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私は、〈暮しの手帖〉を、愛読しています。
この8月、96歳で亡くなった母が好きで読んでいて、私は物心ついた頃から、見るともなく、めくっていました。
もちろん、母に言われて読んだのでもなく、子供心に引かれて、〈暮しの手帖〉の購読は、今に続いています。
母は、芸能雑誌等も、好きで読んでいましたが(笑)。
……私はというと、中学位までは、好きな歌手、俳優はいましたが、とくに、芸能界には興味もなく、大人の雑誌では、〈暮しの手帖〉以外、読もうともしませんでした。
勉強の雑誌では、〈学習〉や〈科学〉、〈中学時代〉〈中3コース〉等々、あとは、やはり、私は、映画雑誌、漫画雑誌が主流でした。
ただ、〈暮しの手帖〉には、引かれてました。
[〈暮しの手帖〉は、一貫して、【良心と反戦の雑誌】でした。]
で、現在に至るまで、今も。
天才編集者、花森安治が創刊した〈暮しの手帖〉
その初心、表紙には、
[これはあなたの手帖です。
にはじまり、
ここには、いろいろなことが書きつけてあります………と
すぐに、ひとつふたつは、すぐ今日の暮しに役立ち、
せめて、ひとつふたつは、すぐには、役に立たなくても、
やがて、こころの底深くに沈み、いつか、あなたの暮し方を変えてしまう。……
そんなふうな……これは、あなたの手帖です ]
という、花森安治の言が記してある。
〈暮しの手帖〉は、そんな、…
心に沁みる雑誌です。
まさに、職人の手作りの雑誌です。
装丁は野暮だし、レトロです。
広告はなく、レトロです。
ひたすら、良い意味で、時代遅れです。
採算は合わないでしょう。儲けもなく、そこには、
編集長始め、編集者の良心と使命がにじみ出てる雑誌です。
以前は、月刊誌だったと思うのですが、今は、2ヶ月に一回、年6冊です。
〈暮しの手帖〉の素晴らしさ、見事さ、すごさと言ってもいいのは、防災、災害への備え、その対処にしても、
【国の指示、忠告よりも、的確、当たっていて、何より、実利的なことです。】
国の言うことよりも、〈暮しの手帖〉のやり方、指南のほうが、災害が防止、避難がより早く、安全に、できるのです。
《例えば、天ぷら、唐揚げ等の料理の際の火災事故を防ぐに当たっては、まず油のは温度を下げる=だから、野菜等々を油に入れる。慌てて水をかけるなんて危険❗とか。》
《石油ストーブ等の火災事故を防ぐのは、要は、酸素を絶つ=だから、毛布等を、慌てず、被せる。やはり、水をかけるのは危険❗とか。》
確か、国=消防庁は、水の使用を指導していたと思われます。
〈暮しの手帖〉は、実際に、実践した(肉体で、直に、取材、実践、実験して)それを、報告、記しています。
学者や国の、机上の、「こうすれば、こうなるはずだ」という空論は、〈暮しの手帖〉にはありません。
頭でっかちではないのです。
実利=プラグマティズムに徹しています。
だから、昔から、合言葉のように、云われていたものです?
「国が言っていることより、〈暮しの手帖〉の言っていることの方が正しい。当たってい。」と。
庶民に寄り添い、徹底して、その生活に則した雑誌です。
で、〈暮しの手帖〉は、原則、無宗教です。
だから、オカルト的なところはなく、超能力も信じません。陰謀論等は、論外、無視、排除です。
(私は、超能力は好きで、若干、信じているのですが……)
実利主義=プラグマティズムは、アメリカで生まれた思想ですが、一概に無宗教とは云えないのですが、無神論ではないのですが、異論もあるとは思いますが、無宗教です。
プラグマティズムは、悪は病気だと云います。
人生は1回きり、1度だけ、悪は、だから考えるな、遠ざける努力しよ!
知性と真理への愛にたよれと云います。
《皆が大切と考える、大切と考えがちな、良心の呵責や悔いの念も、プラグマティズムは大切でない》と云います。
そんなのに囚われるのは、悪だ。悪=病気に近づく、囚われると、ますます悪くなる。
と、プラグマティズムは説きます。
ずいぶん、楽観的ですが、それを、哲学的に、まあ、ある意味、理屈っぽく、難しく、難解に記しています。
がまんして読んでいくと、…、
そこには、一度きりの人生、心に深く、沁みるものもあり、感動もするし、時に、目から鱗が落ちる気持ちになることも、多々、あります。
プラグマティズムは、【希望の原理】と称する人もいます。
よく、無人島に持って行く一冊は、というと〈聖書〉とか答える人が多く、日本では、〈歎異抄〉が人気があります。
〈歎異抄〉は、親鸞の語録です。悪い意味でなく、親鸞のボヤキです。
私は、私だったら、無人島に、〈暮しの手帖〉を届けてほしいです。
丁寧に、丁寧に、購読します。
私は、〈暮しの手帖〉を、〈希望の手帖〉と、呼び、購読を続けます。
電気代が安くなるから、と、目先の利益に囚われて、安易に原発に頼るのは、希望があるでしょうか?
福島のことを考えても、原子力発電は、はたして、安いでしょうか?
【私は、歯を残す治療に、ひたすら、真面目に勤しみ、日々、励みます。】
希望を持って、希望の原理で、実利的に。
一度きりの人生です。
〈暮しの手帖〉とは比べるのもおこがましいのですが、
私の本、
【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】
【やってはいけない歯の治療・KADOKAWA】
【歯医者のホントの話・KKベストセラーズ】
よろしくお願いいたします。
電子書籍でも好評です。
私の診療所もまた、手作りで、レトロです。
母が亡くなり、納骨も済み、今、ここに至り、母への喪失感がますます、また日々募っています。
あまり、毒々しいことは控えますが、閉塞感ばかりの、この時世……、
ここに、また、やはり、ヴォルテールの言葉を記します。
言論の自由の、今も変わらぬ、不変の定義です。
「私は貴方の意見には反対だ。だが貴方がそれを主張する権利は命をかけて守る」
…又、「一般的に人間は犬に似ている。他の犬が遠くで吠えるのを聞くと自分も吠える」
……又、「あらゆる人間は平等である。それを異なるものにするのは、生まれではなく徳にあるのみ」
ガサでの戦争の悲惨さは、今更云々ではありません。
とりわけ、宗教(民族)戦争の悲惨……又、
「全ての宗教の中で、キリスト教は最も寛容を教えた宗教である。しかし今までのところ、キリスト教徒は全ての人間のうちで、最も不寛容な人たちである」
「戦争の目的は、その目的は、すべからく、盗むことをのみ、目的」としています。
やはり、ニーチェはすごい。
「教祖と信者の考えていることは、絶対に違う」
改めて、上記、私の本、
よろしくお願いいたします。
どうか、(インプラントにでなく)、自分の歯に、希望を持ってください。
私は、歯を残す治療の数少ない、その専門医です。
淡々と、日々、粛々と、歯を残す治療をしていきます。