花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~梅の実の話題~

2020-06-30 12:54:26 | Weblog
~梅の実の話題~


この時期は、文字で入梅と表すように、ちょうど梅の収穫期にも当たります。

梅は、今年、2月頃に咲いた花がうまく受精すると、小さな実が着きます。
最初は白っぽい緑色をしたほんの小さな実ですが、徐々に大きくなり、収穫時期を迎えることが出来ました。

※ 写真は偕楽園の梅林の画像です。

花にはとても甘い香りがありますが、実はご存じの通り、大変酸っぱい味を持っています。
梅の実をイメージするだけで、勝手に唾が出てきます。

梅干しにしたり、梅酒にしたり、昔から健康食品としていろんな形態で食してきました。
今でも、料理にはもちろん、菓子や健康食品など多様な形で愛好されています。

昔は各家庭で梅干しが作られていました。

シソの葉と一緒に塩漬けされた梅を梅雨の晴れ間を見つけて干します。
まさに、梅干しです。

台湾にある「漬物工場」の見学に出かけました。

広大な敷地内に、カゴニ入った梅干しが一斉に干してありました。


~クチナシ~

2020-06-29 10:28:29 | Weblog
~クチナシの話題~


梅雨の晴れ間、近くを散策していると、とても甘い香りが匂ってきました。
どこかにクチナシの花が咲いているのでしょう。

※ 写真は真っ白な大輪の花が咲いているクチナシの画像です。

クチナシは、ちょうどこの時期、つまり梅雨時の前半頃に花が咲きます。
花は一日花で、夕方に近づくほど黄色みを帯びてきます。

花は一日しか持ちませんが、蕾が沢山着くので、次々と咲いてきます。

濃い緑色の葉と白の花色のバランスがとても美しく、貴賓ある香りが匂ってきます。
さわやかな香りは、少し蒸し暑いこの時期に、ちょうどふさわしい植物だと思います。

花の大きさは、小輪から大輪系まで幅広く、花形には、一重咲から八重咲まであります。

一重咲きのクチナシには実の着く種類もあります。
この実は、古来より黄色の染料として使われてきました。
タクアンが黄色いのはクチナシの実で染めたようです。

~麦の話題~

2020-06-26 13:35:36 | Weblog
~麦の話題~


この時期は麦秋、又は麦の秋ともよばれ、黄色く色づいた麦の刈り取りが行われます。

麦(ムギには、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクなどがあります。
かつて、我が家で栽培していたのはコムギとハダカムギでした。
この時期は梅雨の入り口に当たり、雨の日が多い年に当たると、稲架にしている麦から芽が出てきました。
麦の収穫期は晴れの日が続かなかったような気がします。

当時は、コムギを粉にひき、ハダカムギは米に混ぜて食べました。これを俗に麦飯とよびます。
よく混ぜて炊いても、米の方が比重が高いので、どうしてもムギが鍋の上方に集まります。

稲わらは、縄に編んだりむしろを作ったり、畳の床にしたり、広い用途がありますが、麦わらは畑に敷くぐらいで、ほとんど使い道がありませんでした。
ただ一つ、ストローにすると、とても便利でした。

コムギはうどんやそーめんの素材になります。

讃岐平野では、腰の強いうどんを作るため、その用途に向いた品種のコムギが栽培されていました。
又、有名な三輪ソーメンを作るためのコムギが、地元で栽培されています。

コムギも、このように用途に合わせた種類が栽培されています。

※ 写真は広い麦畑の画像です。

~アジサイの話題 2~

2020-06-25 16:27:10 | Weblog
~アジサイの話題 2~


★ 今回はアジサイの栽培についてご紹介しています。

アジサイを増やすには、ちょうどこの時期、今年伸びた新芽を挿し木します。

葉を二枚程つけて挿し穂を作りますが、葉が大きい場合、蒸散を防ぐため、葉の半分をハサミで切り取ります。

挿し床の用土は、バーミュキューライトが最もよいでしょう。
この場合、発根材を使用すると根が出やすくなります。

挿し木後は日が当たらない場所で管理し、たっぷりと水を与えます。

常に水管理を怠らず、しばらく経つと真っ白な根が出てきます。
根が伸びた苗を、鉢(12cm)又は、ポリポット(10.5cm)に植えつけます。

その後、根が張って落ち着いてくると、定期的にプロミックス、又は液肥を与えていきます。

伸びた芽をピンチしながら、8月上旬までには4~6本の枝が伸びるように管理します。
この時期以降に出る芽には花が着かないので、8月に入ると、もう摘心は行いません。

庭で栽培している場合にも、この時期までに出た芽の先端部に花芽が形成されるので、8月以降はピンチを行いません。

晩秋にはいると、葉は紅葉して散ってしまいますが、枝の先端部の芽は残ります。
アジサイは、一定の寒さに当たらないと花芽分化を起こしません。

翌年、梅雨に入る頃には、美しい花が咲いてきます。

※ 写真は紫色の花が咲いているアジサイの画像です。


~落花生の話題~

2020-06-24 10:34:15 | Weblog
~落花生の話題~


今回は落花生(ラッカセイ)のわだいをまとめてみました。

落花生はピーナッツともよばれているマメ科植物です。
日本で、最も多く栽培されているのは千葉県で、全国の78%が生産されています。

最近は中国などから輸入されるようになりましたが、中には全くおいしくないものがあります。
どうやら、これはピーナッツオイルをとるための種類のようです。

私が子供の頃は、自家用の落花生が畑の片隅に栽培されていました。

T形をした道具を使って穴を空け、その中に赤い薄皮に包まれた落花生の種を2、3粒落とした後、燻炭をかけて穴をふさぎます。

しばらく経つと目が出て、茎が伸びてきます。

葉が茂ってくると、株元に土を被せます。

次々と葉が茂ってくると、株元にオレンジ色の花が沢山咲いてきます。
受精すると、種、つまり落花生が出来てきます。
落花生は俗名、土豆ともよばれているように、土の中で種が実ります。

葉や茎が枯れる頃になると、土を掘り上げると、土の中にあの落花生が出来ています。

二粒入ったものや、中には三粒も入ったもの、一粒しか入っていないものもあります。
又、まだ、実が熟していない未熟な落花生もあり、これらをより分けます。

来年の種を残し、残りは子供たちのおやつになりました。


~ウクレレの話題 東京ビクトリー~

2020-06-23 09:02:26 | Weblog
~ウクレレの話題 東京ビクトリー~


サザンオールスターズ 特別ライブ 2020『Keep Smilin' ~皆さん、ありがとうございます!!~』」のリハーサル映像がYouTubeで放映されています。

その中で「東京ビクトリ」も演奏されていました。
とても軽快な曲で、ウクレレで弾いてみたくなりました。

本来なら、この夏にオリンピックが開かれるはずでしたが、来年になったので、今からでも間に合うでしょう。

早速Yさんにコードを書き出してもらいました。
津波やいとしのエリーなど、サザンオールスターズの曲はちょっと難しい。
東京ビクトリーには、「Time goes round」や「My home town」など、所々に英語が挟みこまれています。
今までなら、これで躊躇するところですが、英語の歌詞を覚えたので、所々に出てくる具合ならたいしたことはありません。
語句を調べていくと、そんなに難しい英語でもなさそうです。

いつものように、毎日一節ずつ覚えていきました。
やっと、一番だけ覚えることが出来ました。
後は、こなれていくだけです。
まあ、これが難しいんだけど。


~お酒の話題 ザ・ウイスキー~

2020-06-22 09:14:50 | Weblog
~お酒の話題 ザ ウイスキー~


「全国 青年ボランティアリーダー研修」に近畿を代表して参加したことがあります。
北海道から九州、各地区からの代表者13名と、H大学のS教授がコーディネーターとして参加されました。

オリンピックセンターで研修後、世田谷ボランティアセンターでヒールドワークが行われました。

海外研修は、バンクーバーからトロント、モントリオールの視察に出かけます。
各地のメンバーは成田空港で集合。

ゲートを通過するとMさんは一気に免税店へ。
当時5万円だったザウイスキーが免税店では3万円で買えるようです。

バンクーバーのホテルで同室になると、ザ ウイスキーをすすめてくれます。
当時、私が飲んでいた酒はサントリーレッド。
3万円もあれば、何本買えるか。

ザ ウイスキーは、やっぱり、うまい。
うまいからと言って、私に買えるような値段ではありませんが。
酒税がかからなくなった今でも、3万円はするようです。

ほとんど私が飲んでしまいましたが、彼の目的は陶器の器だったようです。
俺だったらこの器のために3万円も支払うかな。

先日、知人の話によると、ザ ウイスキーの器があったのでオークションに掛けると、なんと!6000円で売れたようです。

人によってそれぞれ価値が違うみたいです。


~アジサイの話題 1~

2020-06-19 15:52:08 | Weblog
~アジサイの話題 1~


いよいよ梅雨に入り、雨の日が続いていますが、雨にぬれたアジサイはとても美しく映えます。

アジサイは、日本原産の低木性植物ですが、ヨーロッパで改良されたものが逆輸入されてきました。
江戸時代、長崎に来たドイツ人の植物学者(医者) シーボルトがヨーロッパに持ち帰りました。
学名の、ハイドランジャー オタクサの「オタクサ」は日本人妻のおたきさんと、娘のいねへの思いがこめられているのでしょう。
花は、大きなボール状になり、開花期間が長く、花色が徐々に変化していくので七変化とも言われています。
このようなことから、花言葉は「移り気」です。

花びらのように見えているのはがくの部分です。
花色は、赤系、紫系、白系に分かれていますが、これらの色彩を鮮やかにするにはアントシアニンが作用します。
酸性土壌になると紫系が鮮やかになり、アルカリ性になると赤系が美しくなります。
日本でもハイドランジャーの品種改良が進み、大輪系、中輪系、小輪系などの多くの花形、又、沢山の花色も作出されました。

大きいものだとサッカーボールぐらいのものがあり、小さいものだとゴルフボールより小さいのを見かけたことがあります。

※ 写真はうすいピンク色の花が咲いているアジサイの画像です。


~本のご紹介 流人道中記~

2020-06-18 09:16:40 | Weblog
~本のご紹介 「流人道中記 上下」~


★ 今回は浅田次郎著、「流人道中記」をご紹介致します。

「「流人道中記」は江戸時代、幕末が時代設定です。

無実の罪で松前藩預かりになった、3000石 旗本、青山玄馬を見習い与力の若い石川音次郎が津軽藩にある三厩港まで送り届ける物語です。

津軽藩の三厩は、津軽半島の先端部にある小さな港で、当時はまさに地の果のような所だったのでしょう。
松前までは、そこからまだずっと先まで行かねばなりません。

上下に分かれた長編時代小説ですが、いつもの如く、浅田次郎の筆のタッチは一味あって、退屈することなく転回していきます。

出発時の護送人は、定年退職前の同心と二人だったのですが、役所の命令とは言え、とても北の端の三厩まで無事に着けないと考え、千住を過ぎると逃亡して行きました。
そのため石川音次郎が、一人で青山玄馬を、奥州街道を通って三厩まで護送しなければならなくなりました。

千住大橋→杉戸→雀の宮→福島→大河原→仙台→七北→前沢→花巻→盛岡→野辺地→浅虫→蓬田→平舘を超え、やっと三厩港に辿り着きます。

貧しい鉄砲足軽の次男から、身分を超えて与力の家に婿入りした音次郎の心の成長していく姿が鮮やかに描かれていきます。

久しぶりに浅田次郎の本を読むことが出来、いつものタッチに感動しています。


ライオンロックの話題~

2020-06-17 08:54:13 | Weblog
~ライオンロックの話題~


★ 今回はナデシコ科の宿根植物 ライオンロックについてご紹介しています。

大きな屋敷の足元に、高さ2.5m長さ20mの石垣が続いています。
この石垣は、1 5から2mの自然石を積み重ねたものです。
地元ではこの自然石のことを「くずれ石」とよんでいます。

ライオンロックと芝桜が、石垣を覆うように1m以上垂れ下がっています。

ゴールデンウイークを過ぎる頃、一期咲のライオンロックの花が一斉に咲いてきます。
一斉と言っても、株に近い方から、少しずつ先端に向かって咲き進んでいきます。

一個の花は、一重のピンク色の可憐な花ですが、数多く咲くので、まるでピンク色の滝が流れているようで大変見事です。

その上、とても上品な香りが匂ってきます。

日が暮れても花は開いているので、夜も甘い香りが漂ってきます。

花が咲き終わると、葉が緑色のカーペットのようになり、夏季もさわやかな気分にしてくれます。

※ 写真はピンクの花が咲いているライオンロックの画像です。