花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~綿の話題~

2020-06-15 09:00:40 | Weblog
~綿の話題~


私が子供の頃、ほとんどの農家では、自家栽培したものを毎日の生活に使っていました。、
その中には、綿の栽培も行われていました。
布団に使うほどはとれませんが、座布団に入れるぐらいはとれたのでしょう。

綿の生育には20℃以上が必要なので、5月中頃種を蒔きます。

夏になると、茎が6、70cm程に伸び、蕾が着いて花が咲いてきます。
この花は一日経つとしおれてしまいます。
花色にはピンクや黄色があるようですが、子供の時に見たのは確か黄色だったような気がします。

花びらが散ると実が着いてきます。

秋口に入ると、実が割れ、中から綿毛が出てきます。
これを一つずつ手で取って綿毛を集めます。
そんなに沢山とれたような気がしません。

綿くり機を手で回し、そこに綿毛を挟んでいくと、小豆くらいの種が取れます。
翌年、この種子を蒔くと、又、綿が育ってきます。

食用油の「綿実油」は、この種を絞って油をとりだしたものです。
取り除いた粕は、「油粕」と同じように「綿実粕」として、有機肥料として販売されています。