わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

初夏の夜

2017-06-05 21:28:44 | Weblog

  

     老ひゆける母を抱きしむることも無く逝かせしわれを悔やむ初夏の夜

 新聞の連載小説「ことことこーこ」が今日で終わりました。内容は題にも表れているように認知症が進んでいく母(琴子)を見つめる娘(香子)の心の葛藤を中心に描いたものです。最終場面は施設から一時帰宅させた母親をきつく抱きしめて一筋の涙を流して送り出すところでしたが、名文にもらい泣きをしてしまいました。そして今日は小説の主人公のように老いた母を抱きしめたことなどなかった自分を心から悔やむ夜となりました。

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