わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

飽食時代

2017-11-17 21:30:03 | Weblog

              

          そこここに落ちたる熟柿長雨に濡れて朽ちゆく飽食時代

 大きな西条柿の木の下のあちこちに熟柿が落ちて朽ちかけていました。この柿は吊るし柿にする種類なので、このままでは渋くて食べられませんが、真赤に熟した柔らかい柿は甘くて美味しいです。でもこのごろの人は吊るし柿にすることもなく、柔らかくなった熟柿も食べることはないようです。そんなことをしなくてもいくらでも美味しいものを売っていますから。「飽食の時代ですものね」と朽ちてゆく柿が嘆いているようです。

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