花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~水稲 田の草とり~

2008-07-30 14:02:04 | Weblog
~水稲 田の草とり~

● 熱くなると雑草が大きくなってきますが、今回は田の草とりについてまとめてみました。

昨年のこの時期は気温が上がらず、稲の株張りがあまりよくありませんでした。夏の後半期になり急に暑くなってきたのですが、極早生系などはあまり収量が多くありませんでした。
ところが、今年は昨年と違い、梅雨明けが早く、その後とても暑い日々が続いているので稲の株張りはきっとよくなることでしょう。

気温が高くなると雑草も旺盛になっていきます。
今日では除草剤が普及し、稲の雑草では最も困難な稗などにも効果があるので農家は随分助かっています。
以前の除草剤に比べると効果的で安全性も高まり、どじょうや、たにしなどもよく見かけるようになってきました。
このような除草剤は使用するタイミングが難しく、外してしまうと稗などが生え、稲より稗が目立つようになってしまいます。こうなると昔のように一つづつ手で取り除かねばなりません。
多く生えていると中々進んでいかず、そのうち稗は大きくなり、益々手間がかかるようになってしまいます。

両親たちの時代には除草剤はなく、田の草とりは全て手で行われていました。
猛暑の中を腰を曲げながら一株づつ雑草をとっていきますが、傘をかぶり背に緑の葉がついた木の枝を乗せると少し暑さがましになると語っていました。

昔の農作業では田植えや、田の草とりなど腰を曲げねばならない作業が多くあり、農家の年寄りは大きく腰が曲がっています。

◆ なんと! 今年もう何度目になるのかツバメのヒナの鳴き声が又聞こえています。

~農業気象 台風~

2008-07-29 09:13:02 | Weblog
~農業気象 台風~

● 前回は、台風の中で暴風から受ける農業施設の被害を紹介しましたが、今回は水稲の被害についてまとめてみました。

日本の稲作では、毎年やって来る台風から逃れるのが大きな課題でした。
有効に逃れる術はありませんが、「困った時の神頼み」で、8月31日の夜から9月1日まで村の氏神さまでおこもりをして、無事大風が吹かないように祈願いたします。。これを「八朔(ハッサク)」と言っていますが、今は8月31日の夜10時頃に終わるようになっています。
9月一日、10日は「二百十日」、「二百二十日」」と言って台風の当たり日になっています。
直接台風に襲われなくても、この頃になると稲の花が咲く時期に当たり、強く風が吹くと実の成りに大きな影響を与えてしまいます。

以前、我々の地域が珍しく猛烈な台風に襲われてしまい全ての稲がペシャンコになってしまいました。
今までのように強い風で稲が倒れてもコンバインや最悪でも稲刈り機を使ってなんとか刈り取ることが出来ましたが、このようにペシャンコになってしまうと手で刈らねば仕方ありません。

台風の雨で十分水を含んでいますから、籾から芽が出始めています。手で刈らねばならず、手間がかかっているうちに、発芽した芽が長く伸びていきました。
このようになってしまえばトラクターで耕せばよいと思うのですが、そうすれば生の藁がトラクターの爪にからみつき動かなくなってしまいます。
手で刈らねば仕方ないのですが、刈った稲は使い物にならず、籾は芽が出て脱穀すると網にひっかかり詰まってしまいます。
苦労して収穫しましたがほとんど米はとれず、極、低い品質でした。

このようなことから、翌年から稲の品種は極早生系になり、9月上旬には刈り取りを行い本格的な台風がやって来るまでに終わるようになってきました。

~農業気象 夏の気温~

2008-07-28 11:01:40 | Weblog
農業気象 夏の気温~

● 梅雨が開け、熱い日々が続いていますが、今回は夏の気温についてまとめてみました。

水稲やスイカなど夏の気温が高いと収量や味がよくなる農産物が多くありますが、これらは冷夏には味が落ちて減収してしまいます。

近年の夏は高温が続いていますが、平年にはお盆を過ぎる頃から朝夕涼しくなっていきます。昨年はむしろこのころから最高温度を毎日書き換えるような記録的な気温で、猛烈な残暑が続きました。
この影響を受け、彼岸を過ぎても気温が高く、彼岸花や、木犀の花の開くのが随分遅れました。
今の様子では今年も昨年に似た、むしろそれ以上暑くなるような感じを持っています。

このような年は水稲、夏野菜のナス、キュウリ、サツマイモなどはよく生育しますが、雨が降らないと反対に生育が劣ってしまいます。
又、高温や乾燥に弱いサトイモの生育は悪くなってしまいます。

寒さに強い、ガーデンシクラメン、シクラメン、プリムラ、カンパニュラなどはどうしても暑さに弱く、生育が悪くなるおそれがあるので出来るだけ日陰の涼しい場所に置いてください。

★ 冷夏
随分以前になってしまいましたが、気象庁から梅雨開けの宣言もなく、7月下旬から8月に入ってもほとんど日が当たらず涼しく夜は肌寒い年がありました。
このような年は稲の分株や、生育が悪く米が不作になってしまいます。
我が家も収穫した稲は、籾の粒子が小さく、まだ実のっていない籾の率が高く例年のような収量がありません。
北へいくほど収穫量が減少し、日本中に「米不足」が発生しましたが、今年の気候からは創造も出来ません。
長い年月には、このように曇りや雨の日が多く夏の気温が上がらずに冷夏になったり、高温続きで雨が降らず水不足で不作になる年がやってきます。「米不足」はこの状況が極端に表れた年でした。

~ 農業気象 雷~

2008-07-27 09:02:11 | Weblog
~ 農業気象 雷~

● 時々農業施設に雷が落ち、被害が発生する場合があります。

ハウスや倉庫など農業施設には、自動に作動する器械や、大型冷暖房機など電気で動くものが沢山あり、雷には気をつけねばなりません。
冬の季節、作物に最も適した温度管理が出来るよう、暖房器をコンピューターでコントロールしています。
暖房器の手前に小さなボックスがついていますが、これがコンピューター部で全てを制御しています。これが暖房器の価格の半分弱を占めています。
知人はこのコントロールボックスに雷が落ち、高い修理費がかかってしまったとこぼしていました。

使用しない夏場には暖房器の電源を落としておきますが、カットスイッチや、オートスイッチを切っておくだけでは強い電流だと流れてしまうようで、コンセントを抜いておくことが大切です。

このように季節により使わない器械は対策が取れますが、年中動いているものは雷がなると主電源を切ってしまいます。
コンピューターは暖房器以外にも施設全体をコントロールしている集中制御システムがあり、これに直接雷が落ちなくても強い電流が流れると壊れてしまいます。

ある日雷雲がやって来ました。寒冷紗を上下させるモーターが巻き上がりハウスの頂上部にありましたが、ちょうどここに雷が落ち、電線を通じコントロールパネルへと入ったのか、(モーターを動かすための電流と反対に流れ)焦げくさい臭いがしていました。
これが原因で4代のモーターと、このモーターを制御している二台のコントロールパネルが潰れてしまいました。

雷は電柱のトランスに落ち、しばらく停電することがありますが、高い樹木などにも落ちることがあります。
一瞬「ごろ!!」と大きな雷鳴が背中に落ちたように感じ、地面に伏せると100mぐらい離れた杉の木に雷が落ちました。
見に行くと幹の一部がバラバラに裂け、後日切り倒すとその部分だけでなくほとんどが使い物にはなりません。

~農業気象 風3~

2008-07-26 10:58:43 | Weblog
~農業気象 風 3~

● 今回は私たちの地域を襲った台風の話題についてまとめてみました。

★ 台風による暴風。
私たちの地域は台風による被害は少ない所ですが、直撃を受け大きな被害が出たことがあります。
鉄道線路の丈夫な鉄柱が次々と倒れ、あちこちの屋根が飛び、。
数百年経った杉が倒れ、国宝の五重の塔を潰してしまいました。

農業施設にも大きな被害が出て、野菜や花などを栽培しているパイプハウスはほとんど潰れ、ペシャンコになってしまいました。
半鉄骨ハウスは一部を残し、あとは潰れてしまったり、片方に押されるように大きく傾斜しています。鉄骨ハウスはビニールの一部がなくなっただけでほとんど被害がありません。

台風が接近してくるとの情報をラジオで聞くと、予めビニールや、天窓、入口などは飛ばされないよう固定したり補強して準備を整えます。
この大きな台風が来た時は、しばらくの間猛烈な風が吹き、屋根瓦が飛び、ハウスのビニールが舞い上がっても外に出ることが出来ず手のほどこしようがありませんでした。

このように強風による被害が出てしまう場合があります。

~トマト 桃太郎の話題です~

2008-07-25 08:46:07 | Weblog
~トマト 桃太郎の話題です~

● トマト 桃太郎の実がやっと赤く熟してきました。

前回、トマト 桃太郎の実が大きくなると先端部が黒くなりへこんでくると紹介しましたが、先端部は割れたように陥没していますが、褐色でこれ以上腐敗したり、痛んでこないようです。
実は三段まで成っていますが、二段目まで全ての実がこのようになってきましたから病気と言うより原因はわかりませんが生理的なものだと考えています。
その中の一個の実が赤く色づいてきました。

◆、赤く色づいた、トマト 桃太郎の写真です。

本来の桃太郎の実は名前の通り桃のように先端部が少しとがった形をしていますが、写真では見え難いでしょうが先端部は褐色に割れ、陥没しています

味は、まだ食べていないのでわかりませんが、後日報告させていただきます。

~カブトムシ~

2008-07-24 09:09:01 | Weblog
~カブトムシの話題です~

● 昨日に引き続きカブトムシの話題をまとめてみました。

カブトムシのオスには立派な角がついていますが、メスにはなにもついていなく、ちょうどコガネムシを大きくしたような形をしています。

幼虫は大人の親指と人差し指で円を作ったような大きさのさなぎ状態で堆肥などに住んで冬を越します。
私の知人はシイタケを採り終わった椚の木がボロボロニなったのを積み上げてカブトムシを飼育していましたが、その中には沢山の幼虫が住んでいました。
植物を栽培するために積んでいる堆肥の中に数多くの幼虫が住んでいたことがあります。
これらの幼虫はむっとするように蒸し暑くなるとカブトムシに変身していき、交尾して子孫を増やしていきます。

以前は、夏の夜暑いので窓を開けておくと、照明に誘われて飛び込んでくることがありました。

我々の子供の頃にはクワガタは興味を持っていましたが、カブトムシにはあまり人気がありません。

~クワガタの話題~

2008-07-23 10:10:57 | Weblog
~クワガタの話題です~

● 梅雨が上がり、いよいよ夏本番で毎日とても暑い日々が続いていますが、今回はクワガタの話題をまとめてみました。。

私の地域には里山があちこちにあり、椚(クヌギ)の木が沢山植わっています。
カブトムシや、クワガタは椚から出る「みつ」が大好きで、あちこちから集まってきます。
小学生の子供たちは男女を問わず、クワガタ採りに熱中して、虫籠には沢山のクワガタを飼育しています。
夏休みに入ったこのころが一番多く見付けることが出来ます。

木によってみつが多く出ているのと、ほとんど出ないのがありますが、みつが出ている所にはカブトムシや、クワガタだけではなく蜂もやってくるので気をつけねばなりません。

カブトムシとクワガタは形や住んでいる場所が違うので、カブトムシは次回に紹介したいと思います。

クワガタには、小型から大型まで幅広くありますが、大きくなるとつのの先端部が湾曲し、赤紫色をしています。

◆ 写真はクワガタを撮りました。

「マクラ」と言われるクワガタは、少し色がうすく、首筋にまくらのような形をしていますから我々が子供のころは人気がなかったのですが今は少なくなり珍しくなっているようです。
クワガタのメスは体は小さく角も大変小さくて人気がありません。

~なばなの里 4~

2008-07-22 08:39:16 | Weblog
~なばなの里 4~

● 「なばなの里」の「ベゴニア館」には世界中のベゴニアが数多く栽培されています。。

「ベゴニア館」に入ると今回案内していただいたご夫妻が色とりどりの数多くのベゴニアが咲いていると紹介してくださいました。
温室の上部から2mのベゴニアのつるが垂れ下がり、そこに直径10cmのピンクやオレンジの八重咲きの花が10輪ほど段々についています。
少し手を伸ばすと、つるの先端部の八重の花びらに触れることが出来ます。
このようなベゴニアのつるが数多く垂れさがり、沢山の花が咲きとても見事だと説明していただきました。

◆ この様子は昨日のブログ内で写真を掲載しました。

しばらく歩いていくと、赤、ぴんく、黄色の花を咲かせている球根性べごにあが並んでいます。葉に細かな毛が生え、花びらには半八重、豪華な八重咲きなどいろんなタイプのべごにあが並んでいます。

◆ 赤、ピンク、黄色の花が咲いている球根性ベゴニアの写真です。

「ベゴニア館」は年中一定の温度に保たれていますから、この日も外は30℃以上になっていますが室内には数多くのクーラーが作動して涼しく感じました。
ベゴニアは直射日光を嫌いますが日が当たらないと花が咲いてきません。このような中で光が当たり、夏の時期温度を下げるには多くのコストがかかるでしょう。
このような広い室内を数多くのベゴニアを観賞しながら出口に近付くと、もう一度振り返る所がありここで最後の写真を撮りました。

~なばなの里 3~

2008-07-21 13:34:26 | Weblog
~なばなの里 3~

● 「ベゴニア館」の入口には世界地図とベゴニアの分布状況の説明が書かれていました。

「ベゴニア館」の入口には、世界のベゴニアの分布の様子が紹介されていました。
ベゴニアの自生は南回帰線と北回帰線の間にあり、ブラジルやメキシコなどから、インド、中国など世界の多くの地域で生えています。

いくつかのベゴニアの系統の説明が書かれていました。
球根性ベゴニアは葉に毛が生え、豪華な花を咲かせます。
センパーフローレンスベゴニアは一般に花壇などで栽培される品種です。
レックスベゴニアはインド地方原産で、葉に斑が入る観葉性ベゴニアです。
木立性ベゴニアは木質性ではないのですが、このようによばれています。
これら以外に球根ベゴニア、エラチオール系ベゴニア、クリスマスべごにあなどがあるようです。
このような説明書きを案内していただいた方に読んでいただきました。

ご夫妻に花色や、花形や様子を詳しく説明していただきながら、館内へと入っていきました。