地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

「はみだし公務員」

2011-08-09 | この「国」のこと
古川康佐賀県知事 の、玄海原子力発電所を巡る「やらせメール」問題・・・。

ことが原発の安全性に関わることですし、ここまで露骨では×はやむなしとしても、似たようなことはあるでしょう?!
方針や計画を実現する・・・そのためには、議会は勿論のこと、国や、マスコミや世論に「根回し」しなければならない。
その手立ての如何が指揮官としてヤリ手か、ヤリ手でないかの境目 

ちょっと引用が長くなりますが、同席した九電支店長が作った古川知事の発言メモは、ヤリ手知事の指揮官ぶりを学ぶにはいい事例・・・。
6月26日には国主催の県民向け説明番組が予定され、6月末から7月初めにかけては経済産業相が来県する・・・そんな段階での話です。

《古川知事「リスクは菅首相の言動」…九電メモに》   (8月6日YOMIURI ONLINE)
「・・・ 
▽6月20日から始まった国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議で、国の緊急安全対策を評価するコメントを出してもらえるように説得工作すべしと国に進言しているが、国側は「裁かれる立場なので言いにくい」と頼りない。
▽説明番組は中継し、県民代表5人程度が質問する形で開催する予定。1人は商工会議所の専務理事を予定。反対派から代表者を選ぶのが難しく、残りは普通の参加者を選ぶことになる。
▽県民の不安は放射線への恐怖。長崎大学の放射線医学の専門家に同席してもらうことも考えている。
▽以下の2点を九電にお願いしたい。
〈1〉自民党系県議は再稼働の必要性をわかっているが、寄せられた不安の声に乗って発言している。支持者からの声が最も影響が大きいので、色々なルートで議員へ働きかけるよう、支持者にお願いしてほしい。
〈2〉説明番組の際に、発電再開容認の立場からも、ネットを通じて意見や質問を出してほしい。
▽危惧される国サイドのリスクは菅首相の言動。発電再開に向けて首相自身のメッセージが発せられない。首相の言動で考えているスケジュールが遅れることが心配」


さすがに、官僚出身の「的確」な分析と指示だと感心させられます。

 古川康さん。
昭和33年(1958)佐賀県唐津市生れ。
ラ・サール高校から東大法学部―自治省(現総務省)―長崎県総務部長なども経て現在、佐賀県知事3期目。
長野県の企画課長、地方課長も歴任されています。
この時、村山建大のペンネームで県庁の友人たちと出版したのが『現代信州の基礎知識-Hamidas(ハミダス)』。
どこにしまいこんだか?
oyajiもユニークなネーミングに惹かれて、興味津々『ハミダス』を買った一人・・・。
3万2千部売れて長野県内のベストセラーだったとか。

「はみだし公務員」を自負?してきた古川さん。
この3月に 《地域に飛び出す公務員を応援する首長連合》 なるものを発足させています。

        
        (この人は「はみだし政治家」?貴重です)

古川さんの、
・徹底した現場主義
・「アウトコースぎりぎりの仕事」(首長連合発足のメッセージから)
・「飛び出す公務員」の応援
↑ いいですね~~。

「成人式の記念写真が送られてきたとき、誰だって豆粒みたいな自分の写真を必死で探すでしょう。みんな自分が好きなんです。そんなふうに自分の暮らすまちを好きになる。それが地域づくりの原点かな」
・・・にも共感です。

まちや地域への愛着が薄れ、
上から目線のサラリーマン公務員が増える中で、
古川さんのような指揮官はとても貴重。
まあ、
今回のメール問題は「アウトコースぎりぎりの仕事」というよりは「はずれてしまった仕事」 
これから、
どんなボールを投げるか注目です。
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