倫理はプロセスです。
倫理は、幸福論です。
幸福は、結果ではないのです。
そのプロセスにあるのです。
結果オーライに、倫理も幸福もありません。
運もあります。
しかし、運を呼ぶのも、そのプロセスにあるのです。
努力などと、青臭いことは、云いません。
ましてや、根性とも、云いません。
プロフェショナルは、プロは、結果ではありません。
プロは、プロセス重視です。
そこには、才能も、また不可欠だからです。
努力だけでは、一流のプロにはなりません。
天才、フィギュアスケートの、羽生弦は、いみじくも、喝破しています。
「努力は、報われない。」と。
さすがです。
彼は、日頃から、それはそれは、退屈な、基礎のスケーティングの繰り返しをしているのです。
そのプロセスから、新しいステップ、発想が生まれ、あの華麗な、見事なジャンプと、芸術的なステップが生まれるのです。
もちろん、数多く失敗の繰り返しです。
しかし、それだけの、地道な努力をしていても、
本番で、失敗することも、しばしばです。
けがもあります。事故も、ハプニングもあります。
だから、羽生弦は、まだ、二十歳を、越えたばかりの時に、
「努力は報われない。」
と、喝破、言い切ったのです。
そこには、天才特有の、ニヒルな、シニカルな面も、姿勢も、ポーズも見受けられます。
【しかして、また、そこには、結果オーライなんかは、あるわけがない。
という、プロの矜持と、自負と、自信と、強い信念と…真実があるのです。】
「プロを舐めるな!」という。
努力は報われない。
〈普段の、不断の、努力を怠らない、一流のプロの、実感でもあります。〉
かつ、羽生の言には、どことなく、ユーモアもあります。
医学では、馬鹿の定義、というのは、ユーモアが分からないこと、とされています。
ユーモアを言えないことではありません。
オヤジギャクを、いくら言えたところで、ユーモアとは、無関係で、馬鹿は馬鹿です。
[要は、天才、羽生弦は、それはそれは、ひたすら、退屈な、基礎訓練を、人知れず、孤独に、日々、反復していたのです。
努力していたのです。
結果、その実感が、
「努力は報われない。」と、素直に出たのです。
それを、天才ならではのユーモアにくるんだのです。]
では、ユーモアとは何か?➰……
[およそ、世の中のバカらしいことを、やさしい眼で眺めること。]
に尽きる、そうです。
もちろん、私は、天才でも、なんでもありません。
どこにでも、ころがっている、凡人です。
しかし、私は、歯を残す治療技術(スキル)…
【こと、歯を残す治療においては、のプロです。】
私は、今、敢えて、自分を、手作りの歯医者。
プロの、歯医者の職人と、呼んでいます。(称しています。)
歯医者は、もちろん、医者も、手作業で始まり、手作業で終わるのです。
私も、日々、針の目に糸を通すような、退屈な訓練の繰り返しの手作業の訓練と研鑽です。
時に専門書で、確認、反復の繰り返しです。
《正直、退屈で、つまらないですよ。》
今、分数のできない大学生が、たくさんいる、と言います。
最初、私は、それは、オーバーではないか、と思いましたが、
決して、オーバーではなく、事実なようです。
私の教えている研修生に、灘高校から、東大の理三(医学部)に、ストレートで受かった、まさに、優秀な医者がいます。
彼は、私に言いました。
「先生、数学も記憶なんですよ。
たとえば、2分の1プラス3分1というのは、
6分の3プラス6分2というふうにして、(こうして、通分して)すれば、解ける。
と、ハウツーだけ、覚えるだけです。
なぜ、6分の3と2分の1が同じなのか?
なんて考えないのです。
覚えることが多くて、なぜ、何故、whyなんて考えないし、
受験勉強は、そんなこと考えてる暇はありません。
how‐toを、そればかりを、ひたすら、覚えるんです。
なぜ、why、なんて、考える、暇も時間も、余裕もないのです。」
しかし、それでは、なんでそうなるのか?
という、重要な過程、プロセスが抜けているよな。
医学だけじゃないけど、応用力がなければ、名医にはなれないよな。
彼は言います。
「そう思います。だから、東大を優秀な成績で、卒業したって、
およそ、使い物にならない医者も、政治家も、
財界だって、法曹界だって、
官僚も、社長も、会社員も、どこにでもいるじゃないですか。
学歴だけの学歴だけが人生のゴールのような、試験バカ、偏差値バカが。
役立たずの偏差値バカの、この世の害毒みたいな輩が。
挫折を知らず、自分がバカだとかんずいてない、
変なプライドだけで、
そういうのが、ロシアと戦争しようとか、言うわけですよ。」
こう、はっきりと言い切った、この東大出の優秀な研修生は、
私は、間違いなく、名医になると、確信します。
しかし、偏差値バカで、一流大学を出て、
分数は、小数は、…%とは、1割が10%とは、…とは、考えない、ただ、1割は10%とだけ、覚えて、
では、15%は何割?と、聞かれると分からない、答えられない、大学生が、一流大学でも、たくさん、いるのです。
しかして、また、私は、歯医者を、もっと嘆き、軽蔑します。
歯医者は、偏差値バカどころか、
本当に、偏差値も低いですからね。
ひたすら、歯を抜くハウツーばかり覚えて、
治療も、インプラントも、入れ歯も、虫歯も、歯周病も、なにもかも、
なんでもかんでも、
こうすれば、こう、という、チャートと、ハウツーばかり覚えて、
治療?をしているのです。
怖いです、恐ろしいです、おぞましいです。
歯の治療では、ダイレクトに死なないですからね。
(患者さんも、そう思っていて、歯を、
歯医者をなめていますしね。)
【何故、この治療をするのか、という、自覚と考え=プロセスが、全く、抜け落ちているのです。】
《結果オーライでは、ダメなのです。
真実は、すべて、そのプロセスにあるのです。》
退屈な手作業の繰り返しと反復の中に、閃光のように、
(時に、失敗もあり、
負けず、あきらめず、反省し学習し、)
新たな発想と発見が、素晴らしい、何かが、生まれるのです。
歯には、固さがあり、人それぞれ、個々の違いはもちろん、
ひとつの歯でも、層があり、それこそ、ミクロの単位で、固さが異なるのです。
(あまりにも、当然のことなのですが、)
レントゲンやら、顕微鏡やら、マイクロスコープ等で、固さが分かるわけがありません。
個々、それぞれ、先天的な固さに加えて、う蝕(虫歯)、等の細菌感染、老化によって、固さも、経年的に変化します。
また、こんな患者さんが、大学病院からの紹介で、私の所に来ました。
(歯科大学では、レベルの高い東京歯科大学からです。)
患者さんが、何度も、
「(問題の)奥歯が、臭うんです。」
と、訴えても、レントゲンでは、異常はありません。
様子を見ましょう。
と、何度も言われ、
私の所に来院しました。
《呆れます。レントゲンで、においの有無が、わかるわけないでしょう。
レントゲンで、においが分かりますか?
言わずもがなです。
問題外、論外。
言葉も出ません。》
まあ、この歯医者の、個人のレベルもありますが、
歯科大学の中では、レベルの高い、東京歯科大学で、この程度です。
AI、人口知能に、論理、確率、統計、そして、記憶、…人間が叶うわけありません。
また、AIも学習します。
人間は、記憶を、都合よく解釈する生理があります。
【認知医学では、私の記憶、ではなく、
私が記憶、なのです。】
記憶は人生、人生そのものです。
その記憶の解釈が、狂うと、うつ病を含めて、軽重を含め、精神病から、諸々、…
PTSD、トラウマ等々、
精神に障害が起こるわけです。
〈AIには、思い付き、思い込みはありません。
だからこそ、国語教育が、重要、不可欠なのです。〉
と、一流の、第一線の、AI研究者は、強く、警告します。
一流の科学者、数学者は、国語もできます。
語彙も文才もあるものです。
プロセスの分からない、偏差値バカが、
思い付き、思い込みで、…
リーダーシップを取ったら、どうなりますか。
サイバー、コンピューターネットワークの、この時代です。
SF小説、映画、漫画等、…絵空事ではありません。
その狂った指導者、リーダーに、
そのキチガイの、思い付きと思い込みで、核兵器のボタンでも、押されたら……。
(まあ、幸い、歯医者は、偏差値も低いから、世界を滅ぼせないでしょうが。)
《しかし、勉強だけの、偏差値だけの、結果オーライだけの、
偏差値バカのキチガイが、…戦争しよう、と、…核兵器を扱われたら。》
世界を破滅に導くかもしれないのです。
繰り返しますが、私は、インプラントを、全否定するものではありませんが、
但し、インプラントも、最終兵器です。
【歯科治療の初心は、歯を残すことにあるのです。
歯を残すことが、
歯医者のプロセス、
歯医者の務め、勤め、努め、なのです。
…歯医者の技(わざ)なのです。】
私の本、
[この歯医者がヤバい・幻冬舎新書]
[やってはいけない歯の治療・KADOKAWA]
電子書籍でも、好評です。
改めて、よろしくお願いいたします。
現在、新刊を、企画中です。
国語が大切です。語彙が、言葉の貧困は、世界を滅ぼします。
結果ではありません。
プロセスが、世界を救うのです。
スマホのせいもあり、語彙が貧困な人が増えているのが、現実です。
プロセスが倫理です。
幸せは、そのプロセスと、その記憶にあるのです。
奇跡は、結果ではないのです。
プロセスにあるのです。……。