地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

「器」

2011-01-31 | この「国」のこと
「あいつはその器じゃないよ!」
なんてよくいいますが、
確かに生まれながらの「器」というものはあると思います。

逆に、
「器」とはみられていなかったけれど、
機会があってその立場を与えられると、
メキメキと頭角をあらわして「器」らしくなることも  

この「まち」の、以前のことです。
豪放磊落なN市長の下で堅実な“女房役”を務めていた役人出身の助役、Yさん。
N市長の国政転出で、急きょ、その後任に担ぎ出されたわけです。
地味なタイプで、今流にいえばパフォーマンスなど縁がなく、風貌的にも「ちょっとね~」といったイメージでしたが、選挙戦を戦い抜いて市長となるや、日に日に風格もそれらしくなり、持ち前の政策力で“信州行革”を推進し、労働組合とも溝は深めず、全国でも有数の実績を残すヤリ手の市長さんとなりました。
「器」が後からついてきた?!ケースです。

さて、菅直人さんは首相の「器」か?
・・・といっても、
そのことに答える何物も持ち合わせていませんが、
巷の評価はますます手厳しくなっています。
「器」ではないのかもしれません。
あるいは、
「器」へと脱皮させる 許容性 が、
もうこの「国」にはないのかもしれません。



1980日続いた小泉純一郎内閣の後は、
 ◇安倍晋三内閣   266日
 ◇福田康夫内閣   365日
 ◇麻生太郎内閣   358日
 ◇鳩山由紀夫内閣 266日
そして現在の菅直人内閣は236日・・・。

いずれも短命ですが、
それは「器」でなかったからなのか?
あるいは、
政界やマスコミに「器」をつくる許容性がなくなったからなのか?

oyajiは後者だと思います。
前原誠司さんでも
谷垣禎一さんでも
渡辺喜美さんでも
多分、同じことの繰り返しが続きそうです。

小選挙区制で安定した選挙基盤が持てない、
ネジレ国会で政権運営に汲々とする、
一挙手一投足から一言半句に至るまで「監視」される・・・。
これでは「器」が成り立ちませんね 
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百花繚乱・・・。

2011-01-27 | この「国」のこと
まるで 百花繚乱 ですね。


(待ち遠しいよね、花の春が・・・)

国と対置する地方には、
都道府県があって市町村がある・・・というのがこの国の地方行政のカタチで、
都道府県は1都1道2府43県の全部で47があるわけです。
平成の大合併では市町村数はかなり減りました。

まあ、
この辺までは誰でもが知るところですが、
特別区や政令市や中核市、
広域連合、
道州制構想・・・ともなると、
耳にはしていても中身までわかる人は少ない?!

oyajiも似たようなものす  

で、
最近は「大阪都」だとか、
「中京都」だとか、
さらには「新潟州」なんて構想も“乱入”してきて、
ますますわからなくなりました。

《橋下知事、河村市長ら「都」構想実現へ選挙協力》    (10年12月21日YOMIURI ONLINE)
「大阪府の橋下徹知事は20日、地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下知事)の会合に河村たかし・名古屋市長と来年2月の愛知県知事選に出馬する大村秀章・衆院議員を招き、それぞれが主張する「大阪都構想」「中京都構想」の実現を目指して互いの選挙で協力していくことを確認した」


《知事「新潟州構想」を提唱 新潟市長と 県と政令市二重行政を排除》    (1月26日YOMIURI ONLINE)
「・・・泉田知事と篠田市長は、記者会見で、「市町村の規模や能力が拡大しているにもかかわらず、地域主権改革の動きが停滞し今後の道筋が見えない」「19政令市が提案している『特別自治市』を国が本格的に検討していない」などと国の姿勢を批判した。構想では、基礎自治体として、東京都の特別区よりも自立度の高い特別区と、それを束ねる州をイメージ」


学者議論ではなく、当事者の首長が推進しようとしているところが特色でしょうか? 
(皆さん、硬直した国政よりトップダウンのできる地方政治の方が楽しそう  ですね)


ちょっと整理してみます。
先ずは日本国憲法
第92条→→「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。」
その法律とは地方自治法
第1条→→「この法律は、地方自治の本旨に基いて、地方公共団体の区分並びに地方公共団体の組織及び運営に関する事項の大綱を定め、併せて国と地方公共団体との間の基本的関係を確立することにより・・・」
とあり、
第1条の3第2項→→「普通地方公共団体は、都道府県及び市町村とする。 」
・・・となっています。

都道府県の中にある巨大な政令市、
平成の大合併で巨大化したいくつかの中心市。
中央との関係ばかりでなく、都道府県との二重行政をマナ板にあげて効率化、スリム化を図ることは必要です。

極論ですが、
さらに市町村合併が進んだら、
それこそ都道府県と限りなく近づいてしまいますね。
◇平成の大合併により新潟県では112あった市町村が30となっていますが、例えば下越・中越・上越の3つに・・・
◇長野県は市町村数が77と北海道に次いでまだ多いのですが、すでに10の広域連合が発足していますし、さらに集約化すれば北信・東信・中信・南信の4つに・・・
◇静岡県も、律令時代に近い伊豆(伊豆)・静岡(駿河)・浜松(遠江)の3つに・・・
みたいになったら、
この国は200~300の都市国家?!

総務省の 「定住自立圏構想」 は、そんなエリアで描かれているのでしょうか?

《長野市長、自立圏検討を表明 「中心市として周辺の市町村に相談」》    (1月26日信毎web)
「・・・鷲沢市長は、2009年7月に飯田市と下伊那郡13町村が協定を結んで定住自立圏を形成した例に触れ、長野市として検討会を立ち上げる意向も示した上で「定住自立圏がどの程度の効果があるか、十分検証したい」と述べた。また、広域行政をめぐって「やらなければいけないことはこれから増える」との認識を示し、他市町村との連携の具体例として観光行政や公共交通、コンピューターシステムの統合などを挙げた」


 ・・・で、
そんな傾向が進めば進むほど「役所が遠くなり」「固有の地域性が失われる」ことも確か。
巨大化することで失われていく、
かつての村や町単位の住民自治や伝統・文化をどのように創り、
守っていくかが、
より差し迫った日常的な課題だと思っています。
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「29%」はすばらしい数字・・・。

2011-01-26 | Weblog
ごみの排出量は経済のバロメーター・・・というのが定説でした。
右肩上がりの経済成長とともに、ごみもまた増え続けてきたのは事実です。
それに伴って処理施設の整備が必要となりましたが、
有害化学物質などへの危惧や、
「総論賛成各論反対」もあって、
焼却施設も、
埋立施設も、
整備はデッドロックに乗り上げています。

そんな背景も手伝って、
廃棄物行政は「ごみを減らす」循環型社会へと大きく舵取りを変えて久しいのですが、
減速経済に転じているとはいえども、
 40万都市の リサイクル率29%  はすばらしい数字です 

《ごみ減量、長野市快調 有料化が奏功、2年前比14%減》   (1月25日 asahi.com マイタウン長野)
「長野市のごみ減量が快調だ。今年度の市民1人当たりの可燃ごみの量(市の推定値)は136キロと、2年前に比べて14%減少。リサイクル率は、約29%と5ポイントも上がった。一昨年秋のごみ袋の有料化が大きな効果をもたらした結果だが、市は、さらにごみ減量を進めるために新たなごみ処理計画の案をつくって公開、市民から意見を聞いている」



(この「まち」の分別収集前のごみ集積所の様子)


さて、
ごみの有料化。
水道も電気も使った量に応じて負担(料金)がかかる・・・だから節約する。
ところが、
ごみについては長らく、
「ただ」で「速やかに」処理することが市民サービスとされてきました。
衛生管理―という原点や、
不法投棄への懸念や、
勿論、
新たな住民負担が増えることへの拒否感も、
選挙への配慮もあったでしょう。

また、そもそも住民税にはその負担が含まれているーという説もあります。

が、
ごみの減量を誘導するためには「排出量に応じた負担」(有料化)という仕組みを導入することは必要です。
そこから、
ごみとのお付き合いが変わるからです。

で、
oyajiが気になるのは住民税との関係・・・。
「それなりの住民税減税」がベストだと思いますが、
次善の策としては何らかの還元策・・・。

努力に対するメリハリある 見返り=褒賞的な還元策 はとられるべきだと思います。
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「教師多すぎ」

2011-01-25 | Weblog
 NHK『鶴瓶の家族に乾杯』 は、結構みてしまいます。
飾らない鶴瓶さんのキャラが、oyajiみたいな地方人にもフィットするんでしょうね 

この番組、ウイッキペディアによれば1995年に『さだ&鶴瓶のぶっつけ本番ふたり旅』として、さだまさしさんがメインで鶴瓶さんは旅のパートナーでスタートしたとか・・・。

さて、
1月24日の放送は「川平慈英 香川県観音寺市」(後編)。


(↑ 本文とは何の因果関係もありません)

「俳優・川平慈英が、香川県観音寺市を旅する後編。讃岐うどんを食べて、だしの「いりこ」に興味を持った川平は、いりこの産地・伊吹島へ向かう。海上タクシー運転手のサービス満点のガイドに驚きながら、いりこ工場や、島で唯一の学校へ案内してもらう。そこで、川平は中学生に英語を教えるが・・・一方、鶴瓶は、古い町並みが残る路地を歩いていると“味めぐり”ができる、しにせの店を発見。そこで魅力的な家族に次々と出会う」

・・・というストーリーで、
とても魅力的な皆さんの登場でした 

で、
ビックリしたのは伊吹島の教育・・・というか児童生徒の数に比べた教職員の数!!
伊吹島は観音寺港より西10kmにあって人口は7百人余。
島には小、中学校があって伊吹小の児童は15人、伊吹中の生徒は9人(?)
それに対して、校長、教頭、養護、事務などは小中兼務としても、全体で児童・生徒数に匹敵するくらいの教職員がいます。

まあ、
これは伊吹小、中学校だけではないでしょうが 小規模校の教職員の数 については常々??を感じますね。
そりゃ、教育は大切ですよ。
「米百俵」の先例もありますし、飲まず・食わずで子どもの教育にかける親は古今東西数多・・・。
それに、
憲法下では等しく教育を受ける権利は有するわけです。

が、
この財政難の時代、
教育とて”治外法権”に非ずで、
それなりの効率や費用対効果も考えるべきだと思います。
(何しろ小学校53人、中学校47人、高校48人のクラスで教育を受けた身のヒガミ? でも、大勢の中で揉まれて育つということは貴重です)

インターネットであたっていたら2chにも行き着きました。
案の定、
「こんな小規模校でも校長と教頭がいるんだな 」
「一人でいいだろw 仕分けしろ!」
「先生多いなw」
「先生同数か」
「人数に対して先生の比率が多いな」
「教師多すぎ」
・・・などなど書き込まれています。
本音の部分でしょう。

『鶴瓶の家族に乾杯』は、結構みてしまいます 
鶴瓶さんもですが、忘れてならないのがNHKアナの 小野文惠さんの魅力 。
小野さんあってこその番組でしょうね!
(oyajiでした)
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どうせ同じ税金をとられるなら・・・。

2011-01-23 | Weblog
“票ほしさの公約“という見方もあるかもしれませんが  この 挑戦 を買いたいですね。

《町民税10%減税条例を可決…愛知・大治町議会》    (10年12月22日YOMIURI ONLINE)
「岩本町長は今年5月の町長選で町民税減税を公約に掲げて初当選していた。同町は地方交付税を受けており、この日の町議会では「ばらまきではなく、税を恒久的な福祉政策に充てるべきだ」と反対討論も出たが、行財政改革をさらに進め、住民サービスを後退させないとする付帯決議を同時に決めたうえで可決した」


総務省によると、
今年度、
市町村税を減税したのは他に名古屋市、半田市、北本市。


(またまた登場していただきました・・・名古屋市長さん)

税収が落ち込む反面で支出は増える一方ですから、減らすなんてトンデモナイ!・・・というのが玄人筋の見方でしょう。
が、
住民税減税を支持したいですね。

「入りを量りて出るを為す」
が、
往々にして
「出るを量りて入りを上げる」
になっているのが現実。
公共料金や手数料などは値上げされる一方です。

頼みの行革や事業見直しにしても、結果として削減できる予算額はごく僅か。
で、
その背後では大勢の人手と時間が関わって「忙しい!」「忙しい!」・・・。
そうでなくとも、
報告や会議のための資料作りや、
管理システムへの対応など内部管理的な部分が増えていきます。
なにしろ、
仕事を自己増幅させていくのがこのマシ~~ン 

だから、つまるところは人員削減。
まず「減らすありき」で、
減ることで初めて、
それに見合った内容や、
分担や、
仕組みを、
考えざるをえなくなる 

住民も、
どうせ同じ税金をとられるなら「あれも、これも」とサービスアップを要求するばかりですが、
「住民税減税」という実利に結びつくなら、
改革や見直しにも、
大いに関心と理解が増すというものです。
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豊かな品揃えです。

2011-01-22 | Weblog
卑弥呼も食べた?
こういう話はロマンがあっていいですね。
祭祀の供物を卑弥呼が食べ、
その残物が、
穴の中に捨てられた?
で、
昨秋は大量の桃の種が発見されているようですから、いわば、ごみの最終処分場ということになりますか・・・。

《タイ、木の実…卑弥呼も食べた?山海の幸出土》    (1月22日YOMIURI ONLINE)
「邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向遺跡で、3世紀中頃の穴の中から、タイ、アジなどの魚やシカなどの動物の骨、穀類や木の実が大量に出土したと、市教委が21日発表した。豊かな海の幸、山の幸を供えた祭祀の跡とみられる」


 マダイ
アジ
サバ
コイの仲間の川魚
イノシシ
シカ
カモの仲間
・・・など。
なかなか豊かな品揃えです。

纒向遺跡(まきむくいせき)は奈良県桜井市にある、3世紀を中心とする一種の都市遺跡。
その所在が確定していない邪馬台国ですが、
ここも有力な候補地・・・。
真相は今後の展開に委ねるとしても、奈良一帯は魅力の地ですね。



最近は、
京都よりロマン一杯の奈良に  足が向いてしまいます。
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「うるせえな~」

2011-01-21 | Weblog
え~、一度だけ?!
斎藤佑樹君は一度だけ母親に「うるせえな」といったことがあるそうです。
oyajiなんかしょっちゅうでした 
わが家の両親は、
小世話をやくことが多かったかもしれませんが。

《ハンカチ王子 母親に一度だけ「うるせえな」といったことある》    (10・10・28NEWSポストセブン)
「・・・一方、しづ子さんは“言葉のキャッチボール”を欠かさず、礼儀や言葉づかい、思いやりを生活のなかで身につけさせていった。息子たちが親に反抗することはほとんどなかったが、思春期を迎えた斎藤投手が一度だけ「うるせえな」といったことがある。そのとき、しづ子さんはこういった。「何それ? どういう意味でいったの? いわれた人が不愉快になる言葉を使っちゃいけないんじゃないの。自分がその立場だったらわかるよね」」


で、
わが家の両親はすでになく、
自分が同じような立場になってみると、
すっかり小世話やき・・・になってるんです。
DNAですかね 

若かりし頃は、
「転んだ棒でも起こさない」
と父に愚痴をこぼされたものですが、
確かに家のことはそっちのけ。
病をえた晩年の母が心の支えにしていた野菜作りの手伝いも、
イヤイヤながらでしたから母には寂しそうな顔をされました。
あの表情が今でも忘れられません。

「いつまでもあると思うな親と金」
「親孝行したい時には親はなし」
が身に染みても、
「後悔先に立たず」
です。

「・・・斎藤家の教育モットーは、「文武両道」。斎藤投手は中学時代、テストは常に学年で10番以内。野球の練習のかたわら、週2回は英語塾、週3回は学習塾に通い、塾での偏差値は70近くもあった」

・・・となると、
これはもう理想的。



わが家は?
家のことは親任せの子供たちですが、
それぞれの途を歩み、
真面目に働いて他人様に迷惑をかけず、
やさしい性格に育ってくれたことには感謝  するのみです。

そして、
いつかわかる時もあるはずですから、
セーブしつつも、
せいぜい小世話やきは続けることにしています。
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前提条件付きマニフェスト

2011-01-20 | Weblog
今年は地方統一選挙の年ですし、多分、解散総選挙も。
またまた、
マニフェストという言葉が躍ります。

政権交代から何を学んだ?
いろいろあるでしょうが、最大は“衆参ネジレ状態”という壁の厚み・・・。
選挙で掲げるマニフェストは、
財源の問題もですが、
それ以上に、
法律や予算を可決できる衆参での議席の裏付けがない限り実現できないということ。
国会運営もそうです。


(この人の手法はちょっと違います:名古屋河村市長)

だから、
厳密にいえばマニフェストは、
「この選挙で〇〇〇の議席を確保できれば・・・」
「△△党と連立政権を組めれば・・・」
みたいな 前提条件とセット のものですね  

それに、
民主党のマニフェストは未成熟すぎました。
攻めの時代にはそれでも通用したのでしょうが、あまりにも付け焼刃的!
政権を担ったら、そこのところがスッカリ見えています。

で、
民主党のマニフェスト見直しは、
現実にそった素直な対応ともいえますが、
今のマニフェストを掲げて現在の議席があるわけですから、
国民に信を問いなおすのが筋というもの。

結果、
自・公などの野党が圧勝するとしても現下の参院は与野党伯仲状態・・・。
またまた混乱が予想されて、
政界再編成は必至 
「消費税」「TPP(環太平洋経済連携協定)」「日米同盟」が、その旗印でしょうか?

ところで、
田中良紹(たなかよしつぐ)さんのブログ『国会探検』の昨年11月20日は《大連立を否定したツケ》 。
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/11/post_238.html
ネジレの壁や大連立について語られています。

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便利屋サービスシステム 

2011-01-19 | Weblog
一番の問題は 少子高齢化型縮小社会 ですよ。
地域福祉でも、高齢者にお祝いの品を贈ったり、祝賀の宴を設けるみたいなメニューは、もう現実にフィットしていないかもしれません。
先ずは襲いくる未曽有の社会 

《高齢化と単身化が都市を襲う「2020/30年問題」》   (12月26日asahi.com)
「・・・「2020年問題」は団塊世代の高齢化と「多死時代」の到来だ。20年代、団塊世代は後期高齢者になる。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、毎年の死亡数は150万人台に達し、出生数の2倍になる。高齢化率は30%を超す」

「・・・「2030年問題」は未婚や離別、死別による単身世帯の急増によって起きる。特に単身化が進むのは、その時期に中高年となる団塊ジュニア前後の男性だ。60代で見ると、05年に10%だった一人暮らしの割合は30年に25%に。女性も50、60代で単身化が進む。男女合わせた全世帯で一人暮らしは4割に迫る」




で、
都会は勿論、
地方でも隣近所や地域の付き合いは希薄となっていますから、
困ったことがあっても身近に相談する相手もなく、
どこに助けを求めたらいいのかもわからない。
となると、
思いつくのが110番?!

《洗濯機壊れた・両替して…不急の110番、最多》    (1月10日YOMIURI ONLINE)
「昨年1~11月に全国の警察本部が受理した110番通報は、前年同期より約24万件多い849万1285件に上ったことが、警察庁のまとめで分かった。2年連続の増加で、不急の近隣トラブル相談や生活の悩みといった「要望苦情相談」が過去最多になるなど、緊急性のない通報が目立った」


眉をひそめる類のものも多いようですが、
高齢者や単身世帯が増えるほど、
市町村や警察などへの「・・・で困ってる」みたいな相談は増えるでしょうね。

ちなみに、
警察への緊急通報は「110番」、相談は「#9110番」・・・。
「#9110番」、ご存知でしたか?
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/soudan/sougou/sougou.htm

この「地区」は定住型農村社会で同居世帯も多いのですが、
高齢者や単身世帯は着実に増えていて、
地域福祉でも、
「相談」や「何でもたまわります」みたいな 便利屋サービスシステム  をつくる必要がでてくるかもしれません。

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時間制課金居酒屋?

2011-01-18 | Weblog
島倉千代子さんの歌「東京だよおっ母さん」(野村俊夫作詞・船村徹作曲)。
東京に行くたびに、
この歌が浮かんでしまうんです、
この歳ともなれば  

♪ 久しぶりに手を引いて 親子で歩けるうれしさに
   小さいころが浮かんできますよ おっかさん
   ここが ここが 二重橋 記念の写真を撮りましようね

東京に出た娘が、手を引いておっ母さんを案内したところは「皇居の二重橋」「九段坂の靖国神社」「浅草の観音様」・・・。
当時の世相をよく表しています。
ところで、
その時おっ母さんは何歳?
すでにお父つぁんは亡く、
腰も曲がりかけた姿をイメージすると、
今なら80歳以上といった感じ。

が、
この曲が作られたのは昭和32年(1957)の戦後復興期。
手を引く娘が結婚前とすれば、
おっ母さんは50~60歳。
兄さんは25歳前で戦死したとすれば、
終戦から10数年経ったとしても、
おっ母さんはまだ60歳前後でしょうか。

この曲が作られた時、船村さんは25歳で島倉さんは19歳でした。
そこから推測されるおっ母さんは、
やっぱり50~60歳前後となりますから、
何と、
oyaji夫婦の年頃ということです 
イヤハヤ・・・
まだまだ、娘に手を引かれたくありませんね~

今は、東京見物の定番はどこでしょうか?
皇居や浅草はあいかわらずだと思いますが、隅田川やお台場や築地も魅力的です。
先日は、新館がオープンした銀座三越や羽田の国際線ターミナルにも出かけてみました。
好奇心です。


(見物客でいっぱい)


(立ち寄った居酒屋は龍馬一色・・・)


 さて、
今年はその 東京が大フィーバー する予感!!

《1位はスカイツリー!“2011年東京ブーム予測ランキング”発表》   (1月7日東京ウォーカー)
「・・・この2011年は一体どんなものが話題になるのか? 新名所からデジタル家電、グルメ、サービスに至るまで、編集部が総力を上げて徹底リサーチ!」


・・・ということでベスト5は、
 ①東京スカイツリー・・・3月に634mに到達
 ②ポストTwitter・・・1月15日に「Facebook」が日本公開
 ③イケメンパンダ上陸・・・上野動物園に約3年ぶりにオス・メスのパンダ
 ④ポータブル3D・・・メガネをかけずに外出先で3D体験できる時代
 ⑤時間制課金居酒屋・・・滞在時間に対して料金は発生する居酒屋がブーム

居酒屋全盛期ですが、
15分間400円程度で「食べ放題飲み放題」となると、
なんだか随分得をしそうです。
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「仕掛け人」

2011-01-17 | Weblog
起床時刻4:50。
雪は止んでいますが、新たに5センチほどの積雪。
今日の天気予報は最高気温0℃、最低気温-5℃で「曇り時々雪」・・・。
もう、うんざりです。

昨日は雪かきに追われ、夕方は炬燵でテレビ・・・。
地元TSBが放送した 《この日本人がスゴイらしい。》 。
TV東京が12月3日に放送したもので、テーマは「仕掛け人」 
面白かったですね~

中でも、
「ただの公務員が行った前人未到の“仕掛け”とは?」
には刺激されました。

登場人物は羽咋市役所職員の高野誠鮮さん(55)。
TV東京の番組ホームページで触りを紹介してみますと、
http://www.tv-tokyo.co.jp/bnj/backnumber/101203.html

「石川県羽咋市神子原地区人口466人のこの村は、2005年当時、住民の54%が65歳以上の限界集落だったこの村を五年後には見事限界集落から脱出!高野は、日本のバチカン大使館に熱烈な手紙を送り続け、ローマ法王に会うことを熱望。願いがかないローマ法王に地元特産物を献上することで、有名になり高級デパートなどにも商品を置くことができ、村人の収入が上がり限界集落の脱出に成功した」

地元特産物とは神子原産のコシヒカリ。
それをブランド化することにより4倍もの価格で売れたそうです 
高野さんの発想は、
神子原(みこはら)→神の子→キリスト→ローマ法王→献上→ブランド化→収入増
というもので、
さらに
空き農家・農地の活用→若者流入→限界集落脱出
・・・というプロセスにつながります。



(こちらは「すごい きん (ようび)」)

こんなケースはやっぱり「人」。
「仕掛け人」がいるわけで、
小さな村や町では、
商工会や農協や役場のヤル気や熱意がそれを支えていたんでしょうね。
それが行政合併や機構の統合で、独自性を失ってしまう。
腰掛人事で、ヤル気や熱意ある職員も生まれにくい。

まあ、
高野さんのような人材はどこにでもいるわけじゃないし、
同じようなことをしても全てが上手くいくわけではありませんが、
それでも適材適所の人事はキーポイント。
人を見出だし、
力を発揮できるフィールドを与えていく人事力は重要ですね。

ところでこの番組のタイトル・・・。
《この日本人がスゴイ!》の断定じゃなくて《・・・・スゴイらしい。》と、噂風に誘ってくるところなどはナカナカ。
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「納税者目線」

2011-01-16 | Weblog
いや~ついに来ましたね、大雪が・・・。



今日は今年初めての、本格的な  雪かきです。
この大雪の中でセンター試験は2日目。
北海道、新潟、長野、愛知、三重、鳥取の16試験会場では試験開始時間を繰り下げるなどの措置がとられたようです。

さて、阿部守一長野県知事が公約していた事業仕分けはセンター試験と同じ15・16の2日間。
本質的に要望・・・という形で事業を増やす働きをする議会。
その要望に応えるため、人と予算の獲得に力を入れる役所の各セクション。
肥大化するのは必然ですから 「納税者目線」 でチェックすることは必要ですね。

《信州型事業仕分け始まる》         (1月15日信毎web)
「阿部知事は開会式で「事業仕分けは単に予算を削減する手段ではない。納税者の目線で事業の改めるべきところを改め、国と県と市町村、行政と民間の関係性を考えていく契機にしたい」とあいさつ。その後、県内外の有識者や公募の県民委員ら「仕分け人」が2班に分かれ、職員に各事業の効果や手法の妥当性などをただした」


初日の14事業については 
「不要」  2
「要改善」  9
「市町村・要改善」  1
「民間委託」  1
「国・広域」  1
・・・という結果でした。

初めから「県議会のブレーキ」もあった阿部知事の《信州型仕分け》。
ガツン!!と踏みきったことは評価できますが、
なんだか“あまもっくり”していて、
イマイチ大胆さに欠ける感じはします。
知人のKさんも仕分け人の一人ですが、
どこまで「納税者目線」を照射できるか?!
大山鳴動鼠一匹にならないようにと願うばかりです。



だから、
《信州型仕分け》の事後チェックが必要でしょうね。 
◇「納税者目線」にかなった事業が対象としてまな板にあがってきているか?
◇真に「納税者目線」でモノが言える人選がされているか?
◇仕分けの結果が、(骨抜きにされずに)実際の見直しにつながっていくか?
・・・みたいな。

 約200の傍聴と、約300のインターネット中継アクセス・・・。
普通はあまり縁がない(わからない)県政が、
こういった形で「納税者目線」にさらされるのは、
大いに結構だと思います。
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「新トロイカ+1体制」

2011-01-15 | Weblog
菅首相は14日、第二次内閣改造を断行。
今後の政局がらみで、(問責決議を受けた)仙石官房長官と馬淵国土交通相の退任がそのきっかけ・・・。
マスコミの反応は総じてクールですね。

改造内閣について産経新聞は 

《【激突2011 上】新トロイカによる「不条理」改造》   (1月14日産経ニュース)
「ふたを開けてみれば、サプライズいっぱいの内閣改造だった。前代未聞の参院議長経験者の入閣(江田五月前参院議長)、78歳の官房副長官(藤井裕久元財務相)、そして直前まで野党党首級だった大物議員(与謝野馨元財務相)の一本釣り・・・。話題性は満載といえる」


まあ、
サプライズといえばサプライズですが、
藤井さん、
与謝野さんの登用は首相の強い意志を表す現実的な判断。
で、
最終協議したのは首相、仙谷さん、岡田さん、枝野さんの4人。

「・・・これは民主党指導部が、首相と鳩山由紀夫前首相、小沢一郎元代表、輿石東参院議員会長の「旧トロイカ+1体制」から、首相、仙谷、岡田の3氏に枝野氏を加えた「新トロイカ+1体制」に完全移行したことを象徴する。13日夜の密室協議は4人が今後の政権のかじを取ることを党内外に宣言したに等しい」

・・・と産経は報じています。
ポスト「脱小沢」に、大きく舵は切られたみたいです。

ところで、
不条理という言葉 
◇菅首相 「・・・最小不幸社会を目指し、不条理を正したい」
◇海江田経産相 「ただ、ひと言申し上げれば、人生は不条理だなと思っております」
◇中野拉致担当相 「独裁国家で民主国家の日本にとって理解しがたく、まさに菅直人首相がいう不条理の固まりのような国家だ」
◇西岡参院議長 「首相は不条理だ。民主党と小選挙区で戦った相手が入閣するというのは、海江田氏にはたまらないだろう」



不条理とは不合理であること、常識に反していること。
条理、道理に反すること・・・ですが、
離合集散が常で「昨日の敵は今日の友」、
理屈は後でついて回る政治の世界そのものが不条理なのかもしれません。
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伊達直人現象

2011-01-13 | Weblog
「何、それ?」
タイガーマスク世代ではありませんし、伊達直人という名前などまったく知りませんでした。
だから、
「伊達者」と菅直人首相の「直人」の造成ネームだと思いましたよ 

タイガーマスクこと、伊達直人。
その漫画『タイガーマスク』は梶原一騎さん原作ですが、ウイッキペディアのストーリーを見て遅ればせながら 伊達直人現象 が理解できました。



「孤児院ちびっこハウスの伊達直人は動物園の虎の檻の前で喧嘩をしたのがきっかけで、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされる。 虎の穴での殺人トレーニングをこなす日々の中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、同じような苦しみを味わわせたくないという想いを抱くようになり、虎の穴を卒業、「タイガーマスク」としてプロレスデビューをしてからは、収入の一部を孤児院へ寄付するようになった」

孤児院育ちの伊達直人は、やがてプロレスラーとなって、同じ境遇の孤児たちを支援したわけですね。

《1人目はタイガーマスク世代?善意の連鎖反応》    (1月12日YOMIURI ONLINE)
「「伊達直人現象」が止まらない。昨年末、前橋市の児童相談所にランドセル10個が届けられて以降、漫画「タイガーマスク」の主人公は全国各地に次々と現れ、子供たちへの贈り物が続く。匿名の善意が一気に広がった背景は何なのか、なぜ「伊達直人」なのか、「格差」や「無縁社会」が世を覆う中の心温まるニュースには謎も広がる。 「(最初の寄贈に)非常に感銘を受けました」「私も微力ながら」・・・・。年明け以降、各地の児童養護施設などで、「伊達直人」を名乗ったプレゼントが続々と見つかっている。特に10日から11日は全国各地で相次ぎ、読売新聞のまとめではこれまで43都道府県で確認された。個別には数え切れないほどだ」 

プレゼントは定番のランドセルの他、現金、文房具、玩具、米・野菜など様々。
贈り主も漫画『あしたのジョー』の矢吹丈も登場しているようです。

お金があるなしにかかわらず、
生への感謝として、
何らかの形で社会に貢献したい人は多いはずです。
が、
さりとて、
表だって善意者となるのも気が引ける 
そんなシャイな部分が伺えてきます。
児童虐待や孤独な高齢者の死・・・。
何かと暗い世相の中で、素直に見守りたい温かな話題です。

で、
タイガーマスクに架せられた終末は 

「・・・大阪での再戦当日、車にひかれそうになった子供をかばって死亡する。最後の力を振り絞って虎の覆面を近くの川へ投げ捨てたため、伊達直人の事故死とタイガーマスクの失踪はむすびつけて考えられることはなかった」

・・・と、
何とも寂しい限りですね。
善意の「伊達直人現象」が、
心豊かなHAPPY  につながることを願います。

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いずれも、昭和という躍動の時代・・・。

2011-01-11 | Weblog
昨年末、12月28日に高峰秀子さんが旅立たれました。
86歳だったのですね・・・。

日本映画の全盛期を、名女優として歩んだ高峰さんも映画『衝動殺人 息子』を最後に55歳で引退。
後は、エッセイストとして活躍されていたそうです。

《高峰秀子 女優の仕事はずっと嫌いで自分の作品見なかった》   (10年9月20日NEWSポストセブン)
「・・・近況を、夫で映画監督の松山善三氏が語ってくれた。「年が年ですから1日の大半はベッドにいますね。とにかく、本の虫で、朝ご飯を食べるとベッドで本を読み、昼食を食べるとまたベッドに戻り読書するという感じです」とはいえ、食事は3食とも自分で作り、毎晩、日本酒1合の晩酌も欠かさないという。だが、夫婦の間で過去の話がかわされることは皆無とのこと。「テレビで彼女が出演した映画をやることもあるのですが、“嫌だ”といって、いっさい見ません。過去の郷愁に浸るということはまったくない。そもそも、彼女は女優という仕事が“ずっと嫌いだった”といっているんです」(松山)」 【週刊ポスト2003年5月23日号より】


格別高峰さんのファンというわけでもなく、見た映画も『二十四の瞳』(木下惠介監督・1954年)、『喜びも悲しみも幾歳月』(木下惠介監督・1957年)、『笛吹川』(木下惠介監督・1960年)の3本だけなのですが、なぜか身近な感じがしています。
『喜びも・・・』は初めて親に映画館連れていってもらった時の映画ですから、鮮烈な記憶がありますね~
また、
戦国の世に翻弄される農民一家を描いた『笛吹川』の舞台は武田の甲斐ですが、その多くはこの近くを流れる千曲川の辺りでロケされています。
関崎橋(かつては関崎の渡し)の木橋と、仮設された小さな農家「ギッチョン小屋」がベースです 
『笛吹川』の全体を貫くものは戦争の虚しさ・・・。
(時は、60アンポの騒然とした頃ですね)
足は不自由でも、美人で働き者のおけい役を高峰さんが好演しています。



 当時、
俳優やスタッフの休息場所として協力されたのは近くにあるTさん宅。
ロケにまつわるいろいろなエピソードを、Tさんからお聞きしました。
今は当時の面影を残すものもなく、50年も以前のこととなるとそんなことがあったことさえ忘れ去られようとしていますが、機会があれば高峰さんをお招きしてロケのことなどお話していただければ最高!!
・・・と思ってもいましたが、高齢に病も加わり晩年はそんな状況ではなかったようです。
もう実現することも叶いません。
残念!


(高峰さんが履いた特製の草鞋と、お礼にTさんに贈られた高峰さんの焼物)

同じ1960年に作られた有馬稲子さん主演の『わが愛』(五所平之助監督)は、女房の生まれた村がロケ地でした。
で、
村の旧小学校舎を取り壊す記念に、
『わが愛』の上映と有馬さんの講演が村で催され、
女房共々駆けつけています。
有馬さんはお年を感じさせない美しさと、品がありました。
さすがに大女優です。

『わが愛』ロケについては、《第14回東京国際映画祭・わが愛トークショー》(川本三郎と有馬稲子:01年10月28日)に  こんなくだりが・・・。
http://blog.goo.ne.jp/shishizanoushi/e/45b946090f0332698511816f0a6fdfe1

 代表作は何か? 衆目の一致するところは『夜の鼓』だが。
◆有馬
「『夜の鼓』はさっき話したように随分しぼられた思い出があるし、今日の『わが愛』にも愛着がある。『わが愛』は、共演の佐分利信がとても素敵だった。今は俳優に限らず、あんなに素敵な人はいない。日本の男の渋味やちょっとずるいところがよく出ている」

「彼は撮影の時もほとんど口をきかない。朝、「おはようございます」と言うと、ぼそぼそと「おはよう」と言って、それ以外全く喋らなかったりした。今、ああいう人がいたら結婚したい」

 『わが愛』のロケ地はどこか?
◆有馬
「原作では中国山地である。しかし、行ってみたら山が穏やかすぎてロケ地としてはふさわしくないということになり、信州のアルプスの、目の高さに山が聳えているところで撮った。旅館などなく、村の家に泊めてもらって撮影をした」

「自分が泊めてもらったのは紙問屋だった。そこで出されるご飯がすごくまずかったので、撮影が終わるまで毎日、その家のご飯を作った。小さい子供がいて、お子様ランチを作ってあげたらすごく喜ばれた」

 『わが愛』というタイトルは?
◆有馬
「原作のタイトルは『通夜の客』。当時の松竹は、それでは客が入らないと思ったようで、『わが愛』となった」

 もんぺをはいていましたね?
◆有馬
「戦中から戦後が舞台なので、もんぺもはいていた。 この小説にはモデルがいる。新聞記者で、戦争に協力したことを後悔して、山にこもって中国塩業史を書いた人。自分はその押しかけ愛人の役」

 『わが愛』のロケのときに料理を作った話が出たが、今も自分で料理を作っているのか?
◆有馬
「自分で作らないで誰が作ってくれるのか。料理は好きなので、自分で作る」

当時は、
現地に下宿しての長期ロケだったようですが、
一コマの撮影では女房の実家も休息場所として提供。
有馬さんにサツマイモを蒸かして出したと、義母は話していましたね。

いずれも昭和という躍動の時代でしたが、時は移り人は代わっても、山々や、川の美しさは変わりません。
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