今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

四人組がいた。

2015年04月13日 | 「本」のひきだし

ブクログより


舞台は平成の大合併で誕生した山間の農村。

主な登場人物は、村一番の教養人の元村長、元プレイボーイの郵便局長、村一番の常識人の元助役、小股の切れ上がった熟女のキクエ小母さん、ただしそれぞれ自称である。

4人は日長一日郵便局に集まっては、もうけ話やうまい話に話を咲かせている。とそこへ珍客が現れては奇想天外な事件を持ち込む。

政治経済、宗教、芸能、IT、風俗など種類は幅広く時代にマッチした題材はくすっと笑えるというよりは苦笑を誘う。

人を食ったような会話や親父ギャグ満載の本著、これ本当に高村薫?と思わせるが、本人曰く「私の体の半分以上お笑いでできています。だじゃれを含め、くだらないことを考えるのが大好き」だそうだが、そんなこと言われたってねぇ、ぴんと来ないのである。


どうかまた元の高村先生に戻ってください、と切に願うのであります。



四人組がいた。 / 高村薫
★★★☆☆
コメント (2)
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