Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

映画 『パスト ライブス 再会』 について

2024-03-28 | Weblog

「パスト ライブス 再会」が、4月5日に日本公開される 。

1年以上前、昨年のベルリン映画祭で観たのだ。

まったく予備知識なしに映画を観るのもいいものであった。

韓国、カナダ、アメリカと生きる場を変遷した演劇人でもあるセリーヌ・ソン監督の実体験に基づいたものらしい。

アメリカのアカデミー賞で作品賞・脚本賞の候補になっていたという。

以下、ネタばれってことはないが、観る予定のある方は、まだ読まない方がいいかも。

「初恋もの」としての人気や高評価は理解できるところもあるが、ある意味では、とても地味な話だ。

中盤の、SNS時代ならではの、二人の交流に、うーむと思ってしまう。

私が子どもの頃は、「テレビ電話」なんて、夢のまた夢、と思っていた。

それが自然と「恋愛の場」になるということ、それさえひと昔以上前の設定であることに、ちょっと歳月を感じて、唸ってしまう。

終盤は、「アメリカらしさ」にも満ちていて、昨年、この映画を観たすぐ後にニューヨークに行ったので、いろいろと感想が立体的になってくるのかもしれない。

中盤で主人公が参加するアメリカの地域での研修みたいなものは、ほんとうに実在するものだし、そこで恋が始まることだってあるだろう。

アジアからアメリカを見た映画、でもあるのだ。

現在進行形の韓国とアメリカの親和力の高さを示す映画とも、いえるのだ。

 

 

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