花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

ニュージーランドの旅 4-2~

2010-01-31 08:03:46 | Weblog
~ニュージーランドの旅 4-2 二日目~

● 引き続き二日目の様子を紹介しています。

ニュージーランドの夏はほとんど雨が降らず、日差しが強く帽子をかぶらねばなりませんが気温は25℃ぐらいで湿度は低くとても過ごしやすい季節ですが、我々がブルーベリー農園に到着する頃にはこの季節には珍しく小雨が降り続いていました。

ブルーベリー農園には鳥の被害を防ぐため四方を網で囲むための太い木の柱があちこちに立ち並び、まるで全体が大きな鳥カゴのようになっていますが、すでに中に入った沢山の小鳥があちこちで鳴き声をあげています。

広い場内の全てを見せていただくことは時間的にも無理なので、苗を育てている場所や試作苗が栽培されている圃場を案内していただき、実の食べ比べをしましたが、品種によって実の大きさに大小があり、味にも大きな違いがあります

成木園のブルーベリーは大きく茎が伸び、美しく仕立てられた畝が縦に並び、房状の実が沢山成っています。

大人の指の頭大のような大きな実が成るブルーベリーは大味だと考えていましたが、甘くてとてもおいしいものでした。

女性係員に案内していただきながら園内を巡りましたが、夏なのに小雨が降り続くと長袖シャツ一枚では寒くなってきたのでバスにもどることにしました。

宿泊予定のネピア市は、日本の製紙会社と大きな関連があり、これがチッシュペーパーの商品名になっているようです。

※ 写真はブルーベリーの実が成っている画像です

~ニュージーランドの旅 4-1~

2010-01-30 08:09:53 | Weblog
~ニュージーランドの旅 4-1 2日目

● 二日目の様子を紹介しています。
今朝の朝食はD氏の友人の果樹農園でご馳走になることになっています。

広い事務所内にはパンや卵、ウインナーやベーコン、サラダ、コーヒーやオレンジジュースなどが次々と並べられ、奥様は結婚前、一年間日本で研修していたので片言の日本語を話されます。。

今は夏休みで可愛い娘と10歳の男の子が手伝い、どうやら先ほど食べた卵は彼が飼っている25羽の鶏の卵だったようです。
小さな鶏経営者は卵を売って自分の必要な物を買っているようで、このような年齢から経営者の教育が始まっています。

15haの柿園には富有柿が植わり、鉄製の角柱を中心に針金が張られ、それを支柱に柿の枝がちょうどVの字になるよう枝を剪定し、この方式は他の農園でも行われていました。

この農園では柿以外にリンゴやメロンも栽培し、熟した桃を枝からもぎ取り、皮がついたまま齧ると甘くてとてもおいしく、欧米ではリンゴや柿、ブドウやネクタリンはもちろん表面に毛が生えている桃も皮がついたまま食べています。


農家の直売所を訪れることになりました。
すでに広場では沢山の人々が集まり、ミカンやオレンジ、リンゴやアボガド、メロン、蜂蜜やワインなど数多くの品々が並べられ、バラの切花やトマト、パセリの苗がポットに植わり、ハイビスカスの鉢植えも販売されています。
我々はワインとメロン、ミカンを一袋づつ買い求めましたが食べる機械がなく荷物になって困っていましたが、後でこれらが役立つ機会がやってきました。

※ 写真はリンゴ園に一部赤く色づいたリンゴが成っている画像です。

~ニュージーランドの旅 3-2~

2010-01-29 08:49:37 | Weblog
~ニュージーランドの旅 3-2 一日目~

● 第一日目の続きです。

農場から自宅までの所々にはシルバーファーンやニュージーランドの国花コハイの花が咲き、ちょうどマメツゲのようなイングリッシュポップツリーなどが植わり、我々一行は芝生の庭でランチをいただくことになりました。

よく手入れがいきとどいた芝生の庭の藤棚からは紫色の花が咲き始め、ベゴニアやミニバラ、ダリア、ブルーサルビアなどが花を咲かせ、遠くから胸にまるで蝶ネクタイをしているような鳥、テュイの独特な鳴き声が聞こえてきます。

ニュージーランドは鳥の楽園で、あちこちから小鳥のさえずりが聞こえ、庭の片隅にある水槽には鶏大の鳩、ウヅンピジュンが時々水を飲みにやってくるようです。

遠くに植わっている木蓮のような紫の花から、甘い香りが匂ってきました。


午後、果樹農園を訪れました。

20haの農場ではリンゴや富有柿、桃、ネクタリンなどが栽培され、リンゴの実の大きさは日本と大きく違って、女性が手で持てるくらいの大きさが最も理想とされています。
柿や桃の実も同じように日本のように大きくなく、リンゴと同じような大きさの実が数多く成っていました。

今夜泊まるギスポーン市は人口約3万人の小さな町です

※ 写真は果樹園に成っているリンゴの実の画像です。

~ニュージーランドの旅 3-1~

2010-01-28 07:54:12 | Weblog
~ニュージーランドの旅 3-1 第一日目~

● 第一日目の一部を紹介しています。

今日の行程は、オークランド市から北島の東側、南太平洋に沿って走る国道1号線を500km以上南下予定で、ニュージーランドの概要を聞きながら、一般道なのにほとんど信号機がない道をまるで高速道路のようにバスは走り続けて行きます。

小高い丘の所々に生えている葉の裏側が白いシダ類のシルバーファーンは、かつてニュージーランドには沢山生えていたようで、あちこちに繁殖が旺盛な雑草のアガバンサスが紫や白色の花を咲かせて繁茂しています。

機内でグッスリ眠ることが出来なかったのか、ほとんどの人たちはバスに揺られながら眠りこけているうち、やっとD氏の友人のキーウィフルーツ農園に到着しました。

4haのキーウィフルーツ農園では太い丸太を針金で組み合わせ、高さ2mの棚から鶏の卵を二個合わせたような大きな楕円形の実が二個、三個、四個と房状にぶら下がっています。
小さな実や変形果など適果された実が地面に沢山落ちていますが、畜産業者に餌として引き取られていくようです。

この地域はキーウィフルーツの栽培に最も適し、中でも人気が高いゴールド種の栽培が行われ、この種類はニュージーランドの会社がパテントを持っているようで、味が良いので日本でも大変人気があります。

広い農園は杉の木に似た高さ30mのパインツリーの防風林に囲まれ、作物に日陰にならないよう頂上まで剪定がいきとどき、どのようにしてあの高い所まで枝切が出来るのか不思議ですが、どうやら専門業者が特殊な機会を使って行っているようです。
この後も、このような防風林を各所で見かけましたが、かなり強い風が吹くようです。

※ 写真は棚からぶら下がっているキーウィフルーツの実の画像です

~ニュージーランドの旅 2~

2010-01-27 08:03:30 | Weblog
~ニュージーランドの旅 2~

関西空港からオークランド空港にはニュージーランド航空(NZ)が週三便飛び、集合時刻はフライト二時間前で、我々は列車の連絡がうまくいき3時間前に関西空港に到着したのでまだだれも来ていません。

参加者12名は予定時刻に近づくと徐々に集まり、ほぼ全員が集まった頃になると今回の引率者のD氏がパスポートの話を始めると一人が自宅にパスポートを忘れてきたと青くなっています。

早急、自宅に電話すると奥様は出かけて留守で、年老いた父親に探し回ってもらうとなんとか見つかったようですが、自宅までは1時間30分以上かかり、取りに帰ったり電車で来たのではとうてい間に合わず、父親は一度も車で空港へ来たことがないのでタクシーに乗って来ることになりました。
やっとパスポートが届いたのは受付カウンター終了直前で、トラベルはトラブルだと言われていますが、これが今回のツワーのハプニングの始まりになりました。

ニュージーランド航空の飛行機はほぼ満員で、定刻の午後2時20分にシュッパツしましたが、飛行時間は約10時間で、日本とニュージーランドには3時間の時差があり、ちょうどサマータイムニ入っているので4時間時計を進めると翌朝の5時20分にオークランド空港に到着しました。

空港では今回のツワーガイドをしていただくニュージーランド人と結婚している日系女性に迎えていただくことになっています。

※ 写真は芝生の庭にミニバラのピンクや赤の花が咲いている画像です。

~ニュージーランドの旅 1~

2010-01-26 09:57:16 | Weblog
~ニュージーランドの旅 1

研修や講演会で研鑽を積み重ねている農業経営者が海外の農業視察に出かけていますが、今回はニュージーランドへ行くことになり私も参加させていただくことになりました。

日本からニュージーランドまでは約8000km離れ、日本から九州を取り除いたぐらいの国土に約400万人の人々が住み、その多くはオークランドを中心に集まっているようです。

国土は大きく北島と南島に別れ、友人の説明では、北島はちょうどボウリングのピンのような形に少し胴回りが大きく長く、最も狭い幅10kmの首の所にはニュージーランドで最大の都市、オークランド市があり、島の南端部には首都のウエリントン市があります。
東西に長く伸びる南島は北島とタスマニア海を取り囲み、観光客はマウントクックやクライストチャーチがある南島へ行く人々が多く、我々一行は果樹や野菜の栽培が多く行われている北島を巡ることになっています。

我々が訪れた1月は、南半球にあるニュージーランドはちょうど真夏に当たり、雨が少なく昼間の気温が25℃程度で、沢山の花々が咲くよい季節に当たります。

今回、ニュージーランドを案内してくださるD氏は日本で果樹園を経営しておられ、30代にニュージーランドに魅了され何十回と訪れて多くの知己を得ておられ、それらの方々の農場へ連れて行っていただくことになっています。

D氏が最初この国を訪れた時には全くなにも判らず、通訳と二人でレンタカーに乗り、飛び入りで農家を訪れ、これらの積み重ねが今日のように多くの友人が出来上がったと語っておられますが、道に迷ったり数多くの失敗もあったようです。

ニュージーランドは他の国に比べると比較的治安がよく、若い女性が英語を学びながら一年間のワーキングホリデーに来られ、これが縁でニュージーランド人と結婚している何人かの日本女性ともお会いしました。

※ 写真は紫色のアボガディの実が成っている画像です

~冬の朝~

2010-01-25 08:29:19 | Weblog
~冬の朝~

● 今回は冬の村里の早朝の様子をまとめてみました。

いつものように早朝から、近くの散歩にでかけましたが、今朝は大変寒く、手が冷たくなってきます。

出来るだけ、アスファルト舗装された道は避け、ほとんど車が走っていない田舎の地道を歩くようにしていますが、地道には所々に水溜りがあり、念のため長靴をはいて出かけました。

夏の季節には二日ぐらいで水溜りはなくなってしまいますが、冬の時期はいつまでも残り、案の定数日前(当時は留守をしていました)に雨が降ったのか大きな水溜りが出来、厚い氷が張っています。

「バリ!」と音をたて、氷が割れると思った通り中に水が溜まっていました。

冬の朝の醍醐味で、次々と「バリ、バリ!」と厚い氷の上を歩きながら進んでいくと、夏、ウグイスが鳴いていた麓で「チチ、チチ」と鳥の鳴き声が聞こえてきますが、これがウグイスの冬の鳴き声でしょうか。

冷たい空気の中を歩いていると、なんとなく東の方が暖かくなってきたように感じます。
やっと朝日が昇って来たのでしょうか。

※ 「ニュージーランドの旅」をまとめていますが、出来れば画像も掲載したく、整理中です。しばらくお待ちください。

~カルセオラリア~

2010-01-24 09:00:49 | Weblog
~カルセオラリアの話題~

● 今回は冬から早春にかけて花が咲くカルセオラリアについてまとめてみました。

冬の鉢花としては主にプリムラ類のポリアンタやジュリアン、桜草やオブコニカなどが多く栽培されていますが、その中でユニークな花形、花色をしたカルセオラリアがあります。

4.5号など中鉢栽培する場合には6月頃に種を蒔き、ゴマノハグサ化のカルセオラリアは暑さに弱いので出来るだけ涼しくしながら夏越しを行い、4号鉢以下で栽培する場合には秋口に種を蒔きます。

これもポリアンタのように涼しくなると順調に生育する、小鉢からポット栽培に向いている冬の草花で、ポリアンタより少し寒さに弱く冬場は最低温度を8℃以上に保っていました。

カルセオラリアは「きんちゃく草」とも呼ばれるように、がま口サイフのような袋状の花形で、黄色が中心の花色には赤、ローズ、白、褐色などがあり、上部が白色で下部が褐色、黄色に赤の斑点が入るような奇妙な花色が多くあります。

このような奇妙な花姿から興味を持つ方と、全く関心がない方に大きく分かれます。

下記にサカタのタネから販売されているカルセオラリアの主な品種をまとめてみました

○ ゴールデンセンセーション 小輪の濃い黄色の花が沢山咲く矮性種で非常に丈夫で雨にも強く花壇に向いている品種です。

○ ベインティー 草丈20cm、株張り20cmに花径4cmの中輪系で4.5号鉢栽培や花壇に向いている品種です。

ベインティー イエロースポット 黄色に赤の斑点が入る花が咲きます。
ベインティー ブロンズ 咲き始めはオレンジ色で徐々にブロンズ色の花色になっていきます。
ベインティー レッド 赤色の花が咲きます。
ベインティー レッドアンドイエロー 下部が黄色で上部が赤色の花が咲きます。

~冬の花壇~

2010-01-23 07:57:40 | Weblog
~冬の花壇~

● 一月に入ると厳しい寒さがやってきましたが、冬の我が家の花壇の様子をまとめてみました。

我が家の冬の花壇には晩秋に植えた黄色に黒目のパンジーと紫、ローズのビオラが植わっています。

植えつけた当時は晩秋とは思えないくらい暖かい日々が続き、順調に株が張り、花が咲いていました。

パンジーやビオラは品種改良が進み、以前と違った花色や花形が多くなり、美しい花色や目の組み合わせが作出されています。

※ ホームページ、「花の香を…」の「香を楽しむ」の中、「草花」の中ではパンジーの紹介をしていますが、その中で「パンジーの花色」では数多くの花色と目の組み合わせの品種紹介をしています。

私はこれらの花色を全く見ることが出来なくなってしまいましたが、見えていた当時の黄色に黒目のパンジーが今も鮮やかに心の中に残っています。
そこで今年は黄色に黒目のパンジーを花壇に植えました。

◆ 写真は花壇で咲いている黄色に黒目のパンジーの画像です。

ビオラの花はパンジーに比べると一回り小さく、少し見劣りがしますがこれはこれで可愛いものです。


※ 「花の香りを…」の「今週のスポット」では「君子蘭」を紹介しています。
是非ごらんください。

~プリムラポリアンタ 4~

2010-01-22 09:55:28 | Weblog
~プリムラポリアンタの話題 4~

● 引き続きポリアンタの話題を紹介していますが、今回は苗についてまとめてみました。

ポリアンタは高温多湿に弱く、移植後は寒冷紗などで日陰を作り、出来るだけ風通りがく涼しくして夏越しを行います。

9月に入り気温が下がり始めると、9cmのポリポットに植え上げ、その後、液肥を定期的に与えると順調に生育していきます。

ポリアンタの花は咲き始めが遅く、株が大きくなる晩秋からは赤やローズ、ピンク、白、紫、黄色などラベルをつけた苗が販売されていましたが、その後、極早生のジュリアン系のロメオやポニーが作出されると花付苗が主流になっていきました。

これらの品種は11月中旬から咲き始め、特に黄色系が最も早く、赤や紫色は少し遅れますが、それでも年内にはほとんどの株に花がつき、正月を飾るプランターの植え込みや贈答用などに使われ、市場では活発な取引が行われます。

年を越えると寒さも厳しくなり、曇りの日が多く、一度与えた水が中々ひかずカビなどに犯されやすくなるので、晴れの日を見定めて葉や花びらに水がかからないようにしながら株元に与えます。
特に冬の季節は水を与えすぎないよう気をつけます。

以前は、このようなことから北海道や高原で苗を育て、一度寒さで花芽分化したものを暖地で加温して早出し栽培が行われていましたが、年によっては遅くまで暖かく年を超えてしまうことがしばしばあったようです。

ポリアンタを紹介してきましたが、鮮やかな花色と貴賓ある香は冬の寒さを和ませてくれます。

※ 「ニュージーランドの旅」をまとめていますが、しばらくお待ちください。