抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

奇跡は、結果にはなく、プロセスにあるのです。

2019-06-02 | 歯科治療

倫理はプロセスです。

倫理は、幸福論です。


幸福は、結果ではないのです。

そのプロセスにあるのです。

結果オーライに、倫理も幸福もありません。


運もあります。

しかし、運を呼ぶのも、そのプロセスにあるのです。


努力などと、青臭いことは、云いません。

ましてや、根性とも、云いません。


プロフェショナルは、プロは、結果ではありません。


プロは、プロセス重視です。

そこには、才能も、また不可欠だからです。


努力だけでは、一流のプロにはなりません。


天才、フィギュアスケートの、羽生弦は、いみじくも、喝破しています。


「努力は、報われない。」と。

さすがです。


彼は、日頃から、それはそれは、退屈な、基礎のスケーティングの繰り返しをしているのです。


そのプロセスから、新しいステップ、発想が生まれ、あの華麗な、見事なジャンプと、芸術的なステップが生まれるのです。


もちろん、数多く失敗の繰り返しです。


しかし、それだけの、地道な努力をしていても、

本番で、失敗することも、しばしばです。


けがもあります。事故も、ハプニングもあります。


だから、羽生弦は、まだ、二十歳を、越えたばかりの時に、

「努力は報われない。」

と、喝破、言い切ったのです。


そこには、天才特有の、ニヒルな、シニカルな面も、姿勢も、ポーズも見受けられます。


【しかして、また、そこには、結果オーライなんかは、あるわけがない。

という、プロの矜持と、自負と、自信と、強い信念と…真実があるのです。】


「プロを舐めるな!」という。


努力は報われない。

〈普段の、不断の、努力を怠らない、一流のプロの、実感でもあります。〉


かつ、羽生の言には、どことなく、ユーモアもあります。

医学では、馬鹿の定義、というのは、ユーモアが分からないこと、とされています。


ユーモアを言えないことではありません。


オヤジギャクを、いくら言えたところで、ユーモアとは、無関係で、馬鹿は馬鹿です。


[要は、天才、羽生弦は、それはそれは、ひたすら、退屈な、基礎訓練を、人知れず、孤独に、日々、反復していたのです。

努力していたのです。


結果、その実感が、

「努力は報われない。」と、素直に出たのです。


それを、天才ならではのユーモアにくるんだのです。]


では、ユーモアとは何か?➰……

[およそ、世の中のバカらしいことを、やさしい眼で眺めること。]

に尽きる、そうです。


もちろん、私は、天才でも、なんでもありません。

どこにでも、ころがっている、凡人です。


しかし、私は、歯を残す治療技術(スキル)…

【こと、歯を残す治療においては、のプロです。】


私は、今、敢えて、自分を、手作りの歯医者。

プロの、歯医者の職人と、呼んでいます。(称しています。)


歯医者は、もちろん、医者も、手作業で始まり、手作業で終わるのです。


私も、日々、針の目に糸を通すような、退屈な訓練の繰り返しの手作業の訓練と研鑽です。


時に専門書で、確認、反復の繰り返しです。

《正直、退屈で、つまらないですよ。》


今、分数のできない大学生が、たくさんいる、と言います。


最初、私は、それは、オーバーではないか、と思いましたが、

決して、オーバーではなく、事実なようです。


私の教えている研修生に、灘高校から、東大の理三(医学部)に、ストレートで受かった、まさに、優秀な医者がいます。


彼は、私に言いました。

「先生、数学も記憶なんですよ。


たとえば、2分の1プラス3分1というのは、

6分の3プラス6分2というふうにして、(こうして、通分して)すれば、解ける。

と、ハウツーだけ、覚えるだけです。


なぜ、6分の3と2分の1が同じなのか?

なんて考えないのです。


覚えることが多くて、なぜ、何故、whyなんて考えないし、

受験勉強は、そんなこと考えてる暇はありません。

how‐toを、そればかりを、ひたすら、覚えるんです。


なぜ、why、なんて、考える、暇も時間も、余裕もないのです。」


しかし、それでは、なんでそうなるのか?

という、重要な過程、プロセスが抜けているよな。


医学だけじゃないけど、応用力がなければ、名医にはなれないよな。


彼は言います。

「そう思います。だから、東大を優秀な成績で、卒業したって、


およそ、使い物にならない医者も、政治家も、


財界だって、法曹界だって、

官僚も、社長も、会社員も、どこにでもいるじゃないですか。


学歴だけの学歴だけが人生のゴールのような、試験バカ、偏差値バカが。


役立たずの偏差値バカの、この世の害毒みたいな輩が。


挫折を知らず、自分がバカだとかんずいてない、

変なプライドだけで、


そういうのが、ロシアと戦争しようとか、言うわけですよ。」


こう、はっきりと言い切った、この東大出の優秀な研修生は、


私は、間違いなく、名医になると、確信します。


しかし、偏差値バカで、一流大学を出て、


分数は、小数は、…%とは、1割が10%とは、…とは、考えない、ただ、1割は10%とだけ、覚えて、

では、15%は何割?と、聞かれると分からない、答えられない、大学生が、一流大学でも、たくさん、いるのです。


しかして、また、私は、歯医者を、もっと嘆き、軽蔑します。


歯医者は、偏差値バカどころか、

本当に、偏差値も低いですからね。


ひたすら、歯を抜くハウツーばかり覚えて、

治療も、インプラントも、入れ歯も、虫歯も、歯周病も、なにもかも、


なんでもかんでも、

こうすれば、こう、という、チャートと、ハウツーばかり覚えて、

治療?をしているのです。


怖いです、恐ろしいです、おぞましいです。


歯の治療では、ダイレクトに死なないですからね。

(患者さんも、そう思っていて、歯を、

歯医者をなめていますしね。)


【何故、この治療をするのか、という、自覚と考え=プロセスが、全く、抜け落ちているのです。】


《結果オーライでは、ダメなのです。

真実は、すべて、そのプロセスにあるのです。》


退屈な手作業の繰り返しと反復の中に、閃光のように、

(時に、失敗もあり、

負けず、あきらめず、反省し学習し、)

新たな発想と発見が、素晴らしい、何かが、生まれるのです。


歯には、固さがあり、人それぞれ、個々の違いはもちろん、

ひとつの歯でも、層があり、それこそ、ミクロの単位で、固さが異なるのです。


(あまりにも、当然のことなのですが、)

レントゲンやら、顕微鏡やら、マイクロスコープ等で、固さが分かるわけがありません。


個々、それぞれ、先天的な固さに加えて、う蝕(虫歯)、等の細菌感染、老化によって、固さも、経年的に変化します。



また、こんな患者さんが、大学病院からの紹介で、私の所に来ました。


(歯科大学では、レベルの高い東京歯科大学からです。)


患者さんが、何度も、

「(問題の)奥歯が、臭うんです。」

と、訴えても、レントゲンでは、異常はありません。


様子を見ましょう。

と、何度も言われ、


私の所に来院しました。

《呆れます。レントゲンで、においの有無が、わかるわけないでしょう。


レントゲンで、においが分かりますか?

言わずもがなです。

問題外、論外。

言葉も出ません。》

まあ、この歯医者の、個人のレベルもありますが、


歯科大学の中では、レベルの高い、東京歯科大学で、この程度です。


AI、人口知能に、論理、確率、統計、そして、記憶、…人間が叶うわけありません。


また、AIも学習します。


人間は、記憶を、都合よく解釈する生理があります。


【認知医学では、私の記憶、ではなく、

私が記憶、なのです。】


記憶は人生、人生そのものです。

その記憶の解釈が、狂うと、うつ病を含めて、軽重を含め、精神病から、諸々、…


PTSD、トラウマ等々、

精神に障害が起こるわけです。


〈AIには、思い付き、思い込みはありません。

だからこそ、国語教育が、重要、不可欠なのです。〉

と、一流の、第一線の、AI研究者は、強く、警告します。


一流の科学者、数学者は、国語もできます。

語彙も文才もあるものです。


プロセスの分からない、偏差値バカが、

思い付き、思い込みで、…

リーダーシップを取ったら、どうなりますか。


サイバー、コンピューターネットワークの、この時代です。


SF小説、映画、漫画等、…絵空事ではありません。


その狂った指導者、リーダーに、


そのキチガイの、思い付きと思い込みで、核兵器のボタンでも、押されたら……。


(まあ、幸い、歯医者は、偏差値も低いから、世界を滅ぼせないでしょうが。)


《しかし、勉強だけの、偏差値だけの、結果オーライだけの、


偏差値バカのキチガイが、…戦争しよう、と、…核兵器を扱われたら。》

世界を破滅に導くかもしれないのです。


繰り返しますが、私は、インプラントを、全否定するものではありませんが、

但し、インプラントも、最終兵器です。


【歯科治療の初心は、歯を残すことにあるのです。

歯を残すことが、

歯医者のプロセス、


歯医者の務め、勤め、努め、なのです。

…歯医者の技(わざ)なのです。】


私の本、

[この歯医者がヤバい・幻冬舎新書]

[やってはいけない歯の治療・KADOKAWA]


電子書籍でも、好評です。

改めて、よろしくお願いいたします。


現在、新刊を、企画中です。


国語が大切です。語彙が、言葉の貧困は、世界を滅ぼします。


結果ではありません。


プロセスが、世界を救うのです。


スマホのせいもあり、語彙が貧困な人が増えているのが、現実です。


プロセスが倫理です。

幸せは、そのプロセスと、その記憶にあるのです。


奇跡は、結果ではないのです。

プロセスにあるのです。……。

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