地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

『ごみ戦争』を回避してきたこの「国」の英知と努力に拍手です

2017-06-12 | この「国」のこと

6月12(月)                        18/10 ℃


今日は、庭の「選定枝」を清掃センターに持ち込んできました

近くのごみステーションに出すこともできますが、多量のため自己搬入したわけです

「選定枝」は粉砕して堆肥化するため、「資源ごみ」扱いで無料

助かります


ちなみに、この「まち」のごみ収集は14分別です

内訳は

①可燃ごみ (週に2回・処理費一部込みの有料指定袋・粗大は有料シール貼付)

②不燃ごみ (4週に1回・処理費一部込みの有料指定袋・粗大は有料シール貼付)

③容器包装プラスチック (週に1回・処理費を含まない有料指定袋)

④ペットボトル (2週に1回・無料)

⑤新聞・チラシ (4週に1回・無料)

⑥段ボール (4週に1回・無料)

⑦雑誌・その他の古紙 (4週に1回・無料)

⑧紙パック (4週に1回・無料)

⑨透明のビン (4週に1回・無料)

⑩茶色のビン (4週に1回・無料)

⑪その他の色のビン (4週に1回・無料)

⑫缶=スチール、アルミ共 (4週に1回・無料)

⑬乾電池 (4週に1回・無料)

⑭剪定枝 (週に1回=1~3月はなし・無料)


(上勝町の位置)

上勝町・・・

なんと驚くなかれ、45分別だそうです

これは「地方」の「村や町」だからこそできることでしょうね

勿論、住民の意識や首長のリーダーシップが大前提ですが、生活環境が均質な、小回りの利く、小さな自治体だから可能だと思います

 

“葉っぱビジネス” で有名な上勝町・・・

http://www.kamikatsu.jp/

徳島県の中央部にある人口約1500人、面積約110㎢、55の集落が点在する町です

『日本で最も美しい村』連合(現在64町村・地域)の、スタートメンバー(7町村)でもありますね

そして究極は「ゼロ・ウェイスト」をめざす町・・・・

 

《ごみ収集車廃止、45分別… 究極のリサイクルに挑む町》   (6月11日朝日新聞デジタル)

「・・・「ゼロ・ウェイスト」は資源やエネルギーの無駄をなくし、ごみを限りなくゼロに近づけるという考え方。英の経済学者マレーが提唱したとされる。町は収集車を廃止し、住民がごみ収集ステーションに直接持ち込む仕組みを導入。20年までに焼却や埋め立て処分をなくすのが目標だ。現在、分別は45種類に上り、リサイクル、家庭での生ごみの堆肥化などを進めている」

 


「分ければ資源、混ぜればゴミ」は元沼津市長の井出敏彦さん〈故人〉が提唱したもので、確かにその通りなのですが、現実はいろいろ壁や課題もあるはずです 

上勝町方式を取り入れようとした場合

①細分別への住民協力や、家庭での一時保管スペースの有無

②生ごみの堆肥化(分別や収集が大変!)

③ステーションまでのごみ出し

④細分別による収集や処理コストの増大

・・・などが考えられます

 

上勝町は

①「ゼロ・ウェイスト」をめざす町の姿勢や、45分別を支える住民協力は大いに評価できますが、生活環境も同質であったり、家も広くて一時保管のスペースもあったり、条件的に恵まれていることもあるはずです

②ごみの大半を占める生ごみを“シャットアウト”できれば、ごみ問題の一半は解決!が、これもどこでもできるというものではありません

③生ごみ以外のごみを1か所のステーションまで各々が持ち込む。車のない人や高齢者などはどうするんでしょう?隣近所の「共助」だとすれば、それも限られます

④戸別収集もありますが、多くの自治体はステーション方式。上勝町はリサイクルステーションまで自己搬入ですから、収集コストはゼロ。細分別も自己作業です。コストが低減化されます。「費用対効果」・・・。ここが大方の自治体の悩みです

つまり、生ごみを自家処理とし、それ以外は1か所に自己搬入することができることが最大のポイントなのです

 

このような施策がとれるのは、やはり村や町だからだと思います

エリアが大きくなって農村部も、山間部も、都市部も抱え込むと施策にはいろいろ制約も出てきます

住民サービスの「公平さ」の問題です

2年前にも書いてました

マイブログ「【続】ごみで ポチッ!」 (2015・6・21)

http://blog.goo.ne.jp/shishizanoushi/e/0765c695ab0eeecd67dcf7ba3cdeb522

要旨は

「基本的に分別―リサイクルには賛成である。が、高齢者や変則勤務者、単身生活者などが増大し複雑化するこれからの社会がどこまで応じられるか?また、分別や再商品化に関わる大きなコストも問題。ここに費用対効果の発想と見直しは必要だと思っている」

久しぶりにごみについて考えました

『ごみ戦争』を回避してきたこの「国」の英知と努力に拍手です


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