Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

じめじめと日曜日

2012-06-11 | Weblog
仕事が捗らぬままうかうかと夕方を迎える。それでも集中はしていたのか急な雨に気づかず、お隣に知らされ慌てて洗濯物を取り入れる。……夜は池袋シアターグリーン。『15 Minutes Made』を観る。この劇場は建て直され新しくなり劇場数も三つに増えてからは、初めて来た。さて、演目は、Mrs.fictionsが主催する6つの団体(MCR、梅棒、月刊「根本宗子」、あやめ十八番、宗教劇団ピャー!!、Mrs.fictions)が15分ずつの短編を一度に上演するイベント。流山児祥、佃典彦両氏とアフターイベントに出演。佃君の采配で、この中から来年2月の「劇王全国大会」の東京出場団体枠の一つを決定することになっているのだ。まだ確定していないので感想は記さず。今回の六作品は「地図」をイメージコンセプトとしているというがそんな形跡はまったくなかった。劇場を出て一応三人で会議、そして出演団体の飲み会に招かれるが、流山児、佃両氏と「先輩」的なポジションで喋るのも不思議な体験である。この企画を立ち上げた人達がある意味で情熱家だということはわかるが、演劇を、俳優を、もっと信じなければいけないよ、とも思う。……帰路、総武線との接続がどーたらこーたらで山の手線が池袋駅で五分超の遅れ。JRの事情のせいでギリギリで間に合うはずの最終井の頭線接続の京王線を逃してしまった。不条理だ。代田橋からとぼとぼと帰る。……沖縄県議選挙の結果がメールで続々届く。結果はある意味予想通りだが。……沖縄といえば、今年の憲法記念日に私が那覇の憲法講演会で話したときの観客アンケートのコピー等が届いた。総て好評で安堵。あるアンケートに、同じ講演会で数年前登場した井上ひさしさんが、「国境なき騎士団」になぞらえて「我々は締切なき作家団」と話された記憶が書かれていて、井上さんの声とお顔が甦り、一瞬、目頭が熱くなった。……政府は福島市で双葉郡8町村と県との協議を行い、福島第1原発事故で避難区域に指定された11市町村で、除染による効果を考慮しない場合の今後20年間の放射線量の低減予測を明らかに。原発事故前の居住地域と人口分布に当てはめると、11市町村の約8万6000人のうち、32%に当たる高線量地区6町村の住民・約2万8000人は、5年後も避難が必要ということだ。10年後も18%、6町村・約1万5000人の本来の居住地が、年間被ばく線量20ミリシーベルトを上回ったままで帰還できない状況が続く見通し。11市町村で、現在の年間20ミリシーベルト超の区域に住んでいた人口は全体の64%を占める。一種の「希望的観測」でさえそうなのだ。そして、新たな震災、事故が起きれば、この数字さえ覆される。原発再開? 正気の沙汰ではない。
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