口から、モノを食べられなくなったら、死んだと同じ》だとも思います。

  何故、歯を大切にしないのだろう?

  虫歯や歯周病では死にやしないなんて、
 愚かだと思います。バカじゃないかと思います。

 だって、口を大切にしなければ、【間接的に死に近付くのは自明】です。
  真面目に考えれば、誰にもわかることです。

  第一、口から美味しく噛んで食べる、年を重ねても、そうしたいじゃないですか!
 楽しく、快感です。
(年取ると性欲も萎えますし…でもないかも?…しかし、やはり、性欲より、食欲ですよ!)…だと私は思います。

  勘三郎さんが優れた歯医者に通院してなかったのは残念ですが、(歯医者に行ったことはあるかもしれませんが、テレビを見てもわかるあの噛み合わせでは、優れた歯医者に通院してなかったのは自明です。

  本人も忙しくて、軽く考えてたのかもしれませんが、周囲の誰もが長年の間、指摘せず、忠告しなかったとしか思えません…。)

  多くの人は、有名人は名医にすぐ見てもらえるだろうと思いがちですが、実際、そうでもないのです。

  私の父は東大出のそれなりに名の知れた医師ですが、(89歳で現役ですが、)手術は70歳の時にやめました。

  父は、懸命で偉いと思いますが、
  中には、有名で、しかし、もう、技術(スキル)が落ちているのに、第一線から退かない医師もいるのです。

  いわゆる有名人は、どうしても、名の知れた医者に行くわけですが、既に、もう、治療が下手になっている医者に行きがちなのです。

  その医者が、自分よりも、今や現役バリバリの優れた医者に譲ればいいのですが、中には、有名人だからと、譲らす、自分が診たがる医者もいるわけですね。

  有名人の方も、有名な医者に診てもらってるんだと、喜ぶわけです。

 (天皇陛下は本当に優れた医者が治療しましたが、肺炎のことを考慮すると、優れた歯医者との連携もしてほしいです。絶対です。

―こういうのも、東大に歯科がない、医学部.歯科としてない日本の大きな弊害なのです。)

 勘三郎さんだってそうでしょう?

  難聴になった時、何故、優れた歯科医と連携しなかったのですか?
 医者が歯には疎かったことも原因にあるわけです。
   ましてや、食道癌の手術後は(どんな手術でもですが)何よりも肺の病、感染を防がなくてはなりません。

  それには、何よりも口と歯のケアも、並行して必要でしょう?
  優れた歯医者との連携です!

 だって、勘三郎さんは肺の病で(直接)亡くなったのですよ!…。

  食道癌の手術は成功してたのです。

  歯の病気、口腔(クチ)の病気はボディーブローなんですね。普段から鍛えておかないと、あとになって効いてくるんです。

 (閑話休題)
 では、有名人、無名の人、問わず、優れた医者はどうさがすか?…

 それは《身近に相性の合うかかりつけの医者》を持つことです。

  で、その医者が、
 《いい意味で患者離れがいいこと》です。

  自分の医院の規模で出来ない病気だったら、然るべく、きちんとした設備のある病院に、迅速に紹介してくれることです。

  こういうのもなんですが、
  ネットはひとつの目安に過ぎません。

  ネットも含め、
 《自分と相性の合うかかりつけの医者を、
 直接、持つことです。》


  勘三郎さんの話に戻ります。

   私のスタッフが言ってくれます。(感無量です。)「勘三郎さん、うちの医院に来て、先生に口と歯を診てもらってたら、少なくとも、耳の方は悪くならなかったかも…、なっても、悪化は防げ、早く治ったと思います。

 だって、先生は 2年以上前から、勘三郎さんの噛み合わせの不具合は言い続けていましたよね…あんなに…。」

これは、私の医者、歯医者仲間だけでなく、私の家族、身近な友人も言ってくれます。

  誤解を恐れずに言います。

 勘三郎さんの周囲の人達(家族も含めて)何故、彼に、口のケア、検診、健診、メンテナンスに通わせなかったのですか?
アドバイス、真摯に忠告しなかったのですか?

  あれだけの人です。
 いくらでも、周りに優秀な医者、歯医者はいたでしょう?

  (本人が行かなかった?…にしても…)

  私は、勘三郎さんの仲間、友人、(家族も含め)周囲の人達に猛省を促したいです。

  歯や口、噛み合わせ=咬合の病は、ボディーブローのように、あとになって効いてくるんです。
  最終ラウンドに、効いて、ダウンに至るのです。

 勘三郎さんは、ある意味、《医学部・歯科》でない日本の医療制度、教育の犠牲者です。

  ひょんなことでも、ナンデモ、私のとこに来てれば…。

   繰り返します。

 俳優勘三郎さんの周囲の人達(家族も含め)猛省してください。

 勘三郎さんの命を縮めた一端は皆さんにもあるのです。

 勘三郎さんは私と同世代です。

 生きてれば、末は人間国宝になれたかもしれないのに…。

日本の宝でした、のに…。

  残念です。
私は、虚しく、悲しく、悔しいです。……。

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《難聴》も《頭痛》も、その原因の70%以上に《噛み合わせ= 咬合の不具合》が

2012-12-05 | 歯科治療

《難聴》も《頭痛》も、その原因の70%以上に《噛み合わせ= 咬合の不具合》が大きく関わっているのに……。 

 先日、俳優の中村勘三郎の難聴に対して、何人かの医者が、やはり、単純に原因不明と雑誌で言ってました。


  また、「頭痛の原因の70%が、緊張型頭痛だ。」とテレビで、ラジオで説明した医者がいましたが、

  誰ひとりとして、難聴、頭痛に、『噛み合わせ=咬合の不具合が大きく関与していること』には触れませんでした。

 しかし、(おこがましいかもしれませんが)私や、優秀な医者、歯医者の間では、
《頭痛と難聴には噛み合わせの不具合が大きく関わっていることは、自明の了解事項》です。

  ただ、歯医者は優秀な人が少ないし、
  医者も、歯のことを知らない人が多いのです。
 私が再三言ってる(もちろん私だけではありませんが)、……

  【医学部・歯科】として、医者、歯医者を育成しないといけないのです。
  欧米はそうだし、常識です。

  ただ、日本人は生来器用なので、職人が入れ歯を作ってた歴史があり、歯科が医学から、若干離れ、発展した経緯があるわけです。

  歯科は技術屋、職人であり、医者じゃない、みたいな…。

  で、【東大に歯学部がない】わけです。

  だけど、医者だって、原則、手が器用でないと向いてません。

  ノーベル賞とった山中先生は手術が下手だったので、学者になったと、謙遜してましたが、臨床には不向きだったかもしれませんが、決して不器用ではありませんよ!
  というより、器用です。

  もちろん、歯医者にはもちろん、医者にも、不器用な人はいて、

  正直、不向きな人はたくさん居ます。

 ただ、概ね、日々、【勉強してない人は不器用です。】

  勉強してない人は、勉強嫌いなのですから、学習能力に欠け、同じミスを繰り返しますからね。
反省しないわけです。

  残念ながら、悔しいですが、やはり、医師としての自覚が足りない、偏差値の低い歯医者に、不向きな人は多いですね。

  その人達は、歯は抜いても死なないと思って、
  難聴や頭痛、関節から全身への影響とか、考えません。

   で、抜いてインプラントで儲けるわけです。
  お気楽です。
(あとは、偉そうにして。)

 【インプラント手術は器用でなくてもできます。】

  【親知らずなど、骨に埋まっている歯を抜く方が、インプラント手術より、難しい】です。

  というより、歯を抜くのも【手術】です。

 私や、多くの真面目な歯医者が施す、
 【歯をできるだけ抜かず、残す手術は、何より難しいのです。】

  断言します。

  歯を上手に抜けない歯医者でも、インプラント手術はできます。

  しかし、【歯を上手に抜けない人は、絶対、歯を残す手術は断じて出来ません…。!】

  噛み合わせの不具合を考えず、インプラントを入れている人は、辛そうな人もいるし、どことなく元気なく、頭痛も含めあちこち、関節が痛み、歯のことを知らない整形外科に通院してる人もたくさん居ます。

   もちろん、インプラントだけではありません。
  入れ歯が合わない。
 入れ歯をいれてない。

  なんとか、食べてる、   歯がない、噛み合わせ=咬合の不具合から、

  どうしても、不必要に食い縛る=クイシバル。
  耳は遠くるし、目もかすむ、頭痛はするし、あちこちの関節が痛い……。

  歯の、噛み合わせ=咬合の不具合からくる、不必要なクイシバリによるものはたくさんあるのです。

  でも、本人も、医者も、(歯医者すら)その原因に、気がつかず、薬漬けになってい人がそれはそれはたくさん居ます。
私は、いっぱい見て、治療も、アドバイスもしています。


  まさに、医学部に歯科のない悲劇です。

  現に、優秀な私の医者の友人は、皆、言います。

  特に、耳鼻科、眼科、整形外科などの人は、

 「もっと、私達も歯科を勉強しないと…!」と。
  私は、今、インプラントや、噛み合わせ=咬合の不具合の《後始末》を相当してます。

  もちろん、【歯を残す手術。できるだけ抜かない治療はさらにです。】

  後始末は最初からするより難しいですからね。
 口の中が荒れ地になってますから…。

  で、患者さんの中には、歯医者、医者に不信感を抱いてる人もいますし。

 正直、やりにくいです。そのストレス、プレッシャーはかなりのものです。

  まあ、でも、私も誠意、全力は尽くします。

  そのぶん、どうか、患者さんも無断キャンセルはしないでください。

   ドクターは私ひとりです。

   ダブルブッキングはしてませんし、しませんし、治療が難しいため、ダブルブッキングはできないのです。


  準備も、それなりの構えもあります。

  無断キャンセルはしないでください。
 (というより、それは、当たり前の常識ですが。)

  私が抜くと言った歯は、残りません。

  体の為にも抜いた方がいいのです。

  自惚れではありません。

 それだけの、《治療技術=スキル》は、培ってきました。

  実績も修行も積み上げています。


  ただ、私も拙い男です。感情を持った欠点だらけの人間です。

  理屈抜きの相性はどうしてもあります。


  私は、原則、患者さん、(スタッフとも)プライベートな付き合いは、一切しません。うちのスタッフ二人は10年以上いるベテランで二人とも美人です。しかし、私は、コーヒーすら一緒にしたことはありません。幸い、二人は仲良しで、プライベートにも付き合ってるようですが。私はスタッフと忘年会もしません。

  仲のいい人が患者さんというのはたくさんありますが、

  患者さんから、その後プライベートでも仲良くなる、仲良くする、付き合うというのはありませんし、私の方からは、決してしません。

  私は、元々、付き合いの広い人間ではありません。

  独りで、本を読み、映画も、女房、子供はもちろん、友人とも行きません。独りで鑑賞します。

  元々、協調性はありません。(医師会等の集まりにも、宴会には出ません。)

酒は好きですが、気のあった人としか飲みません。でないと、楽しめません。私には時間の無駄です。《人見知りなのです。》

   だから、相性はありますが、患者さんを色眼鏡で見ることはありません。

  繰り返します。

 歯が悪くなると、耳も目も、頭痛も、全身の関節も、必ず悪くなります。
  悪影響を及ぼします。

  繰り返し、断言ます。
 【歯の治療の初心は、その歯がまず、残るのかです。それが、歯医者の初心であり、務めです。】
 骨は再生します。
歯は抜いたら、生えてきません。

  抜くだけだったら、インプラント手術だって、やらせたら、歯医者より、医者の方がずっと上手いかもしれません。
 外科医なら専門が何でも、できると思います。

 外科治療がができる人なら、獣医でも。(誤解しないでください、獣医を下に見ているわけではありません。

 私は、歯医者として、医者より下に見られて、さんざん悔しい思いをしてますし。)

 繰り返します。

 歯科医師の、プロとしての初心は、
 歯を残すこと【その保存】に、まず、在るのです。

  そこから、抜くか、被せるか、修復か、入れ歯か、インプラントか、なのです。

多くの真面目な歯科医師は、もちろんそうした初心は当然持っています。

  私は、【保存の、治療技術=スキル】の専門医です。

  できるだけ抜かない、むやみにに削らない歯科医師、専門医です。

その保存治療技術=スキルには、日々、研鑽、修行し、その実績もあげています。

  但し、他に取り柄のない、欠点だらけの、ツマラナイ男でもあります。

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